異世界転生公爵令嬢は、オタク知識で世界を救う。

ふわふわ

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ショタ萌え炸裂編 第十一章 新婚生活と日常萌え革命

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 ――結婚式から数日。
 形式だけとはいえ、レオナルドはすでに私の「夫」となった。

 ……夫、である。

(やばいやばいやばい! 5歳児夫とか字面だけで破壊力すごいんですけど!? これはもう人類史上最大級の萌え革命よ!?)


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◆ 名前呼び事件

「お姉様……」
 いつものようにレオナルドが私を呼んだ瞬間、私はぴしっと指を立てて遮った。

「……レオナルド様。もう『お姉様』ではありませんわ。私は、あなたの妻なのですから」

「……? じゃあ、どう呼べばいいの?」

 私は深呼吸をして、震える声で告げた。

「――エリアナと、呼んでください」

「うん、分かった。……エリアナ」

(ぎゃあああああああ!! 言った! 言っちゃったぁぁぁぁ!! 5歳児に下の名前呼ばれただけで死ねる!! これが夫婦の特権……? あ、無理、萌えすぎて魂が抜ける……!!)

 必死で冷静な微笑みを作ったが、内心では床を転げ回りたい衝動に駆られていた。


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◆ 新婚の日常

 その朝から、新婚生活は始まった。

「エリアナ、一緒に朝ごはん食べよう!」
「え、ええ……もちろんですわ」

 何気ない一言が、破壊力抜群の攻撃になるとは思わなかった。名前呼びボム、恐ろしい。

 けれど暮らし自体は基本的に変わらない。相変わらずレオナルドは甘えん坊で、勉強の後は膝枕で寝るのが日課だった。

「エリアナの膝、気持ちいい……」
 小さな寝顔に見惚れながら、私は密かに記録を取る。

(夫の寝顔チェックリスト:寝息かわいい。髪ふわふわ。守りたい。はい、萌え死んだ。)


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◆ 革命① 石鹸作り

「最近、民の間で体を洗うのに困っていると聞きました」

 私はうっかり口を滑らせた。オタク知識がうずく。
「……石鹸を作りましょう!」

「せっけん?」
「泡で体をきれいにできるものです」

 かくして、私は「Dr.STONE」で覚えた簡易製法を思い出しながら実験を開始。

「僕も手伝う!」
 小さな手で木の棒を混ぜ回すレオナルド。

「エリアナ、これで合ってる?」
「ええ、とても上手ですわ」

 泡がぶくぶく、レオナルドの頬にもついて――

「わあ、泡がいっぱい! エリアナと一緒だと楽しい!」

(あああああ! 泡だらけのショタ尊い! 尊さで文明革命!)

 完成した石鹸は大成功、宮殿でも大人気に。


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◆ 革命② 改良かまど

「料理の火加減が難しいと聞いたわ」

 私は次なるオタク知識を解放する。「異世界料理道」で見た改良かまど。
「もっと効率的にしましょう」

「僕も設計図描く!」
 差し出された紙には、丸や三角の落書き。

「これは……?」
「エリアナの真似したの!」

(くぅぅぅ! 役に立たないけど、萌え的には最高の設計図!)

 小さな手で煉瓦を運び、汗をかきながら頑張る姿。

「重いけど……頑張る!」

(ぎゃああああ! 5歳児の健気努力、応援したくなるぅぅ!)

 改良かまどは無事完成し、料理が格段に美味しくなった。


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◆ 名前呼び再爆撃

 ある夜の読書時間。

「エリアナ、今日はどんな本読む?」
「……」

(毎回心臓に悪い!! 名前呼び一発で萌えゲージが振り切れる!!)

 膝の上で本を広げ、やがて彼はウトウトしながら小さくつぶやいた。

「……エリアナ……」

(寝言で名前呼び……!? 反則! 死因:尊死。)


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◆ 革命③ 時計作り

 さらに私は、時間管理のため振り子時計を作ろうと提案した。

「僕もやる!」
 小さな手で部品を組み立てるレオナルド。

「エリアナ、これで合ってる?」
「ええ、とても良いですわ」

 真剣な顔に、また心臓が危険信号。

 完成した時計は宮殿で大評判になり、レオナルドは誇らしげに言った。

「エリアナと作ったから、特別なんだ」

(ぎゃあああ……尊い。文明進化と萌え進化の同時発生よ……!)


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◆ 夜の出来事

 夜中。小さなノック音で目を覚ますと、寝ぼけ眼のレオナルドが立っていた。

「エリアナ……トイレ……」

「はいはい、参りましょう」
 私は手を取って廊下を歩く。

「……ありがとう」
 半分眠った声が胸に沁みた。

(……母性本能までくすぐるとか、この5歳児、罪深い……!)


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◆ 朝の萌え

「エリアナ、おはよう!」
 寝癖全開の頭で笑うレオナルド。

「今日も一緒だね」

(やばい。朝から尊さの暴力……!)


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◆ 終わりなき日常

 その日の夕食、彼は真剣な顔で言った。

「エリアナ、僕もっと大きくなりたい。エリアナの役に立ちたいから」

 私は微笑んで答える。
「今のあなたで十分素敵ですわ。でも……成長も楽しみにしております」

 手を繋ぐ。小さな温もり。

(萌えに革命は必要ない。日常の一瞬一瞬がすでに尊いのだから……)


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