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壱、 天上で女神は囀る―其の参―
「貴方が、須佐之男……様?」
「ほう。お前のように産声を上げたばかりの女神でも、この俺の事は知っているようだな。そこに居る連中も連れて来い。お前の眷属は馬鹿だが、余興は人数が多いほうが面白おかしく楽しめるからな。良い祭りになるぞ」
まさかこの男神が、須佐之男だったとは思わず若菜は絶句する。だが、若菜が自分の事を知っているという事に、須佐之男は機嫌を直したようだった。しかし、急に持て成せと言われても、若菜と晴明が住む仮の屋敷には最低限の式神しか居ない。
彼らが留守の間に屋敷を維持するのが彼等の主な仕事で、女房も一人しか居ないのだ。
生活の殆どが、天界にある白亜の故宮で過ごして居るのだから、当然だろう。
「で、ですが……須佐之男様、突然の事で須佐之男様をお持て成し出来るほどの、神使や、式神がおりません」
「俺は酒があれば良い。それにお前が俺に持て成す方法は、幾らでもある。さぁ、俺を案内しろ」
『お言葉ですが、須佐之男様。天照大神様をお待たせして宜しいのでしょうか……? それに貴方様が、追放されたこの高天原に、わざわざ戻られたのは、急を要するような良からぬ出来事が起こったからではありませんか』
おそらく眷属の中で幼い容姿をしていても、一番年長者であり一番冷静で、芯があるであろう白露が床に平伏したまま、問い掛けた。須佐之男は鼻を鳴らして、彼をチラリと見下ろす。
「兄貴なら俺の性格は良く心得ている。手土産の話くらいねぇと、つまんねぇだろ? その話はおいおいしてやる。さっ、お前の亭主が帰って来る前に、俺を案内しろ、若菜」
「きゃっ! お、降ろして下さい。案内しますから」
「嫌だね。隙を見て逃げられてはつまらん。追い掛けるのが面倒だ。見つけた宝をみすみす手放す阿呆はいないぞ」
須佐之男は、眷属たちの緊縛を解くと、若菜が抵抗する暇もなく肩に抱き上げた。お酒なら確かあった筈なので、彼の要求に答えるしかないようだ。
若菜は、眷属である彼らの事がなによりも大事なので、危害を加えられる前に、従う事にする。ここで暴れるのは得策ではない。
「――――はい」
✤✤✤
若菜と、晴明の仮の寝殿造の屋敷は天照大神の高床式の神殿とは違っていた。
八百万の神々の中でも、日本三大怨霊の一人である、菅原道真のように、人間によって崇め奉られた神は、生前生きていた時代の建物に模した物を神域に建てる。
かつて半神であった安倍晴明も例に従って、ここに生前と同じ生家を建て、女房や小間使いの式神に管理や、仕事を任せていた。
この館の主が座るべき上座に、須佐之男は図々しく胡座を搔くと、華奢な若菜をその間に座らせた。そして、若菜に酒を注がせる。
慌てた式神達が、酒のつまみ等を用意すると、次々と須佐之男の前へ並べた。
『失礼を承知で申しますが、若菜姫は晴明様のみならず……』
『黙ってろ、由衛』
苛立った由衛は、思わず口走りそうになったが、そこを吉良が止めに入る。何人たりとも若菜が天帝の妻である事は秘密裏にしなければならない。第六天魔王が、今の新しい天帝として君臨しているなどと、誰が信じられるだろうか。誰が納得するだろうか。
彼の前で四人は正座をさせられ、須佐之男はニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「そう、イキリ立つな狐。まだ首と胴体は繋がっていたいだろう? お前の眷属は、俺が思うよりも並々ならぬ忠誠心と、情愛を持っているようだ。ふぅん……よし、面白い事を考えたぞ」
須佐之男は自分の膝を叩くと、若菜の帯を緩めてふわりと胸元を開ける。若菜が悲鳴を上げて胸元を戻そうとしたが、須佐之男は手首を掴んだ。由衛達は今にも須佐之男に飛びがかんばかりの勢いで膝を立てると睨みつけた。
若菜のためならば、命など惜しくはない。それが全員の気持ちだった。須佐之男は愛らしい若菜の小さな耳朶を舐めると声を殺して笑う。
「無礼講だ。これからお前たちに若菜の女陰を愛撫させよう。頑張った奴は、若菜に挿入出来るなんてどうだ?」
「やっ、いやぁっ、ま、待って、なんて事を言うのですか、須佐之男様。酷いです! そんな事……、わ、私には生涯を誓った相手が居るのですっ……須佐之男様だって伴侶の女神様がいらっしゃる筈」
「それで? 古今東西、神々は気に入った者を奪い合う。それは男神も女神も同じ事だ。花畑で俺と出逢ったのが、お前の運の尽きだな、若菜。俺に捕らえられたお前は、俺によって新たな楽しみを教えられるんだぞ、良いだろう。俺と楽しむがいい」
女神の神御衣から透き通るような白い肌が見え、柔らかな乳房と薄桃色の乳輪が露になると、由衛はゴクリと喉を鳴らした。
どういった形でも、最愛の主人に触れられるのなら本望である。彼女の肌が外気に触れると、慈悲と性愛の女神特有の優しく甘い香りがして、ニヤリと由衛は口端に笑みを浮かべた。
須佐之男は柔らかな乳房を揉みしだきながら、耳朶を舌で擽る。
「はっ……んっ……ぁっ……ゃ、やだぁ、……んっんんっ……はぁっ……だめ、だめです、須佐之男様、や、やめて、嫌なのっ」
「考え方を変えてみろ、若菜。知らぬ仲ではないだろう? あいつらはお前に愛情たっぷりだ。さて、そうだな……まずはその白い奴からだ。俺が指名した奴からやらせてやるよ」
名指しされたのは、白露だった。
強張った顔で背筋を伸ばした彼は、両足を開かされ、秘部を曝け出された若菜を見ると、息を飲んだ。
土御門光明に双子の妹と共に捕らえられ、式神として仕えていた頃には、彼の小姓だった。陰間のように扱われてきた彼にとって、若菜は初めての女性である。
霊力を分け与えて貰うために童帝を捧げた。
式神達の生命線とも言える霊力の補充や、若菜の生命を護るために、乱交した事はあるが、久方ぶりの事で、白露の心拍数が跳ね上がる。
若菜は優しい姉のようでもあり、安らぎの場所だった。光明のように酷い罵倒や性欲の捌け口、折檻などもしない。ただ優しく労り、仕事を与えてくれる彼女は、理想の主だった。
『――畏まりました。若菜様……ご無礼をお許し下さい。この白露、絶対に傷つけるような真似は致しません』
吉良は目を閉じ、由衛は不満そうに唇を噛み、舌打ちする。紅雀は呆れた様子だった。そんな彼らの気配を感じながらも、白露は静かに若菜の前に正座した。
「はぁっ……白露。も、もうこんな事しなくても、力を分け与えてあげられるようになったのに、ごめんなさい」
『はい。ですが、主様である若菜様にご奉仕するのは嬉しゅう御座います』
白露は、顔を上げると潤んだ瞳で頬を染めながら若菜を見つめた。綺麗に切り揃えられた白髪、神秘的な潤んだ黒曜石の瞳。
若菜の神通力で少し成長したとはいえ、白露はまるで、美しい少女のようだった。須佐之男は口端に笑みを浮かべながら、若菜の肩に口付けると、両足をさらに開かせる。
「きゃっ……恥ずか……しぃ、白露……み、見ないで……」
『嗚呼。そう仰られますが……若菜様の女陰は、とても美しいです。まるで天上の華のようで……僕のような者が触れるのも躊躇われるほど。僕、丁寧にご奉仕させて頂きますね』
