237 / 257
第二百三十七話
しおりを挟む
ハンドミキサーが猛烈な勢いで生クリームを掻き混ぜていく。
先ほどまではとろりとした液体であったそれも、空気を抱き込みあっという間に立体的な構造を作り上げ、数分もかからずに私の知る『生クリーム』へと変化してしまった。
「もういいんじゃない?」
放っておけばいくらでも生クリームを泡立て続けそうだったので、カナリアの肩を叩いて制止する。
ほんのりと香る甘い乳製品の香りに、ごくりと誰かの喉が鳴った。
ボウルいっぱいに入っているふわふわとしたそれは正しく夢のような存在で、もうこれだけで舐めてしまいたいような気がする。
きっとスプーンいっぱいにすくって口の中に放り込めば、それだけで幸せになれることは間違いない。
四人の視線が交差した。
ここはリビング、キッチンから死角になっている。
スプーンだって机の上にある入れ物へ沢山入れられているし、きっとひとり一口食べたってこれだけの量だ、ばれやしないだろう。
『やるか』
そして全員の意思が一つになった。
.
.
.
ばれないように一人ティースプーン 一杯。
とはいえ皆一杯でも出来るだけたっぷり食べようという魂胆だろう、それぞれ思うがままの方法でこんもりとスプーンへ盛ろうと悪戦苦闘している。
なんて意地汚い奴らなんだ。
私は裏にクリームをへばり付けようと、スプーンを器へ擦り付けながら、呆れてため息を漏らした。
『いただきまーす』
それぞれ思うがままに掬い終わり、遂にその時が来た。
こんもりと盛られた乳白色のそれを、ゆっくりと口の中へ押し込み……
ん?
じゃりりとした奇妙な食感、しかし何より気になったのはもっと別の物で。
「――ねえこれ、砂糖足りな」
「甘っ!? 砂糖も融け残ってますし、貴女一体どれだけ砂糖入れたんですか!?」
「あはは! 昔食べたアメリカのお菓子並みだよこれ!」
「何言っている! 砂糖はケチらずたっぷり入れるべきだろう!」
口の中に広がる無味の、ねっとりとした物質。
鼻腔を擽るはずのミルクの甘ったるい香りすら、今の私にはわざとらしく感じてしまう。
思っていた物とはかけ離れた感覚。
気のせいじゃない。
繰り返し、繰り返し、何度も何度も口内を舌で拭っては『その味』を確かめんと味覚に集中するも、やはりだめ。
掌からすり落ちそうになってしまった金属を慌てて掴み、再びボウルの中へ差し込む。
「ちょっ、フォリっち!? アリアさんに怒られるよ!?」
「……っ、あぐっ!」
「お、おい貴様! ずるいぞ!」
カナリアが何か言いながら勝手にクリームを食べ始めたが、私にとってそんなことを気にする余裕はなかった。
ない。
ない。
何も感じない……!
皆が言う歯の融けそうな甘みも、乳脂肪の舌に張り付くようなコクも、スプーンの血にも似た鉄の味も、何一つ感じない。
味のしないガム? そんな生易しいものじゃない。
空気ですらまだ味があった、完全なる虚無だ。
ずん、と何かに引きずり込まれるような、足が恐ろしく重くて、胸が苦しくなるような感覚に苛まれる。
「ふ、ふふ……あは」
終わったと思った。
魔蝕なんて恐ろしい病気に知らず知らず蝕まれて、ママは恐ろしい存在に戻って、私自身化け物になって。
でもそれは幸せへ至るための苦境に過ぎない。
最後には友達の力で全て解決できて、カナリアとの出会いと共に真実は明らかになって、私の身体も完全に元に戻った。
そう思っていたのに。
「ど、どうしたんですか?」
笑い声をあげ、すぐぴったりと止まってしまった私へみんなの視線が突き刺さる。
全てが最後は上手く行くなんて、やっぱりそんな都合のいいことはない。
いや、むしろ生きているだけで私は幸せなのだろう。
目玉焼きが決して元の卵へは戻らないように、一度変異してしまった私の肉体はもう元の『人間』に戻ることは出来ないのだと、本能的に理解できてしまった。
「ひ……」
笑わないと。
ひとりでに零れた涙もそのままに、頬を無理やり吊り上げる。
今は幸せなパーティの準備中なんだ。
今はまだその時じゃない。いや、きっとそんな時なんて来てはいけない。
だからこれはなかったことにしよう。
「久しぶりにちゃんとしたの食べたから、なんか安心しちゃって……あはは……」
ああ。
ぶつりと千切れた頬の肉から何か生暖かいものが零れるが、やはりそこに何かを感じることはない。
先ほど舐めたスプーン同様の錆臭い香りだけが鼻奥へ押し寄せ、しかしそれ以外の感覚に意識が逸らすことも出来ず、嗅覚へ集中してしまい、妙な陶酔感に思考が揺れた。
「フォリっちびっくりさせんなよー!」
「ごめんごめん。カナリア、冷蔵庫にもう一個パックあるから持ってきて。砂糖入れないで泡立ててこれと合わせよ」
「む……何故私が……」
こんなになるならもっと美味しいもの食べておけばよかった。
そうすればこんなに何も感じない舌へ怒りも、悲しみも感じずに済んだのかもしれないのに。
先ほどまではとろりとした液体であったそれも、空気を抱き込みあっという間に立体的な構造を作り上げ、数分もかからずに私の知る『生クリーム』へと変化してしまった。
「もういいんじゃない?」
放っておけばいくらでも生クリームを泡立て続けそうだったので、カナリアの肩を叩いて制止する。
ほんのりと香る甘い乳製品の香りに、ごくりと誰かの喉が鳴った。
ボウルいっぱいに入っているふわふわとしたそれは正しく夢のような存在で、もうこれだけで舐めてしまいたいような気がする。
きっとスプーンいっぱいにすくって口の中に放り込めば、それだけで幸せになれることは間違いない。
四人の視線が交差した。
ここはリビング、キッチンから死角になっている。
スプーンだって机の上にある入れ物へ沢山入れられているし、きっとひとり一口食べたってこれだけの量だ、ばれやしないだろう。
『やるか』
そして全員の意思が一つになった。
.
.
.
ばれないように一人ティースプーン 一杯。
とはいえ皆一杯でも出来るだけたっぷり食べようという魂胆だろう、それぞれ思うがままの方法でこんもりとスプーンへ盛ろうと悪戦苦闘している。
なんて意地汚い奴らなんだ。
私は裏にクリームをへばり付けようと、スプーンを器へ擦り付けながら、呆れてため息を漏らした。
『いただきまーす』
それぞれ思うがままに掬い終わり、遂にその時が来た。
こんもりと盛られた乳白色のそれを、ゆっくりと口の中へ押し込み……
ん?
じゃりりとした奇妙な食感、しかし何より気になったのはもっと別の物で。
「――ねえこれ、砂糖足りな」
「甘っ!? 砂糖も融け残ってますし、貴女一体どれだけ砂糖入れたんですか!?」
「あはは! 昔食べたアメリカのお菓子並みだよこれ!」
「何言っている! 砂糖はケチらずたっぷり入れるべきだろう!」
口の中に広がる無味の、ねっとりとした物質。
鼻腔を擽るはずのミルクの甘ったるい香りすら、今の私にはわざとらしく感じてしまう。
思っていた物とはかけ離れた感覚。
気のせいじゃない。
繰り返し、繰り返し、何度も何度も口内を舌で拭っては『その味』を確かめんと味覚に集中するも、やはりだめ。
掌からすり落ちそうになってしまった金属を慌てて掴み、再びボウルの中へ差し込む。
「ちょっ、フォリっち!? アリアさんに怒られるよ!?」
「……っ、あぐっ!」
「お、おい貴様! ずるいぞ!」
カナリアが何か言いながら勝手にクリームを食べ始めたが、私にとってそんなことを気にする余裕はなかった。
ない。
ない。
何も感じない……!
皆が言う歯の融けそうな甘みも、乳脂肪の舌に張り付くようなコクも、スプーンの血にも似た鉄の味も、何一つ感じない。
味のしないガム? そんな生易しいものじゃない。
空気ですらまだ味があった、完全なる虚無だ。
ずん、と何かに引きずり込まれるような、足が恐ろしく重くて、胸が苦しくなるような感覚に苛まれる。
「ふ、ふふ……あは」
終わったと思った。
魔蝕なんて恐ろしい病気に知らず知らず蝕まれて、ママは恐ろしい存在に戻って、私自身化け物になって。
でもそれは幸せへ至るための苦境に過ぎない。
最後には友達の力で全て解決できて、カナリアとの出会いと共に真実は明らかになって、私の身体も完全に元に戻った。
そう思っていたのに。
「ど、どうしたんですか?」
笑い声をあげ、すぐぴったりと止まってしまった私へみんなの視線が突き刺さる。
全てが最後は上手く行くなんて、やっぱりそんな都合のいいことはない。
いや、むしろ生きているだけで私は幸せなのだろう。
目玉焼きが決して元の卵へは戻らないように、一度変異してしまった私の肉体はもう元の『人間』に戻ることは出来ないのだと、本能的に理解できてしまった。
「ひ……」
笑わないと。
ひとりでに零れた涙もそのままに、頬を無理やり吊り上げる。
今は幸せなパーティの準備中なんだ。
今はまだその時じゃない。いや、きっとそんな時なんて来てはいけない。
だからこれはなかったことにしよう。
「久しぶりにちゃんとしたの食べたから、なんか安心しちゃって……あはは……」
ああ。
ぶつりと千切れた頬の肉から何か生暖かいものが零れるが、やはりそこに何かを感じることはない。
先ほど舐めたスプーン同様の錆臭い香りだけが鼻奥へ押し寄せ、しかしそれ以外の感覚に意識が逸らすことも出来ず、嗅覚へ集中してしまい、妙な陶酔感に思考が揺れた。
「フォリっちびっくりさせんなよー!」
「ごめんごめん。カナリア、冷蔵庫にもう一個パックあるから持ってきて。砂糖入れないで泡立ててこれと合わせよ」
「む……何故私が……」
こんなになるならもっと美味しいもの食べておけばよかった。
そうすればこんなに何も感じない舌へ怒りも、悲しみも感じずに済んだのかもしれないのに。
1
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
悪役貴族に転生したから破滅しないように努力するけど上手くいかない!~努力が足りない?なら足りるまで努力する~
蜂谷
ファンタジー
社畜の俺は気が付いたら知らない男の子になっていた。
情報をまとめるとどうやら子供の頃に見たアニメ、ロイヤルヒーローの序盤で出てきた悪役、レオス・ヴィダールの幼少期に転生してしまったようだ。
アニメ自体は子供の頃だったのでよく覚えていないが、なぜかこいつのことはよく覚えている。
物語の序盤で悪魔を召喚させ、学園をめちゃくちゃにする。
それを主人公たちが倒し、レオスは学園を追放される。
その後領地で幽閉に近い謹慎を受けていたのだが、悪魔教に目を付けられ攫われる。
そしてその体を魔改造されて終盤のボスとして主人公に立ちふさがる。
それもヒロインの聖魔法によって倒され、彼の人生の幕は閉じる。
これが、悪役転生ってことか。
特に描写はなかったけど、こいつも怠惰で堕落した生活を送っていたに違いない。
あの肥満体だ、運動もろくにしていないだろう。
これは努力すれば眠れる才能が開花し、死亡フラグを回避できるのでは?
そう考えた俺は執事のカモールに頼み込み訓練を開始する。
偏った考えで領地を無駄に統治してる親を説得し、健全で善人な人生を歩もう。
一つ一つ努力していけば、きっと開かれる未来は輝いているに違いない。
そう思っていたんだけど、俺、弱くない?
希少属性である闇魔法に目覚めたのはよかったけど、攻撃力に乏しい。
剣術もそこそこ程度、全然達人のようにうまくならない。
おまけに俺はなにもしてないのに悪魔が召喚がされている!?
俺の前途多難な転生人生が始まったのだった。
※カクヨム、なろうでも掲載しています。
無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
母は何処? 父はだぁれ?
穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。
産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。
妹も、実妹なのか不明だ。
そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。
父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。
母は、どこへ行ってしまったんだろう!
というところからスタートする、
さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。
変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、
家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。
意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。
前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。
もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。
単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。
また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。
「小説家になろう」で連載していたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる