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焼き肉と酒
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弱音を吐きながらも再び腰までスラックスを上げ、先ほどよりゆっくりと下げていく。セナはちらちらと凌太を見ながら脱いでいたけれど、恥ずかしくて相手の反応なんて見ていられない。
視線をどこに置けばいいかわからず泳がせていると、目の端にズボンをずらして紺色のボクサーブリーフがチラチラ見えかけている自分の姿が入ってきた。
サイドに置かれた大きな全身鏡に映っているのだ。
鏡越しにみると、変態度が増して情けなくてしょうがない。
「セ、セナくん!」
「はーい?」
「あ、あそこに鏡が……!」
「あれ?気付いてなかった?」
「は、恥ずかし……」
「恥ずかしければ見なければいいのに、見ちゃうんだね」
言われた通り、見なければ良いのに視線が外せない。床に落ちたスラックスから足を抜いた。皺にならないようにとセナが手早く回収し、畳んでくれているのも鏡に映っている。
「あ、ありがとう」
「ほら、次は上」
足の裏でふくらはぎをツンと蹴られ、前を向くように促される。今日は仕事終わりに来たので、シャツの袖を捲り上げている凌太は、どう脱ぐべきか一瞬迷い、セナのように腹部分の布を捲り上げてみた。
「こらこら、ボタンを外さないと全部脱げないでしょ」
再びツンと蹴られてしまい、しょぼくれた顔で言われた通りボタンを一つ一つ外していく。今度は鏡じゃなく、セナの顔を見ながら。
シャツのボタンを外すなんて、今まで何度もやってきた事が、セナに見られているとこんなにもやりにくい事なのか。指が震えてきていつものよう素早く外せない。たどたどしいまでの指使いは、幼児が初めて自分で服を着るような微笑ましさがあった。
やっと全てを外すと、脱いだシャツをセナに手渡しす。セナはそれをハンガーにかけながら笑みを絶やさない。
「ほら、次は肌着」
「うぅ……」
インナーの肌着を捲り上げ、がばっと脱ごうとしたが、また早すぎるとNGがかかり、やり直しさせられてしまう。残すはボクサーブリーフのみという姿となった凌太の下腹部は、既にしっかりと膨張していた。
「自分で脱いで興奮出来るとか、ちょーお手軽だね」
馬鹿にしたような言いぐさで、座ったままセナの足が凌太の方へと伸びてくる。足の裏が下腹部へと触れた。
「ひぅっ……っ」
「情けない声……足がだるいから、足持って」
セナの足首を両手で支えると、ぐんと重くなった。セナが足の力を抜いたのだ。
「じゃあ、擦りつけて」
「――っ!……ン……っ」
自分で支えたセナの足裏に、下腹部を擦りつける姿は滑稽だろう。目の端にうつる己の姿に顔がさらに火照っていくが、それ以上に下腹部の火照りの方が大きい。
「おっきくなって来たね」
「セ、セナ、くんっ」
「何?足の裏ですりすりして気持ち良くなっちゃうの?ほら、もっと!もっと出来るでしょ?気持ち良く出来るでしょ?」
「うぅっ――、き、気持ち……良いっ!」
擦りつける腰と手の動きが激しくなっていく。足の裏に染み出たカウパー液が付着していき、徐々に滑りが良くなってくる。そうなるともう動くのを止められない。
視線をどこに置けばいいかわからず泳がせていると、目の端にズボンをずらして紺色のボクサーブリーフがチラチラ見えかけている自分の姿が入ってきた。
サイドに置かれた大きな全身鏡に映っているのだ。
鏡越しにみると、変態度が増して情けなくてしょうがない。
「セ、セナくん!」
「はーい?」
「あ、あそこに鏡が……!」
「あれ?気付いてなかった?」
「は、恥ずかし……」
「恥ずかしければ見なければいいのに、見ちゃうんだね」
言われた通り、見なければ良いのに視線が外せない。床に落ちたスラックスから足を抜いた。皺にならないようにとセナが手早く回収し、畳んでくれているのも鏡に映っている。
「あ、ありがとう」
「ほら、次は上」
足の裏でふくらはぎをツンと蹴られ、前を向くように促される。今日は仕事終わりに来たので、シャツの袖を捲り上げている凌太は、どう脱ぐべきか一瞬迷い、セナのように腹部分の布を捲り上げてみた。
「こらこら、ボタンを外さないと全部脱げないでしょ」
再びツンと蹴られてしまい、しょぼくれた顔で言われた通りボタンを一つ一つ外していく。今度は鏡じゃなく、セナの顔を見ながら。
シャツのボタンを外すなんて、今まで何度もやってきた事が、セナに見られているとこんなにもやりにくい事なのか。指が震えてきていつものよう素早く外せない。たどたどしいまでの指使いは、幼児が初めて自分で服を着るような微笑ましさがあった。
やっと全てを外すと、脱いだシャツをセナに手渡しす。セナはそれをハンガーにかけながら笑みを絶やさない。
「ほら、次は肌着」
「うぅ……」
インナーの肌着を捲り上げ、がばっと脱ごうとしたが、また早すぎるとNGがかかり、やり直しさせられてしまう。残すはボクサーブリーフのみという姿となった凌太の下腹部は、既にしっかりと膨張していた。
「自分で脱いで興奮出来るとか、ちょーお手軽だね」
馬鹿にしたような言いぐさで、座ったままセナの足が凌太の方へと伸びてくる。足の裏が下腹部へと触れた。
「ひぅっ……っ」
「情けない声……足がだるいから、足持って」
セナの足首を両手で支えると、ぐんと重くなった。セナが足の力を抜いたのだ。
「じゃあ、擦りつけて」
「――っ!……ン……っ」
自分で支えたセナの足裏に、下腹部を擦りつける姿は滑稽だろう。目の端にうつる己の姿に顔がさらに火照っていくが、それ以上に下腹部の火照りの方が大きい。
「おっきくなって来たね」
「セ、セナ、くんっ」
「何?足の裏ですりすりして気持ち良くなっちゃうの?ほら、もっと!もっと出来るでしょ?気持ち良く出来るでしょ?」
「うぅっ――、き、気持ち……良いっ!」
擦りつける腰と手の動きが激しくなっていく。足の裏に染み出たカウパー液が付着していき、徐々に滑りが良くなってくる。そうなるともう動くのを止められない。
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