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勇者から魔王へ

脅迫…

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 場所は王宮前

 
 蒼「さぁて、始めるかな…」


 剣を振る…

 大きい轟音を巻き起こし門を無理やりこじ開ける

 
 兵士「何だ!?」

 
 僕が現れると兵士は驚いた顔をして


 兵士「蒼様…一体…何を!?」

 蒼「うん?わからない!」

 兵士「落ち着いてください!」

 
 どうやら本当に知らないみたいだな…


 蒼「国王はどこだ?」

 兵士「えっと…今は応接室で会談中です…」

 蒼「そうか…ありがとう…」

 
 兵士にお礼を言って応接室へ向かう

 確かこの辺りだったはず…


 「何か御用ですか?」


 背後で女性の声が聞こえる

 振り返るとローブを深く被った者が立っていた…

 
 蒼「お前…何者だ…」

 女性「私の事は良いのです…何故ここへ?」 

 蒼「国王に聞きたいことがある…」

 女性「貴方は…そうですか…」

 
 女性が青い瞳で僕を見ている

 
 女性「残念ですが貴方は国王に会わせるわけにはいきません…」

 蒼「もう一度聞く…国王はどこだ…」

 女性「やめといた方がよろしいかと…」


 投影クリエイト


 剣を想像して作り出す

 今回は鉄が無い為魔力で編んだ剣だ

 少し魔力を多めに持っていかれる

 
 女性「はぁ…仕方ないですね…」

 
 瞬間僕の視界が歪む


 女性「貴方はまだ生きていてもらわないと私達の目的に達しないから生かしておくわ…」


 膝を突く…

 最初から僕は負けていたのか…

 
 女性「ゆっくりお休みなさい…今休める内に…」

 
 その言葉の通り僕は意識がなくなり倒れ込むのだった
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