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第九章 おわり
第四十六話
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「元気ないな、來」
「そんなことないよ」
シャワーを浴びて戻ってきた分二が、濡れた髪をわざとらしく來のほうへ向ける。
乾かして、という無言の甘えである。
「美園ちゃんがまさか結婚かぁ。それに仕事も辞めちゃうって……いい人材失ってしまったなぁ」
「だね……」
來がドライヤーを手にすると、分二は鏡越しにじっと彼を見つめた。
「まさかぁ、美園ちゃんが辞めることで元気ないとか」
「……それもある」
「こないださ、スタッフが言ってた。美園ちゃんと休憩一緒になったら、彼女すごく泣いてたって」
來は苦笑して、分二の頭をわしゃわしゃ掻いた。
「宥めるの大変だったってさ。來が何か言ったんじゃないかって話してたぞ」
「特に僕は何も言ってないよ」
「でもその後、お前も目を真っ赤にして出てきたって聞いた」
「……」
「美園ちゃん、綺麗な子だもんな。もしかして……結婚することがショックだったか」
「……ショックというか、その……」
「僕という相手がいるのに、美園ちゃんが結婚したことにショック受けるってのはさ――」
來の手がぴたりと止まった。
「違うっ……ただ、その……」
「その?」
分二はゆっくりと來の手を握る。
大きくて温かいその手は、逃げ道を塞ぐようでもあり、支えてくれているようでもあった。
「お前も男だな……リカちゃんのときもそうだった」
「だから違うって」
「リカちゃんと美園ちゃん、タイプ全然違うのに……」
「だから……!」
來は珍しく声を荒げた。
分二は、くつくつと喉で笑った。
「冗談だよ。……まぁ、美園ちゃんがお前に好意抱いてるのは知ってたし」
「……」
「で、知っちゃったんだろ? それを。――悲しかったねぇ」
その一言で、來は息が詰まった。
分二の声は、責めるでもなく、ひやかすでもなく、ただ優しくて。
図星を刺されただけなのに、胸の奥がじんと熱くなった。
分二に頭を撫でられ、來はわずかに肩をすくめた。
「もし知ってたら……どうしてたのかな。美園ちゃんと付き合ってた? 也夜のDNAも持ってるし、子供を望まれたら……來、君なら応えてあげたんじゃない?」
「……分二!」
「あの子、外はしっかりしてるけど心は弱い。守ってあげたくなるタイプだ」
「分二、美園ちゃんに何を……」
「変なこと言うなよ。僕は何もしてない。ああいうツンとした子、僕ちょっと苦手だからさ。知り合いの経営仲間に紹介しただけ。そいつの方が美園ちゃんにぞっこんでさ」
「……」
「でも、美園ちゃんは來のことが好きだった」
「分二も……知ってたんだ。いつから?」
分二は「うーん」と唸り、天井を見る。
「來。也夜が、美園ちゃんと付き合わせたかったの……知ってるか?」
「本人から聞いたわけじゃない。でも、美園ちゃんが僕のことを好きだって知ってたのは確かだよ」
「ふふっ」
「なんで笑うの?」
「だって來、気づいてたのに、流したんでしょ」
「……」
分二が來の太腿の両側に膝をつき、ゆっくりと跨がる。
距離が縮まるだけで、來の呼吸は乱れた。
「也夜はね、自分がもう來と同じ未来に行けないって、薄々わかってた。だから……せめて美園ちゃんの気持ちに気づくように、來をそっちへ押したかったんだと思う」
「代わりだなんて……ただ、彼女が僕を好きだって言いたかっただけだよ」
その否定を遮るように、分二の手が來の頬を挟み、唇が覆いかぶさった。
「違うよ。美園ちゃんの気持ちに“気づかせて”、來に彼女と未来を作ってほしかったんだ。也夜は」
「……!!!」
返事をしようとした瞬間、舌が容赦なく絡め取ってくる。
息が漏れ、思考が削がれ、言葉の輪郭が崩れていく。
気づけば服はいつの間にか脱がされ、シーツの冷たさが肌に触れていた。
