一般系男子の中に俺が居る!

逃げ足が速い(早い)金属粘性生命体

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なんか街でじじいにあったとよ

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寮に戻ったジークは死んだかのごとく眠っていた。体の疲れは俺が取ったが精神的にはかなり消耗していたのだろう。


『うーん…幽霊って眠れないのか…初耳だぞ。幽霊プレイしてたプレイヤーなんて知らんし…暇だなぁ』


現在俺は暇を持て余していた。幽霊は決して眠らないことを今知ったのだ。


『どうしたものか…探索するか、街並みが少し違うかもしれんからな』


そして街に出た。


『変わらないな…いや、見たことないものもあるな。少しは違いがあるんだな』


この街は学園と、街の機能が一緒になったこの世界ではじめての学園街だ。この街に住んでいるものの半分ほどが学生であるため、学生向けに調整されたものが数多く存在する。


学生、それも研究関連の職業につきたいもののため夜でも空いている店がある。そこを覗いて見た。


『ほー、魔物の素材が多い。多分戦闘科の授業とかでとったやつか…それでも低級素材が多い』


適当に入った店は魔物の素材が置いてあり、おそらく素材などを換金してくれる店なのだろう。ATOの時にはなかった。


「おい、そこの亡霊。何してる」


店主らしき人物に声をかけられた。


『俺の事が見えるんだ』

「見えるわ。私の魔眼を舐めるなよ?」

『魔眼持ちか。なら見えるわな』


魔眼というのは人により変わるが共通して持っているのは、霊体の視認、魔力の視認、視力向上などだ。まぁ上手くやれば俺の事を見えなくさせることも出来るが。


「んで何用だ」

『いや、初めての幽霊としての夜なんだ。暇なんだ』

「初めて?今日中に死んだということか?」

『んにゃ?何か知らんが幽霊になってた』

「死ぬ時は覚えてるのか?」

『毒で死んだこと』

「なら未練があるのではないか?」

『未練も何も、俺のいたとこでは幽霊なんざいなかったわ。特に未練はないが』

「なら…呪いの類か」

『呪いなんてあやふやなものなんかない世界だ』

「…神の仕業か?」

『…可能性は否定できない』

「まぁいい…んで何用だ」

『言ったろ、暇なんだよ』


店主らしき人物は本当にこの店、素材換金兼存在販売屋の店主とのこと。名前は名字がなく、ただのルートという名前らしい。


性別は男、年齢は不詳(調べれる)、見た目はヨボヨボのじじい、だが声など体の動きからまだまだ若いことが分かる。大方身体魔法を使っているだろう。


「酷くないかね?ヨボヨボのじじいって…ダンディだろ?」

『見た目は完全にヨボヨボのじじいだな。それ以上でもそれ以下でもないな』

「酷い…」

『そんなことはどうでもいい、なんか面白そうなの無い?』

「…」

『どうした?』

「…」

『おーい』


完全にふてくされたじじい。見た目がじじいのためかなり気色悪い。


『あぁーハイハイ、ごめんねよしよし』

「舐めてんのか!」

『いや?ふざけてる』

「大して変わらんだろ!」


何となく頭を撫でながら(実際には撫でれない)小馬鹿にすると、手に魔力を纏いながら思いっきり手を弾いた。


『ほー…魔力纏えば障れるんだ…どれ。よしよし』

「やめろ!」


魔力を纏うと触れることがわかったのでよしよしすると案の定怒った。


「お前はなんて礼儀知らずなんだ!俺より生きてないくせに!」

『何歳よ』

「90」

『…フッ』

「何!?まさかお前の方が歳をとっているだと?」

『だいたい140以上は生きてるから』

「ぬぐぐ」


本当に悔しそうなじじい。やっぱり気色悪い。


そんなこともありながらふざけながら、街のことを話していたら夜が明けた。


『案外面白かったな』

「お前のせいで寝不足だ」


なんか今後も付き合いそうな雰囲気である。





後書き

じじい登場!

いわゆる謎キャラ枠


主人公のせいでそんなことなくなったが…当初の予定が変わった

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