僕は嘘がつけない

からし

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呪い!?

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 「待てー!!」
来栖くるす直央なおこと直央はひたすら走っていた。
「そこのガキ逃がさねぇーぞ!」
 夜露死苦という言葉が似合いそうな輩が数人。周りの通行人にも威圧しながら直央を追いかけてきていた。
  
体力の限界を感じた直央は曲がり角に曲がったと同時に近くにあった狭い路地に逃げ込んだ。

ハァハァ。くそ。あいつらしつこ過ぎるぞ。

「どこ行きやがった」
「多分、あっちだ!」

不良達は直央を見失って直央が逃げ込んだ路地とは的外れな大通りの方へ走り去っていった。

路地の隙間から様子を伺い、逃げ切れたことを確認すると直央は一安心した。しかし、心に余裕ができると愚痴を言う元気が出てくる。

そもそも、あんな本なんて触らなければ
こんなことに何てならなかったのに。きっとあの本に違いない。チクショー、ついてないな。









今から一時間前‥‥

 学校も終わり趣味の本屋に寄ろうかと考えていた。

今日はいつもと違う本屋に行ってみるか

普段は通らない道を歩き本屋を探した。すると、狭い路地に小さな潰れてるかどうか分からない怪しいお店があった。

「これ、一応本屋だよな…」
「入ってみるか」

 本屋にはかわりないので直央は怪しいと思いながらも本屋に入った。

中は外見通りの様子で埃だらけで本も乱雑に配置してある。

 外見は悪くても中は綺麗かなと期待してたが期待外れだったな。
 ったくこんなオンボロな店で誰がくるんだよ。てか、この店やったんのか?

 疑問に思った直央は店員さんを探してみることにした。

「すみませーん!店員さんいらっしゃいますかー?もしもーし!」 

 あれ、反応ないな。

 しばらく経っても誰も来なかったため立ち去ろうとし直央だったが一冊だけ気になる本が目にうつった。

 それは、周りの本は埃だらけや傷だらけなのにまるで新品のように傷一つない本だった。

 しかし、見た目は綺麗な面持ちだが色合いは茶色でいかにも古本の出立ちをしていた。そして、ハリーポッターのように本は分厚く大きい。

 「なんだこれ?」

 疑問に思い何となくその本に手を伸ばす。すると、手に触れた瞬間何か得体の知れないものが体に流れた。

 うわっ、と手を離す直央。

 なんだ、今のは…
 いや、気のせいか?まぁー、店員さんもいないし今日は帰るか

 めぼしいものなかったため直央はそそくさと帰宅の途についた。
 
 そのはずだった…

しかし、体の異変に気づくのはその後だった。

 家に帰る途中見た目がいかにも◯斗の拳にも出てきそうな世紀末の見た目のやつがいた。

 いや、今時どうなのよその格好は…
 ダサすぎるだろ
 関わらないように。おそらく関わると碌な目に遭わないぞ。早く帰ろ帰ろ。

 存在感を極限まで薄くし不良たちの横を通り過ぎてようとした直央だった。が、ちょうど不良たちの真横を通る時に携帯のアラームが鳴った。

 トゥルルル トゥルルル トゥルルル


お、終わったー!!
何で今アラーム鳴るんだよ!タイミング悪すぎだろ。もういや、ジーザス。

 そーいえば、昨日日曜日だったから昼寝しようと思ってアラーム付けてたんだ。設定消し忘れてた。最悪だ。なんでこんなときに。


 「おっ、こんなところに気の抜けたガキがいやがる。全く気づかなかったぜ。まぁー、いいや。このガキでいいか。」

 な、何が。何がこのガキでいいの!??良くないよ!てか、お前たちもたいして歳変わんないだろ。

 「おい、ガキこの辺でこんな写真のやつ見なかったか?」

 不良Aがスマホの写真を見せてきた。
そこには、うちの制服の女子生徒が写っていた。高校生らしく肌は綺麗で写真で見ても可愛いと分かる容姿だった。しかし、顔は見たことがなく全く知らなかった。

 「い、いえ知らないです。それじゃあ、僕はこれで」 

 はあああ、と後退したがガシッと不良Aに肩を掴まれた。

 「あの~、まだなにか?」

 「お前この女本当に知らねーのか?お前同じ学校のやつなんだろ?この女と同じ制服だしよ。ほら、これよく見ろ」

 そういうと不良Aはスマホをグッと直央の目の前に持ってきた。

 いや、だから知らないって。にしても、この女の子しっかり見てみたら可愛いな。こんな子学校にいたか?いや、でも知らないな。

 「いや、だから本当に知らないんですって!ったくしつこいな。こんなゴリラみたいなやつにたとえ知っていても教えるかよカスが」

 苦笑いで答えた直央だったが話した後に気づいた。今おそるべき発言をしてしまったことに。

 「あっ!!今てめー何て言いやがった!あん!ゴリラとか言ったなー、いい度胸してんじゃねーか」

 「みのる、コイツシメチャーぜ」

 「そーだな、やるか」

 不良ABC3人が手をポキポキ鳴らしながら迫ってくる。

 だめだ、ここは穏便に済ませなくては

何とかこの緊急事態を対処して逃げるための策を思案する直央。

「あのー聞き間違いですよ。そんゴリラなんて言うわけないじゃないですか。そーだよお前らはゴリラ以下だ。まるでゴミのようだ」

 はっ、咄嗟に口を手で塞ぐが時は既に遅し。もう何もかも手遅れだった。

 「てめー、ふざけんじゃねーこのヤロー!!」 

 頭に血が上っているのか血管が浮き出ている不良たち。

 不良3人組は一斉に直央に襲いかかった。

 「ごめんなさーい!」 

直央は叫びながら逃げ出した。


 そんなことがあり現在に至る。


 狭い路地に逃げ込んだ直央。

 しかし、どーするかな。ひとまず様子見て家に帰るか。

 げっそりした顔で考え込む。
しかし、何でこんなことになったんだ。心で思っただけなのに声に出してしまうなんて。何で急に…。
 いや、待てよ!もしかしてあの本のせいか。いやでも確証はない。いやでも…


 必死考え込んでいる直央だったがタイムリミットがきた。


 「みっちゃん、みのる、いたぞ!あのやろうだ!」

 考えんこんでいた直央を不良の1人が見つけたのだ。

 「やべっ!」

考えることを一旦やめ逃げることに専念する直央。

 しかし、逃げることにも限界がきていた。
 
 もうダメだ。体力が。 

 ハァーハァーハァー、息が上がり肩で呼吸をしている。

 「よし!これで追いつくぜ」

もう、目前まで不良が迫ってきた。
その時、こっちよ。と1人の少女が現れた。


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