ネトラレクラスメイト

八ツ花千代

文字の大きさ
37 / 55

37話

しおりを挟む
 クラス全員の自宅が完成したので、俺も鍛冶屋を出てひとり暮らしを始めた。

 儀保裕之悪友との意味のない雑談がなくなり、暇な時間が増えた。
 寂しくないと言えばウソになる。

 それに、クラスメイトのプレイを観察するのもあきてきた。
 ここらで新しい刺激が欲しいな。

 えっ?

 【恋愛対象】に指名した上別府衿花ロリっ子の文字が赤くなっている。
 ネトラレの最中だとっ?!
 まさか、あれから気仙修司パンダとの関係に進展があったのか?
 応援している者としては確認せねばなるまい!


 俺は姿を消し、足音の出ない特殊な靴で自宅を出る。
 靴屋の嘉門剛平ソムリエに特注で制作してもらった靴なのだ。
 鍛冶屋の儀保裕之悪友が武器に特殊効果を付与できるように、嘉門剛平ソムリエも特殊効果を付与できるらしい。




 星明りがうっすらと村を照らしていた。

 ネトラレ気配のするほうへ向かう。
 家の間隔は十分に開いているので、隣家の騒音に悩む心配はない。
 言い換えれば、エッチな声が聞こえることはないのだ。

 大男が窓から中をのぞいている。
 気仙修司パンダだ。
 そして、その家の住人は才原優斗イケメン

 あっ……。
 俺はすぐに思いついてしまった。これは正真正銘のネトラレだ。
 気仙修司パンダは声を殺して涙を流している。
 股間を膨らませて――。



「ひっ、ひっ、ひっ……」

 それは快楽に溺れる喘ぎ声ではなかった。
 苦痛に近い責め。
 欲望のまま乱暴に腰を叩きつけられる、女子の悲鳴に似た呼吸だ。


 この村にきて才原優斗イケメン出水涼音令嬢が性交したのは一回ぐらいだ。
 最近ではまったく行なわれていない。
 二見朱里歴女が巻き起こしたロマンティックフィーバーの影響だと思っていた。
 さらに、遠征に出ていたり、事件に巻き込まれたり、二人は忙しかった。

 まさか出水涼音令嬢が俺にキスしたのは別れたから?

 あのとき、彼女はアイツについて何も言わなかった。
 彼女が本気だとしても、俺は受ける気ないけどな。


 アイツの態度も少し変だった。
 出水涼音令嬢が殺されても取り乱したりしなかったのだ。
 俺のスキルを知っているせいだと思っていた。
 アレは失恋が原因かもしれないな。


 そして新しくできた彼女が上別府衿花ロリっ子か……。
 タイプが真逆だろう。
 超絶高級な令嬢と、地味で素朴な一般市民。
 モデル体型と幼児体型。
 美女と幼女。
 失恋の影響で前の彼女と違うタイプとつきあうと聞いたことがある。


「誰だっ!」

 俺は、ぼ~っと考え事をしていた。
 気仙修司パンダが振り返り、慌てて逃げようと走り出す。
 俺は避けることができず彼とぶつかってしまった。

 俺と気仙修司パンダは地面に転がった。

 才原優斗イケメンが半開きだった窓を全開にした。
 腰高窓なので裸の上半身が見える。

気仙けせんか、オマエがのぞきをするなんてな。……泣いているのか?」

 彼は倒れたまま下をむいている。

気仙けせん君?」

 彼女の声を聴いた彼はバッと顔をあげた。

「そうか、上別府びふが好きなのか」

 才原優斗イケメンが部屋のなかへ戻る。

「えっ、うそっ」

 顔を出したのは上別府衿花ロリっ子だ。
 才原優斗イケメンは彼女の背後にまわると両腕で窓枠を掴み、彼女を逃げられなくした。
 星明りが彼女の裸体を冷たく照らす。
 彼女は背が低いので壁に隠れて胸はギリギリ見えない。

「コイツがキミのこと好きなの知ってたか?」

 彼女は答えなかった。
 目を閉じて横をむいている。
 恥ずかしいのだろう。耳まで真っ赤にしていた。

「答えないなら二度と抱かないぞ」
「告白、され、た」
「そうか、ご褒美をやろう」
「あっ!!」

 甘く切ない声だった。
 俺からは見えないが、たぶん挿入いれたのだろう。
 気仙修司パンダは涙を流しながら彼女を見ている。

「告白されてどう思った?」

 彼女は答えない。

「んっ!」

 彼女の体が揺れた。
 才原優斗イケメンが腰を振ったのだろう。

「動いて欲しいんだろ、答えるんだ」
「びっくりした、んっ!」
「なにをびっくりしたんだ?」
「いっしょに住もうって言われた、あっ!」
「いっしょに? そうか、あの大きな家は二人で住むつもりで建てたんだな。そこまで好きだったのか。告白の返事は?」
「断った、んっ!」
「へぇ~っ、大きな家に住めるのに? なぜ?」
「初めて話した、んっ、いっしょに住めないよ、あっ!」
「はぁ? つきあってたわけじゃないのか、気仙けせんそれは無理だろう」

 好きな子を抱いている男にダメ出しされる。
 いったいどんな心境なんだろう。

気仙けせんはいいヤツだと思うよ。付き合ってみれば?」
「顔が、んっ、タイプじゃな、いっ!」
「そうか、顔か、ならしかたないな。俺は容姿なんて偶然与えられたモノだと思うけどな」
「あっ、あっ、あっ――」
「加護みたいなものさ。俺の護衛よりも気仙けせんの建設のほうが遥かに村の役に立っている」
「あっ、あっ、あっ――」
「俺の容姿なんて霞むくらいの性能だ。もし俺が女なら迷わず気仙けせんを選んでるね」
「あっ、あっ、あっ――」
「キミが好きなのを知って、見せつけるような行為をする、俺みたいなゲス野郎を選ぶなんて間違えているぞ」
「あっ、あっ、あっ――」
「キミは見る目がない。目を開いて彼を見ろよ、まだキミのことが好きだと訴えているぞ」

 彼女が目を開くと二人の視線は交わったようだ。
 才原優斗イケメンが腰を止めると、彼女の呼吸もおちついた。

気仙けせん君ごめん、わたしルッキズムなんだ、性格破綻者でも顔が良ければいいの」
「性格破綻者って俺のこと?」
「うん」
「酷いなあ。でも間違えていないよ。俺は二つの仮面をもっている。優等生を演じる昼の顔、愚劣を極める夜の顔」
「どっちの顔もイケメンだから好き」
「キミはブレないね」

「あっ、あっ、あっ――」
上別府びふはこんな子だよ。控え目で、おとなしくて、素朴で、花が好きな園芸部で、ルッキストだ」
「あっ、あっ、あっ――」
気仙けせんは彼女の何を見てた? どこが好きなんだ?」

 才原優斗イケメンは腰を止めて返事をまっている。

「話せないか……」
「小さいところ」
「え?」
「体の小さいところ。ボクはロリコンなんだ」
「へぇ~っ」
上別府びふさんは合法ロリなんだ! 高校二年生なのにランドセルがとても似合う幼女なんだよ!」
「ほぅほぅ」
「ボクは運命を感じたね。彼女こそボクにふさわしい子だって確信した」
「なるほど。キミらは二人とも相手の内面を見ていない、外見だけだ! お似合いだよ!!」

 才原優斗イケメンはとても愉快そうに笑っている。

「おい気仙けせん、入ってこいよ、いっしょに楽しもうぜ」
「えっ? 嫌よ」
「キミは顔さえ良ければいいんだろ」
「うん」
「さあ入ってこい」

 気仙修司パンダは言われるがまま玄関から家に入っていった。
 俺は窓から見学させてもらおう。

 光のない薄暗い室内。
 けれど星明りが差し込んでいるので体の輪郭と表情は見える。

「ほら、キミは俺を見ながらくわえるんだ。気仙けせんは後ろからヤルといい」

 気仙修司パンダが裸になる。
 筋肉の鎧を着ているかのような鍛え上げられた肉体。
 暗闇で優しい顔が見えないと、その生き物はまさに熊だった。

 肉棒は、はち切れそうなほど充血していた。
 据え膳をずっとガマンしていたんだ。そうなるよな。

 熊は彼女の腰を掴むと無遠慮に侵入する。

「ああああああっ!!! おっきいぃっ!」

 歓喜の喘ぎ。
 そう、熊は肉棒は体のサイズにマッチして、とても巨大なのだ。
 才原優斗イケメンのが子供サイズに見えるほどに。
 いや、彼は小さいのかもしれない。

「ああっ!! ああっ!! ああっ!!――」

 明らかに感じかたが才原優斗イケメンのときとは違う。

「凄いっ!! あっ!!! あっ!!! ゴリッってするっ!」
「こっちを見ろよ」
「あっ、あっ、イケメンっ! あっ、凄っ――」

 彼女の両足は宙に浮いている。
 熊は軽々と彼女の腰を掴み、固定している。
 激しく腰を振るたびに、彼女の足が操り人形のようにプランプランと揺れた。

 才原優斗イケメンは彼女の二の腕を掴み落ちないように支えている。
 そして股間に彼女のクチを誘導した。

「ん゛、ん゛、ん゛、ん゛――」

 熊が腰を振るたびに、彼女は前後し、才原優斗イケメンの肉棒をクチで刺激する。

 【経験値】の増加速度がもの凄い速くなっている。
 たぶん三倍だろう。3Pだからな!

 彼女はとろんとした表情で才原優斗イケメンを見上げている。
 熊の存在は忘れているようだ。
 しかし、体は熊の動きに反応する。

「ん゛、ん゛、ん゛、ん゛――」
「これは凄いな、動いていないのに、気持ちいいぞ」

 才原優斗イケメンの呼吸も早くなっている。

「ボク、もう、イキそう」
「なんだよ早いな。まさか童貞だったのか」
「そうだよ」
「ハッハッハ! 忘れられない経験だな。上別府びふも限界だしイッていいぞ」
「いっ、いっ、いくっ!!」
「うっ!」
「ん゛~~~~っ……」

 三人は同時に果てたようだ

 いやぁ~凄いものを見させてもらった。

「ふぅ~っ」

 才原優斗イケメンは彼女のクチから肉棒を抜いた。
 ドロリと白濁液が零れ落ちる。
 ガクンと頭はうなだれた。
 どうやら失神しているようだ。

「気を失ったのか」

 彼女の腕がぶらりと下がる。
 熊が腰を掴んだままなので、彼女の体はへの字に曲がっている。

 ふたたび熊が腰を振り始めた。

「おいおい、休憩なしか」

 才原優斗イケメンは疲れたようで、その場に腰を下ろした。





 二度目なのでさっきより持続している。

「うっ!」

 まだ熊は腰を振っている。
 抜かずに三回目か?
 さすが柔道部、体力が有り余っているな。

「おい上別府びふの様子がおかしいぞ」

 才原優斗イケメンの声に気づかず、熊は腰を振りつづけている。
 まるで壊れたロボットだ。

「おい!」

 才原優斗イケメンが熊にビンタした。

「あ?」

 気仙修司パンダが正気を取り戻したようだ。

上別府びふの様子がおかしい、下ろせ」

 彼女は床に寝かされ、仰向けになる。
 目とクチが半開きで意識がない。
 才原優斗イケメンが手首を掴み、脈を測る。

「脈がない……」

 彼は彼女の胸を押さえ、心臓マッサージを始めた。

「ぼ、ボクどうしたら」
「人工呼吸できるか?」
「やったことない」
「なら心臓マッサージを交代してくれ、見てただろ、同じようにやればいい」
「わかった」

 才原優斗イケメンは彼女の呼吸を確認する。
 鼻とクチは彼の精液で塞がっていた。
 彼は鼻にクチをつけると勢いよく吸い出す。

「ぷっ――」

 吸い出した精液を床に吐き出す。
 次はクチから精液を吸い出し、床に吐き出した。
 しかし呼吸は戻らない。

 あごクイして気道を確保。鼻をつまみ、クチから息を吹き込む。
 人工呼吸をつづけるが彼女は意識を取り戻さない。


 俺がいて良かったな。オマエら感謝しろよ。
 足音に注意しながら玄関から家のなかへ入る。
 蘇生するため彼女の足にそっと触れた。

「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ」
「やった! 息を吹き返したぞ!!」

 ちがうぞ才原優斗イケメン、生き返ったんだ。

「よかったぁ~」
「凄かった、これがイクって感覚なのね」

 ちがうぞ上別府衿花ロリっ子、キミは逝ったんだ。

気仙けせん君、まだわたしのことが好きなら、お昼の告白、受けていいかな?」

 えっ? 死んだ影響で混乱してるのか?

「でもキミは才原さいばらが好きなんだろ?」
「わたし、ルッキズムやめた! 今からサイズクイーンになるね!」
「サイズクイーン?」
「アレが大きい人を好きになる女性よ」

 へぇ~っ、初めて聞いた。
 上別府衿花ロリっ子は下ネタ好きなんだな。

「ボクの大きいの?」
「とってもステキ」

 気仙修司パンダはまるで満開の花が咲いたような笑顔になった。

「じゃ、じゃあ、ランドセル背負ってくれる?」
「もちろん!」

 二人は抱き合うと熱いキスを交わした。

 そんな二人を愕然がくぜん才原優斗イケメンが見ている。
 これぞ、まさしくネトラレ。

 あえて言わせてもらおう、ざまぁ、と――。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった

黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった! 辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。 一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。 追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!

処理中です...