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女神達の話2
しおりを挟む女神は焦っていた。まさか引き立て役でしかない神子のオマケが竜王に連れ去られるとは夢にも思っていなかったのだ。亡くなった神子のオマケの魂を何時ものように別の世界に飛ばそうとした直後、竜王が現れて彼の魂を奪い去って行った。女神の許可も得ずに、だ。気付いた時にはもう彼の魂は何処にも無かった。
「此奴は我のものだ。返してもらうぞ? 小娘」
彼の魂を大切に抱いて、挑発するように不敵に笑う竜王は天竜国を作った初代竜王の姿と酷似していた。それがより一層、女神を苛立たせた。女神の思い通りにならない国、女神が干渉出来ない国、女神に唯一対抗できる力を持つ存在。天竜国を統べる若き竜王。赫焉。彼女にとって彼らは目障りな存在でしかない。初代竜王は神子ではなく神子のオマケに心酔して、彼を守る為だけに天竜国と言う国を建国した。何故、平凡で何の取り柄もない役立たずを竜王が気に入るのか。彼女は全く理解できなかった。何度も何度も干渉しようとすれば、初代竜王は神様に直接報告して彼女は烈火の如く叱られた。
注意だけで済んだから良かったものの、彼女はこの出来事以来、ずっと初代竜王を恨み続けていた。明らかに逆恨みだが、それを注意する者は誰も居らず、結局墓穴を掘る結果になってしまった。彼女はまた竜王に邪魔されたのだ。現竜王も神子ではなく神子のオマケを連れ去り、天竜国に囲い込んでしまった。こうなってしまっては干渉することはできない。
もし、神子のオマケが竜王に本当のことを話したら? もし、話を聞いた竜王がまた神様に報告したら?
神様に呼び出されることを恐れた彼女は天竜国を滅ぼすことにした。偶然拉致する事が出来たドラゴンの幼子を人間界に放り出し、彼らにドラゴンが如何に下劣で凶暴な存在かを吹聴し、天竜国に囚われている人間が居ると写真を見せて嘘を並べ立て、彼らが天竜国を攻め滅ぼすよう仕向けた。しかし、彼女の策略は神子によって潰された。
女神のお気に入りである彼は、他の神子達と違って誰とも結ばれなかった。誰も好きにならなかった。何時も何時も神子のオマケでしかない平凡な役立たずの心配ばかり。どうしてそんな奴を庇うのか。どうして彼ばかり気にするのか。もっと素敵で格好いい相手が直ぐ傍に居るのに。
彼女は神子から憎まれていることにすら気付かなかった。戦争の道具だった筈のドラゴンの幼子は神子によって助けられ、気付いたら神子はその子と共に何処かへと消えてしまった。神子とドラゴンの幼子が天竜国に居ると女神が知った時には全てが手遅れだった。
「は?」
「一度目だからと許した私が愚かだった。もっと早くに女神の資格を剥奪していれば……」
「な、にを、言っているのですか? 神様」
「お前は女神失格だと言ったのだ。女神としての資格も全て剥奪する。今まで傷付けた人の子と同じ数だけ痛みと苦しみを味わってもらう。自ら死ぬことも許さん」
「そ、んな。どう、して……私は! 私は特別な女神だった筈です! それなのに何故!?」
「お前が特別? 笑わせるな!」
「え?」
「今迄どれだけ異世界の人の子を傷付け死に追いやった? 絶望を与えた? 今は他の女神達の世界で幸せに暮らしているが、お前に傷付けられた心は今もあの子達を苦しめている。何の罪もない人の子を身勝手な理由で傷付け、あの子達の命と魂をも弄んだ貴様に女神と名乗る資格はない!」
神様が何を言っているのか分からなかった。分かりたくなかった。自分は特別な女神で、神様のお気に入りで。現実逃避したくても、神様の目が、声が、逃げることを許さない。女神としての資格剥奪は既に決定事項。それに加え、今迄自分が神子のオマケに対してしてきた仕打ちをそっくりそのまま、傷付けた人の数だけ受けろと言う。そんな理不尽があってたまるか。絶望したのは一瞬、彼女は沸々と怒りが込み上げ「こんなの間違ってる!」と神様に抗議した。
悪いのは全部彼奴らで、私は何も悪くない! と喚く女神を見て、神様は表情を無くした。
クスクス。あまりにも滑稽で無様な女神の姿に、他の女神達が口元を袖で隠して笑う。何時の間にか女神達も集まっていたようだ。同じ女神だというのに、彼女達は嘲笑するだけで助ける素振りは一切ない。女神の資格が剥奪されそうになっているのに、どうして助けないの! と更に怒りが湧く。
「やっと居なくなるのね。清々するわ」
「アレのせいで私達も同類だと思われて苦労したもの。当然の罰だわ」
「自分は悪くないですって? よくそんなことを言えたものね。同じ女神として恥ずかしい」
「あら。アレが女神だったことなんてあったかしら? 最初から最後まで邪神だったじゃない」
「確かに」
クス、クス、クス。女神達の嘲笑は止まらない。神様も彼女達を止める気はなく黙認している。これだけ笑われてバカにされているのに、どうして助けてくれないのか。彼女だけが分からなかった。
他の女神達からしてみれば、これは当然の罰であり自業自得だ。女神であるにも関わらず、異世界から人の子を無許可で召喚し、特定の人物に肩入れし、引き立て役だからと言ってもう一人を身勝手な理由で傷付け死に追いやった。それだけに飽き足らず、死した魂を輪廻の輪に戻さず、別の女神が創造した世界へ無断で放り投げた。一体どれだけ禁忌を犯したのか、彼女はその自覚すらない。それなのに「私は悪くない」と周囲を責め立てる。これを滑稽と言わずして何と言う。
