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プロローグ
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「はあ、今日も残業で終電間際と…」
どうしたら早く帰れるものだろうか。
アットホームな環境と嘘をつく、ブラックな企業に就いてもう三年。
昔から体だけ強いのが取り柄だった私でも流石にこの時間に毎日帰れば、少しは目眩もするもので、ネオンギラつく大都心をふらつきながら帰っていた。
「あー、こんな時に迎えに来てくれる
彼氏でも居たらいいのに」
私は生きた年数イコール彼氏いない歴の悲しい日々を送っている。
小学校でも、中学校でも、高校でも、大学でも。
まあ、モテなかった。
そして社会人になっても。
原因は、ほぼ男な性格と、ゲームヲタクだという事だろう。友達は男の方が多く、何度も付き合ってるのではないかと疑われたほどだ。そして、学生の頃は部活とゲームに打ち込み、流行りにはついていけず、髪を伸ばして可愛いと同じ部活の友達に褒められたが、実際それは好きなゲームキャラに近づきたいという矛盾したものだったし、運動系の部活に入っていた私は結局めんどくさくてすぐ短くした。
こんな私が今となって彼氏が欲しいとか、 結婚したいだなんて馬鹿げてると自分でも分かってはいる。
だが、この時間に帰れば合コンにも行けないし、もはや出会いなんて皆無だ。
「どっかに長身、長髪の銀髪で守ってくれ
るような最高の男、いないかな」
モテない女がそんなに高い要求をしても叶うわけが無い。まずまず、私は男の人への理想が高すぎたのかもしれない。妄想だけならタダだし別にいいじゃないかとヤケになってきた。
その時だった。
正気になれば車道の真ん中に自分が佇んでいた。
やっと気づいたが前から眩い光があまりに速く近づいてきて体が動かない。
夜ぐらい集中して帰ればよかったのに。
今更無駄な反省だ。
ああ、もう私終わるのか…
せめて来世では
素敵な男性と出会えますように…
『その願い、聞き遂げたぞ』
ん?なんか今聞こえたような
光に身を包まれて酷く鈍痛がして、私は意識を失った。
小鳥がさえずり、暖かな光に迎えられる。
「助かったのかな…?それにしてもここは
どこだろう?」
綺麗な湖のほとりで倒れていた自分。
少し未だ痛む体を起こして上を見上げると、そこには大きな西洋風の城があった。
「てことは、ここは日本じゃないってこ
と?!」
どうすればいいんだろう。
海外に旅行なんてしたこともないし、どう振る舞えばいいのか全く分からない。
そして自分を見返してみれば。
見覚えのない地味なワンピースに身を包んでいた。少しフリルがついているのは唯一の可愛さかもしれない。
仕方ないし、誰か探してここがどこなのか教えてもらうしかなさそうだな。少し散策してみるか。
それにしても絶対にあれは轢かれたはずなのによくこんな無事だったものだ。体は昔から強かったけど、こういう意味ではない気もする。
あと、あの声。何だったんだろうな。本当に叶えてくれるのならそれはラッキーにも程があるし、もし神様ならくだらないことを頼んでしまったと後悔したい。
ふと、歩く足を止めた。
目の前に人が倒れている。
「大丈夫ですか?」
声をかけてみるも反応が無い。揺すって起こしてみようと、近づけばその端正な顔立ちが目に入った。長い銀髪に細身の体。揺すってみると、低い呻き声をあげた。
「う…」
細く切れたその目が私を見つめていた。
どうしたら早く帰れるものだろうか。
アットホームな環境と嘘をつく、ブラックな企業に就いてもう三年。
昔から体だけ強いのが取り柄だった私でも流石にこの時間に毎日帰れば、少しは目眩もするもので、ネオンギラつく大都心をふらつきながら帰っていた。
「あー、こんな時に迎えに来てくれる
彼氏でも居たらいいのに」
私は生きた年数イコール彼氏いない歴の悲しい日々を送っている。
小学校でも、中学校でも、高校でも、大学でも。
まあ、モテなかった。
そして社会人になっても。
原因は、ほぼ男な性格と、ゲームヲタクだという事だろう。友達は男の方が多く、何度も付き合ってるのではないかと疑われたほどだ。そして、学生の頃は部活とゲームに打ち込み、流行りにはついていけず、髪を伸ばして可愛いと同じ部活の友達に褒められたが、実際それは好きなゲームキャラに近づきたいという矛盾したものだったし、運動系の部活に入っていた私は結局めんどくさくてすぐ短くした。
こんな私が今となって彼氏が欲しいとか、 結婚したいだなんて馬鹿げてると自分でも分かってはいる。
だが、この時間に帰れば合コンにも行けないし、もはや出会いなんて皆無だ。
「どっかに長身、長髪の銀髪で守ってくれ
るような最高の男、いないかな」
モテない女がそんなに高い要求をしても叶うわけが無い。まずまず、私は男の人への理想が高すぎたのかもしれない。妄想だけならタダだし別にいいじゃないかとヤケになってきた。
その時だった。
正気になれば車道の真ん中に自分が佇んでいた。
やっと気づいたが前から眩い光があまりに速く近づいてきて体が動かない。
夜ぐらい集中して帰ればよかったのに。
今更無駄な反省だ。
ああ、もう私終わるのか…
せめて来世では
素敵な男性と出会えますように…
『その願い、聞き遂げたぞ』
ん?なんか今聞こえたような
光に身を包まれて酷く鈍痛がして、私は意識を失った。
小鳥がさえずり、暖かな光に迎えられる。
「助かったのかな…?それにしてもここは
どこだろう?」
綺麗な湖のほとりで倒れていた自分。
少し未だ痛む体を起こして上を見上げると、そこには大きな西洋風の城があった。
「てことは、ここは日本じゃないってこ
と?!」
どうすればいいんだろう。
海外に旅行なんてしたこともないし、どう振る舞えばいいのか全く分からない。
そして自分を見返してみれば。
見覚えのない地味なワンピースに身を包んでいた。少しフリルがついているのは唯一の可愛さかもしれない。
仕方ないし、誰か探してここがどこなのか教えてもらうしかなさそうだな。少し散策してみるか。
それにしても絶対にあれは轢かれたはずなのによくこんな無事だったものだ。体は昔から強かったけど、こういう意味ではない気もする。
あと、あの声。何だったんだろうな。本当に叶えてくれるのならそれはラッキーにも程があるし、もし神様ならくだらないことを頼んでしまったと後悔したい。
ふと、歩く足を止めた。
目の前に人が倒れている。
「大丈夫ですか?」
声をかけてみるも反応が無い。揺すって起こしてみようと、近づけばその端正な顔立ちが目に入った。長い銀髪に細身の体。揺すってみると、低い呻き声をあげた。
「う…」
細く切れたその目が私を見つめていた。
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