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第18話 幻影自在陣
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五文字魔法――魔法の中で特級に格付けされるモノだ。魔法の奥義、と言っても過言ではない。
難易度は四文字魔法の比ではなく、数も9つしかない。使える人間は限られており、現在はシーカーに4人、サポーターに1人しか使える人間はいない。
難易度は高いが、その分、性能は破格。発動できればミノタウロスを始末できる。
ただ――
「くそ……!」
ミノタウロスはオーパーツの剣を振り回してくる。先ほどより速く、そして強力。防戦一方、反撃に移れない。
「せめて3秒……隙があれば……!!」
四文字魔法までは1秒足らずで発動できるが、五文字魔法にはそれなりのタメがいる。
今のミノタウロス相手にはタメを作る暇がない。
五文字魔法は魔力消費が多い上に、成功確率は3割程度だ。失敗しても大量の魔力が消費されるため、博打技である。少しでも確率を上げるために、溜める時間は多く欲しい。
どうする? このままじゃ俺が削り殺される。
「!?」
ミノタウロスの足に、小さな手が当てられた。
如月の手だ。
如月はあの満身創痍の状態で立ち上がり、背後からミノタウロスに近づき、足に触れていた。
「【八方塞】」
如月がそう呟くと、ミノタウロスに魔力で構築された黒い楔が8本打ち込まれた。
「隙があれば、いいんですよね……?」
如月は「えへへ……」と笑い、そのまま気絶する。
「最高のサポーターだよ、お前は」
0.5秒で楔が1本解除される。
楔が0.5秒毎に1本解除されるとして、残り7本だからあと3.5秒程か。十分!
「魔法式構築、環境情報入力、魔力出力調整……」
いける。
この義手で能力が向上しているせいか、前よりずっと魔力精度が安定している。
「コントロールコード【幻影自在陣】――発動!」
俺に並ぶように、4体の分身が生まれる。
【幻影自在陣】は実体のある分身を4体生み、自在に操る魔法。【虚動幻影】の上位互換魔法。
【虚動幻影】はあくまでガワと質量だけコピーするのに対し、この分身達は本体の性能・自身の装備の性能までコピーする。
つまり、分身達の義手もまた、退魔属性を持っている――
「ガァ!!」
ミノタウロスの拘束が外れる。同時に分身の1体が如月を救出。あとの3体+本体の俺で奴の四方八方から義手による攻撃を仕掛ける。
「ガッ!? ア! アァ!!?」
如月救出役の分身も如月を安全な場所に置いた後、攻撃に参加する。
今度はミノタウロスが防戦一方になる。だが防御に専念したところで、5人の俺の攻撃にはまったく対応できない。分身と共に連撃を浴びせる。
「ペース上げんぞ!!」
膝関節破壊。腹部大破。腕関節破壊。右眼球破壊――
ミノタウロスは跪き、両腕をだらんと下げる。
「これで……」
右腕をへし折ってオーパーツを手放させる。ミノタウロスの全身から血の気が引いていく。
「ラストォ!!!」
最後は5方向から同時に突進し、義手をもってミノタウロスの全身を貫いた。
分身が俺に集まり、消失する。
「借りは返したぞ。赤眼のミノタウロス……!」
断末魔と共にミノタウロスは生命活動を終え、その場に倒れ込む。
俺は俺でその場に座り込んだ。
【幻影自在陣】は発動中、他の魔法が一切使えなくなるというデメリットはあるが、逆に言えばデメリットはそれだけ。手数が単純に5倍になる強力な能力――これが五文字魔法の力だ。
しかし強力な分、体力と魔力の消費が凄まじい……!
「だっ――はぁ!! はぁ……はぁ……はぁ……!!!!」
ぎり、ギリ。ギリギリだった! マジで……疲労で死ぬ!!
勝った……勝ったぞ。俺が、あんな強い魔物を倒した。1人じゃ何もできないと言われ続けた俺がだ!!
