1 / 30
恋と魔法少女とあやかし使いと
しおりを挟む
有瀬レイカは鏡で全身を映して身だしなみのチェックをする。制服姿も板についてきた今日この頃。少しばかり満足げな顔をしながら今日も矢樫《やかし》中学に向かう。桜の花びらも散って、通学路の若葉が広がる景色がまぶしい季節になった。光と新緑の香りを感じながらの深呼吸が心地いい。
実は、同じクラスに気になっている男子がいるのだ。名前は妖牙《ようが》タイジ。あまり同級生と一緒にいることは少なく孤独を感じさせる不思議な雰囲気の男子だ。大人びた冷静な性格と成績の良さは特別感がある。
彼は図書委員をしていて、趣味で図書室にいることが多い。彼が図書委員になると知って、勇気を振り絞って立候補した。委員会という特権を通じて仲良くなろうと思ったのだけれど、まだあまり話せていない。
ごく普通の中学1年生の有瀬レイカだが、秘密が2つある。
1つ目は霊感があること。しかし、こんな能力は正直不要だ。みんなには見えないものが見えるという不可解な現象がとても辛い。
「あそこにだれかいる」って言っても嘘だと言われてしまうのは幼少のころからだ。嘘はついていないのでいつも心の中はもやっとしていた。
2つ目は、魔法が少し使えること。これは、祖母の血で、魔法が使える家系らしい。
とはいっても、今使える魔法は時間を1分止めること。壊れたものをもとにもどすこと。それくらいで、魔法少女の中では地味なほうだと思う。大昔はもっと強力な魔法を使える魔女だった先祖もいたらしいが、今はだいぶ魔力の弱い魔法少女となった。霊感と魔法のことは同級生には秘密だ。特に魔法少女だということは誰にも知られてはいけないと言われている。
思い切って妖牙君に告白してみよう。そうは思いながらも、やっぱりもう少し仲良くなってからがいいかもしれないとか、断られたら嫌だとか自問自答の日々だ。
放課後の図書室は閑散としていて当番の時は二人きりのことが多い。告白のチャンスだ。図書室の利用者が少ないので、話しかけるのに都合がいい。
いつも彼のそばにいる私はドキドキしていて、心臓の音が聞こえていないか心配ばかりだ。ぎこちない会話で私の気持ちがばれないのか、心配しながらの委員会活動をしている。
「妖牙くん」
彼が振り向いた。
「おまえ、見えているだろ?」
え……? 何? 何が見えているの? もしかしてスカートが短いから太ももが見えているとか、制服のブラウスがめくれてお腹がみえているとか?
「妖怪や霊だよ」
「―――え??」
なんで私の霊感のこと、わかるのだろう?
「俺は神社の家系だからそういった能力は遺伝的にあるんだけど、おまえは珍しいな。突然変異か?」
愛の告白をしようと思っている相手に霊感について告白しなければいけないなんて、災難もいいところだ。
「生まれつき、霊感が強いみたい。家族の中で霊感があるのは、祖母と私だけなんだよね」
「実は、お前に前々から頼みたいことがあるんだ」
一瞬、胸がどきっとする。
もしかして―――付き合ってほしいとか、私のことが前から好きだったとか? 自意識過剰かもしれないが、憧れの人に頼みたいと言われると都合のいいように解釈してしまう。
「俺のパートナーにならないか?」
ええええ? もしかして結婚の申し込み??
