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第一部
ひとりごと
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家に帰るとアルゼイドがリーナをあやしている最中だった。
「べろべろべろべろろろぼばぁぁあ」
などと奇声を発して顔を変形させていた。
扉を開けた瞬間、父の人間技とは思えない顔面操作を見てアルテアは愕然とした。
ターニャは涼しい顔で見守っているが、内心ではどうせひどいことを考えているはずだった。
「それ……怖くないか?逆に泣いちゃうんじゃない?」
なおも奇声を発する父の背中に率直な感想をぶつけた。
「おお、アルか。おかえり」
「……ただいま」
振り向きざまの一瞬で元の顔に戻すという早業をやってのける父を見て遠い目をする。
「どうやってるの、それ」
「ふふ、父さんだけの秘密だ。知りたいか?」
「いや、いい……」
アルテアがにべもなく答えると、アルゼイドは少し残念そうな顔をしてリーナに向き直った。
「つめたいお兄ちゃんでちゅねぇ。べぼぼぼぼぼぼばぁ~」
アルテアはじゃっかん顔をひきつらせながらリーナの顔を覗き込む。
妹はこれでもかというくらい大はしゃぎしていた。その様子を見て、妹は将来大物になるに違いないと感じた。
「母さんは?」
姿が見えないことに気づいてアルテアが聞いた。
「母さんなら食事の用意をしているぞ」
「へぇ、珍しいね」
「たまには自分でつくってみたいそうだ。もう少し時間がかかるだろう」
「そうか……なら部屋で少し休んでるよ」
そう告げてから村人にもらった野菜をターニャに手渡し、階段をのぼり自分の部屋へと入っていった。
「ふぅ」
ベッドに寝転んで一息つく。
「今日はまたずいぶんとお疲れの様子だの」
アルテア以外は誰もいないはずの部屋の隅から声が発せられる。
「またあの女子たちに揉まれたとみた。お主もなかなか隅に置けん男だのぅ。ここはひとつ……私が指南してやろうか?んん?」
寝転んだまま目だけを動かし、机の上に置かれた一冊の本を見る。
灰色の分厚い魔導書が、クツクツと下世話に笑いながら震えていた。
事情を知らない人が見れば呪いのアイテムに見えただろう。
「余計なお世話だ、ハク」
いかにも面倒だと伝えるようにアルテアが目を瞑る。
「というか、お前に人間関係の機微がわかるとはとても思えん」
「お主、私がいったいどれだけ生きとると思っておるのだ。その程度のことなど造作もないわ」
魔導書が荒々しく飛び上がり、ひとりでにページを捲りながら抗議する。
「一万年以上だろ、知ってるよ。で、お前はその間にどんな人と知り合ったんだ?」
純粋に疑問に思ったアルテアが尋ねる。
「……ふむ。はるか昔のこと故、よく覚えておらんな」
「お前、やっぱりアホだな」
「あっ、バカにした!またバカにしたな!」
呆れて口をとざすアルテアの顔の上で「不敬だ!不敬だ!」と本が叫んで飛び回っていた。
この本の中に住む少女──アルテアがハクと名付けた──が言うには、世界最強の存在で異世界の覇者らしく、今は失った過去の記憶を探している。
が、こうして話しているととても彼女が自称するような凄い人物には思えなかった。
彼女の記憶を探す手伝いをするかわりに異なる世界を移動する方法を教えてもらうことになっている。
そう決めた日から、彼女の宿る灰の魔導書を自分の部屋に持ち込んでいた。
それからは毎日、こうして気まぐれに会話を続けている。
「ところで、本当に異世界の渡り方を知ってるんだろうな……?」
「はんっ!この私がその程度のこと、知らぬはずがあるまいよ。大船に乗った気でいるが良い!」
清々しいまでの自信。
額面通りには受け取るまいとアルテアは思っている。
「まあ、いい。お前を信じるのが現状いちばん可能性がありそうだしな」
そう言うと魔導書は嬉しそうにくるくると回り始めた。
「最初から素直にそう言えばいいものを」
ひとしきり騒いだあと満足したのか、ハクは落ち着いた様子でアルテアに問いかけた。
「それで、今日はやらんのか?そろそろ瞑想の時間だろ」
「今日はやめにしておくかな。夕食もまだだし」
毎日アルテアは精神世界でハクに修行をつけてもらっている。それを瞑想と呼んでいた。
「そういえば、夕餉の時間がズレるとは珍しいな」