「ショウに手を出さなければ、我らも黙っていたと言うのに」
「やはり邪神であったな。妾達にはもう関係のない話じゃが」
「まあ良いではないですか。やっとあの腐った世界から脱出できるのですから」
鮮やかな赤い髪に立派な角を生やした和服姿の青年。同じく赤い髪に角が生えた鮮やかな着物に身を包んだ美女。二人とは正反対の青い髪に青い目をした知的な青年。彼らを視界に入れた途端、女神は醜く顔を歪め震えながら唇を開いた。
「りゅう、おう……」
「こうして直接会うのは二度目だな」
「ふざ、けるな。巫山戯るな! お前の、お前達のせいで私がどれだけ苦労したと思っている! お前が彼奴を奪わなければ! お前達竜王が余計なことをしなければ! こんな惨めな思いをすることはなかったのに!」
「自分の思い通りにならなければ、国ごと滅ぼしても良いと?」
「私が創ったんだからどう扱っても問題はないでしょ!? 不要なものを消して何が悪いのよ!」
「思い上がるなよ。小娘が……」
「ひ!」
赫焉の瞳は瞳孔が縦長に細くなり、全身に炎を纏い女神への殺意を完全に解放した。彼女は将だけでなく、天竜国で平和に暮らしていた大切な民を戦争の道具にして、人間に攻め込ませようとしていたのだ。ありもしない罪をでっち上げて。
「ショウがお前に何をした? 我が国の民達が一度でも人間を襲ったか? 貴様自ら手を下さなければならぬ程の罪を、我らは犯したのか?」
「そ、れは……だって、神様に」
「貴様が必要以上に干渉したのが原因だろう? 初代竜王の時も、我の時も、何もせず放っておけばよかったものを。我らは理由もなく他者を傷付けはせぬ。愚かで無能な貴様と違ってな」
「な!」
「赫焉。もうその辺にしておけ。これ以上話しても時間の無駄じゃ」
「これだけ言っても変わらないんですから、相手するだけ無駄ですよ。それよりも早く手続きを」
「……そうだな」
恐怖で震える女神を無視して、赫焉達は神様と話し、女神達と挨拶を交わした後、書類らしき紙にサインした。
「確認しました。手続き完了です。私は竜王様を、天竜国を受け入れます」
「感謝する。女神殿」
「いえいえ。お気になさらず。事情は聞いていましたから大丈夫ですよ。私の世界の子達にも伝えていますから混乱も少ない筈です。後、これは私からのお願いになるのですが、もし時間にゆとりができれば、将さんと明さんにあの子と友達になってほしいと伝えてくれませんか? 同郷で年齢も近いので、仲良くなれるかと」
「エルフの王と結ばれた人の子か……考えておこう」
「ありがとうございます」
「竜王様。嫉妬しないでくださいよ?」
「エルフの王とやらは大丈夫なのか? 赫焉と同じように嫉妬しなければ良いのだが……」
「大丈夫です! 一度やらかしてるので、邪魔するようなら一発殴っても良いです! 私が許します!」
「それは許しても良いのか? 相手はエルフの王だろう?」
「問題ありません。やらかしてるので!」
満面の笑みを浮かべて告げる女神はちょっと怖い。「一体何をしたんだ? エルフの王」と疑問に思ったが赫焉達は敢えて何も聞かなかった。転移する世界も決まり、手続きも終わった為、赫焉達はもう一度神様と女神達にお礼の言葉を述べ天竜国へと帰って行った。
一人置き去りにされた女神だけが状況を理解できず、今も何やら不気味に呟いている。全てを他者のせいにして、反省しない彼女に神様は呆れ果て、無言で女神の資格を剥奪した。そして、彼女が創造した世界に神子として転生させた。
最後まで「嫌だ」と「やめて」と泣き喚いていたが、神様は何も言わず彼女を転生させ、その様子を眺めていた女神達の目は氷のように冷ややかだった。
彼女が創造した世界を担当したいと言う女神は一人も居なかった。女神の干渉を受けすぎた世界の住人達は彼女と同様、傲慢で身勝手な性格の者が多く手が付けられない状態になっていた。天竜国があるならば担当しても良かったが、赫焉達は他の女神が創造した世界へ転移する事を選び、天竜国のない世界など無価値。とはいえ、女神の影響を受けていたのは人間達だけで、女神の干渉を受けていない動物や植物達に関しては天竜国の一員として迎え入れ、共に別の世界へ転移することになっていた。まさかあの世界の動植物全てが天竜国と共に転移する事を望むとは赫焉達も思っていなかったようだが……
天竜国が無くなった後の世界の末路がどうなるかなど言う必要はないだろう。全ての動植物が世界から消えるのだ。当然今迄通りの生活は出来なくなるだろう。唯一救いがあるとすれば、神様が転生させた元女神の存在だろう。神様は敢えて彼女に神子の力を与え、必要最低限彼らが生きられるよう慈悲を与えた。しかし、元女神が創造した世界は女神達からも神様からも見捨てられた世界。それに加え、残されたのは元女神と似たような性格をした人間ばかり。彼らは元女神を責め立て、無理矢理にでも神子の力を永遠に使わせるだろう。
「こうなっても心が痛まないなんて。やっぱり自業自得ね」
「これでもう被害者が居なくなるんだから、むしろ喜ぶべきじゃない?」
「あぁ。やっとアレから解放された」
「さて、私達も仕事に戻りましょうか」
女神達も神様に挨拶をして、それぞれ自分が担当する世界へと戻って行った。
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