まさか12歳にしてプロポーズ? まだ13歳にもなっていないのに。
まさか中学一年の私、人生決定? 私の中でこれからの未来がぐるぐる回る。
それにしては、妖牙君は冷静だ。彼の瞳はまっすぐ私を見たままぶれない。
「実はあやかしカウンセラーをやっているんだけどな。人手不足なんだ」
「あやかしカウンセラー? 妖怪退治じゃなくて? 何、それ?」
「元々俺の家は代々妖怪退治を担っていたらしいのだけれど、俺は退治したいわけではないから、悩みを聞いて解決する主義だ。ちなみに俺は大昔の先祖に妖怪がいると聞いている。人間と妖怪の混血らしい」
「ハーフ? クオーターでもないね。もっと昔の先祖なのかな? でも、いくら混血だとしても、危険な妖怪や霊っているでしょ」
「一応、お払いの技術は一通りマスターしている。実際、妖怪と闘おうと思えば、それなりの妖力は持っているつもりだ。しかし、最近は話を聞くことで和解するタイプの妖怪の類が増えているんだ。実際、俺の持っているお札に触れると妖怪は消滅してしまうから、それを避けるために妖怪は言うことを聞くというケースも多いんだけどな」
「でも、私、お払いの技術なんてないから、相棒なんて無理だよ」
「実はあやかし使いの我が家に伝わるお札は赤と青、二つある。赤いお札をお前に渡すから、危険な時はその札を妖怪に貼り付けろ」
妖牙君は赤い札を差し出した。
「私、相棒をやるなんて言ってないんだけど……」
「俺の相棒がお前しかいないって、うるさくってな。出てこい、相棒」
すると、見たこともないかわいい生き物が私の前に現れた。
ふわふわした生き物が二匹だ。
水色とピンクの淡い色合いで、かわいい。
モフモフした毛並みのかわいい動物。猫でもなく、犬でもないけれど、妖牙君の肩にとまっている。
「かわいい、はじめてみる動物だね」
「これ、普通の人には見えないから。つまり妖怪」
「こんなにかわいいのに、妖怪??」
「初めまして、私はモフモフと申します」
「しゃべった!! 名前は見たままなんだ!!」
驚いて見つめてしまった。
「妖怪だから普通に会話もできるけど、他人には見えないし、聞こえないから、独り言を言っている怪しい人だと思われないようにしろよな」
「モフモフさん、はじめまして。有瀬レイカです」
お辞儀を丁寧にする。
「あなたはタイジと一緒にこの町のあやかしたちのカウンセラーになれる人材だと確信しています」
「モフモフが言ったんだ。私の100年以上生きた経験から、有瀬がパートナーとしてお勧めだと」
妖牙がいきさつを説明する。
「ええええ? 100年以上生きているの? 実はおじいさんとかおばあさんとか?」
私は驚いて大きな声を出してしまう。
「見た目は歳を取らないのです」
二匹そろって同時に同じセリフを言う。
「長生きですね。年長者は大切にって祖母に言われているので」
「このピンクのモフモフは今日からおまえの守護妖怪だ」
「え……? うちは生き物かうの禁止だよ」
「大丈夫だよ、見えないし、世話も特に必要ないから」
「はじめましてモフミです」
私の肩に乗っている。重くはないし、違和感もない。
「私はモフスケです」
水色の生き物が言う。
「もしかして、兄妹とか?」
「そうですね。一応性別は男女の兄妹です」
かわいいモフモフ仲間ができた。ペットを飼ったことがない私は、うれしい気持ちになっていた。
「おまえ、何か俺に話がありそうだったけど、気づいていたのか?」
「気づいていたって……?」
まさか私が妖牙君を好きだったということを―――?
「トイレの華絵さんだよ」
「花子さんじゃなくて?」
「日本全国にたくさんの学校があってたくさんのトイレがあれば、名前が違うのは当然だろ。ひとくくりに花子さんってのもどうかと思うけどな。本当の名前はノリコだったり、ひとみだったり、色々あるんだぞ」
なるほど……彼の言うことには説得力がある。意外と物知りなんだと、ちょっと尊敬する。
「たしかに気配はあったけど、華絵さんってあまり姿を見せようとしないから」
「彼女は恥ずかしがり屋で、好きな男にも告白できないでいるからな」
「女子同士のほうがいいだろ。だから、女子のパートナーが必要だったんだけどな。俺、女子トイレには入れないし」
何それ、私ってただの妖怪パートナーとしてしか見られてないってこと?
しかも、女子トイレに入れないから、私を必要としているの?
