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第27話 愛を囁く午睡の庭で
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陽光がやわらかく降り注いでいた。
ヴェルディア城を出てから二日。ルクレイス王国の国境までは、もう半日の距離。
旅の道中、野花が風に揺れ、馬車の車輪が砂利を踏む音だけが静かに響いている。
その音がどこか懐かしく、リリアナの心に深く沁みた。
「何度もこうして旅をしてきたけれど、今回は少しだけ違う感じがする」
窓から外を見つめながら呟くと、隣のセリーヌが穏やかに微笑む。
「お嬢様、おそらく今の貴女は逃げていないからです。前は過去から逃げていたけれど、今は未来に向かって歩いていらっしゃる」
「逃げるのをやめた女、ね。少しばかり重い肩書だわ」
「いいえ、とても強い響きです」
遠くに見える丘の上には古い教会の尖塔、そしてその向こうに青く霞むルクレイスの山脈があった。
国境を越えれば、懐かしくも苦しい地へ戻ることになる。
思えばここからすべてが始まった。婚約破棄に、冷たい笑い、自分が見下ろされたあの夜会の記憶。
もうそこに怯えることはない。だが、胸の内に疼くものが確かにあった。
セリーヌがポットに湯を注ぎながら言う。
「アルヴェン様は、きっと城の塔で星を見ておいでですよ」
「そうね。人のいない夜ほど、考え事をする人だから」
「お嬢様も眠れませんものね」
「似た者同士なのかもしれないわ。……理を愛しながら、感情に苦しむ性分」
リリアナは窓を閉めて、膝の上に置かれた書簡を見つめた。
アルヴェンの筆跡で書かれた短い手紙――出発の直前に渡されたものだった。
封を解くことなく握りしめてきたが、ふとした拍子に読む勇気が湧く。
“君が理を信じる限り、この国は滅びない。
でも、もし理よりも愛を選ぶ日が来たなら、その時こそ君は自由になった証だ。”
指先が震えた。
自由とは、ひとり立つことではない。誰かを信じること――ようやくその意味を理解した気がした。
◆
昼下がり、旅の隊は小さな森の中で休息を取ることになった。
陽を遮る木漏れ日が銀の斑を作り、風の音が鳥の歌に混ざる。
セリーヌが馬車から下ろしたクッションと紅茶を用意し、野営の小さな昼食が始まる。
「少し、歩いてくるわ」
「無理して遠くへ行かないでくださいね」
「ええ」
木立の間を抜けると、古びた石造りの噴水が見えた。
中央には女神像。すでに苔むしているが、その姿はどこか穏やかに微笑んでいるようだった。
リリアナはその縁に腰を下ろし、靴を脱いで水面に指を伸ばした。
冷たさが心地よい。
風が草を撫で、蝶がひとひら、白い羽を揺らして飛び去る。
「少しだけ、眠ってもいいかしら」
誰に聞かせるでもなく呟くと、胸の奥から緊張がゆっくりとほどけていく。
視界の端が霞み、夢と現のあわいに心が漂う。
――その時。
「ここにいたのか」
耳元で聞き覚えのある声がした。
リリアナは驚き、目を開いた。
日差しを背に立つひとりの男。風で外套が舞い、光が瞳に反射している。
「……アルヴェン?」
まるで夢の続きのように、彼がそこにいた。
「まだ完全には回復していないって、医師が言ってたはずよ」
「平気だ。城にいても心の方が痛んでどうしようもなかった。だから追ってきた。君がいないと息ができない」
呆れるよりも、嬉しさが先に来た。
「貴方らしくもない。理を捨てた人みたい」
「理なら君に置いてきた。だから取り返しに来た」
彼の手がそっと肩に触れる。その瞬間、心の底から安堵が広がる。
「……バカね」
「そうだろう、君に恋した時点で」
「そんなこと、堂々と言葉にして」
「君の前では何も隠せない」
二人の間にゆるやかな風が吹いた。
木々の影が差す午後。鳥の声が遠くで響き、彼の指が彼女の頬に触れる。
「リリアナ、君に言わなければならないことがある」
「何?」
「君の交渉相手、ルクレイスの新王から正式に書簡が届いた。交渉条件に、“君に直接会わせろ”と記されていた」
「……私に?」
「おそらく、クロエの後ろにいた黒幕だ。王の名を使って、君を動かすつもりだ」
「なら、行かなくては」
「いや、だからこそ俺も同行する」
「駄目、貴方は傷が――」
「関係ない」
アルヴェンは言葉を遮り、真っ直ぐに見た。
「君を一人で行かせたら、理も愛も両方失う」
彼の目は本気だった。
頑なな彼をどう説得しても無駄だと悟り、リリアナは溜息をついた。
「本当に貴方は、頑固な護り手ね」
「君に似たんだ」
「そんなところ、似なくていいのに」
二人は思わず笑った。緊張の糸がほどけ、風の匂いが柔らかく変わる。
アルヴェンはそのまま手を伸ばし、彼女の髪に触れた。
「こうしていると、戦も策略も全部遠い夢みたいだ」
「でも夢じゃないわ。私たちはまだ戦ってる」
「分かってる。それでも、束の間でいい。俺は君を抱きしめたかった」
答えを待つことなく、彼の腕がそっとリリアナを引き寄せた。
身体が彼の胸に預けられ、鼓動の音が耳に響く。
それはあの日と変わらぬ鼓動だった。
「君の声が、俺を生かした」
低く囁かれた言葉に、心の防壁が崩れる。
「私はまだ、貴方の理の中で生きてる。それなら――もう少し、この夢に溺れてもいい?」
「許す」
「ふふ、まるで主上のような口ぶりね」
「王にはなれないが、君のためなら国くらい動かせる」
「それは困るわ。ヴェルディアがまた振り回される」
言い合いながらも、抱擁は解けなかった。
リリアナの目が閉じられ、アルヴェンの頬にそっと唇が触れる。
まるで風が囁いたかのような、短く優しい吻。
「……これが、私からの“護り”よ」
「甘い罰だな」
彼が言い返した時、二人の間に笑いがこぼれた。
そのまま、木漏れ日の陰でしばし腕を交わす。
昼下がりの穏やかな音が、どこまでも広がる。
午睡のような静かな時間。
戦も策略も忘れて、ただ人として、互いの温度を確かめ合う。
「アルヴェン」
「ん?」
「この時間を、きっと後で後悔するのね」
「それでも構わない。後悔は、生きている証拠だ」
「……そうね。なら、今くらいは何も後悔したくないわ」
リリアナは目を開き、彼の瞳を見つめた。
その瞳に映る自分が微笑んでいる。
理を選び、愛に惑い、今ようやく目的と幸福が同じ方向にある――そんな奇跡の一瞬。
風が頬を撫で、森の奥で鹿が跳ねる音がした。
セリーヌの呼び声が遠くで聞こえる。
二人は名残惜しそうに腕をほどき、立ち上がった。
「そろそろ行かないとね」
「ああ。夢の時間は短い」
「でも確かに、心に刻まれたわ」
「俺もだ。何があっても忘れない」
再び歩き出す彼らの前に、薄闇が広がる道。
その向こうには、まだ知らぬ国と運命の試練が待っている。
しかし今の二人にとって、恐れるものは何もなかった。
互いの心に、もう一度確かな光があるのだから。
午後の日差しが木々の隙間から降り注ぎ、二人の背を照らす。
まるで、愛という名の理が、彼らを導くかのように。
続く
ヴェルディア城を出てから二日。ルクレイス王国の国境までは、もう半日の距離。
旅の道中、野花が風に揺れ、馬車の車輪が砂利を踏む音だけが静かに響いている。
その音がどこか懐かしく、リリアナの心に深く沁みた。
「何度もこうして旅をしてきたけれど、今回は少しだけ違う感じがする」
窓から外を見つめながら呟くと、隣のセリーヌが穏やかに微笑む。
「お嬢様、おそらく今の貴女は逃げていないからです。前は過去から逃げていたけれど、今は未来に向かって歩いていらっしゃる」
「逃げるのをやめた女、ね。少しばかり重い肩書だわ」
「いいえ、とても強い響きです」
遠くに見える丘の上には古い教会の尖塔、そしてその向こうに青く霞むルクレイスの山脈があった。
国境を越えれば、懐かしくも苦しい地へ戻ることになる。
思えばここからすべてが始まった。婚約破棄に、冷たい笑い、自分が見下ろされたあの夜会の記憶。
もうそこに怯えることはない。だが、胸の内に疼くものが確かにあった。
セリーヌがポットに湯を注ぎながら言う。
「アルヴェン様は、きっと城の塔で星を見ておいでですよ」
「そうね。人のいない夜ほど、考え事をする人だから」
「お嬢様も眠れませんものね」
「似た者同士なのかもしれないわ。……理を愛しながら、感情に苦しむ性分」
リリアナは窓を閉めて、膝の上に置かれた書簡を見つめた。
アルヴェンの筆跡で書かれた短い手紙――出発の直前に渡されたものだった。
封を解くことなく握りしめてきたが、ふとした拍子に読む勇気が湧く。
“君が理を信じる限り、この国は滅びない。
でも、もし理よりも愛を選ぶ日が来たなら、その時こそ君は自由になった証だ。”
指先が震えた。
自由とは、ひとり立つことではない。誰かを信じること――ようやくその意味を理解した気がした。
◆
昼下がり、旅の隊は小さな森の中で休息を取ることになった。
陽を遮る木漏れ日が銀の斑を作り、風の音が鳥の歌に混ざる。
セリーヌが馬車から下ろしたクッションと紅茶を用意し、野営の小さな昼食が始まる。
「少し、歩いてくるわ」
「無理して遠くへ行かないでくださいね」
「ええ」
木立の間を抜けると、古びた石造りの噴水が見えた。
中央には女神像。すでに苔むしているが、その姿はどこか穏やかに微笑んでいるようだった。
リリアナはその縁に腰を下ろし、靴を脱いで水面に指を伸ばした。
冷たさが心地よい。
風が草を撫で、蝶がひとひら、白い羽を揺らして飛び去る。
「少しだけ、眠ってもいいかしら」
誰に聞かせるでもなく呟くと、胸の奥から緊張がゆっくりとほどけていく。
視界の端が霞み、夢と現のあわいに心が漂う。
――その時。
「ここにいたのか」
耳元で聞き覚えのある声がした。
リリアナは驚き、目を開いた。
日差しを背に立つひとりの男。風で外套が舞い、光が瞳に反射している。
「……アルヴェン?」
まるで夢の続きのように、彼がそこにいた。
「まだ完全には回復していないって、医師が言ってたはずよ」
「平気だ。城にいても心の方が痛んでどうしようもなかった。だから追ってきた。君がいないと息ができない」
呆れるよりも、嬉しさが先に来た。
「貴方らしくもない。理を捨てた人みたい」
「理なら君に置いてきた。だから取り返しに来た」
彼の手がそっと肩に触れる。その瞬間、心の底から安堵が広がる。
「……バカね」
「そうだろう、君に恋した時点で」
「そんなこと、堂々と言葉にして」
「君の前では何も隠せない」
二人の間にゆるやかな風が吹いた。
木々の影が差す午後。鳥の声が遠くで響き、彼の指が彼女の頬に触れる。
「リリアナ、君に言わなければならないことがある」
「何?」
「君の交渉相手、ルクレイスの新王から正式に書簡が届いた。交渉条件に、“君に直接会わせろ”と記されていた」
「……私に?」
「おそらく、クロエの後ろにいた黒幕だ。王の名を使って、君を動かすつもりだ」
「なら、行かなくては」
「いや、だからこそ俺も同行する」
「駄目、貴方は傷が――」
「関係ない」
アルヴェンは言葉を遮り、真っ直ぐに見た。
「君を一人で行かせたら、理も愛も両方失う」
彼の目は本気だった。
頑なな彼をどう説得しても無駄だと悟り、リリアナは溜息をついた。
「本当に貴方は、頑固な護り手ね」
「君に似たんだ」
「そんなところ、似なくていいのに」
二人は思わず笑った。緊張の糸がほどけ、風の匂いが柔らかく変わる。
アルヴェンはそのまま手を伸ばし、彼女の髪に触れた。
「こうしていると、戦も策略も全部遠い夢みたいだ」
「でも夢じゃないわ。私たちはまだ戦ってる」
「分かってる。それでも、束の間でいい。俺は君を抱きしめたかった」
答えを待つことなく、彼の腕がそっとリリアナを引き寄せた。
身体が彼の胸に預けられ、鼓動の音が耳に響く。
それはあの日と変わらぬ鼓動だった。
「君の声が、俺を生かした」
低く囁かれた言葉に、心の防壁が崩れる。
「私はまだ、貴方の理の中で生きてる。それなら――もう少し、この夢に溺れてもいい?」
「許す」
「ふふ、まるで主上のような口ぶりね」
「王にはなれないが、君のためなら国くらい動かせる」
「それは困るわ。ヴェルディアがまた振り回される」
言い合いながらも、抱擁は解けなかった。
リリアナの目が閉じられ、アルヴェンの頬にそっと唇が触れる。
まるで風が囁いたかのような、短く優しい吻。
「……これが、私からの“護り”よ」
「甘い罰だな」
彼が言い返した時、二人の間に笑いがこぼれた。
そのまま、木漏れ日の陰でしばし腕を交わす。
昼下がりの穏やかな音が、どこまでも広がる。
午睡のような静かな時間。
戦も策略も忘れて、ただ人として、互いの温度を確かめ合う。
「アルヴェン」
「ん?」
「この時間を、きっと後で後悔するのね」
「それでも構わない。後悔は、生きている証拠だ」
「……そうね。なら、今くらいは何も後悔したくないわ」
リリアナは目を開き、彼の瞳を見つめた。
その瞳に映る自分が微笑んでいる。
理を選び、愛に惑い、今ようやく目的と幸福が同じ方向にある――そんな奇跡の一瞬。
風が頬を撫で、森の奥で鹿が跳ねる音がした。
セリーヌの呼び声が遠くで聞こえる。
二人は名残惜しそうに腕をほどき、立ち上がった。
「そろそろ行かないとね」
「ああ。夢の時間は短い」
「でも確かに、心に刻まれたわ」
「俺もだ。何があっても忘れない」
再び歩き出す彼らの前に、薄闇が広がる道。
その向こうには、まだ知らぬ国と運命の試練が待っている。
しかし今の二人にとって、恐れるものは何もなかった。
互いの心に、もう一度確かな光があるのだから。
午後の日差しが木々の隙間から降り注ぎ、二人の背を照らす。
まるで、愛という名の理が、彼らを導くかのように。
続く
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