3 / 7
第三話
しおりを挟む
「ここ読んでみい!撮影後の公表禁止て書いてあるやろ。つまりな、撮影中やったら、ええってことやねん」五軒家は岡島に熱く語るが
「俺も同じ事言うけど、それは、曲解ととられかねんで。AV新法に違反したら、6年以下の懲役やで、300万円以下の罰金もあり得る。せやから、みんな二の足踏んでるんや」栗生も言う。
「女優には、一切の損害を請求できないから、女優が勝手に、公表した回収を要求したら小さなメーカーは軒並み潰れていくし、女優も女優で、新人で事務所がよっぽどの太鼓判を押さないと、撮影できない状態やからな。男優はベテランになっていくし、女優も整形顔だらけの、金太郎飴になるんなりよ」
「そうや!女性向けAVは、イケメンの男優を使ってるみたいやけど、あれかて同じような男ばっかりや。若くて30超えてるらしいで。せやから、俺らは、男優でも女優でも、25歳以上は使わへん!整形顔もお断りや!豊胸とかももってのほかや!」
「でも、それをどうやって見分けるんや!」
「俺は数多のAVを見てきてるんや。それくらいやったら俺に任せんかいな。大事なのは、ホンマに整形してるんかどうかやなくて、俺のあくまで主観やねん。真実なんてどうでもええねん。要は、整形じゃないって思いたいだけなんやから」
「でも、それやとお前の独りよがりのAVを見ることになるぞ。それでマスをかいてくれるか?」
「せやから、無料で見せるんやんか。俺は、同じよう何は作りたくないねん。人と違うことやりたいねん。先人の知恵借りるのも大事やと思うけどな」
「残りの仲間はどうやって集めるんや?こればっかりは、金の魔力も...」岡島は言うが...
「一人あてがあるんや」
そういうと、五軒家は、栗生の家を出た。
山本みずきは、今日も撮影に励んでいた。体中が筋肉痛だが、それでも顔を売らないといけない...そう思いながら、今日も名前の載らない作品に出演する。専属物に比べれば、予算はないが、それでも至れり尽くせりな対応には変わりなかった。難点があるとすれば、男優を選べないということだ。山本は、事務所からどんどん仕事を押し付けられている。肉体的な負担に比べて売り上げはと言うと、そこまでないというのが現状だった。事務所の方でも、どうやって山本を売り出していこうか模索中であった。マネージャーが孤軍奮闘する姿を見るたびに気持ちに焦りが生じる。この事務所はいい人ばかりであった。前の事務所では金銭管理がずさんであったり、スケジュール管理も適当であったが、この事務所のマネージャーは本気で自分を売り出そうとしてくれている。しかし、他人に任せてばかりで、自分はそれにこたえれてないのではと思うと悔しくなる。何か一発逆転できるような機会はないものだろうか...また、他人に任せることばかり考えている。そんなことを思っていると、とあるところから、XのDMにメッセージが届いた。大半の女優は、事務所に管理を任せているのだが、山本はそれをしなかった。山本はきたメッセージを読んでいった。
五軒家は家に帰り、その辺にある服をカバンに入れて、再び家を出た。そして、電車に乗られ、小一時間ゆられていると、実家がある和歌山についた。辺りは田んぼだらけで、コンビニも、街に数個しかないようなところであった。
「ただいま」
「おかえり、健吾。今日はどうしたんや?」
「別に...時間が空いたから帰ってきただけや」
そういって、2階にある自室にこもることになった。しばらく自室で探し物をしていたら、母親が、玄関から声を掛けてきた。
「健吾!美桜ちゃんが来てくれたで!久しぶりに顔を出しなさい!」
美桜?ああ、あの美桜か...最後にあったのはいつやろか...しかし、今日は美桜に用はないんや。何しに来たんや。何で家に来たんや
「久しぶり!健吾大きなったな!」白いジャンバーに、ダメージジンズを吐いた純白の肌の女が玄関で突っ立っていた。
「何しに来たんや?」俺はそう言うと
「美桜ちゃんは、大学行かんと実家の手伝いしてるんやで!あんたは、大学に行ってまじめに勉強してんのかいな」
母親がそういった。もう用はないと判断した俺は、自室に戻った。
「おばちゃん、これ回覧板」
「いつもありがとうな」
それから俺の背中で俺の話をしている。俺はこういった田舎のうわべだけの付き合いにうんざりしていた。少しでも相手の機嫌を損ねると村八分に逢うというそういう風習が嫌いだし、そういう目に逢わないために、無理にとりつくろうやつも嫌いだ。母親はそれを処世術と言っているが、他人の顔色を窺ってびくびくしているようにしか俺には見えなかった。
「早よ帰れや。俺はお前らの会話の緩衝材かいな」
そう呟くと、トントンと階段を上る音がした。誰がのぼってんねや?母親は、どんどんだ...この軽い足取り...まさか...突然ふすまが開いた
「何や、帰ったんちゃうんかい」
「おばさん、しばらく帰ってこないしさ。あんた途中でどっか行ったやん。もうちょい...あれ?幼馴染がかわいくなって照れてるん?」
話すことなんかないわ...はよ帰ってくれ...