さっきまで告白するタイミングを計っていたレイカだったが、少し気持ちが冷めてしまった。あまりにも、私を女子として意識もしていない目の前の男子にちょっとがっかりしていた。
でも、霊感があるという二人だけの共通の秘密ができたのだ。これから、関係がスタートするきっかけができた。
実は、同じクラスに気になっている男子がいるのだ。名前は妖牙《ようが》タイジ。あまり同級生と一緒にいることは少なく孤独を感じさせる不思議な雰囲気の男子だ。大人びた冷静な性格と成績の良さは特別感がある。
彼は図書委員をしていて、趣味で図書室にいることが多い。彼が図書委員になると知って、勇気を振り絞って立候補した。委員会という特権を通じて仲良くなろうと思ったのだけれど、まだあまり話せていない。
ごく普通の中学1年生の有瀬レイカだが、秘密が2つある。
1つ目は霊感があること。しかし、こんな能力は正直不要だ。みんなには見えないものが見えるという不可解な現象がとても辛い。
「あそこにだれかいる」って言っても嘘だと言われてしまうのは幼少のころからだ。嘘はついていないのでいつも心の中はもやっとしていた。
2つ目は、魔法が少し使えること。これは、祖母の血で、魔法が使える家系らしい。
とはいっても、今使える魔法は時間を1分止めること。壊れたものをもとにもどすこと。それくらいで、魔法少女の中では地味なほうだと思う。大昔はもっと強力な魔法を使える魔女だった先祖もいたらしいが、今はだいぶ魔力の弱い魔法少女となった。霊感と魔法のことは同級生には秘密だ。特に魔法少女だということは誰にも知られてはいけないと言われている。
思い切って妖牙君に告白してみよう。そうは思いながらも、やっぱりもう少し仲良くなってからがいいかもしれないとか、断られたら嫌だとか自問自答の日々だ。
放課後の図書室は閑散としていて当番の時は二人きりのことが多い。告白のチャンスだ。図書室の利用者が少ないので、話しかけるのに都合がいい。
いつも彼のそばにいる私はドキドキしていて、心臓の音が聞こえていないか心配ばかりだ。ぎこちない会話で私の気持ちがばれないのか、心配しながらの委員会活動をしている。
「妖牙くん」
彼が振り向いた。
「おまえ、見えているだろ?」
え……? 何? 何が見えているの? もしかしてスカートが短いから太ももが見えているとか、制服のブラウスがめくれてお腹がみえているとか?
「妖怪や霊だよ」
「―――え??」
なんで私の霊感のこと、わかるのだろう?
「俺は神社の家系だからそういった能力は遺伝的にあるんだけど、おまえは珍しいな。突然変異か?」
愛の告白をしようと思っている相手に霊感について告白しなければいけないなんて、災難もいいところだ。
「生まれつき、霊感が強いみたい。家族の中で霊感があるのは、祖母と私だけなんだよね」
「実は、お前に前々から頼みたいことがあるんだ」
一瞬、胸がどきっとする。
もしかして―――付き合ってほしいとか、私のことが前から好きだったとか? 自意識過剰かもしれないが、憧れの人に頼みたいと言われると都合のいいように解釈してしまう。
「俺のパートナーにならないか?」
ええええ? もしかして結婚の申し込み??