肺が苦しい。全身が軋む。汗と血で服はビショビショだ。だけどなんだ? この体中を迸る快感は……!
「……落ち着け。まだ終わっちゃいない」
喜ぶのは後回しだ。俺はミノタウロスのオーパーツに視線を移す。
ミノタウロスのオーパーツは元の形に戻り、人間が持てるぐらいのサイズになった。オーパーツは輝きを失っている。
次にミノタウロスの死体を見る。
魔物は死体を残さない。死んだらドロップアイテムと魔石のみを残して消失する。だがこのミノタウロスは死体を残している。やはり、何かがおかしい。
「やっほー!」
そして遅すぎる助っ人……アビスが手を振りながらやってきた。
「おっっっっっせぇぞお前!!」
「ごめんごめん迷いに迷ってさぁ。でも無事みたいだし、良かったよ~……と、そう手放しで喜べる感じじゃ無さそうだね」
アビスはミノタウロスの死体を見る。
「魔物なのに死体が消えない。おかしいね。あとこのオーパーツは何?」
「そのミノタウロスが使ってた」
「………………は? 魔物がオーパーツを?」
俺が簡潔に戦闘中に起こったことを伝えると、アビスは珍しく狼狽した。
「おいおいおい、おいおいおいおいおい! これは色々と興味深過ぎるぞ! 協会に提出せず、ウチに持ち帰って研究しよう!」
「好きにしてくれ」
俺は如月を抱える。
「とりあえず、俺は如月を病院に届ける」
「……僕に聞きたいことは無いのかい?」
「諸々後回しだ。今は如月の治療が最優先」
俺は転移クリスタルを起動させる。
小さな体……それにしても軽い。血が抜けているのと過労から軽くなっているのだろう。綺麗な銀色の髪は土塗れで、綺麗な顔も血や痣塗れだ。
「……よく、1人で頑張ったな。如月」
――お前はサポーターの鑑だよ。
こうして、行方不明事件はいち段落した。
だがこの事件をきっかけに、新たな争いが勃発することになる。
―――――――
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難易度は四文字魔法の比ではなく、数も9つしかない。使える人間は限られており、現在はシーカーに4人、サポーターに1人しか使える人間はいない。
難易度は高いが、その分、性能は破格。発動できればミノタウロスを始末できる。
ただ――
「くそ……!」
ミノタウロスはオーパーツの剣を振り回してくる。先ほどより速く、そして強力。防戦一方、反撃に移れない。
「せめて3秒……隙があれば……!!」
四文字魔法までは1秒足らずで発動できるが、五文字魔法にはそれなりのタメがいる。
今のミノタウロス相手にはタメを作る暇がない。
五文字魔法は魔力消費が多い上に、成功確率は3割程度だ。失敗しても大量の魔力が消費されるため、博打技である。少しでも確率を上げるために、溜める時間は多く欲しい。
どうする? このままじゃ俺が削り殺される。
「!?」
ミノタウロスの足に、小さな手が当てられた。
如月の手だ。
如月はあの満身創痍の状態で立ち上がり、背後からミノタウロスに近づき、足に触れていた。
「【八方塞】」
如月がそう呟くと、ミノタウロスに魔力で構築された黒い楔が8本打ち込まれた。
「隙があれば、いいんですよね……?」
如月は「えへへ……」と笑い、そのまま気絶する。
「最高のサポーターだよ、お前は」
0.5秒で楔が1本解除される。
楔が0.5秒毎に1本解除されるとして、残り7本だからあと3.5秒程か。十分!