「今日はターニャじゃなくて母さんが料理をつくってるらしいからな」
それを聞いて、机上にベタりと転がっていたハクがふわりと浮かび上がってゆらゆらと揺れる。
「ほほお、母君の料理は初めてだのう。楽しみだ」
「いつも思うんだが……お前、食べてもないのに本当に料理の味がわかるのか?」
呆れたような驚いたような調子でアルテアが言う。
「私は魂操術を極めておるからな。お主の魂と回廊を繋げば五感くらいどうとでもなるのだよ」
「お前と魂が繋がるってなんだか変な気分だな」
アルテアが眉間に皺を寄せてうめく。
「今さら何を言うとるんだ。瞑想のときにいつもやっておるだろうが」
「まあ、そうなんだが。改めて聞くとなんだかな」
そうして雑談に興じていると自室のドアがノックされた。返事をするとターニャがドアを開けて部屋に入ってきた。
「夕食の準備が整いました」
「わかった、すぐに行くよ」
答えると、ターニャが何か言いたげな顔でアルテアを一瞥し、だが何も言わずに部屋を出ていった。
「独り言がますます激しくなっている、とか思っていそうな顔だったのぅ」
「そう思われてるのはお前のせいだけどな」
アルテアは「はぁ」と気落ちした息を吐いて食卓へと歩をすすめた。
───────
「いやぁ。あのメイドの料理は素晴らしくうまいが、母君の料理も絶品だったのう。甲乙つけがたいわ」
机上でぱたぱたとページを開け閉めしながら満足そうにハクが言った。
「母さんはおっとりして抜けてそうでいて実は何でもできるからな。魔法も得意だし」
母が褒められて悪い気はせず、アルテアは少し自慢げにする。
「ふむ。確かに人間にしては目を見張る魔力だ。
お主の周りにはなかなか面白いものが揃っておるようだ」
本から興味深そうな声が聞こえてくる。
「中でもあの娘は群を抜いておる」
「ん?誰のこといってるんだ?」
アルテアが首を捻ると、意味ありげな沈黙がわずかに続いたあとハクが短く言った。
「……まあ気にするな」
「そうか?相変わらず変なやつだな」
歯切れの悪い物言いにアルテアは肩をすくめる。
いつもなら勢いよく突っ込んでくるハクがその時はいやに大人しかった。
不意に窓が大きく揺れた。
外ではかなり激しく風が吹いているようで、窓からちらりと空を見ると雲が物凄い速さで流されていた。
そうして夜は更けていった。
「べろべろべろべろろろぼばぁぁあ」
などと奇声を発して顔を変形させていた。
扉を開けた瞬間、父の人間技とは思えない顔面操作を見てアルテアは愕然とした。
ターニャは涼しい顔で見守っているが、内心ではどうせひどいことを考えているはずだった。
「それ……怖くないか?逆に泣いちゃうんじゃない?」
なおも奇声を発する父の背中に率直な感想をぶつけた。
「おお、アルか。おかえり」
「……ただいま」
振り向きざまの一瞬で元の顔に戻すという早業をやってのける父を見て遠い目をする。
「どうやってるの、それ」
「ふふ、父さんだけの秘密だ。知りたいか?」
「いや、いい……」
アルテアがにべもなく答えると、アルゼイドは少し残念そうな顔をしてリーナに向き直った。
「つめたいお兄ちゃんでちゅねぇ。べぼぼぼぼぼぼばぁ~」
アルテアはじゃっかん顔をひきつらせながらリーナの顔を覗き込む。
妹はこれでもかというくらい大はしゃぎしていた。その様子を見て、妹は将来大物になるに違いないと感じた。
「母さんは?」
姿が見えないことに気づいてアルテアが聞いた。
「母さんなら食事の用意をしているぞ」
「へぇ、珍しいね」
「たまには自分でつくってみたいそうだ。もう少し時間がかかるだろう」
「そうか……なら部屋で少し休んでるよ」
そう告げてから村人にもらった野菜をターニャに手渡し、階段をのぼり自分の部屋へと入っていった。
「ふぅ」
ベッドに寝転んで一息つく。
「今日はまたずいぶんとお疲れの様子だの」
アルテア以外は誰もいないはずの部屋の隅から声が発せられる。
「またあの女子たちに揉まれたとみた。お主もなかなか隅に置けん男だのぅ。ここはひとつ……私が指南してやろうか?んん?」
寝転んだまま目だけを動かし、机の上に置かれた一冊の本を見る。
灰色の分厚い魔導書が、クツクツと下世話に笑いながら震えていた。
事情を知らない人が見れば呪いのアイテムに見えただろう。
「余計なお世話だ、ハク」
いかにも面倒だと伝えるようにアルテアが目を瞑る。
「というか、お前に人間関係の機微がわかるとはとても思えん」
「お主、私がいったいどれだけ生きとると思っておるのだ。その程度のことなど造作もないわ」
魔導書が荒々しく飛び上がり、ひとりでにページを捲りながら抗議する。
「一万年以上だろ、知ってるよ。で、お前はその間にどんな人と知り合ったんだ?」
純粋に疑問に思ったアルテアが尋ねる。
「……ふむ。はるか昔のこと故、よく覚えておらんな」
「お前、やっぱりアホだな」
「あっ、バカにした!またバカにしたな!」
呆れて口をとざすアルテアの顔の上で「不敬だ!不敬だ!」と本が叫んで飛び回っていた。
この本の中に住む少女──アルテアがハクと名付けた──が言うには、世界最強の存在で異世界の覇者らしく、今は失った過去の記憶を探している。
が、こうして話しているととても彼女が自称するような凄い人物には思えなかった。
彼女の記憶を探す手伝いをするかわりに異なる世界を移動する方法を教えてもらうことになっている。
そう決めた日から、彼女の宿る灰の魔導書を自分の部屋に持ち込んでいた。
それからは毎日、こうして気まぐれに会話を続けている。
「ところで、本当に異世界の渡り方を知ってるんだろうな……?」
「はんっ!この私がその程度のこと、知らぬはずがあるまいよ。大船に乗った気でいるが良い!」
清々しいまでの自信。
額面通りには受け取るまいとアルテアは思っている。
「まあ、いい。お前を信じるのが現状いちばん可能性がありそうだしな」
そう言うと魔導書は嬉しそうにくるくると回り始めた。
「最初から素直にそう言えばいいものを」
ひとしきり騒いだあと満足したのか、ハクは落ち着いた様子でアルテアに問いかけた。
「それで、今日はやらんのか?そろそろ瞑想の時間だろ」
「今日はやめにしておくかな。夕食もまだだし」
毎日アルテアは精神世界でハクに修行をつけてもらっている。それを瞑想と呼んでいた。
「そういえば、夕餉の時間がズレるとは珍しいな」
「今日はターニャじゃなくて母さんが料理をつくってるらしいからな」
それを聞いて、机上にベタりと転がっていたハクがふわりと浮かび上がってゆらゆらと揺れる。
「ほほお、母君の料理は初めてだのう。楽しみだ」
「いつも思うんだが……お前、食べてもないのに本当に料理の味がわかるのか?」
呆れたような驚いたような調子でアルテアが言う。
「私は魂操術を極めておるからな。お主の魂と回廊を繋げば五感くらいどうとでもなるのだよ」
「お前と魂が繋がるってなんだか変な気分だな」
アルテアが眉間に皺を寄せてうめく。
「今さら何を言うとるんだ。瞑想のときにいつもやっておるだろうが」
「まあ、そうなんだが。改めて聞くとなんだかな」
そうして雑談に興じていると自室のドアがノックされた。返事をするとターニャがドアを開けて部屋に入ってきた。
「夕食の準備が整いました」
「わかった、すぐに行くよ」
答えると、ターニャが何か言いたげな顔でアルテアを一瞥し、だが何も言わずに部屋を出ていった。
「独り言がますます激しくなっている、とか思っていそうな顔だったのぅ」
「そう思われてるのはお前のせいだけどな」
アルテアは「はぁ」と気落ちした息を吐いて食卓へと歩をすすめた。
───────
「いやぁ。あのメイドの料理は素晴らしくうまいが、母君の料理も絶品だったのう。甲乙つけがたいわ」
机上でぱたぱたとページを開け閉めしながら満足そうにハクが言った。
「母さんはおっとりして抜けてそうでいて実は何でもできるからな。魔法も得意だし」
母が褒められて悪い気はせず、アルテアは少し自慢げにする。
「ふむ。確かに人間にしては目を見張る魔力だ。
お主の周りにはなかなか面白いものが揃っておるようだ」
本から興味深そうな声が聞こえてくる。
「中でもあの娘は群を抜いておる」
「ん?誰のこといってるんだ?」
アルテアが首を捻ると、意味ありげな沈黙がわずかに続いたあとハクが短く言った。
「……まあ気にするな」
「そうか?相変わらず変なやつだな」
歯切れの悪い物言いにアルテアは肩をすくめる。
いつもなら勢いよく突っ込んでくるハクがその時はいやに大人しかった。
不意に窓が大きく揺れた。
外ではかなり激しく風が吹いているようで、窓からちらりと空を見ると雲が物凄い速さで流されていた。
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