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第十三話
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和希も周也をバックアップするようになってから、家に引きこもっていたような暗い性格からは180度の転換がみられた。
気持ちも非常に積極性が見られ、周囲の人間に対しても非常に気を遣うようになってきた。
そしてある時、和希から周也にこう相談が持ちかけられた。
「おまえのマネージャーとしてしばらく頑張らせてもらうよ。このまま頑張っていけば、放送作家としてメシが食っていけるんじゃないか? 事務所を開設して二人でやっていけば、俺の給料くらいは出るだろう? どうだいやってみないか?」
確かにこのところ、仕事が次々と入ってきていて、書かれたシナリオの評判がいい。
おまけに芸人の本を書く覆面作家の仕事も来始めたから、収入は安定してくるかもしれない。
周也の《碧き湖を眺めて》は一躍YGKテレビ局の人気番組にのぼりつめた。
ドヤ顔の周也であったが、また、調子に乗って失敗してはいけないと悪い癖を意識して改めるようにもなった。
こうして和希はマネージャーに就任し、二人は一社会人としてスタートをきったのである。
「今、始まったばかりで、これから厳しい道のりを歩まなければならないのだから、覚悟して取り組まなければならない。わかったら、早速今日の仕事に取りかかってくれ」
と尻を叩かれる周也は和希の一言に特別の感慨を覚えた。
和希の予知で周也の大きな成長と一生の安泰がそのあと伝えられると、その期待に応えなければならないと決意を新たにした。
(了)
気持ちも非常に積極性が見られ、周囲の人間に対しても非常に気を遣うようになってきた。
そしてある時、和希から周也にこう相談が持ちかけられた。
「おまえのマネージャーとしてしばらく頑張らせてもらうよ。このまま頑張っていけば、放送作家としてメシが食っていけるんじゃないか? 事務所を開設して二人でやっていけば、俺の給料くらいは出るだろう? どうだいやってみないか?」
確かにこのところ、仕事が次々と入ってきていて、書かれたシナリオの評判がいい。
おまけに芸人の本を書く覆面作家の仕事も来始めたから、収入は安定してくるかもしれない。
周也の《碧き湖を眺めて》は一躍YGKテレビ局の人気番組にのぼりつめた。
ドヤ顔の周也であったが、また、調子に乗って失敗してはいけないと悪い癖を意識して改めるようにもなった。
こうして和希はマネージャーに就任し、二人は一社会人としてスタートをきったのである。
「今、始まったばかりで、これから厳しい道のりを歩まなければならないのだから、覚悟して取り組まなければならない。わかったら、早速今日の仕事に取りかかってくれ」
と尻を叩かれる周也は和希の一言に特別の感慨を覚えた。
和希の予知で周也の大きな成長と一生の安泰がそのあと伝えられると、その期待に応えなければならないと決意を新たにした。
(了)
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