グリンウェリアの伝説の魔法使いは異世界転生した高校生。

鍵霧 飛鳥

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第三幕

ティータイムは場所と時間を考えて。

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 私はサティスフィアに連れられて以前契約更新で訪れた場所…より上の木の上にやってきた。その木の上はさらに浮島が形作られていて、その上は羊や牛、狼にペガサスも馬もあらゆる動物がそこにいて島の中央には白くて清楚でアンティークな椅子が二つと、シリーズ物と思わしき丸くて高いテーブルのワンセット。豪邸の庭にあるようなやつだ。進められてそこに腰掛けると、サティスフィアは紅茶を入れてくれ、さらにクッキーを用意してくれた。
「主、見てる最中にどうぞ。」
「ありがと、サティスフィア。」
そう言えばどういたしましてと微笑むサティスフィア。
 そしてしばらくしたらサティスフィアはその向かいの椅子に腰掛けた。
「さて、主。話を始めましょう。そうですねぇ…まぁ、災厄に関連するところをとびとびで見ましょうか。」
その言葉に頷けば、浮島の地面を覆う青い芝生に白い魔方陣が広がる。そしてサティスフィアが何かを呟き始めた。
「浮島よ、夢に浮かぶ浮島よ。我が主エリ・フラーズナーを我が夢へ。」
その言葉に呼応するように魔方陣は輝き出した。そして浮島に薄いガラスのようなドームが広がり、あたりの景色が変わった。木々の広がる、小さな街が見える。
「これは百年前のグリンウェリアです。」
今よりも格段に小さなこの街がグリンウェリアだったとは…。そして街を歩く幾つ物陰たち。その中に一つ、見覚えのある影があった。
「師匠!?」
そう、誰もが知ってる彼だった。私の師匠であるアルフレッド・フルストレインだ、見間違うことは無いが今よりも若い。大方二十歳前半といったところか。
「事の始まりは今から十分後ですの。」
 サティスフィアの声はどこか悲しい、やるせない思いがこもっているように聞こえる。そしてきっかり十分後、森から多くの魔物が出てきて街へ向かう。その姿は向こうにいる際にニュースで見た数年前の大地震による津波を思わせた。濁流のように街に襲いかかる魔物の群れのあとは瓦礫の山が積み重なっている。所々に…人であったような肉塊も…。
「これはまだ始まりにすぎませんでした…問題はこのあとです。主もご存知の通りです…。」
 空が一瞬で黒く染まる。しかし雨だったり、夜では無く…。
「影…!?一体なんのドラゴンなの!?」
そう見上げれば銀に近い色だが、様々な色が混じっている。いつか動画で見た、包丁をライターで熱したような…そんな色だ。
 そこで私には一つ疑問が浮かんだ。
「サティスフィア、世界で最初の災厄はグリンウェリアなのよね?よく聞くブルーサウンドの災厄はなんなの?」
そう、数ヶ月前に私が調査した事の結果だ。本には事例として載っていた。
「あぁ、ブルーサウンドは二回目の災厄で初めて初めから記録された災厄でもあるんです。」
 …そういう事か。そう言ってる間にも空を覆う影はそこに留まったままであった。
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