20 / 77
第20話 あれ?
しおりを挟む
「喧嘩を売るって、何をするつもりだ?」
「“ギルドデュエル”を挑もうと思うんだ」
名前からわかると思うがギルドデュエルとはギルド同士の決闘だ。ギルド協会を通して行われ、互いにギルドの所有物を賭け公平に争う。人材、あるいは物、地位、金。賭けるモノは様々だ。
さらに敗北した側は“ギルドポイント”を奪われる。ギルドポイントは神理会やギルド協会より依頼されたクエストなどをクリアすることで貰えるポイントで、このポイントが高いほどギルドランキングが上がる。基本的にはこのギルドポイントを奪い合う目的で行われることが多い。
しかしオッドキャットのギルドランキングは9位、フェンリルは109位だ。これだけランキングに差があると、勝っても貰えるギルドポイントはたかが知れてる。
「もちろんギルドポイントが目的じゃない。目的は如月ちゃんの籍さ」
「如月が欲しいなら金で引き抜けばいい。如月は借金があるから飯塚と組んでいるだけで、より多くの金を払ってくれるなら喜んでこっちに来るはずだ」
コイツなら金を腐るほど持ってる。如月の借金ぐらい簡単に返せるはず。
「そうできればよかったんだけどね。どうやら如月ちゃんは飯塚に借金を肩代わりしてもらう代わりに10年間コンビを組む契約を結んでいるんだ。彼女が飯塚と契約を結んだのが1年前だから、あと9年、彼女はフェンリルから出られず飯塚からも離れられない」
「そんな契約を結んでいたのか……なるほど、飯塚の奴が増長するわけだ」
「この契約の撤回を賭けてギルドデュエルを仕掛けようと思うんだよ」
「乗らないだろうな。お前1人でフェンリルの連中全員相手にできるだろうし」
アビス1人>フェンリルの全戦力で間違いない。元フェンリルの俺が保証する。
「そこはほら、上手くハンデをつけてやるさ。やるだろ? 君、彼らにはそれなりに恨みがあるだろう。復讐の場を設けようじゃないか」
「余計なお世話だ。俺は復讐なんてするつもりはないよ」
アビスはベッドの傍の椅子に座り、足を組む。
「そうなのかい? この前、飯塚と会った時は殺る気満々だったじゃないか」
「もちろん許せはしない。だけどデュエルでフェンリルが敗北すれば、飯塚だけでなくフェンリルの他のメンバーにも迷惑がかかるからな。フェンリルには悪党じゃない奴もいる。俺個人の復讐心を優先して、判断を誤りたくはないんだ。あくまでデュエルは最後の手段にしたい」
「じゃあ、最初の手段は?」
「如月を解放してくれって直接交渉してみる。もしかしたら2つ返事でOKしてくれるかもしれない」
「そんなわけないだろう」
「無駄かもしれないが可能性は0じゃないし、それに1度交渉したって事実が大事だと思うんだ。最初から武力行使するとこっちに悪いイメージがつくだろ」
「大人だねぇ」
アビスは呆れ気味に言う。
「もちろん、飯塚がどうしようもない程の馬鹿だったら武力行使――ギルドデュエルを挑むしかないだろうな」
そうならないことを祈るが……。
「とりあえず、如月と1度話さないとな」
「わかった。今日中に君が退院できるよう手配しよう。如月ちゃんが居る病院、病室は後でメッセージで送る」
「ありがとう」
「礼には及ばないさ」
アビスは立ち上がり、病室を去ろうと扉に手を掛けた後、「ああそうだ」とこちらを振り向いた。
「言い忘れていたけど、君の義手、まだ未完成だから」
「未完成?」
「そ。オリジンはオーパーツの卵だからね。まだ孵化していない。経験値を貯めていけばいずれ君の魂の形に沿ったオーパーツに変幻する。まだまだ先の話だろうけど、一体どんなオーパーツが生まれるのか今から楽しみだね」
お前の100倍、俺の方が楽しみだよ。
「念押しで言うけど、その義手についてはご内密に。お互いの命のためにね」
アビスは「ばいば~い」と手を振り部屋を去る。
俺は義手を見つめる。
「未完成……か」
まだこの義手には上があるのか。
今までは迷宮に行くの憂鬱だったけど、今は早く、迷宮に潜りたいな。
「そういや、美亜の奴はどうなったかな」
俺が離れてから1週間ちょっと。もう再出発しているはずだ。
元相方として動向は気になる。
「調べてみるか」
俺は動画サイトを開き、美亜のチャンネルを開く。
「……あれ?」
俺が抜けてからの動画の再生数を見て、俺は目を疑った。
動画が新しく出る度に再生数が落ちている。6日前は85万再生、5日前は40万再生、3日前は15万再生、2日前は10万回再生……。
「どういうことだ?」
再生数が激オチしている。
俺は再生数が落ち込んでいる理由を探るべく、まず6日前、俺が抜けて初めての動画を見る。
美亜がアマツガハラの中層にソロで挑んでいる動画だ。
なんというか……酷い。
罠には掛かるし、格下の魔物に手こずるし、あれだけ圧倒していたノーマルのミノタウロスに敗走する始末。
コメント欄は当然の如く荒れていた。
《お荷物が残った末路www》
《これはこれで面白い。迷宮の悪しき攻略例として使える》
《なんでコイツがオーパーツに選ばれて俺が選ばれてないのか不思議でならない》
《雷を操るオーパーツとか普通に当たりなのにな》
《薄々気づいてたけど、やっぱり魔法1つも使えないのな》
《Sサポ君居ないなら見る意義なし。登録解除しまーす》
あらら……こりゃ酷いな。
コメントの統制もしてないから美亜の目にもこれらのアンチコメントは映っているだろう。美亜が怒り、焦っている姿が目に浮かぶ。
次の日の動画では新しいサポーターが付いているが、サポーターとの連携がボロボロで、美亜が常に怒鳴り散らしていた。美亜のサポーターに対するぞんざいな態度が視聴者の不評を買い、更にコメ欄が荒れている。
3つ目の動画は迷宮配信ではなく、部屋での雑談配信だった。美亜は胸元の見える露出の広い格好で視聴者と雑談をしている。次の日はメイク解説動画……高級化粧品を一般向けと紹介し、炎上している。
め、明確に迷走しているな……。
「……ま、もう俺には関係のないことだ」
自業自得とはいえ、見てて痛々しい。
俺は美亜の動画を見るのをやめ、今後のためにも他のA級シーカーの動画を開き、研究を始めた。
―――――――
面白かったらお気に入り登録&ハートの付与お願いします!
「“ギルドデュエル”を挑もうと思うんだ」
名前からわかると思うがギルドデュエルとはギルド同士の決闘だ。ギルド協会を通して行われ、互いにギルドの所有物を賭け公平に争う。人材、あるいは物、地位、金。賭けるモノは様々だ。
さらに敗北した側は“ギルドポイント”を奪われる。ギルドポイントは神理会やギルド協会より依頼されたクエストなどをクリアすることで貰えるポイントで、このポイントが高いほどギルドランキングが上がる。基本的にはこのギルドポイントを奪い合う目的で行われることが多い。
しかしオッドキャットのギルドランキングは9位、フェンリルは109位だ。これだけランキングに差があると、勝っても貰えるギルドポイントはたかが知れてる。
「もちろんギルドポイントが目的じゃない。目的は如月ちゃんの籍さ」
「如月が欲しいなら金で引き抜けばいい。如月は借金があるから飯塚と組んでいるだけで、より多くの金を払ってくれるなら喜んでこっちに来るはずだ」
コイツなら金を腐るほど持ってる。如月の借金ぐらい簡単に返せるはず。
「そうできればよかったんだけどね。どうやら如月ちゃんは飯塚に借金を肩代わりしてもらう代わりに10年間コンビを組む契約を結んでいるんだ。彼女が飯塚と契約を結んだのが1年前だから、あと9年、彼女はフェンリルから出られず飯塚からも離れられない」
「そんな契約を結んでいたのか……なるほど、飯塚の奴が増長するわけだ」
「この契約の撤回を賭けてギルドデュエルを仕掛けようと思うんだよ」
「乗らないだろうな。お前1人でフェンリルの連中全員相手にできるだろうし」
アビス1人>フェンリルの全戦力で間違いない。元フェンリルの俺が保証する。
「そこはほら、上手くハンデをつけてやるさ。やるだろ? 君、彼らにはそれなりに恨みがあるだろう。復讐の場を設けようじゃないか」
「余計なお世話だ。俺は復讐なんてするつもりはないよ」
アビスはベッドの傍の椅子に座り、足を組む。
「そうなのかい? この前、飯塚と会った時は殺る気満々だったじゃないか」
「もちろん許せはしない。だけどデュエルでフェンリルが敗北すれば、飯塚だけでなくフェンリルの他のメンバーにも迷惑がかかるからな。フェンリルには悪党じゃない奴もいる。俺個人の復讐心を優先して、判断を誤りたくはないんだ。あくまでデュエルは最後の手段にしたい」
「じゃあ、最初の手段は?」
「如月を解放してくれって直接交渉してみる。もしかしたら2つ返事でOKしてくれるかもしれない」
「そんなわけないだろう」
「無駄かもしれないが可能性は0じゃないし、それに1度交渉したって事実が大事だと思うんだ。最初から武力行使するとこっちに悪いイメージがつくだろ」
「大人だねぇ」
アビスは呆れ気味に言う。
「もちろん、飯塚がどうしようもない程の馬鹿だったら武力行使――ギルドデュエルを挑むしかないだろうな」
そうならないことを祈るが……。
「とりあえず、如月と1度話さないとな」
「わかった。今日中に君が退院できるよう手配しよう。如月ちゃんが居る病院、病室は後でメッセージで送る」
「ありがとう」
「礼には及ばないさ」
アビスは立ち上がり、病室を去ろうと扉に手を掛けた後、「ああそうだ」とこちらを振り向いた。
「言い忘れていたけど、君の義手、まだ未完成だから」
「未完成?」
「そ。オリジンはオーパーツの卵だからね。まだ孵化していない。経験値を貯めていけばいずれ君の魂の形に沿ったオーパーツに変幻する。まだまだ先の話だろうけど、一体どんなオーパーツが生まれるのか今から楽しみだね」
お前の100倍、俺の方が楽しみだよ。
「念押しで言うけど、その義手についてはご内密に。お互いの命のためにね」
アビスは「ばいば~い」と手を振り部屋を去る。
俺は義手を見つめる。
「未完成……か」
まだこの義手には上があるのか。
今までは迷宮に行くの憂鬱だったけど、今は早く、迷宮に潜りたいな。
「そういや、美亜の奴はどうなったかな」
俺が離れてから1週間ちょっと。もう再出発しているはずだ。
元相方として動向は気になる。
「調べてみるか」
俺は動画サイトを開き、美亜のチャンネルを開く。
「……あれ?」
俺が抜けてからの動画の再生数を見て、俺は目を疑った。
動画が新しく出る度に再生数が落ちている。6日前は85万再生、5日前は40万再生、3日前は15万再生、2日前は10万回再生……。
「どういうことだ?」
再生数が激オチしている。
俺は再生数が落ち込んでいる理由を探るべく、まず6日前、俺が抜けて初めての動画を見る。
美亜がアマツガハラの中層にソロで挑んでいる動画だ。
なんというか……酷い。
罠には掛かるし、格下の魔物に手こずるし、あれだけ圧倒していたノーマルのミノタウロスに敗走する始末。
コメント欄は当然の如く荒れていた。
《お荷物が残った末路www》
《これはこれで面白い。迷宮の悪しき攻略例として使える》
《なんでコイツがオーパーツに選ばれて俺が選ばれてないのか不思議でならない》
《雷を操るオーパーツとか普通に当たりなのにな》
《薄々気づいてたけど、やっぱり魔法1つも使えないのな》
《Sサポ君居ないなら見る意義なし。登録解除しまーす》
あらら……こりゃ酷いな。
コメントの統制もしてないから美亜の目にもこれらのアンチコメントは映っているだろう。美亜が怒り、焦っている姿が目に浮かぶ。
次の日の動画では新しいサポーターが付いているが、サポーターとの連携がボロボロで、美亜が常に怒鳴り散らしていた。美亜のサポーターに対するぞんざいな態度が視聴者の不評を買い、更にコメ欄が荒れている。
3つ目の動画は迷宮配信ではなく、部屋での雑談配信だった。美亜は胸元の見える露出の広い格好で視聴者と雑談をしている。次の日はメイク解説動画……高級化粧品を一般向けと紹介し、炎上している。
め、明確に迷走しているな……。
「……ま、もう俺には関係のないことだ」
自業自得とはいえ、見てて痛々しい。
俺は美亜の動画を見るのをやめ、今後のためにも他のA級シーカーの動画を開き、研究を始めた。
―――――――
面白かったらお気に入り登録&ハートの付与お願いします!
104
あなたにおすすめの小説
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
『希望の実』拾い食いから始まる逆転ダンジョン生活!
IXA
ファンタジー
30年ほど前、地球に突如として現れたダンジョン。
無限に湧く資源、そしてレベルアップの圧倒的な恩恵に目をつけた人類は、日々ダンジョンの研究へ傾倒していた。
一方特にそれは関係なく、生きる金に困った私、結城フォリアはバイトをするため、最低限の体力を手に入れようとダンジョンへ乗り込んだ。
甘い考えで潜ったダンジョン、しかし笑顔で寄ってきた者達による裏切り、体のいい使い捨てが私を待っていた。
しかし深い絶望の果てに、私は最強のユニークスキルである《スキル累乗》を獲得する--
これは金も境遇も、何もかもが最底辺だった少女が泥臭く苦しみながらダンジョンを探索し、知恵とスキルを駆使し、地べたを這いずり回って頂点へと登り、世界の真実を紐解く話
複数箇所での保存のため、カクヨム様とハーメルン様でも投稿しています
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。
アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。
それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。
するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。
それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき…
遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。
……とまぁ、ここまでは良くある話。
僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき…
遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。
「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」
それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。
なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…?
2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。
皆様お陰です、有り難う御座います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる