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少女期~新しい日々と、これからのあれこれ~
16
『フランツ・ダンドルトン』ダンドルトン男爵家の三男坊。濃い栗色に琥珀の瞳を持ち、明るくて気さくな少年。何事も一生懸命がモットーで、苦手なダンスを克服しようとダンスクラブに所属する。ヒロインとは学園祭を通じて親密になる。わんこ系男子で、友人も多い。王都に街屋敷がないため、寮生活を送っている。ルートによっては途中退学して士官学校へ入学する場合がある。
*****
ダンスクラブの一員となってから試験までの間、ミーティアなりに努力はしたつもりだ。あまり上達したとは言えないが、ダンスのダの字のさわりぐらいは踊れるようになった気がする……あくまで、気がする、なので実際のところは微妙なのだが。
試験さえ終われば、十日間の試験休みがあるので、ミーティアは領地に戻るつもりで、母に手紙を書いていた。領地に戻ったら、トリル村、オビート村には絶対に足を運ぼうと思っていた。後は街に行ってアンのところで例のリボンがどうなったか、確認もしなければならない。
他には何があったか……忘れないように、メモにあれこれと書き付けておく。
こうしてやるべきことを考えたり、勉強したりしていれば、いらぬことを考える暇などない。あれからジルベルトとも会っていないが、オルヴェノクの伯母宛にお礼の手紙はきちんと送っておいたから、何か言われることもないだろう。
そうして日々は瞬く間に過ぎていきーーー
試験結果が貼り出された日、朝から結果を見に行く。成績上位二十名までが貼り出され、奨学生の場合、年間成績が十位以内でなければ奨学金が打ち切られてしまう可能性があるので、ミーティアとしては気が気ではなかった。
学年一位は知らない生徒だった、二位、三位と順番に見ていくが、自分の名前がないことに焦りが募る。ほぼ男子生徒が独占している中、ようやく見つけた順位は十二位だった……やはりダンスの実技が響いたのだとがっくりと肩を落とす。すると、隣にすっと人が立った。
「へえ、女子生徒の中では二位なんだね。ミーティア嬢は頭良いんだ」
「……フランツ卿、おはようございます」
「あ、ごめん。挨拶がまだだった。おはよう、ミーティア嬢」
フランツはゲーム同様、あまり貴族らしくない少年だ。王都からは馬車で五日ほどかかる、南の国セザルビスにほど近い領地がダンドルトン男爵領である。
うちの辺は田舎だからね、となんでもないことのように教えてくれたのは、ダンスクラブに入って二、三日経った頃だろうか。
ゲームキャラの『フランツ』ともあまり過剰な接点は持ちたくないものの、同じクラブ仲間として避けるのも変な話なので、こうしてごくたまに会話することもある。
「女子の一位はヴィオレッタ嬢かぁ、さすが未来の妃殿下候補だね」
「え?」
「知らないの?ヴィオレッタ・リヴェール伯爵令嬢は王子殿下の婚約者候補だって話だよ」
「へぇ、フランツ卿はなんでもご存知なのね」
「……そう言えば、ミーティア嬢も候補なんじゃないかって噂があったね」
なんという無責任な噂を……ミーティアは危うく全力で否定するところだったが、ここは学園の廊下である。誰が聞いているかもわからないので、曖昧に微笑むだけに留めておいた。後で全否定しておこうと固く心に誓ってはいたが。
そうこうしているうちに、他の生徒も成績を一目見ようと集まってきたので、ミーティアはフランツとはその場で別れ、教室への扉を開ける。今日は成績表を配られた後は授業はないので、この後は領地に帰る荷造りをしなくてはならない。
学園にある塔の鐘が鳴り、ジェファーソン先生が入ってきて朝の挨拶が終わると、それぞれに名前を呼ばれ成績表を受け取る。
先生から十日間の休みの間も勉強を怠らないように、と話があった後、先生に礼をして皆それぞれに教室を出て行った。
ミーティアも成績表を手提げに仕舞うと、席を立って教室を出る。ちょうどアリスンが隣の教室から出て来たので連れ立って東階段を上って行く。
「アリスンは領地へ帰るのでしょう?」
「ええ、久しぶりに両親に会えるから楽しみだわ、ミーティアも帰るのよね?」
「もちろんよ」
自室の前で手を振ってアリスンと別れ、扉を開けると、すでにナンシーが荷造りを終えていた。
「ナンシー、凄いわね、もう終わったの?」
「はい、昼前に馬車が来ると伺っていましたので」
領地から馬車がやってくるのは昼前だ。ただ、今日はいつも以上に馬車が多いだろうから、少し混み合うかもしれない。
「さすがね、仕事が早くて助かるわ」
ミーティアが褒めると、ナンシーははにかんだ笑顔を見せた。
「でも、さすがにちょっと手持ち無沙汰ね」
マッコール領から馬車が来るまで、まだゆうに二時間はある。さて、どうしようかとミーティアが考え始めた時、肝心なことを忘れていたことに気付いた。
「そういえば、お土産を買うのを忘れていたわ。王都で人気のお菓子でも買っておけばよかったわね」
高価な土産は買えないが、お菓子を買うぐらいの小遣いは持っている。せっかくだから、ロビンに食べさせてやりたいとミーティアは思った。
「お嬢様、私が買って参りましょうか?」
「駄目よ、ナンシーは王都はあまり詳しくないでしょう?私だってまだよくわからないもの」
王都の目抜き通りは徒歩で行くことも出来るが、ナンシー一人では心配だし、ミーティアが行くにしてもルシアンの一件がある、なるべくなら徒歩で行くのは避けたかった。
「お菓子は帰りがけに買っていらっしゃればよろしいのでは?」
「それもそうね、でも手持ち無沙汰は解消出来ないってことよね」
「そうでした……」
ミーティアとナンシーは顔を見合わせ、どちらからともなく笑い合った。
*****
昼前には学園の前は多くの馬車で混雑していた。王都の屋敷に帰る学生はもうとっくに帰っているので、ここで待っているのは皆寮生の馬車ということになる。全ての寮生に会ったことはないが、思ったより多かったのでミーティアは驚いていた。
「こんなに寮生がいるとは知らなかったわ」
「そうですね、私もこれほどとは思いませんでした」
学園を象徴している塔の下の石造りのアーチの前は多くの生徒でごった返している。よくよく考えてみれば、自分たちの上の学年にも寮生がいるのだ、そう驚くほどのことでもないのかもしれないと考え直す。
そんなことをぼんやりと考えていると、見慣れた人物が馭者席に座って、馬車を繰ってこちらに走ってくるのが見えた。
「レナード様!」
ミーティアが声を掛けると、騎士というよりは、馭者姿がすっかり様になっているレナードがゆっくりと馬車を停めて降りてくる。
「ご無沙汰しております、レディミーティア。また身長が伸びましたね」
「そういうレナード様もお元気そうで。まだ我が家にいてくださったのですね」
「ええ、お陰様でかなり痣も減りましたよ」
レナードは屈託なく笑うと、馬車の扉を開け、ミーティアを介添えしてくれた。そしてナンシーを手伝って鞄を馬車に括りつけると、ナンシーを乗せてから馭者席に座る。
「レナード様、申し訳ないのですが、皆にお土産を買いたいんです」
前窓から告げると、ではお勧めのお店をご案内しますよ、と明るい声が帰ってきた。レナードが軽く鞭を振るうと馬車がゆっくりと動き出す。ミーティア達を乗せた馬車は、王都の目抜き通りを目指して進んだ。
「レナード様、お勧めのお店と言うのは……」
「こちらですよ、ここのふわふわの菓子が美味しいらしいです」
レナード、ナンシーと一緒に、目抜き通りにある店に立ち寄っていた。これはひょっとして『マシュマロ』ではないか。マシュマロだけを食べると甘過ぎて気持ち悪くなった前世の過去を思い出す。これはココアに入れると美味しいんだけど……でもカカオは高価なので、我が家でココアを飲むという選択肢はない。
「試しに買ってみたらどうです?」
「ええ、そうですわね」
あまり気が進まないミーティアに気付いたのか、レナードは強硬に勧める気はないらしかった。ほんの数個入った小さな袋を手にして、ミーティアはレナードの元へ戻る。
「後は何がいいかしらね……」
ミーティアがキョロキョロしていると、見知った顔が向こうの通りを歩いているのが見えた。あ……ミーティアは咄嗟にレナードの背に隠れる。
「レディミーティア?」
レナードが小声で尋ねてくるが、ミーティアはその人物をやり過ごすまで、その背を盾にする。
「お嬢様、もうあちらに行ってしまわれましたよ」
ナンシーの声で、レナードの背から顔を覗かせると、ナンシーはやれやれといった様子だった。
「ごめんなさい、レナード様」
「いいえ、レディミーティアにも苦手な方がいらっしゃるとは意外でした」
レナードが苦笑いをしながら、ミーティアに告げる。
苦手というよりは、顔を合わせたくないだけなのだが、それをわざわざレナードに言いたくなかった。曖昧に笑ってその場を誤魔化したミーティアは、それから何軒か店を回り、焼き菓子や果物などを仕入れると、三人はまた馬車へ向かって歩いて行く。
「これだけあれば、足りるかしら?」
「十分だと思いますよ」
ナンシーが大きく頷いてくれたので、ミーティアもこれなら大丈夫だと安心して馬車へ乗り込んだ。
馬車は一路、マッコール領へと走る。馬が疲弊するので、レナードは前日にマッコール領を出て、騎士団の厩舎で馬を休ませてくれていたそうだ。
「騎士団の厩舎で、我が家の馬の面倒を見ていただいて大丈夫なんですの?」
ミーティアが驚いて尋ねると、大事な研修先ですからね、とレナードはウィンクして見せた。ああ、そう言えばそういう名目だったわ、とミーティアも今更ながら思い出した。
こうしてミーティアは、およそ三か月ぶりに領地へ戻ったのである。
*****
ダンスクラブの一員となってから試験までの間、ミーティアなりに努力はしたつもりだ。あまり上達したとは言えないが、ダンスのダの字のさわりぐらいは踊れるようになった気がする……あくまで、気がする、なので実際のところは微妙なのだが。
試験さえ終われば、十日間の試験休みがあるので、ミーティアは領地に戻るつもりで、母に手紙を書いていた。領地に戻ったら、トリル村、オビート村には絶対に足を運ぼうと思っていた。後は街に行ってアンのところで例のリボンがどうなったか、確認もしなければならない。
他には何があったか……忘れないように、メモにあれこれと書き付けておく。
こうしてやるべきことを考えたり、勉強したりしていれば、いらぬことを考える暇などない。あれからジルベルトとも会っていないが、オルヴェノクの伯母宛にお礼の手紙はきちんと送っておいたから、何か言われることもないだろう。
そうして日々は瞬く間に過ぎていきーーー
試験結果が貼り出された日、朝から結果を見に行く。成績上位二十名までが貼り出され、奨学生の場合、年間成績が十位以内でなければ奨学金が打ち切られてしまう可能性があるので、ミーティアとしては気が気ではなかった。
学年一位は知らない生徒だった、二位、三位と順番に見ていくが、自分の名前がないことに焦りが募る。ほぼ男子生徒が独占している中、ようやく見つけた順位は十二位だった……やはりダンスの実技が響いたのだとがっくりと肩を落とす。すると、隣にすっと人が立った。
「へえ、女子生徒の中では二位なんだね。ミーティア嬢は頭良いんだ」
「……フランツ卿、おはようございます」