「魔法式構築、環境情報入力、魔力出力調整……」
いける。
この義手で能力が向上しているせいか、前よりずっと魔力精度が安定している。
「コントロールコード【幻影自在陣】――発動!」
俺に並ぶように、4体の分身が生まれる。
【幻影自在陣】は実体のある分身を4体生み、自在に操る魔法。【虚動幻影】の上位互換魔法。
【虚動幻影】はあくまでガワと質量だけコピーするのに対し、この分身達は本体の性能・自身の装備の性能までコピーする。
つまり、分身達の義手もまた、退魔属性を持っている――
「ガァ!!」
ミノタウロスの拘束が外れる。同時に分身の1体が如月を救出。あとの3体+本体の俺で奴の四方八方から義手による攻撃を仕掛ける。
「ガッ!? ア! アァ!!?」
如月救出役の分身も如月を安全な場所に置いた後、攻撃に参加する。
今度はミノタウロスが防戦一方になる。だが防御に専念したところで、5人の俺の攻撃にはまったく対応できない。分身と共に連撃を浴びせる。
「ペース上げんぞ!!」
膝関節破壊。腹部大破。腕関節破壊。右眼球破壊――
ミノタウロスは跪き、両腕をだらんと下げる。
「これで……」
右腕をへし折ってオーパーツを手放させる。ミノタウロスの全身から血の気が引いていく。
「ラストォ!!!」
最後は5方向から同時に突進し、義手をもってミノタウロスの全身を貫いた。
分身が俺に集まり、消失する。
「借りは返したぞ。赤眼のミノタウロス……!」
断末魔と共にミノタウロスは生命活動を終え、その場に倒れ込む。
俺は俺でその場に座り込んだ。
【幻影自在陣】は発動中、他の魔法が一切使えなくなるというデメリットはあるが、逆に言えばデメリットはそれだけ。手数が単純に5倍になる強力な能力――これが五文字魔法の力だ。
しかし強力な分、体力と魔力の消費が凄まじい……!
「だっ――はぁ!! はぁ……はぁ……はぁ……!!!!」
ぎり、ギリ。ギリギリだった! マジで……疲労で死ぬ!!
勝った……勝ったぞ。俺が、あんな強い魔物を倒した。1人じゃ何もできないと言われ続けた俺がだ!!
肺が苦しい。全身が軋む。汗と血で服はビショビショだ。だけどなんだ? この体中を迸る快感は……!
「……落ち着け。まだ終わっちゃいない」
喜ぶのは後回しだ。俺はミノタウロスのオーパーツに視線を移す。
ミノタウロスのオーパーツは元の形に戻り、人間が持てるぐらいのサイズになった。オーパーツは輝きを失っている。
次にミノタウロスの死体を見る。
魔物は死体を残さない。死んだらドロップアイテムと魔石のみを残して消失する。だがこのミノタウロスは死体を残している。やはり、何かがおかしい。
「やっほー!」
そして遅すぎる助っ人……アビスが手を振りながらやってきた。
「おっっっっっせぇぞお前!!」
「ごめんごめん迷いに迷ってさぁ。でも無事みたいだし、良かったよ~……と、そう手放しで喜べる感じじゃ無さそうだね」
アビスはミノタウロスの死体を見る。
「魔物なのに死体が消えない。おかしいね。あとこのオーパーツは何?」
「そのミノタウロスが使ってた」
「………………は? 魔物がオーパーツを?」
俺が簡潔に戦闘中に起こったことを伝えると、アビスは珍しく狼狽した。
「おいおいおい、おいおいおいおいおい! これは色々と興味深過ぎるぞ! 協会に提出せず、ウチに持ち帰って研究しよう!」
「好きにしてくれ」
俺は如月を抱える。
「とりあえず、俺は如月を病院に届ける」
「……僕に聞きたいことは無いのかい?」
「諸々後回しだ。今は如月の治療が最優先」
俺は転移クリスタルを起動させる。
小さな体……それにしても軽い。血が抜けているのと過労から軽くなっているのだろう。綺麗な銀色の髪は土塗れで、綺麗な顔も血や痣塗れだ。
「……よく、1人で頑張ったな。如月」
――お前はサポーターの鑑だよ。
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だがこの事件をきっかけに、新たな争いが勃発することになる。
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