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三十三話 真相①
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僕は本田さん……いや、正雄さんを真っ直ぐに見た。彼は薄笑いを浮かべたまま、僕に暗い視線を向けている。
「間違いなく、雨宮さんの霊力は本物ですね。ええ、そうです。俺は成竹正雄という名前で、生きるはずだったんですよ」
そういうと、正雄さんは自分の懐中電灯を点けて、ゆっくりと立ち上がった。僕は、梨子を庇うようにして前に立ち、木の棒を握りしめる。万が一襲いかかられたら、いつでも反撃出来るようにしておかないと。
僕が警戒する様子を見て、正雄さんは苦笑する。
「あんた達に見せたい物があるんだ。そのために鳥頭村まで来たんだろ?」
「はい。真相を話して下さい、成竹さん」
僕の後ろにいた梨子が、緊張した様子で問い質すと、彼はニッと不気味な笑みを浮かべた。
自ら罠にかかりに行くようなものだ、と頭では理解している。だけど、この男が芳恵さんの器なら彼の誘いに乗らなければならないだろう。
梨子達に降りかかる、祟りを浄化させる手掛かりになるかもしれない。
本堂から脇道にそれると、そこには古い御神木が四本植えられており、それぞれを繋ぐようにして、注連縄がかけられていた。
三人の懐中電灯に照らされたそこには、自然に出来た物か、人工的に出来た物なのか判別はつかないが、底が見えない深い穴がぽっかりと開いているようだ。
「役目を終えた埋女達はみんな、ここに投げられて埋葬されるんですよ」
この穴の中に遺体を投げ込まれ、上から土をかけられ、埋められていたのか。長い間犠牲になってきた女性達の事を思うと、僕は胸が痛んだ。
「この鳥頭村が廃村になっても、生き残った貴方がたは、オハラミ様への信仰を辞めなかったんですね」
「そうだなぁ、義母さんも義父さんも熱心だったけど、俺は迷信だと思っていた。それに、結局あの人達がやっていたのは、昔とは違う形だけの信仰だったからな」
正雄さんは、底の見えない真っ暗な穴に背を向け、笑った。
「だけど、子供の頃から鳥頭村の事については話を聞いていたよ。もちろん、一家惨殺があった事や、カルト宗教で村人達が集団自殺したなんて事は、話さなかったけどな」
「学生時代、貴方は鳥頭村の事を調べていましたね」
何もかもお見通しだなぁ、と正雄さんは興味深く、僕に感動するように呟いた。思春期になった彼は、薄々二人が本当の両親ではない事に気付き、鳥頭村について、自分なりに調べたようだ。
そして、一家惨殺した犯人が、自分に似ていた事で、彼はさらに確信を深めたのだという。
「さすがにショックだったよ。まさか俺の家族が、父親に殺されているなんてさ。鳥頭村の事は伏せられていたから、その時は分からなかったんだが、カメラマンとしてテレビ局に就職してね。そうなると色んな人間と繋がりが出来る」
「そこで、鳥頭村で起きた事を知ったんですか?」
「ああ、事件の詳細と隠された集団自決の事もね」
どうやら、そこでライターと知り合い、隠されていた鳥頭村の、裏情報を入手したようだった。彼はその頃から、オカルトや故郷のオハラミ信仰について、興味を持ち追求していくようになる。
「俺はそこから、テレビ局を辞めて会社を立ち上げると、心霊DVDをシリーズで出したんだ。それがいくつか当たってね。鳥頭村についてもいつか出そうと思っていたんだが、その直前で俺の婚約者が……京子が死んだんだ」
彼女は妊娠しており、飲酒運転の車をひき逃げされたという。一気に正雄さんの表情が暗くなり、その場の空気がだんだんとおかしくなっていく。
「鳥頭村の出身である俺が、信仰心を捨てたからだと思った。事実、俺の育ての親も二十歳の時に大きな事故に巻き込まれて、二人とも死んだからな。オハラミ様は、信仰心を失わず、贄さえ用意すれば、なんでも願いを叶えて下さるんだから」
正雄さんは、相次いで身近な人を亡くしているようだ。彼は、先祖代々続けていたオハラミ様に対する信心を失い、形だけにしたせいで、自分の身に次々と不幸が訪れると、思い込んでしまったのか。
いや、思い込んだというより、一度信仰すると末代まで祀らなければ、祟られてしまう存在かもしれないが。
「だから貴方は、妊娠していた愛ちゃんを贄にしたの?」
梨子は強い口調で、正雄さんに詰め寄った。
この鳥頭村に彼女が連れて来られたのは、霊感もあるだろうけど、付き合っていた裕二から、子供が出来てしまった事を聞いたからだろう。
「いつか、この村を題材にホラードキュメンタリー映画を作るのが夢だったんだ。お前ら、今の日本のホラー映画が、どれだけつまらないもんに成り下がったか分かるか? 俺は、本物の恐怖映画を撮りたいんだよ! 世界に通用するようなホラー映画を撮って、死んだ京子の墓前に、報告するんだ。そのためには、オハラミ様の願い通り、贄がいる。それにオハラミ様の凄さが分かれば、信者も増えるだろ」
もはや、正雄さんの言う事は支離滅裂で意味が分からない。本物の霊が映ったホラードキュメンタリー映画で、一躍有名になりたいのか。それが亡くなった婚約者と、自分の子供への供養になると本気で思っているんだろう。
「貴方は、その世界では名の知れた人なんでしょう。裕二の番組だって順調に……」
「これだから、素人は!」
彼は肩を竦め馬鹿にするように言った。
正雄さんは否定するだろうが、願いを叶えるために、贄として誰かを殺すだなんて、完全に、オハラミ様に取り込まれていると思う。
それとも、鳥頭村に来て芳恵さんと接触してから、彼がおかしくなってしまったのか、僕には判断がつかなかった。
「あの家に足を踏み入れてから、俺は取り憑かれたように、鳥頭村に通ったよ。記憶なんてないはずなのに、あの村と家が懐かしくてね。それで、あの子が来るのを待ってたんだ。完全な儀式の再現じゃなくてもい。とにかく素質のある、埋女だ」
裕二から、彼女が行方不明になったと聞き、必ずここに来るだろうと正雄さんは確信した。予想通り現れた加藤さんを殺害し、贄として、あの穴に投げ込んだんだ。
「そして、達也くんが変死して、怪異は伝染していった。あんたが起こした現象もしっかり撮らせて貰ったよ。御札の間に入って、オハラミ様の禁忌に触れたものは、必ず死ぬ。どうだ、古き良きJホラーって感じだろ?」
そう言うと、正雄さんはカメラを回した。彼は、これが自分の罪の証拠になるというのも分からないくらい、精神を蝕まれ、支配されている。
この鳥頭村に祀られている物は、贄が欲しいだけだ。
「秋本さんは、どうしたんですか。彼は、自分の死が視えると言って怯えていた。だから、よほどの事がない限りあの島を出ないでしょう」
「あいつは、鳥頭村について独自で調べ始めたんだ。なんせあんたの実家で、缶詰めになって時間だけはあったからな。秋本は頭がキレるし、すぐに俺に辿り着くだろう」
秋本さんは元々、正雄さんが養子だという事は知っていたようだ。そして、彼の祖父が元警察官だった事で、事件について色々と嗅ぎ回り始めていた。自分の除霊が、一筋縄ではいかない事が彼を突き動かす、原動力になっていたんだろう。
「だから、貴方に呼び出された秋本さんは結界から出たのか。秋本さんを殺したんですね」
「殺す気はなかったが仕方がない。ここで首吊り自殺に見せかければ、いつか肝だめしに来た奴らが発見してくれるだろ。あいつは、達也くんが死んでからだいぶ精神を病んでいたし、自殺したって、おかしかないと思われる」
僕は、彼を非難しようとして息を呑んだ。
彼の体を、土で汚れた女の手が抱きしめていたのが視えたからだ。そして、肩から男の腕が伸び、首に巻きついた。脇腹と右肩に、暗闇の中で動物のように目をらんらんと光らせ、鼻から上を覗かせた、加藤さんと秋本さんが彼をじっと見ていた。
だけど、正雄さんはそれに気付いていない。
「貴方は、オハラミ様の祟りから、自分だけは助かったと思っているかもしれませんが、違いますよ。貴方は、お姉さんが受けた苦しみを、他者に与えただけだ。それは彼女にとって家族の裏切りです」
その様子に気付いた梨子は、僕の服を掴みながら、ガクガクと震えている。
「正雄さん、貴方は髑髏本尊よりも、都合の良い依代として生かされているだけです。それに……あの僧侶達が浄化されたら……」
穴の中から、幾つもの女の腕が現れると正雄さんの髪を掴み、腕や胴体、足に絡み付いてくる。ようやく、その存在に気付いた正雄さんの顔は、恐怖で引き攣っていた。
そして、強い力で引き寄せられた正雄さんは、絶叫しながら暗い穴の中へと落ちていく。
「た、健くん……」
良くも悪くも最後の枷になっていた僧侶が浄化されると、穴から黒い煙と共に、苦悶の表情を浮かべた埋女達が、悲鳴を上げながら這い出て来た。
僕は梨子の手首を掴むと叫んだ。
「やばい、梨子、走れ!」
「間違いなく、雨宮さんの霊力は本物ですね。ええ、そうです。俺は成竹正雄という名前で、生きるはずだったんですよ」
そういうと、正雄さんは自分の懐中電灯を点けて、ゆっくりと立ち上がった。僕は、梨子を庇うようにして前に立ち、木の棒を握りしめる。万が一襲いかかられたら、いつでも反撃出来るようにしておかないと。
僕が警戒する様子を見て、正雄さんは苦笑する。
「あんた達に見せたい物があるんだ。そのために鳥頭村まで来たんだろ?」
「はい。真相を話して下さい、成竹さん」
僕の後ろにいた梨子が、緊張した様子で問い質すと、彼はニッと不気味な笑みを浮かべた。
自ら罠にかかりに行くようなものだ、と頭では理解している。だけど、この男が芳恵さんの器なら彼の誘いに乗らなければならないだろう。
梨子達に降りかかる、祟りを浄化させる手掛かりになるかもしれない。
本堂から脇道にそれると、そこには古い御神木が四本植えられており、それぞれを繋ぐようにして、注連縄がかけられていた。
三人の懐中電灯に照らされたそこには、自然に出来た物か、人工的に出来た物なのか判別はつかないが、底が見えない深い穴がぽっかりと開いているようだ。
「役目を終えた埋女達はみんな、ここに投げられて埋葬されるんですよ」
この穴の中に遺体を投げ込まれ、上から土をかけられ、埋められていたのか。長い間犠牲になってきた女性達の事を思うと、僕は胸が痛んだ。
「この鳥頭村が廃村になっても、生き残った貴方がたは、オハラミ様への信仰を辞めなかったんですね」
「そうだなぁ、義母さんも義父さんも熱心だったけど、俺は迷信だと思っていた。それに、結局あの人達がやっていたのは、昔とは違う形だけの信仰だったからな」
正雄さんは、底の見えない真っ暗な穴に背を向け、笑った。
「だけど、子供の頃から鳥頭村の事については話を聞いていたよ。もちろん、一家惨殺があった事や、カルト宗教で村人達が集団自殺したなんて事は、話さなかったけどな」
「学生時代、貴方は鳥頭村の事を調べていましたね」
何もかもお見通しだなぁ、と正雄さんは興味深く、僕に感動するように呟いた。思春期になった彼は、薄々二人が本当の両親ではない事に気付き、鳥頭村について、自分なりに調べたようだ。
そして、一家惨殺した犯人が、自分に似ていた事で、彼はさらに確信を深めたのだという。
「さすがにショックだったよ。まさか俺の家族が、父親に殺されているなんてさ。鳥頭村の事は伏せられていたから、その時は分からなかったんだが、カメラマンとしてテレビ局に就職してね。そうなると色んな人間と繋がりが出来る」
「そこで、鳥頭村で起きた事を知ったんですか?」
「ああ、事件の詳細と隠された集団自決の事もね」
どうやら、そこでライターと知り合い、隠されていた鳥頭村の、裏情報を入手したようだった。彼はその頃から、オカルトや故郷のオハラミ信仰について、興味を持ち追求していくようになる。
「俺はそこから、テレビ局を辞めて会社を立ち上げると、心霊DVDをシリーズで出したんだ。それがいくつか当たってね。鳥頭村についてもいつか出そうと思っていたんだが、その直前で俺の婚約者が……京子が死んだんだ」
彼女は妊娠しており、飲酒運転の車をひき逃げされたという。一気に正雄さんの表情が暗くなり、その場の空気がだんだんとおかしくなっていく。
「鳥頭村の出身である俺が、信仰心を捨てたからだと思った。事実、俺の育ての親も二十歳の時に大きな事故に巻き込まれて、二人とも死んだからな。オハラミ様は、信仰心を失わず、贄さえ用意すれば、なんでも願いを叶えて下さるんだから」
正雄さんは、相次いで身近な人を亡くしているようだ。彼は、先祖代々続けていたオハラミ様に対する信心を失い、形だけにしたせいで、自分の身に次々と不幸が訪れると、思い込んでしまったのか。
いや、思い込んだというより、一度信仰すると末代まで祀らなければ、祟られてしまう存在かもしれないが。
「だから貴方は、妊娠していた愛ちゃんを贄にしたの?」
梨子は強い口調で、正雄さんに詰め寄った。
この鳥頭村に彼女が連れて来られたのは、霊感もあるだろうけど、付き合っていた裕二から、子供が出来てしまった事を聞いたからだろう。
「いつか、この村を題材にホラードキュメンタリー映画を作るのが夢だったんだ。お前ら、今の日本のホラー映画が、どれだけつまらないもんに成り下がったか分かるか? 俺は、本物の恐怖映画を撮りたいんだよ! 世界に通用するようなホラー映画を撮って、死んだ京子の墓前に、報告するんだ。そのためには、オハラミ様の願い通り、贄がいる。それにオハラミ様の凄さが分かれば、信者も増えるだろ」
もはや、正雄さんの言う事は支離滅裂で意味が分からない。本物の霊が映ったホラードキュメンタリー映画で、一躍有名になりたいのか。それが亡くなった婚約者と、自分の子供への供養になると本気で思っているんだろう。
「貴方は、その世界では名の知れた人なんでしょう。裕二の番組だって順調に……」
「これだから、素人は!」
彼は肩を竦め馬鹿にするように言った。
正雄さんは否定するだろうが、願いを叶えるために、贄として誰かを殺すだなんて、完全に、オハラミ様に取り込まれていると思う。
それとも、鳥頭村に来て芳恵さんと接触してから、彼がおかしくなってしまったのか、僕には判断がつかなかった。
「あの家に足を踏み入れてから、俺は取り憑かれたように、鳥頭村に通ったよ。記憶なんてないはずなのに、あの村と家が懐かしくてね。それで、あの子が来るのを待ってたんだ。完全な儀式の再現じゃなくてもい。とにかく素質のある、埋女だ」
裕二から、彼女が行方不明になったと聞き、必ずここに来るだろうと正雄さんは確信した。予想通り現れた加藤さんを殺害し、贄として、あの穴に投げ込んだんだ。
「そして、達也くんが変死して、怪異は伝染していった。あんたが起こした現象もしっかり撮らせて貰ったよ。御札の間に入って、オハラミ様の禁忌に触れたものは、必ず死ぬ。どうだ、古き良きJホラーって感じだろ?」
そう言うと、正雄さんはカメラを回した。彼は、これが自分の罪の証拠になるというのも分からないくらい、精神を蝕まれ、支配されている。
この鳥頭村に祀られている物は、贄が欲しいだけだ。
「秋本さんは、どうしたんですか。彼は、自分の死が視えると言って怯えていた。だから、よほどの事がない限りあの島を出ないでしょう」
「あいつは、鳥頭村について独自で調べ始めたんだ。なんせあんたの実家で、缶詰めになって時間だけはあったからな。秋本は頭がキレるし、すぐに俺に辿り着くだろう」
秋本さんは元々、正雄さんが養子だという事は知っていたようだ。そして、彼の祖父が元警察官だった事で、事件について色々と嗅ぎ回り始めていた。自分の除霊が、一筋縄ではいかない事が彼を突き動かす、原動力になっていたんだろう。
「だから、貴方に呼び出された秋本さんは結界から出たのか。秋本さんを殺したんですね」
「殺す気はなかったが仕方がない。ここで首吊り自殺に見せかければ、いつか肝だめしに来た奴らが発見してくれるだろ。あいつは、達也くんが死んでからだいぶ精神を病んでいたし、自殺したって、おかしかないと思われる」
僕は、彼を非難しようとして息を呑んだ。
彼の体を、土で汚れた女の手が抱きしめていたのが視えたからだ。そして、肩から男の腕が伸び、首に巻きついた。脇腹と右肩に、暗闇の中で動物のように目をらんらんと光らせ、鼻から上を覗かせた、加藤さんと秋本さんが彼をじっと見ていた。
だけど、正雄さんはそれに気付いていない。
「貴方は、オハラミ様の祟りから、自分だけは助かったと思っているかもしれませんが、違いますよ。貴方は、お姉さんが受けた苦しみを、他者に与えただけだ。それは彼女にとって家族の裏切りです」
その様子に気付いた梨子は、僕の服を掴みながら、ガクガクと震えている。
「正雄さん、貴方は髑髏本尊よりも、都合の良い依代として生かされているだけです。それに……あの僧侶達が浄化されたら……」
穴の中から、幾つもの女の腕が現れると正雄さんの髪を掴み、腕や胴体、足に絡み付いてくる。ようやく、その存在に気付いた正雄さんの顔は、恐怖で引き攣っていた。
そして、強い力で引き寄せられた正雄さんは、絶叫しながら暗い穴の中へと落ちていく。
「た、健くん……」
良くも悪くも最後の枷になっていた僧侶が浄化されると、穴から黒い煙と共に、苦悶の表情を浮かべた埋女達が、悲鳴を上げながら這い出て来た。
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