「あ、ごめん。挨拶がまだだった。おはよう、ミーティア嬢」
フランツはゲーム同様、あまり貴族らしくない少年だ。王都からは馬車で五日ほどかかる、南の国セザルビスにほど近い領地がダンドルトン男爵領である。
うちの辺は田舎だからね、となんでもないことのように教えてくれたのは、ダンスクラブに入って二、三日経った頃だろうか。
ゲームキャラの『フランツ』ともあまり過剰な接点は持ちたくないものの、同じクラブ仲間として避けるのも変な話なので、こうしてごくたまに会話することもある。
「女子の一位はヴィオレッタ嬢かぁ、さすが未来の妃殿下候補だね」
「え?」
「知らないの?ヴィオレッタ・リヴェール伯爵令嬢は王子殿下の婚約者候補だって話だよ」
「へぇ、フランツ卿はなんでもご存知なのね」
「……そう言えば、ミーティア嬢も候補なんじゃないかって噂があったね」
なんという無責任な噂を……ミーティアは危うく全力で否定するところだったが、ここは学園の廊下である。誰が聞いているかもわからないので、曖昧に微笑むだけに留めておいた。後で全否定しておこうと固く心に誓ってはいたが。
そうこうしているうちに、他の生徒も成績を一目見ようと集まってきたので、ミーティアはフランツとはその場で別れ、教室への扉を開ける。今日は成績表を配られた後は授業はないので、この後は領地に帰る荷造りをしなくてはならない。
学園にある塔の鐘が鳴り、ジェファーソン先生が入ってきて朝の挨拶が終わると、それぞれに名前を呼ばれ成績表を受け取る。
先生から十日間の休みの間も勉強を怠らないように、と話があった後、先生に礼をして皆それぞれに教室を出て行った。
ミーティアも成績表を手提げに仕舞うと、席を立って教室を出る。ちょうどアリスンが隣の教室から出て来たので連れ立って東階段を上って行く。
「アリスンは領地へ帰るのでしょう?」
「ええ、久しぶりに両親に会えるから楽しみだわ、ミーティアも帰るのよね?」
「もちろんよ」
自室の前で手を振ってアリスンと別れ、扉を開けると、すでにナンシーが荷造りを終えていた。
「ナンシー、凄いわね、もう終わったの?」
「はい、昼前に馬車が来ると伺っていましたので」
領地から馬車がやってくるのは昼前だ。ただ、今日はいつも以上に馬車が多いだろうから、少し混み合うかもしれない。
「さすがね、仕事が早くて助かるわ」
ミーティアが褒めると、ナンシーははにかんだ笑顔を見せた。
「でも、さすがにちょっと手持ち無沙汰ね」
マッコール領から馬車が来るまで、まだゆうに二時間はある。さて、どうしようかとミーティアが考え始めた時、肝心なことを忘れていたことに気付いた。
「そういえば、お土産を買うのを忘れていたわ。王都で人気のお菓子でも買っておけばよかったわね」
高価な土産は買えないが、お菓子を買うぐらいの小遣いは持っている。せっかくだから、ロビンに食べさせてやりたいとミーティアは思った。
「お嬢様、私が買って参りましょうか?」
「駄目よ、ナンシーは王都はあまり詳しくないでしょう?私だってまだよくわからないもの」
王都の目抜き通りは徒歩で行くことも出来るが、ナンシー一人では心配だし、ミーティアが行くにしてもルシアンの一件がある、なるべくなら徒歩で行くのは避けたかった。
「お菓子は帰りがけに買っていらっしゃればよろしいのでは?」
「それもそうね、でも手持ち無沙汰は解消出来ないってことよね」
「そうでした……」
ミーティアとナンシーは顔を見合わせ、どちらからともなく笑い合った。
*****
昼前には学園の前は多くの馬車で混雑していた。王都の屋敷に帰る学生はもうとっくに帰っているので、ここで待っているのは皆寮生の馬車ということになる。全ての寮生に会ったことはないが、思ったより多かったのでミーティアは驚いていた。
「こんなに寮生がいるとは知らなかったわ」
「そうですね、私もこれほどとは思いませんでした」
学園を象徴している塔の下の石造りのアーチの前は多くの生徒でごった返している。よくよく考えてみれば、自分たちの上の学年にも寮生がいるのだ、そう驚くほどのことでもないのかもしれないと考え直す。
そんなことをぼんやりと考えていると、見慣れた人物が馭者席に座って、馬車を繰ってこちらに走ってくるのが見えた。
「レナード様!」
ミーティアが声を掛けると、騎士というよりは、馭者姿がすっかり様になっているレナードがゆっくりと馬車を停めて降りてくる。
「ご無沙汰しております、レディミーティア。また身長が伸びましたね」
「そういうレナード様もお元気そうで。まだ我が家にいてくださったのですね」
「ええ、お陰様でかなり痣も減りましたよ」
レナードは屈託なく笑うと、馬車の扉を開け、ミーティアを介添えしてくれた。そしてナンシーを手伝って鞄を馬車に括りつけると、ナンシーを乗せてから馭者席に座る。
「レナード様、申し訳ないのですが、皆にお土産を買いたいんです」
前窓から告げると、ではお勧めのお店をご案内しますよ、と明るい声が帰ってきた。レナードが軽く鞭を振るうと馬車がゆっくりと動き出す。ミーティア達を乗せた馬車は、王都の目抜き通りを目指して進んだ。
「レナード様、お勧めのお店と言うのは……」
「こちらですよ、ここのふわふわの菓子が美味しいらしいです」
レナード、ナンシーと一緒に、目抜き通りにある店に立ち寄っていた。これはひょっとして『マシュマロ』ではないか。マシュマロだけを食べると甘過ぎて気持ち悪くなった前世の過去を思い出す。これはココアに入れると美味しいんだけど……でもカカオは高価なので、我が家でココアを飲むという選択肢はない。
「試しに買ってみたらどうです?」
「ええ、そうですわね」
あまり気が進まないミーティアに気付いたのか、レナードは強硬に勧める気はないらしかった。ほんの数個入った小さな袋を手にして、ミーティアはレナードの元へ戻る。
「後は何がいいかしらね……」
ミーティアがキョロキョロしていると、見知った顔が向こうの通りを歩いているのが見えた。あ……ミーティアは咄嗟にレナードの背に隠れる。
「レディミーティア?」
レナードが小声で尋ねてくるが、ミーティアはその人物をやり過ごすまで、その背を盾にする。
「お嬢様、もうあちらに行ってしまわれましたよ」
ナンシーの声で、レナードの背から顔を覗かせると、ナンシーはやれやれといった様子だった。
「ごめんなさい、レナード様」
「いいえ、レディミーティアにも苦手な方がいらっしゃるとは意外でした」
レナードが苦笑いをしながら、ミーティアに告げる。
苦手というよりは、顔を合わせたくないだけなのだが、それをわざわざレナードに言いたくなかった。曖昧に笑ってその場を誤魔化したミーティアは、それから何軒か店を回り、焼き菓子や果物などを仕入れると、三人はまた馬車へ向かって歩いて行く。
「これだけあれば、足りるかしら?」
「十分だと思いますよ」
ナンシーが大きく頷いてくれたので、ミーティアもこれなら大丈夫だと安心して馬車へ乗り込んだ。
馬車は一路、マッコール領へと走る。馬が疲弊するので、レナードは前日にマッコール領を出て、騎士団の厩舎で馬を休ませてくれていたそうだ。
「騎士団の厩舎で、我が家の馬の面倒を見ていただいて大丈夫なんですの?」
ミーティアが驚いて尋ねると、大事な研修先ですからね、とレナードはウィンクして見せた。ああ、そう言えばそういう名目だったわ、とミーティアも今更ながら思い出した。
こうしてミーティアは、およそ三か月ぶりに領地へ戻ったのである。
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