分二が體を預けるように來の上に覆いかぶさり、
來は天井を見たまま、もう何も掴めずにいた。
「……也夜はね、僕と元の関係に戻りたかったんだよ……」
「……!!! そんなことはっ!!! あっ!!」
「來は僕の代わりにしかすぎなかったけど残念ながら君はネコ、本当は也夜がネコだった。さぞかし不満足だったのだろう……君との関係……」
來の中に分二が入っていく。來は呻く。
「実はね、僕と也夜は離れ離れになってたけど彼は僕のメアドを知っていた。そこに何度も僕に会いたい会いたいと送ってきたんだよ」
そんなことは知らなかった。來は絶句するものの分二による愛を受け入れて声を出す。
「でも僕は送っちゃダメだ、送り返しちゃダメだと思って返していなかった」
「あああっ!!!」
「でもとある時ぱったりこなくなった。メールが……」
「んあっ!!!」
「君と言う存在のせいで……僕はすぐ調べて君が働いていた美容院まで行った。大輝は僕の友達だったからたまに頭を洗ってくれたのが……來……君だったんだよ。びっくりした。世間は狭いって……。也夜にとって君が僕の代わり? 全然違うじゃないか」
「ああああっ!!!」
來はいつも以上の分二の愛の強さに理性を失い返答もうまくできない。
「君もこんなんだから……也夜は満足したのだろうか、毎晩のように僕らは愛を求め合った。君の相手をしていたら……也夜は……」
「也夜っ……也夜はっ……」
息も絶え絶えに來は答えようとするが何度もくる波にうまく発することができない。
「……也夜もこんなふうに……って一緒にはしたくない。だって君は也夜の代わりではないから」
「分二ぃっ!!!!」
來は最大の波に飲み込まれたのちに目の前がブラックアウトして仰向けに果てた。
「來は也夜の代わりにはならない……來は來でしかない。そのように也夜も來は僕の代わりにはならなかったと思うよ……」
來の上に分二は覆い被さる。彼も息も絶え絶えに、でもまだまだ來の首筋、ほっぺ、唇にキスをした。
目を瞑ったままの來。
息も荒くもう力が出なかった。
「そんなことないよ」
シャワーを浴びて戻ってきた分二が、濡れた髪をわざとらしく來のほうへ向ける。
乾かして、という無言の甘えである。
「美園ちゃんがまさか結婚かぁ。それに仕事も辞めちゃうって……いい人材失ってしまったなぁ」
「だね……」
來がドライヤーを手にすると、分二は鏡越しにじっと彼を見つめた。
「まさかぁ、美園ちゃんが辞めることで元気ないとか」
「……それもある」
「こないださ、スタッフが言ってた。美園ちゃんと休憩一緒になったら、彼女すごく泣いてたって」
來は苦笑して、分二の頭をわしゃわしゃ掻いた。
「宥めるの大変だったってさ。來が何か言ったんじゃないかって話してたぞ」
「特に僕は何も言ってないよ」
「でもその後、お前も目を真っ赤にして出てきたって聞いた」
「……」
「美園ちゃん、綺麗な子だもんな。もしかして……結婚することがショックだったか」
「……ショックというか、その……」
「僕という相手がいるのに、美園ちゃんが結婚したことにショック受けるってのはさ――」
來の手がぴたりと止まった。
「違うっ……ただ、その……」
「その?」
分二はゆっくりと來の手を握る。
大きくて温かいその手は、逃げ道を塞ぐようでもあり、支えてくれているようでもあった。
「お前も男だな……リカちゃんのときもそうだった」
「だから違うって」
「リカちゃんと美園ちゃん、タイプ全然違うのに……」
「だから……!」
來は珍しく声を荒げた。
分二は、くつくつと喉で笑った。
「冗談だよ。……まぁ、美園ちゃんがお前に好意抱いてるのは知ってたし」
「……」
「で、知っちゃったんだろ? それを。――悲しかったねぇ」
その一言で、來は息が詰まった。
分二の声は、責めるでもなく、ひやかすでもなく、ただ優しくて。
図星を刺されただけなのに、胸の奥がじんと熱くなった。
分二に頭を撫でられ、來はわずかに肩をすくめた。
