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第一部
親
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去っていく息子の後ろ姿を見ながら、ティアがさみしげに笑っている。
「反抗期にしては、少しはやい気がするわ」
寂しいわね、と続ける彼女。先ほどの少女のような雰囲気はなく、子を案じる母の顔だった。
「……あの子は聡い。あの子にしかわからん苦悩があるのだろう」
アルゼイドがそれに答える。自分や母にさえ、一歩ひいたように接する息子を心配していた。それは高すぎる知能や才能を持って生まれたゆえの悩みだと、彼は思っていた。しかし、それだけではないことも確信した。そして同時に、何もしてやれない自分に親として、父としての無力感を感じていた。
「自分の気持ちはわからないと言われたとき、否定できなかった」
ぽつり。
「俺は……あの子に何かを教え覚えがほとんどない」
本音がこぼれる。
精強な剣士として、騎士としての彼ではなく、父親としての吐露。
もちろん、世話はした。愛情をそそいで育ててきた。だがそれは親としては当たり前のこと。
思い返せば本当に、彼には息子に何かを教えたという覚えがなかった。人として、男として、父として、息子に何を伝えただろうか。
そんな後悔ともつかぬ思いが胸を満たし、アルゼイドは回顧する。
ひとりの親としてうまくやれているのだろうか。息子を見るたびに、アルゼイドはそう思っていた。
アルテアは、幼いころから手のかからない子供だった。教えもしないのに、本を読み聞かせ、ひとりでそれを読むだけで文字を覚えた。
夜泣きで睡眠不足に悩まされることも、悪さをして叱りつけることもなかった。子を持つ村の者たちから聞いていた話と随分違い、戸惑った。
剣も魔法もほとんど教えてない。
魔法は魔導書を一読しただけで覚えてしまったし、剣術も似たようなものだった。
「父さんを見て覚えた」と涼しい顔をしていた。
十歳にも満たぬ子どもが上級魔法まで使いこなし、剣技も騎士の自分と打ち合えるレベルの技術を有している。
そんな息子を少なくない村人たちが恐れているのも知っている。信じられないほどの才を授かった息子が、聡いあの子がそんな状況で日々を過ごして何を思うか。
とても想像できなかった。
その苦悩を理解できない者として、沈黙を選ぶこと以外に何もできることはなかった。
だが、息子が力に執着していることには気づいていた。だからこそ、模擬戦と称して息子と剣を交わしていた。
強くなれる環境を与えるように。
そして、まだまだ上には上がいることを教えるために。
それであれば息子を──たとえ歪な形でも──繋ぎ止めることができるような気がした。でなければ、息子はどこか遠くへ行ってしまいそうだったから。
そして気づいてくれるはずだと思っていた。
力だけでは駄目だということを。
力をもつ、武力に優れただけのものを強者とは呼べない。強さとは武力に対してのみ使う言葉ではない。それはあらゆる武術、魔道に通ずる真理。
どんなに魔術の才を持っていようと、どんなに隔絶した剣技を持っていようと、それだけでは意味がない。それだけでは人は傲り、慢心し、やがて死んでしまう。
魔に呑まれ、力に溺れ、堕ちていった者を何人も見てきた。
力だけでも、想いだけでも、本当に望むものは手に入らない。
「模擬戦をしてはいるが……俺はそれで何かを伝えた気になっているだけなのかもな。もっとうまく伝える方法があるかもしれないのに……。俺は父親らしいことをしたいがために、息子の苦悩を利用して……」
だとしたら最低だ、とアルゼイドは凛々しい眉をひそめて、目を伏せた。拳が強く握りこまれていた。
剣士としては達人の使い手であるが、親としてはまだまだ未熟だった。
「……だいじょうぶよ」
ティアが優しい声で言う。
「あの子、昔のあなたにそっくりなんだもの」
「そっくり……?俺と、あの子が……?」
以前にターニャにも同じことを言われたことがあったのを思い出す。だが彼には到底信じられなかった。
「俺は子供の頃あんなに出来が良くなかった。礼儀もなってないし
いたずらばかりしていた。親元を出てからもそうだ。剣の腕にものを言わせての傍若無人、自分の強さをひけらかし、慢心していた。まるで反対だぞ」
「いいえ、そっくりよ。不器用で不愛想。人との接し方がわからなくて遠ざけてしまうけど、それでも根がお人よしだからつい誰かを助けてしまう。そんな自分にイライラしてるんだわ。本当は素直で真面目な、優しい子よ。だからこそ自分の気持ちに真っ直ぐ向き合って、とっても悩んでしまうんだわ」
夫の苦悩をまるごと包み込むように、たっぷりと間を取った。
「あの子がどうして悩んでるのかは私も知らないわ。でもきっとだいじょうぶ。あの子、本当は皆のことが大好きなんだから」
自信満々に断言するティアとは反対に、自信なさげにアルゼイドが尋ねる。
「なんでそんなことわかるんだ……?」
「だってあの子、あなたの剣を振る姿が好きだって言ってたんだもの」
かたく握られた拳を、ティアはほぐすように両手で優しく包んだ。
アルゼイドが「え……」と声を漏らす。そんなこと聞いたことがなかった。
元々、アルゼイドがわざわざ目立つように剣を振るうようになったのは村民たちを安心させるためだ。
この村は帝国との国境。魔鉱石や大黒穴絡みで面倒なことは多々起る土地だ。
だから村民も常に不安や死と隣り合わせで生きてきた。そんな彼らを安心させるため、強い自分が守っているから平気なんだぞと、そう言ってやりたくて、わざわざ目立つ場所で鍛錬していた。
この真意は誰にも言ったことはない。だがティアには何故かバレていたようだ。まさか息子も知っているのか、と疑問がよぎる。
呆気にとられるアルゼイドを見て、ティアがくすくすと笑う。
「あなたの気持ち、きっと伝わってるわ」
だからだいじょうぶ、と言ってティアは彼の硬い背中をバシッと叩いた。凄まじいまでに鍛えられた彼の体にとって、その張り手はなんら痛みを感じさせなかった。
だが、叩かれた場所に妙に熱が残っていて、その熱が身体中に伝播する。
「そう、だな……うん。ならもっと剣を振らないとな」
顔を上げ、再び剣を持つ。
「すぐ追い抜かれちゃうかもしれないしね?」
意地の悪い笑みを浮かべるティアに、アルゼイドは痛いところを突かれた、というような顔をした。
先ほどの模擬戦でも内心ひやりとした瞬間があっただけに笑い飛ばすことはできなかった。
「……まだまだ負ける気はないさ。
父の壁は大きいということを見せてやらんとな」
そう言って本来の得物である大剣を手に、黙々と素振りを再開する。
「お父さんはたいへんね」
新しく宿った命に語りかけるように、ティアは大きくなったお腹を優しく撫でていた。
「反抗期にしては、少しはやい気がするわ」
寂しいわね、と続ける彼女。先ほどの少女のような雰囲気はなく、子を案じる母の顔だった。
「……あの子は聡い。あの子にしかわからん苦悩があるのだろう」
アルゼイドがそれに答える。自分や母にさえ、一歩ひいたように接する息子を心配していた。それは高すぎる知能や才能を持って生まれたゆえの悩みだと、彼は思っていた。しかし、それだけではないことも確信した。そして同時に、何もしてやれない自分に親として、父としての無力感を感じていた。
「自分の気持ちはわからないと言われたとき、否定できなかった」
ぽつり。
「俺は……あの子に何かを教え覚えがほとんどない」
本音がこぼれる。
精強な剣士として、騎士としての彼ではなく、父親としての吐露。
もちろん、世話はした。愛情をそそいで育ててきた。だがそれは親としては当たり前のこと。
思い返せば本当に、彼には息子に何かを教えたという覚えがなかった。人として、男として、父として、息子に何を伝えただろうか。
そんな後悔ともつかぬ思いが胸を満たし、アルゼイドは回顧する。
ひとりの親としてうまくやれているのだろうか。息子を見るたびに、アルゼイドはそう思っていた。
アルテアは、幼いころから手のかからない子供だった。教えもしないのに、本を読み聞かせ、ひとりでそれを読むだけで文字を覚えた。
夜泣きで睡眠不足に悩まされることも、悪さをして叱りつけることもなかった。子を持つ村の者たちから聞いていた話と随分違い、戸惑った。
剣も魔法もほとんど教えてない。
魔法は魔導書を一読しただけで覚えてしまったし、剣術も似たようなものだった。
「父さんを見て覚えた」と涼しい顔をしていた。
十歳にも満たぬ子どもが上級魔法まで使いこなし、剣技も騎士の自分と打ち合えるレベルの技術を有している。
そんな息子を少なくない村人たちが恐れているのも知っている。信じられないほどの才を授かった息子が、聡いあの子がそんな状況で日々を過ごして何を思うか。
とても想像できなかった。
その苦悩を理解できない者として、沈黙を選ぶこと以外に何もできることはなかった。
だが、息子が力に執着していることには気づいていた。だからこそ、模擬戦と称して息子と剣を交わしていた。
強くなれる環境を与えるように。
そして、まだまだ上には上がいることを教えるために。
それであれば息子を──たとえ歪な形でも──繋ぎ止めることができるような気がした。でなければ、息子はどこか遠くへ行ってしまいそうだったから。
そして気づいてくれるはずだと思っていた。
力だけでは駄目だということを。
力をもつ、武力に優れただけのものを強者とは呼べない。強さとは武力に対してのみ使う言葉ではない。それはあらゆる武術、魔道に通ずる真理。
どんなに魔術の才を持っていようと、どんなに隔絶した剣技を持っていようと、それだけでは意味がない。それだけでは人は傲り、慢心し、やがて死んでしまう。
魔に呑まれ、力に溺れ、堕ちていった者を何人も見てきた。
力だけでも、想いだけでも、本当に望むものは手に入らない。
「模擬戦をしてはいるが……俺はそれで何かを伝えた気になっているだけなのかもな。もっとうまく伝える方法があるかもしれないのに……。俺は父親らしいことをしたいがために、息子の苦悩を利用して……」
だとしたら最低だ、とアルゼイドは凛々しい眉をひそめて、目を伏せた。拳が強く握りこまれていた。
剣士としては達人の使い手であるが、親としてはまだまだ未熟だった。
「……だいじょうぶよ」
ティアが優しい声で言う。
「あの子、昔のあなたにそっくりなんだもの」
「そっくり……?俺と、あの子が……?」
以前にターニャにも同じことを言われたことがあったのを思い出す。だが彼には到底信じられなかった。
「俺は子供の頃あんなに出来が良くなかった。礼儀もなってないし
いたずらばかりしていた。親元を出てからもそうだ。剣の腕にものを言わせての傍若無人、自分の強さをひけらかし、慢心していた。まるで反対だぞ」
「いいえ、そっくりよ。不器用で不愛想。人との接し方がわからなくて遠ざけてしまうけど、それでも根がお人よしだからつい誰かを助けてしまう。そんな自分にイライラしてるんだわ。本当は素直で真面目な、優しい子よ。だからこそ自分の気持ちに真っ直ぐ向き合って、とっても悩んでしまうんだわ」
夫の苦悩をまるごと包み込むように、たっぷりと間を取った。
「あの子がどうして悩んでるのかは私も知らないわ。でもきっとだいじょうぶ。あの子、本当は皆のことが大好きなんだから」
自信満々に断言するティアとは反対に、自信なさげにアルゼイドが尋ねる。
「なんでそんなことわかるんだ……?」
「だってあの子、あなたの剣を振る姿が好きだって言ってたんだもの」
かたく握られた拳を、ティアはほぐすように両手で優しく包んだ。
アルゼイドが「え……」と声を漏らす。そんなこと聞いたことがなかった。
元々、アルゼイドがわざわざ目立つように剣を振るうようになったのは村民たちを安心させるためだ。
この村は帝国との国境。魔鉱石や大黒穴絡みで面倒なことは多々起る土地だ。
だから村民も常に不安や死と隣り合わせで生きてきた。そんな彼らを安心させるため、強い自分が守っているから平気なんだぞと、そう言ってやりたくて、わざわざ目立つ場所で鍛錬していた。
この真意は誰にも言ったことはない。だがティアには何故かバレていたようだ。まさか息子も知っているのか、と疑問がよぎる。
呆気にとられるアルゼイドを見て、ティアがくすくすと笑う。
「あなたの気持ち、きっと伝わってるわ」
だからだいじょうぶ、と言ってティアは彼の硬い背中をバシッと叩いた。凄まじいまでに鍛えられた彼の体にとって、その張り手はなんら痛みを感じさせなかった。
だが、叩かれた場所に妙に熱が残っていて、その熱が身体中に伝播する。
「そう、だな……うん。ならもっと剣を振らないとな」
顔を上げ、再び剣を持つ。
「すぐ追い抜かれちゃうかもしれないしね?」
意地の悪い笑みを浮かべるティアに、アルゼイドは痛いところを突かれた、というような顔をした。
先ほどの模擬戦でも内心ひやりとした瞬間があっただけに笑い飛ばすことはできなかった。
「……まだまだ負ける気はないさ。
父の壁は大きいということを見せてやらんとな」
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