白露は、若菜の恥毛のない無垢な薄桃色の花弁を見ると、うっとりと目を細めた。まずは細い指先で、若菜の外陰部をゆっくりと丁寧に撫でた。幼子のように盛り上がった恥丘や、花弁の周りを焦らすように愛撫する。
「んっ……はぁっ……はっ……ゃ……んっ……あっ……はぁっ……」
「この香りは魅了の神通力か……お前の汗からも、香ってくるな。小姓のようなガキに感じるなんて……クックックック。お前は亭主に満足させて貰ってねぇのか、若菜」
「んっ、んん、ち、違いますっ、酷い事言わないでっ……下さい、んっ……んぅ、んっ……はぁっ」
若菜の潤んだ蜜色の瞳を見ると、須佐之男はゾクゾクと背筋に興奮が走った。彼女の顎を掴み、無理矢理舌を挿入して絡め取る。生き物のように動く熱い舌が、口腔内を舐るように犯すと、僅かな息継ぎの合間に、若菜の荒い呼吸が漏れた。
白露は、指の腹で薄桃色の筋を伸ばすと中指を媚肉の海に沈めるように、優しく膣口に挿入する。
そして、妖艶に微笑み頬を染めながら、チュクチュクと優しく指を動かす。
『僕、女性の体の事は今だにあまり良く知らないのですが……。光明様……いいえ、芦屋道満により、小姓として夜伽は教え込まれました。その際、双子の妹の様子も見ておりましたので、丁寧に出来ると思います。嗚呼、本当にいい香りです、若菜様』
自分の菊門を愛撫されていた事を思い出しながら、優しく若菜の膣口を指で弄ると、清浄の気を伴った爽やかで甘い愛液が溢れてくる。その味を良く知っている白露は、反射的に舐めたい気持ちに駆られた。
しかし、若菜の綺麗な穴が指を咥える様子も興味深く、それとは別に目の前にある柔らかな乳房にも、気持ちが傾いてしまう。
「あっ、あぁっ……ゃあっ……んんっ、白露っ……はっ、あっ……あぁっ……ゃ、だ、め……んっ、んぅ……はぁ」
『随分と物欲しいそうだな、ガキ。ほら特別に主様の乳房を舐めさせてやろう。やはり性愛の女神はどこもかしこも感じやすいのか? 口では嫌がっていても、だらしないぞ若菜。まぁ可愛がり甲斐があるが』
白露は頬を染めると、まるで記憶のない母の乳房に貪りつくように、淡い乳輪に舌を絡める。その先端は桃のように甘い。
腟内に薬指を増やした白露は、クチュ、クチュと音を鳴らしながら指の動きを早くした。白露の愛撫は確かに拙い物だが、瞳を潤ませた美少年が、ひたすら乳房を舐めて、敬愛する相手をイかせたい一心で見せるその姿は、いじらしくもある。
その容姿とは相反する魔羅も、すでに着物ので猛り、反り返っていた。
「はっ、はぁっ、やぁぁん、だめ、早くしたらっ……感じちゃう、からぁ、白露っ……んっ……はぅ、やっやっ、あ、ああっ」
『嗚呼……素敵です、若菜様。何十にも重なった花弁が僕の指に絡みついてきて……ん……はぁ……はぁっ……僕でも感じで下さるのですね。はぁっ……若菜様、可愛いです』
後ろに控えていた三人も、久しぶりの若菜の霊気と淫らな姿に、息を飲んだ。
若菜は須佐之男の膝の上で震えて可愛らしい嬌声を上げている。
須佐之男は糸を引きながら若菜と舌を絡ませ、興奮したように目をギラつかせた。愛らしい鈴のような綺麗な声や、その表情は無茶苦茶に犯したくなる。若菜には男を滾らせるような、唆られる何かがあるようだった。
感情が最高潮に達してから、欲望の限り若菜を貪り尽くしたい。こんなに女に興奮したのは、何千年ぶりだろうか。
「ひぁ、だ、だめ、いっちゃ、んんん! はぁ……はっ、白露、だめ、お胸もあそこも弄っちゃ……あ、あぁっ」
『そのような事を仰られていても、花芽の裏を擦ると、若菜様は僕の指を締め付けられるのです。須佐之男様、若菜様を舌でお慰めしとう御座います……』
「良いだろう。いや、待て。その前に、主様に指で鎮めて貰え。出来るだろう、若菜。お前の眷属を慰めてやれよ。出来るだけいやらしくな。俺を喜ばせろ。お前も若菜をイかせろよな、白露」
「そ、そんな……ぁっ……」
須佐之男は若菜の華奢な指を掴むと乳房を揉みながら、指の間を舌で舐めた。白露は恥ずかしそうに頬を染めて項垂れている。
慈愛に満ちた年上の女神に指で優しく慰められる想像だけで、白露は興奮して爆発しそうだ。
若菜に挿入する夢を見て、知らぬうちに果てた居た事もあれば、優しく竿と菊門を弄られる、口奉仕される妄想を密かにした事もある。許されない願望だ。
『若菜様……若菜様……お許し下さい。魔羅が勃起すると痛いのです……苦しいのです。申し訳御座いません……貴女様の指で……この白露を果てさせて頂きたいのです。指で僕の魔羅を扱いて下さるだけでご褒美で御座います。若菜様……主様……』
「そ、そんなに……苦しいの? い、痛いの……?」
正座をしたまま、白露はもぞもぞと足をすり合わせて潤んだ瞳を向ける。訴え掛けられると、若菜は赤面し困った表情をした。
痺れを切らした須佐之男に手首を捕まれ勃起した魔羅の前まで寄せられる。
顔を出した白露の魔羅に指を這わされると白露は、若菜の腟内で二本の指を曲げて天井を優しく搔いた。
「んんっ、やっ、あっあっあっ、はっ、やぁぁ、やぁんっ……ぁっ、ああんっ、ひゃあっ……あっあっ、そこ、んんっ、弱ぃいっ……ん」
『あぁ……若菜様……はぁっ……うっ……若菜様の、清らかな愛らしい指が……僕の魔羅を……はぁっ……はぁっ……気持ちいいです、若菜様』
白露は持たれ掛かるようにしながら指を上下に動かし、白露のビクビクと動く魔羅を撫でてやると、中性的な甘い声が響く。恥じらいながら魔羅を扱く若菜の姿に、白露は興奮してしまった。
「ほう。お前のように産声を上げたばかりの女神でも、この俺の事は知っているようだな。そこに居る連中も連れて来い。お前の眷属は馬鹿だが、余興は人数が多いほうが面白おかしく楽しめるからな。良い祭りになるぞ」
まさかこの男神が、須佐之男だったとは思わず若菜は絶句する。だが、若菜が自分の事を知っているという事に、須佐之男は機嫌を直したようだった。しかし、急に持て成せと言われても、若菜と晴明が住む仮の屋敷には最低限の式神しか居ない。
彼らが留守の間に屋敷を維持するのが彼等の主な仕事で、女房も一人しか居ないのだ。
生活の殆どが、天界にある白亜の故宮で過ごして居るのだから、当然だろう。
「で、ですが……須佐之男様、突然の事で須佐之男様をお持て成し出来るほどの、神使や、式神がおりません」
「俺は酒があれば良い。それにお前が俺に持て成す方法は、幾らでもある。さぁ、俺を案内しろ」
『お言葉ですが、須佐之男様。天照大神様をお待たせして宜しいのでしょうか……? それに貴方様が、追放されたこの高天原に、わざわざ戻られたのは、急を要するような良からぬ出来事が起こったからではありませんか』
おそらく眷属の中で幼い容姿をしていても、一番年長者であり一番冷静で、芯があるであろう白露が床に平伏したまま、問い掛けた。須佐之男は鼻を鳴らして、彼をチラリと見下ろす。
「兄貴なら俺の性格は良く心得ている。手土産の話くらいねぇと、つまんねぇだろ? その話はおいおいしてやる。さっ、お前の亭主が帰って来る前に、俺を案内しろ、若菜」
「きゃっ! お、降ろして下さい。案内しますから」
「嫌だね。隙を見て逃げられてはつまらん。追い掛けるのが面倒だ。見つけた宝をみすみす手放す阿呆はいないぞ」
須佐之男は、眷属たちの緊縛を解くと、若菜が抵抗する暇もなく肩に抱き上げた。お酒なら確かあった筈なので、彼の要求に答えるしかないようだ。
若菜は、眷属である彼らの事がなによりも大事なので、危害を加えられる前に、従う事にする。ここで暴れるのは得策ではない。
「――――はい」
✤✤✤
若菜と、晴明の仮の寝殿造の屋敷は天照大神の高床式の神殿とは違っていた。
八百万の神々の中でも、日本三大怨霊の一人である、菅原道真のように、人間によって崇め奉られた神は、生前生きていた時代の建物に模した物を神域に建てる。
かつて半神であった安倍晴明も例に従って、ここに生前と同じ生家を建て、女房や小間使いの式神に管理や、仕事を任せていた。
この館の主が座るべき上座に、須佐之男は図々しく胡座を搔くと、華奢な若菜をその間に座らせた。そして、若菜に酒を注がせる。
慌てた式神達が、酒のつまみ等を用意すると、次々と須佐之男の前へ並べた。
『失礼を承知で申しますが、若菜姫は晴明様のみならず……』
『黙ってろ、由衛』
苛立った由衛は、思わず口走りそうになったが、そこを吉良が止めに入る。何人たりとも若菜が天帝の妻である事は秘密裏にしなければならない。第六天魔王が、今の新しい天帝として君臨しているなどと、誰が信じられるだろうか。誰が納得するだろうか。
彼の前で四人は正座をさせられ、須佐之男はニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「そう、イキリ立つな狐。まだ首と胴体は繋がっていたいだろう? お前の眷属は、俺が思うよりも並々ならぬ忠誠心と、情愛を持っているようだ。ふぅん……よし、面白い事を考えたぞ」
須佐之男は自分の膝を叩くと、若菜の帯を緩めてふわりと胸元を開ける。若菜が悲鳴を上げて胸元を戻そうとしたが、須佐之男は手首を掴んだ。由衛達は今にも須佐之男に飛びがかんばかりの勢いで膝を立てると睨みつけた。
若菜のためならば、命など惜しくはない。それが全員の気持ちだった。須佐之男は愛らしい若菜の小さな耳朶を舐めると声を殺して笑う。
「無礼講だ。これからお前たちに若菜の女陰を愛撫させよう。頑張った奴は、若菜に挿入出来るなんてどうだ?」
「やっ、いやぁっ、ま、待って、なんて事を言うのですか、須佐之男様。酷いです! そんな事……、わ、私には生涯を誓った相手が居るのですっ……須佐之男様だって伴侶の女神様がいらっしゃる筈」
「それで? 古今東西、神々は気に入った者を奪い合う。それは男神も女神も同じ事だ。花畑で俺と出逢ったのが、お前の運の尽きだな、若菜。俺に捕らえられたお前は、俺によって新たな楽しみを教えられるんだぞ、良いだろう。俺と楽しむがいい」
女神の神御衣から透き通るような白い肌が見え、柔らかな乳房と薄桃色の乳輪が露になると、由衛はゴクリと喉を鳴らした。
どういった形でも、最愛の主人に触れられるのなら本望である。彼女の肌が外気に触れると、慈悲と性愛の女神特有の優しく甘い香りがして、ニヤリと由衛は口端に笑みを浮かべた。
須佐之男は柔らかな乳房を揉みしだきながら、耳朶を舌で擽る。
「はっ……んっ……ぁっ……ゃ、やだぁ、……んっんんっ……はぁっ……だめ、だめです、須佐之男様、や、やめて、嫌なのっ」
「考え方を変えてみろ、若菜。知らぬ仲ではないだろう? あいつらはお前に愛情たっぷりだ。さて、そうだな……まずはその白い奴からだ。俺が指名した奴からやらせてやるよ」
名指しされたのは、白露だった。
強張った顔で背筋を伸ばした彼は、両足を開かされ、秘部を曝け出された若菜を見ると、息を飲んだ。