「俺も同じ事言うけど、それは、曲解ととられかねんで。AV新法に違反したら、6年以下の懲役やで、300万円以下の罰金もあり得る。せやから、みんな二の足踏んでるんや」栗生も言う。
「女優には、一切の損害を請求できないから、女優が勝手に、公表した回収を要求したら小さなメーカーは軒並み潰れていくし、女優も女優で、新人で事務所がよっぽどの太鼓判を押さないと、撮影できない状態やからな。男優はベテランになっていくし、女優も整形顔だらけの、金太郎飴になるんなりよ」
「そうや!女性向けAVは、イケメンの男優を使ってるみたいやけど、あれかて同じような男ばっかりや。若くて30超えてるらしいで。せやから、俺らは、男優でも女優でも、25歳以上は使わへん!整形顔もお断りや!豊胸とかももってのほかや!」
「でも、それをどうやって見分けるんや!」
「俺は数多のAVを見てきてるんや。それくらいやったら俺に任せんかいな。大事なのは、ホンマに整形してるんかどうかやなくて、俺のあくまで主観やねん。真実なんてどうでもええねん。要は、整形じゃないって思いたいだけなんやから」
「でも、それやとお前の独りよがりのAVを見ることになるぞ。それでマスをかいてくれるか?」
「せやから、無料で見せるんやんか。俺は、同じよう何は作りたくないねん。人と違うことやりたいねん。先人の知恵借りるのも大事やと思うけどな」
「残りの仲間はどうやって集めるんや?こればっかりは、金の魔力も...」岡島は言うが...
「一人あてがあるんや」
そういうと、五軒家は、栗生の家を出た。
山本みずきは、今日も撮影に励んでいた。体中が筋肉痛だが、それでも顔を売らないといけない...そう思いながら、今日も名前の載らない作品に出演する。専属物に比べれば、予算はないが、それでも至れり尽くせりな対応には変わりなかった。難点があるとすれば、男優を選べないということだ。山本は、事務所からどんどん仕事を押し付けられている。肉体的な負担に比べて売り上げはと言うと、そこまでないというのが現状だった。事務所の方でも、どうやって山本を売り出していこうか模索中であった。マネージャーが孤軍奮闘する姿を見るたびに気持ちに焦りが生じる。この事務所はいい人ばかりであった。前の事務所では金銭管理がずさんであったり、スケジュール管理も適当であったが、この事務所のマネージャーは本気で自分を売り出そうとしてくれている。しかし、他人に任せてばかりで、自分はそれにこたえれてないのではと思うと悔しくなる。何か一発逆転できるような機会はないものだろうか...また、他人に任せることばかり考えている。そんなことを思っていると、とあるところから、XのDMにメッセージが届いた。大半の女優は、事務所に管理を任せているのだが、山本はそれをしなかった。山本はきたメッセージを読んでいった。
五軒家は家に帰り、その辺にある服をカバンに入れて、再び家を出た。そして、電車に乗られ、小一時間ゆられていると、実家がある和歌山についた。辺りは田んぼだらけで、コンビニも、街に数個しかないようなところであった。
「ただいま」
「おかえり、健吾。今日はどうしたんや?」
「別に...時間が空いたから帰ってきただけや」
そういって、2階にある自室にこもることになった。しばらく自室で探し物をしていたら、母親が、玄関から声を掛けてきた。
「健吾!美桜ちゃんが来てくれたで!久しぶりに顔を出しなさい!」
美桜?ああ、あの美桜か...最後にあったのはいつやろか...しかし、今日は美桜に用はないんや。何しに来たんや。何で家に来たんや
「久しぶり!健吾大きなったな!」白いジャンバーに、ダメージジンズを吐いた純白の肌の女が玄関で突っ立っていた。
「何しに来たんや?」俺はそう言うと
「美桜ちゃんは、大学行かんと実家の手伝いしてるんやで!あんたは、大学に行ってまじめに勉強してんのかいな」
母親がそういった。もう用はないと判断した俺は、自室に戻った。
「おばちゃん、これ回覧板」
「いつもありがとうな」
それから俺の背中で俺の話をしている。俺はこういった田舎のうわべだけの付き合いにうんざりしていた。少しでも相手の機嫌を損ねると村八分に逢うというそういう風習が嫌いだし、そういう目に逢わないために、無理にとりつくろうやつも嫌いだ。母親はそれを処世術と言っているが、他人の顔色を窺ってびくびくしているようにしか俺には見えなかった。
「早よ帰れや。俺はお前らの会話の緩衝材かいな」
そう呟くと、トントンと階段を上る音がした。誰がのぼってんねや?母親は、どんどんだ...この軽い足取り...まさか...突然ふすまが開いた
「何や、帰ったんちゃうんかい」
「おばさん、しばらく帰ってこないしさ。あんた途中でどっか行ったやん。もうちょい...あれ?幼馴染がかわいくなって照れてるん?」
話すことなんかないわ...はよ帰ってくれ...
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
妹の仇 兄の復讐
MisakiNonagase
青春
神奈川県の海に近い住宅街。夏の終わりが、夕焼けに溶けていく季節だった。
僕、寺内勇人は高校三年生。妹の茜は高校一年生。父と母との四人暮らし。ごく普通の家庭で、僕と茜は、ブラコンやシスコンと騒がれるほどではないが、それなりに仲の良い兄妹だった。茜は少し内気で、真面目な顔をしているが、家族の前ではよく笑う。特に、幼馴染で僕の交際相手でもある佑香が来ると、姉のように慕って明るくなる。
その平穏が、ほんの些細な噂によって、静かに、しかし深く切り裂かれようとは、その時はまだ知らなかった。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる