主役はオマエだ!!

光樹 晃(ミツキ コウ)

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20章 蘇る災厄、始まる人と神の戦い

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「お二人さん、感動の再会は後だ。まだ戦いは終わってないからな」

 フラッドがそう言うまでもなく、ティートとマチーナは再会の喜びもつかの間に警戒の態勢になっていた。否、それは警戒などという生易しい反応では無い。
 ルグリア遺跡の奥から発せられた強大で邪悪な気配が、三人にこれまでとは比べ物にならない危険を知らせていた。

「これは、いったい……っ!?」
「……ダラン、ね」

 戸惑いの声を上げるティートに、マチーナが硬い緊張に満ちた声で答える。フラッドが二人に顔を向け頷いた。

「これから相手にするのは、今までとは段違いの敵だ。ティート、マチーナ。やれるか?」
「……はい!」
「やるよ。アタシの父さんと母さん、二人を絶対にアイツから解放する!」
「いい顔だ。だが無理はするな、ダメだと思ったら逃げろ。……いいな?」

 フラッドの言葉にティートとマチーナの二人は何も答えず、近づいてくる気配へと意識を向けた。遺跡の奥、闇に閉ざされた方向からゆっくりと“ソレ”が姿を現してくる。

(あの時と、十年前と一緒だな)

 その状況を前にして、フラッドの脳裏を十年前の光景がよぎる。あの時も今と同じように、ダランが姿を現すのを全身を強張らせながらじっと眺めていた。

(今度はオレがヤッシュの立ち位置にいるけど、な)

 不思議な感覚でもあった。かつての自分はその場にいるのすら限界なほど、ダランに対して己が無力だと思い知らされていた。
 それが十年を経て、あの時のヤッシュと同じ立場にいる。

(あの時のヤッシュ。オレの目には動じてるようには見えなかったな)

 だが、今ならあの時の彼の心境が理解できる気がしていた。あの時、ヤッシュもまた必死に自分を奮い立たせていたんだと。

「来るぞ!」

 フラッドが二人へと叫ぶのと、巨大な竜の姿が目に映るのはほぼ同時だった。

* * * * *

「ほぅ。逃げ出したとばかり思ったが……」

 再び現れた三人──ヤッシュ、ギース、フラッドの姿に目を細めながら、ウーノムは嘲笑するような口振りで言った。

「異界の神とやらを放っておく訳には行かないんでね」
「イセシア……っ」
「くくっ、強がりなど無意味だろうに」

 三人の顔に浮かぶ険しい色を見て、ウーノムは自らの優位を疑いもしない口調で言う。実際、ヤッシュにしても強がっているのは確かであった。
 だが隣には覚悟を決めた親友がいる。後ろにはこの絶望的な状況に震えながらも、それでもギースの意思を汲んで立ち向かっている弟子とも言うべきフラッドもいた。
 それがヤッシュに、これから相手をする強大な敵に立ち向かう強さを与えていた。

「……まずはウーノムだ」
「あぁ、そうだな」
「了解」

 小さく言って微かな頷きを互いにして、それを確かめると三人は動き出す。ヤッシュとフラッドは二手に分かれ、ギースは少し距離を取った位置で魔法の詠唱を開始する。

「くっくっくっ、我を倒せば止められるとでも思ったか!? 浅はかな奴らよ!!」

 それが自分を狙っての動きと理解したウーノムが、それを嘲るように言い放つ。そして右手と左手、それぞれを別々の方向から向かって来るヤッシュとフラッドへ突き出しながら呪文を唱え始めた。
 ヤッシュとフラッド、二人は剣を構えたままウーノムへと駆けていく。

「愚か者めっ、消えよ!」

 向かって来る二人へとウーノムが両手のひらから闇の魔力波を放つ。放たれた魔力波はヤッシュとフラッドに襲い掛かって行き、そして寸前で魔力で作られた盾によって相殺されてしまう。

「なにっ!?」

 驚愕の声を上げるウーノムの目に映ったのは、ヤッシュとフラッド二人に向かって腕を伸ばしたギースの姿だった。ウーノムに突っ込んでいく二人を、離れた位置にいたギースが魔法で援護していたのである。
 精霊の杖とイセシアを失ったギースはまともに戦えないと侮っていたウーノムの油断をついた格好だった。

「合わせろ、フラッド!!」
「おうっ!!」
「ぐっ」

 想定外の展開に動揺したウーノムに向けて、ヤッシュとフラッドが斬り掛かっていく。号令と同時にヤッシュは飛び上がりウーノムの頭上から、フラッドはそのまま駆け抜け姿勢を低くしながら剣を横に構える。
 二人の動きにウーノムが一瞬遅れて呻き、焦りの表情を見せながらも両手を胸の前で組んだ。

「はああっ!!」
「うおおっ!!」

 その直後、気合いの一声と共にヤッシュとフラッド。二人の放った斬撃がウーノムへと飛んでいく。が、二人の剣は何もない空間を通り過ぎるに終わってしまう。

「舐めるなぁぁぁっ!!」
「!?」
「フラッドっ、横に跳べ!」

 それまで居た場所から少し離れた位置に現れたウーノムが怒りの声で叫びながら、二人に向かって先ほどよりも強大な魔力波を解き放つ。
 戸惑い動きを止めたフラッドだったが、ヤッシュから飛んできた強い声に弾かれるようにその場を跳び退いて、迫り来る魔力波から身をかわした。

「……ヤッシュ!?」

 魔力波を避けてすぐ、顔を上げたフラッドが叫ぶ。ウーノムへの攻撃を仕掛けた際にフラッドは態勢が十分だった。その為、予想外の攻撃に反応が遅れてはいたがどうにか回避の動きを取れていた。
 だが高く飛び上がって攻撃を仕掛けていたヤッシュは、着地の際に屈み込むような姿勢になっている。それに加えてフラッドへ声を掛けた事で、自身の行動が遅れてしまっていた。

「くくくくっ、仲間の為に己は我が魔力の餌食になるとは……つくづく愚かっ!?」

 勝ち誇り、歪んだ笑みを浮かべていたウーノムの顔が一変する。全身を走った衝撃、そして胸から突き出た剣の切っ先に目を見開きながら。

「悪いなぁ、俺はそんなに殊勝な性格してないんだよ」
「ばっ、馬鹿……なっ!?」

 そして背後から聴こえた声に驚愕の声を吐き出しながら振り返ろうとして、ウーノムの身体が崩れ落ち倒れ込んで、すぐに動かなくなった。

「まったく、こいつはとんでもない剣だな」

 驚愕を顔に張り付け息絶えたウーノムを見下ろしながら、まるで傷一つ負った様子もないヤッシュが呟く。ウーノムの身体から引き抜いた精霊の剣を見つめながら。

「ヤッシュ! 無事だったのか!!」
「当たり前だろ? 俺を誰だと思ってるんだよ、フラッド」
「どうやら上手く行ったな、ヤッシュ」

 それでも疲れを表情に滲ませるヤッシュの元へ駆け寄り、フラッドとギースがそれぞれ声を掛けた。と、その直後に遺跡の奥からとてつもなく強大で邪悪な気配が吹き付けて来る。

「っ!!」
「な……なんなんだ、これっ!?」
「これが、ダランだ……っ」

 遭遇した事のないほどの圧力に全員が身を強張らせ、それぞれに口にした。ギースの顔には苦渋の色が滲む。

『ウーノムを倒したか……』

 緊張感に満たされた三人の耳に聴こえたのは、地獄の底から響くような重く低い人ならざる声。
 同時に、闇の中から巨体が姿を現す。それはまさに闇を身にまとった竜とも言うべき姿をしていた。

『だが既に用の済んだものだ。完全な力を得た我にとって、必要なものなどもはや無い』

 一歩、足を踏み出すごとに辺りを震動が伝わる。それなりの面積のあるルグリア遺跡が狭くなるほど、ダランの体躯は巨大なものであった。

「ずいぶん傲慢な言い様だな、異界の神様ってのは」
『力ある存在がありのままにいるに過ぎぬ。汝は小虫に対して、礼儀を重んじるとでも言うのか?』
「はっ、俺たちは小虫と同等ってか」

 居丈高な言動のダランへとヤッシュは軽口を叩くが、それに一切の変化も見せないまま一蹴する魔竜。
 返された言葉に吐き捨てるように言いながら、ヤッシュの全身には力が入りすぎているほどだった。

「……ダラン、私の妻を……イセシアをどうした?」
『汝の伴侶か。我が内にて、この身を充たす力へと変じている。それがどうした』
「くっ……!」

 爆発しそうな感情を圧し殺し問うギースに、ダランは事も無げに答える。ギースの顔には形容のし難い、苦い表情が浮かんだ。

「ヤッシュ、どうするんだ一体……?」
「怖いならどっかに隠れててもいいんだぜ、フラッド?」
「……出来ればそうしたいけどな」

 圧倒的としか言い様のないダランの強大な力を肌で感じ取り、弱気な表情になったフラッドが訊ねるとヤッシュはいつものように軽口で返す。
 普段であればそれに対して同様の調子で返すフラッドも、この状況では悔しさの混じった口調で本音を漏らすのが精一杯だった。

「……二人とも、さっき言った通りに頼む」
「だけどギースっ」
「いいんだ、フラッド。私もイセシアと共に、奴の内側で戦うと決めたんだ」
「そうだな。だが、その前に……」

 自らを強大な魔力の込められた杖と化す。ここへ戻る前に決めていた事をやろうとするギースへ、ヤッシュは頷きながらも一歩前へと踏み出す。

「まずはどれだけこいつが効果があるのか、それを試してからだ」
「ヤッシュ……!」
「ギース、気持ちはわかるが焦らないでくれ。あなたの覚悟は理解してる。だが、先にやれる事はまだある」
「そういうこった。俺たちがくたばらねぇように、援護は任せるぞギース!」

 言ってヤッシュは精霊の剣をしっかりと握り、ダランに向かって駆け出した。続いてフラッドも走り出す。
 ギースはそれを制止しかけるが、すぐに気を取り直して二人を援護する為の魔法の詠唱を開始した。

『愚かな。力の差を理解しながら、それでも我に抗おうとするか』
「よそから勝手にやって来た奴に黙ってやられるほど、俺もこいつらも人が出来てないんでね!」
『ならばこの力、己が身で思い知るがいい!!』

 ダランが吠える。その咆哮に呼応するように、周囲に無数の闇の塊が虚空から出現した。それに動じることなくヤッシュとフラッドはダランに向かって迫って行く。

『滅びよ!』

 言うと同時にダランが天を仰ぎ、咆哮を宙空に向けて放った。それを合図にするかのように、いくつもの闇の塊がヤッシュとフラッドを目掛け撃ち出される。
 ギースが魔力を解き放ち、ヤッシュとフラッドの前方に魔法で構成された盾が生み出された。

「うおおおおおっ!!」
「はあああああっ!!」

 魔法の盾を纏いながら、ヤッシュとフラッドの二人が気合いの雄叫びを上げて剣を振り上げダランへと斬り込んで行った。

* * * * *

『……見覚えがあるな』
「あぁ、俺もだ。まるであの日の再現だな」

 闇の奥から姿を現したダランの言葉に、フラッドが落ち着いた声で返す。十年前と違うのは、魔竜を前にしても気圧される様子のないフラッドの姿であった。

「こ、これがダラン……!!」
「あいつの中に、父さんと母さんが……っ」

 ダランを目にしたティートの声には明らかな恐怖が含まれていた。マチーナもまた同様の含みはあったが、同時に強い敵意もまたその声には滲んでいる。

『そうか。汝はあの時の……だが、此度はあの時のようにはなるまい』
「気味が悪いね。こうまで意見が合うとなると。もっとも、オレとアンタとではその意味はまるで違うんだろうけどな」
『此度の我はかつてとは比べ物にならぬ力を得た。ようやく破壊をもたらす時が来たのだ』
「残念だが、今度もそれは叶いそうに無い。こっちもあの時とは違うんでね!」

 フラッドとダラン。十年前を回想しながら言葉を交わし、そして互いに意味合いの食い違う会話を成してから。
 剣を構えたフラッドが、ダランに向かって走り出した。それに対してダランもまた一つ吠え、自身の周囲に闇の塊を生み出す。
 過去と現在が重なり合いながら、人と異界の神との戦いの幕が上がった。
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