土御門光明に双子の妹と共に捕らえられ、式神として仕えていた頃には、彼の小姓だった。陰間のように扱われてきた彼にとって、若菜は初めての女性である。
霊力を分け与えて貰うために童帝を捧げた。
式神達の生命線とも言える霊力の補充や、若菜の生命を護るために、乱交した事はあるが、久方ぶりの事で、白露の心拍数が跳ね上がる。
若菜は優しい姉のようでもあり、安らぎの場所だった。光明のように酷い罵倒や性欲の捌け口、折檻などもしない。ただ優しく労り、仕事を与えてくれる彼女は、理想の主だった。
『――畏まりました。若菜様……ご無礼をお許し下さい。この白露、絶対に傷つけるような真似は致しません』
吉良は目を閉じ、由衛は不満そうに唇を噛み、舌打ちする。紅雀は呆れた様子だった。そんな彼らの気配を感じながらも、白露は静かに若菜の前に正座した。
「はぁっ……白露。も、もうこんな事しなくても、力を分け与えてあげられるようになったのに、ごめんなさい」
『はい。ですが、主様である若菜様にご奉仕するのは嬉しゅう御座います』
白露は、顔を上げると潤んだ瞳で頬を染めながら若菜を見つめた。綺麗に切り揃えられた白髪、神秘的な潤んだ黒曜石の瞳。
若菜の神通力で少し成長したとはいえ、白露はまるで、美しい少女のようだった。須佐之男は口端に笑みを浮かべながら、若菜の肩に口付けると、両足をさらに開かせる。
「きゃっ……恥ずか……しぃ、白露……み、見ないで……」
『嗚呼。そう仰られますが……若菜様の女陰は、とても美しいです。まるで天上の華のようで……僕のような者が触れるのも躊躇われるほど。僕、丁寧にご奉仕させて頂きますね』
白露は、若菜の恥毛のない無垢な薄桃色の花弁を見ると、うっとりと目を細めた。まずは細い指先で、若菜の外陰部をゆっくりと丁寧に撫でた。幼子のように盛り上がった恥丘や、花弁の周りを焦らすように愛撫する。
「んっ……はぁっ……はっ……ゃ……んっ……あっ……はぁっ……」
「この香りは魅了の神通力か……お前の汗からも、香ってくるな。小姓のようなガキに感じるなんて……クックックック。お前は亭主に満足させて貰ってねぇのか、若菜」
「んっ、んん、ち、違いますっ、酷い事言わないでっ……下さい、んっ……んぅ、んっ……はぁっ」
若菜の潤んだ蜜色の瞳を見ると、須佐之男はゾクゾクと背筋に興奮が走った。彼女の顎を掴み、無理矢理舌を挿入して絡め取る。生き物のように動く熱い舌が、口腔内を舐るように犯すと、僅かな息継ぎの合間に、若菜の荒い呼吸が漏れた。
白露は、指の腹で薄桃色の筋を伸ばすと中指を媚肉の海に沈めるように、優しく膣口に挿入する。
そして、妖艶に微笑み頬を染めながら、チュクチュクと優しく指を動かす。
『僕、女性の体の事は今だにあまり良く知らないのですが……。光明様……いいえ、芦屋道満により、小姓として夜伽は教え込まれました。その際、双子の妹の様子も見ておりましたので、丁寧に出来ると思います。嗚呼、本当にいい香りです、若菜様』
自分の菊門を愛撫されていた事を思い出しながら、優しく若菜の膣口を指で弄ると、清浄の気を伴った爽やかで甘い愛液が溢れてくる。その味を良く知っている白露は、反射的に舐めたい気持ちに駆られた。
しかし、若菜の綺麗な穴が指を咥える様子も興味深く、それとは別に目の前にある柔らかな乳房にも、気持ちが傾いてしまう。
「あっ、あぁっ……ゃあっ……んんっ、白露っ……はっ、あっ……あぁっ……ゃ、だ、め……んっ、んぅ……はぁ」
『随分と物欲しいそうだな、ガキ。ほら特別に主様の乳房を舐めさせてやろう。やはり性愛の女神はどこもかしこも感じやすいのか? 口では嫌がっていても、だらしないぞ若菜。まぁ可愛がり甲斐があるが』
白露は頬を染めると、まるで記憶のない母の乳房に貪りつくように、淡い乳輪に舌を絡める。その先端は桃のように甘い。
腟内に薬指を増やした白露は、クチュ、クチュと音を鳴らしながら指の動きを早くした。白露の愛撫は確かに拙い物だが、瞳を潤ませた美少年が、ひたすら乳房を舐めて、敬愛する相手をイかせたい一心で見せるその姿は、いじらしくもある。
その容姿とは相反する魔羅も、すでに着物ので猛り、反り返っていた。
「はっ、はぁっ、やぁぁん、だめ、早くしたらっ……感じちゃう、からぁ、白露っ……んっ……はぅ、やっやっ、あ、ああっ」
『嗚呼……素敵です、若菜様。何十にも重なった花弁が僕の指に絡みついてきて……ん……はぁ……はぁっ……僕でも感じで下さるのですね。はぁっ……若菜様、可愛いです』
後ろに控えていた三人も、久しぶりの若菜の霊気と淫らな姿に、息を飲んだ。
若菜は須佐之男の膝の上で震えて可愛らしい嬌声を上げている。
須佐之男は糸を引きながら若菜と舌を絡ませ、興奮したように目をギラつかせた。愛らしい鈴のような綺麗な声や、その表情は無茶苦茶に犯したくなる。若菜には男を滾らせるような、唆られる何かがあるようだった。
感情が最高潮に達してから、欲望の限り若菜を貪り尽くしたい。こんなに女に興奮したのは、何千年ぶりだろうか。
「ひぁ、だ、だめ、いっちゃ、んんん! はぁ……はっ、白露、だめ、お胸もあそこも弄っちゃ……あ、あぁっ」
『そのような事を仰られていても、花芽の裏を擦ると、若菜様は僕の指を締め付けられるのです。須佐之男様、若菜様を舌でお慰めしとう御座います……』
「良いだろう。いや、待て。その前に、主様に指で鎮めて貰え。出来るだろう、若菜。お前の眷属を慰めてやれよ。出来るだけいやらしくな。俺を喜ばせろ。お前も若菜をイかせろよな、白露」
「そ、そんな……ぁっ……」
須佐之男は若菜の華奢な指を掴むと乳房を揉みながら、指の間を舌で舐めた。白露は恥ずかしそうに頬を染めて項垂れている。
慈愛に満ちた年上の女神に指で優しく慰められる想像だけで、白露は興奮して爆発しそうだ。
若菜に挿入する夢を見て、知らぬうちに果てた居た事もあれば、優しく竿と菊門を弄られる、口奉仕される妄想を密かにした事もある。許されない願望だ。
『若菜様……若菜様……お許し下さい。魔羅が勃起すると痛いのです……苦しいのです。申し訳御座いません……貴女様の指で……この白露を果てさせて頂きたいのです。指で僕の魔羅を扱いて下さるだけでご褒美で御座います。若菜様……主様……』
「そ、そんなに……苦しいの? い、痛いの……?」
正座をしたまま、白露はもぞもぞと足をすり合わせて潤んだ瞳を向ける。訴え掛けられると、若菜は赤面し困った表情をした。
痺れを切らした須佐之男に手首を捕まれ勃起した魔羅の前まで寄せられる。
顔を出した白露の魔羅に指を這わされると白露は、若菜の腟内で二本の指を曲げて天井を優しく搔いた。
「んんっ、やっ、あっあっあっ、はっ、やぁぁ、やぁんっ……ぁっ、ああんっ、ひゃあっ……あっあっ、そこ、んんっ、弱ぃいっ……ん」
『あぁ……若菜様……はぁっ……うっ……若菜様の、清らかな愛らしい指が……僕の魔羅を……はぁっ……はぁっ……気持ちいいです、若菜様』
白露は持たれ掛かるようにしながら指を上下に動かし、白露のビクビクと動く魔羅を撫でてやると、中性的な甘い声が響く。恥じらいながら魔羅を扱く若菜の姿に、白露は興奮してしまった。
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