「もし知ってたら……どうしてたのかな。美園ちゃんと付き合ってた? 也夜のDNAも持ってるし、子供を望まれたら……來、君なら応えてあげたんじゃない?」
「……分二!」
「あの子、外はしっかりしてるけど心は弱い。守ってあげたくなるタイプだ」
「分二、美園ちゃんに何を……」
「変なこと言うなよ。僕は何もしてない。ああいうツンとした子、僕ちょっと苦手だからさ。知り合いの経営仲間に紹介しただけ。そいつの方が美園ちゃんにぞっこんでさ」
「……」
「でも、美園ちゃんは來のことが好きだった」
「分二も……知ってたんだ。いつから?」
分二は「うーん」と唸り、天井を見る。
「來。也夜が、美園ちゃんと付き合わせたかったの……知ってるか?」
「本人から聞いたわけじゃない。でも、美園ちゃんが僕のことを好きだって知ってたのは確かだよ」
「ふふっ」
「なんで笑うの?」
「だって來、気づいてたのに、流したんでしょ」
「……」
分二が來の太腿の両側に膝をつき、ゆっくりと跨がる。
距離が縮まるだけで、來の呼吸は乱れた。
「也夜はね、自分がもう來と同じ未来に行けないって、薄々わかってた。だから……せめて美園ちゃんの気持ちに気づくように、來をそっちへ押したかったんだと思う」
「代わりだなんて……ただ、彼女が僕を好きだって言いたかっただけだよ」
その否定を遮るように、分二の手が來の頬を挟み、唇が覆いかぶさった。
「違うよ。美園ちゃんの気持ちに“気づかせて”、來に彼女と未来を作ってほしかったんだ。也夜は」
「……!!!」
返事をしようとした瞬間、舌が容赦なく絡め取ってくる。
息が漏れ、思考が削がれ、言葉の輪郭が崩れていく。
気づけば服はいつの間にか脱がされ、シーツの冷たさが肌に触れていた。
分二が體を預けるように來の上に覆いかぶさり、
來は天井を見たまま、もう何も掴めずにいた。
「……也夜はね、僕と元の関係に戻りたかったんだよ……」
「……!!! そんなことはっ!!! あっ!!」
「來は僕の代わりにしかすぎなかったけど残念ながら君はネコ、本当は也夜がネコだった。さぞかし不満足だったのだろう……君との関係……」
來の中に分二が入っていく。來は呻く。
「実はね、僕と也夜は離れ離れになってたけど彼は僕のメアドを知っていた。そこに何度も僕に会いたい会いたいと送ってきたんだよ」
そんなことは知らなかった。來は絶句するものの分二による愛を受け入れて声を出す。
「でも僕は送っちゃダメだ、送り返しちゃダメだと思って返していなかった」
「あああっ!!!」
「でもとある時ぱったりこなくなった。メールが……」
「んあっ!!!」
「君と言う存在のせいで……僕はすぐ調べて君が働いていた美容院まで行った。大輝は僕の友達だったからたまに頭を洗ってくれたのが……來……君だったんだよ。びっくりした。世間は狭いって……。也夜にとって君が僕の代わり? 全然違うじゃないか」
「ああああっ!!!」
來はいつも以上の分二の愛の強さに理性を失い返答もうまくできない。
「君もこんなんだから……也夜は満足したのだろうか、毎晩のように僕らは愛を求め合った。君の相手をしていたら……也夜は……」
「也夜っ……也夜はっ……」
息も絶え絶えに來は答えようとするが何度もくる波にうまく発することができない。
「……也夜もこんなふうに……って一緒にはしたくない。だって君は也夜の代わりではないから」
「分二ぃっ!!!!」
來は最大の波に飲み込まれたのちに目の前がブラックアウトして仰向けに果てた。
「來は也夜の代わりにはならない……來は來でしかない。そのように也夜も來は僕の代わりにはならなかったと思うよ……」
來の上に分二は覆い被さる。彼も息も絶え絶えに、でもまだまだ來の首筋、ほっぺ、唇にキスをした。
目を瞑ったままの來。
息も荒くもう力が出なかった。
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