まさか12歳にしてプロポーズ? まだ13歳にもなっていないのに。
まさか中学一年の私、人生決定? 私の中でこれからの未来がぐるぐる回る。
それにしては、妖牙君は冷静だ。彼の瞳はまっすぐ私を見たままぶれない。
「実はあやかしカウンセラーをやっているんだけどな。人手不足なんだ」
「あやかしカウンセラー? 妖怪退治じゃなくて? 何、それ?」
「元々俺の家は代々妖怪退治を担っていたらしいのだけれど、俺は退治したいわけではないから、悩みを聞いて解決する主義だ。ちなみに俺は大昔の先祖に妖怪がいると聞いている。人間と妖怪の混血らしい」
「ハーフ? クオーターでもないね。もっと昔の先祖なのかな? でも、いくら混血だとしても、危険な妖怪や霊っているでしょ」
「一応、お払いの技術は一通りマスターしている。実際、妖怪と闘おうと思えば、それなりの妖力は持っているつもりだ。しかし、最近は話を聞くことで和解するタイプの妖怪の類が増えているんだ。実際、俺の持っているお札に触れると妖怪は消滅してしまうから、それを避けるために妖怪は言うことを聞くというケースも多いんだけどな」
「でも、私、お払いの技術なんてないから、相棒なんて無理だよ」
「実はあやかし使いの我が家に伝わるお札は赤と青、二つある。赤いお札をお前に渡すから、危険な時はその札を妖怪に貼り付けろ」
妖牙君は赤い札を差し出した。
「私、相棒をやるなんて言ってないんだけど……」
「俺の相棒がお前しかいないって、うるさくってな。出てこい、相棒」
すると、見たこともないかわいい生き物が私の前に現れた。
ふわふわした生き物が二匹だ。
水色とピンクの淡い色合いで、かわいい。
モフモフした毛並みのかわいい動物。猫でもなく、犬でもないけれど、妖牙君の肩にとまっている。
「かわいい、はじめてみる動物だね」
「これ、普通の人には見えないから。つまり妖怪」
「こんなにかわいいのに、妖怪??」
「初めまして、私はモフモフと申します」
「しゃべった!! 名前は見たままなんだ!!」
驚いて見つめてしまった。
「妖怪だから普通に会話もできるけど、他人には見えないし、聞こえないから、独り言を言っている怪しい人だと思われないようにしろよな」
「モフモフさん、はじめまして。有瀬レイカです」
お辞儀を丁寧にする。
「あなたはタイジと一緒にこの町のあやかしたちのカウンセラーになれる人材だと確信しています」
「モフモフが言ったんだ。私の100年以上生きた経験から、有瀬がパートナーとしてお勧めだと」
妖牙がいきさつを説明する。
「ええええ? 100年以上生きているの? 実はおじいさんとかおばあさんとか?」
私は驚いて大きな声を出してしまう。
「見た目は歳を取らないのです」
二匹そろって同時に同じセリフを言う。
「長生きですね。年長者は大切にって祖母に言われているので」
「このピンクのモフモフは今日からおまえの守護妖怪だ」
「え……? うちは生き物かうの禁止だよ」
「大丈夫だよ、見えないし、世話も特に必要ないから」
「はじめましてモフミです」
私の肩に乗っている。重くはないし、違和感もない。
「私はモフスケです」
水色の生き物が言う。
「もしかして、兄妹とか?」
「そうですね。一応性別は男女の兄妹です」
かわいいモフモフ仲間ができた。ペットを飼ったことがない私は、うれしい気持ちになっていた。
「おまえ、何か俺に話がありそうだったけど、気づいていたのか?」
「気づいていたって……?」
まさか私が妖牙君を好きだったということを―――?
「トイレの華絵さんだよ」
「花子さんじゃなくて?」
「日本全国にたくさんの学校があってたくさんのトイレがあれば、名前が違うのは当然だろ。ひとくくりに花子さんってのもどうかと思うけどな。本当の名前はノリコだったり、ひとみだったり、色々あるんだぞ」
なるほど……彼の言うことには説得力がある。意外と物知りなんだと、ちょっと尊敬する。
「たしかに気配はあったけど、華絵さんってあまり姿を見せようとしないから」
「彼女は恥ずかしがり屋で、好きな男にも告白できないでいるからな」
「女子同士のほうがいいだろ。だから、女子のパートナーが必要だったんだけどな。俺、女子トイレには入れないし」
何それ、私ってただの妖怪パートナーとしてしか見られてないってこと?
しかも、女子トイレに入れないから、私を必要としているの?
さっきまで告白するタイミングを計っていたレイカだったが、少し気持ちが冷めてしまった。あまりにも、私を女子として意識もしていない目の前の男子にちょっとがっかりしていた。
でも、霊感があるという二人だけの共通の秘密ができたのだ。これから、関係がスタートするきっかけができた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる