英雄と呼ばれた男は今や魔王として恐れられています

ゆうき

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勇者から魔王へ

タウルス戦2

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 辺りにキィ~ンと金属の音が鳴り響く…

 さすが騎士団長…実力は伊達じゃないか…

 体格に似あった大剣二つを余裕で振り回し中々間合いに詰め寄れない…
 
 僕の魔法を使うか…
 
 投影クリエイト
 
 この魔法はイメージすれば物を生成できる…
 
 僕は彼の大剣を投影して投げる…
 
 彼は近くて避けられないのか…剣で受け止める…

 よし、チャンスだ!
 
 防御で後ろによろけるタウルスに追撃しようとする…

 タウルス「ふん!」
 
 体を宙に沿わせ蹴りを入れる

 ギリギリで避ける…
 
 後ろに逃げたところでタウルスは剣を一つ拾い攻撃してくる

 受け止めようとするが彼は両手なので更に力が入り受け止めきれず吹っ飛ぶ…

 
 蒼「うっ…」
 

 壁に激突する…

 亜美は僕を見ながら


 亜美「手伝おうか?」

 蒼「いや、いい…当初の通り警戒してくれ…」

 亜美「自分の心配したら?」

 蒼「ははっ…返す言葉もないな…」
 
 タウルス「貴様…どこかで…」

 亜美「……貴方とは初対面よ…」

 タウルス「そうか…魔王と知り合いなわけないか…」


 記憶を操作されているのか本当に顔見知りなだけか分からないが彼女の顔を見る限り顔見知りなのだろう

 
 蒼「くそっ…本当に強いな…」


 立ち上がり構える…


 タウルス「おっと…まだ立ち上がるか…」

 
 全身が軋む…

 これは使いたくなかったが…

 全身強化…筋力…骨子…強化完了…脚力…強化…完了…

 身体強化魔法に加え自身の魔法で全身を強化する…

 
 蒼「行くぞ…」
 
 
 何かを察してか…彼は構えなおす…
 
 お互い構えなおし再びかけるのだった…
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