追放された令嬢ですが、隣国公爵と白い結婚したら溺愛が止まりませんでした ~元婚約者? 今さら返り咲きは無理ですわ~

ふわふわ

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第22話 「リーザ、暴走開始」

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第22話 「リーザ、暴走開始」

王太子宮の一室──。

今日もまた、王宮に悲鳴のような声が響いていた。

「どうしてエテルナがあんなに評価されているのよ!!
追放された女が、なぜ聖女扱いなのよ!!?」

リーザは新聞や報告書を床に叩きつけ、
侍女たちは壁際に避難していた。

「り、リーザ様……もう少しお静かに……」
「王太子殿下もお困りで……」

「困っているのは私ですわぁ!!」

リーザは机をバンッと叩く。

「私は王太子妃になる女なのよ!?
なのに世間の話題は全部エテルナ!!
耐えられませんわ!!」

(※自分で奪った立場です)

侍女たちは、心の中で正座して全力同意していた。


---

その時、タイミング最悪にアレクシオン王太子が部屋へ。

「まったく……何事だ。
静かに──」

「アレクシオン様!!」

リーザは涙目で抱きつかんばかりの勢いで詰め寄る。

「どうかエテルナを取り返してくださいませ!!
今すぐに!!!」

王太子は疲れた顔でため息。

「またその話か……
あれはもう追放された身だぞ。戻す理由などない」

「ありますわぁ!!」

リーザは新聞を突きつける。

「ご覧なさい!
“公爵夫人は奇跡の力を持つ聖女”!!
“隣国で絶大な支持を得る元王太子婚約者”!!
こんな見出し、恥ずかしくて生きていけませんわ!!」

(※自分の評価のために動いているだけ)

アレクシオンはこめかみを押さえながら言う。

「リーザ、落ち着け。
隣国の公爵家に逆らえば外交問題になる」

「外交問題になってでも取り返してくださいまし!!」

(※“恋愛脳外交”は国を滅ぼします)

侍女たちは心の声で全力ツッコミ。


---

リーザは続ける。

「そもそもエテルナは私の座を奪おうとしていました!
王太子妃の座も、王家の信頼も、
全部全部私のものなんですわ!」

王太子は眉をひそめる。

「エテルナはそんなこと望んでいなかった。
むしろお前の方が──」

「黙ってくださいまし!!!」

(王太子ですけどね)

侍女たちの内心ツッコミが止まらない。

リーザはさらに声を張り上げる。

「私は王太子妃ですのよ!?
“元婚約者が隣国で幸せに暮らしている”なんて、
そんなの許されるはずがありませんわ!!」

アレクシオン
「……(意味が分からない)」

リーザはついに決定的な一言を放つ。

「いいこと!?
アレクシオン様は王太子として、
“元婚約者に責任を取って、保護する義務がある”のですよ!!」

侍女一同
(※聞きました? 今ものすごい理論が飛び出しました)

王太子は深く深くため息をつく。

「はぁ……
……だが王家として無視し続けるのも得策ではないか」

「!!」

リーザの瞳が輝く。

「つまり!!」

「ああ。
“エテルナを王家の保護下に戻す可能性を探る”
――という建前で、隣国に問い合わせをしてみる」

リーザは歓喜の声を上げた。

「アレクシオン様ぁ!!
やっぱり私の味方ですわね!!
さすが将来の国王です!!」

侍女(心の声)
(いや、ただ利用されてるだけですって……)


---

だが、これが隣国にとっては重大な挑発となる。

リーザはさらに煽る。

「まずは“帰還命令”を出してくださいまし!
“元婚約者として妃にしてやる”と言えば、
あの女は必ず戻ってきます!!」

(戻りません!!!!!)

侍女全員が膝から崩れかけた。

アレクシオンは決めたように頷いた。

「分かった。
王家として正式な文書を用意しよう」

リーザは満面の笑み。

「これでエテルナはもうすぐ終わりですわ!!
私が王太子妃だと世界に証明できますの!!」

その笑顔は、王宮崩壊の予兆でしかなかった。


---

こうして──

王太子とリーザによる“エテルナ奪還計画”が正式に始動した。

しかしこの時、誰も知らなかった。

隣国では既に、
公爵アレストが“全面拒絶”の構えを整えていることを。


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