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結奈&晴人編
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夏休みも中盤に差し掛かり、青々と澄みわたる空では黄金色の太陽がギラギラと輝いている。そんな晴天の下……エアコンが充分に効いて外とは十度程度の温度差のあるカフェの中に、金髪の派手系女子・藤岡 結奈(ゆな)の驚きの声が響いた。
「えっ、嘘!紅、あんた……佐原と付き合ってんの?」
結奈からすると、久しぶりに会った幼馴染であり親友でもある彼女がサラッと放った告白に驚きが隠せず……だがしかし、当の紅はしれっとうなずいた。
「ええ。終業式の日から」
「嘘でしょ、嘘でしょ……第一、あんた達ってそんなに繋がりあったっけ?」
「うん、まぁ……。それはちょっと、話せば長くなるんだけど……」
言葉を濁す紅はそっと頬を紅色に染めて……そんな彼女に結奈はちょっとときめいた。
結奈は紅とは小学校低学年の頃からの付き合いだ。その頃から紅はクラスで一番の美少女で、明るく活発な子で……小学生時代はどちらかと言うと内向的だった結奈に進んで話しかけてくれた。中学生時代には紅にも色々とあって表向きはクールなキャラになってしまったのだけれど、結奈だけはいつでも彼女の味方で。結奈はずっと、可愛くて純粋な紅のことが大好きなのだ。
でも、だからこそ……
「私にはもっと早く、報告して欲しかったな」
結奈は少し頬を膨らませた。すると、紅は気まずそうに苦笑いした。
「うん、ごめん。でも、あんたに言うと何だか、反対されそうな気がして……」
「まぁ、確かに……。佐原はちょっと、あれだったからね……」
面食いの結奈にとっては、イメチェン前の克也は伸び過ぎた髪も鬱陶しいし、クラスメイトの輪には加わらず勉強ばかりしているし、眼鏡で暗くて何を考えているのか分からない。キモい……そんな、偏見を持っていたのだ。
でも、彼はイメチェン後は爽やかになってクラスにも溶け込んでおり、何より紅が選んだ男子だから素敵な人に違いない。今日この瞬間、結奈の中では克也の評価は桁違いに急上昇したのだった。
「それで?今も会ってるの?佐原に」
「ええ、塾の帰り。毎日アーサーに寄ってくれるわ」
「いいなぁ……ラブラブじゃん」
アーサーとは、紅のバイトしているペットショップだ。幼い頃から彼女を知る結奈は、紅にピッタリのバイトだなと微笑ましく思っていたのだ。
嬉しそうに目を細める結奈に、紅はニッと白い歯を見せた。
「あんたの方も斎藤と今もラブラブなんでしょ?」
「えっ」
紅のその言葉に、結奈は一瞬詰まった。
「え、えぇ。そりゃあね。夏休み中も毎日、会ってるわよ」
変に思われないように、慌てて取り繕う。
「そりゃあ、そうよね。あんた達、中学の頃からお似合いの仲良しカップルだったし」
「そうね。大輝(だいき)、優しいし、カッコいいし……」
不審に思われないように、結奈はいつも通りのノロケを始めた。
そう……紅に心配をかけたくないし、結奈にもプライドがある。どうしても、今の状況を誰にも悟られたくなかった。
「はいはい、分かったから。あんたのそれ、もうお腹いっぱい」
どうにか誤魔化せたようで……紅はいつも通り、呆れ顔で目を閉じた。
斎藤大輝は結奈の彼氏だ。中学の頃からアメフト部のエースでイケメンで、完璧な彼氏……結奈は彼と付き合っていることが自慢だったし、紅や斎藤と常に一緒にいることでクラス内でのスクールカーストトップの地位も保っていた。
しかし、最近……一学期の後半あたりから、彼の態度がどうも素っ気ない。LINEを送ってもいつまで待っても既読もつかないし、女子から大人気の彼は、クラス内でも結奈を放って他の子とばかり喋っていた。
そりゃあまぁ、恋人同士だからと言って常に一緒にいなければいけないわけでもないし、彼だって他の女子と喋る権利もあるのは分かっていた……のだけれど。夏休み中、結奈が何に誘っても断られて、実は終業式以来、一度も会っていなかった。
いくら何でも、放って置かれすぎではないかと、不安と不満の入り混じった鬱屈とした気持ちを抱えていたところだったのだ。
その時、紅のスマホがピロピロリンと鳴った。
「あっ、LINE、克也からだ。もう塾終わったって……私も行かなきゃ」
彼女は飲みかけのカフェオレを一気飲みして、立つ準備を始めた。
「あら、あんた達。今日も会うの?」
「ええ、克也の夏期講習終わり……動物園行く約束をしてるんだ」
紅は片目を瞑って、ニッとウィンクした。
「そっか、動物園かぁ。まぁ、あんた達らしいっちゃあらしいわね」
結奈は幼い頃、紅が飼っていたハムスターを触らせてくれたことを思い出した。
「そうね。あいつも動物が好きだし……獣医を目指してるからね」
「えっ、そうなの?獣医って確か、メチャ難しいわよね。あ、でも、佐原って一学期の成績、学年トップだったっけ。それ聞いて、宇宙人だとは思ってたけど……」
「あはは、宇宙人って!あいつも話してみると、案外、普通よ。あ、私、急がなきゃ」
結奈の言い方に若干ウケた様子の紅は、リスのキャラのイラストが描かれた可愛らしいトートバッグを手に提げた。
「じゃあね、結奈。斎藤によろしくね!まぁ、うちの克也は斎藤とはソリが合わないだろうけど」
会計を済ませた紅は、そんなことを言いながら店を出て、上機嫌で結奈に手を振った。
「ったく……妬けるねぇ」
走り去って小さくなってゆく紅の背中を見て、結奈は呟いた。
一学期には紅はあんなトートバッグ、持っていなかった。結奈の知っている彼女は、大抵は無地のものを身に付けていて、柄付きのバッグなんて滅多に買わない。きっと、克也にプレゼントしてもらったんだろう。
同じ彼氏の振る舞いでも、斎藤の自分に対する扱いと比較すると、結奈の口からは思わず羨望の溜息が漏れてしまうのだった。
*
カフェを出た結奈の足は、躊躇いつつも大輝の家へ向かっていた。LINEを送っても既読もつかない彼……今まではアメフト部の夏の練習が大変なんだろうって、自分に言い聞かせていた。しかし、どう考えても、夏休みに一度も会えないなんて納得ができなくて。どうしても本人に会って確かめたかったのだ。
学校から見ると、結奈の家からは反対方向に歩いた町角の、ベージュ色の家が大輝の家だ。
結奈も何度か上がったことがある。そして……彼の部屋で大輝に身体を求められたこともあった。しかし、派手なルックスとは対照的に初心な彼女は、心の準備ができるまでは待っていて欲しいと彼に頼んでいたのだった。
結奈はぼんやりとその家を眺めていた。インターホンを押そう……そう思うのだけれど、どうしても勇気が出ない。彼女は震える右手を左手でそっと抑えた。
「きっと……今日もアメフトの練習よ。ここにはいないわ」
そんなことを呟いて、来た道を引き返そうとした……その時だった。
家のドアが開いて、陽気な男女の話し声が耳に入って。
結奈は目を疑った。
出て来たのは何と、大輝と隣のクラスの派手な女子生徒……浅倉だったのだ。
結奈はまるで鈍器で頭を殴られたような衝撃を受けて……真っ白になった。
「うそ……大輝。どうして……」
茫然とその場に立ち尽くす彼女に気付いた二人は、さらに耳を疑うような会話を始めた。
「あれ……大輝。どうして、あいつがいるの?別れたって言ってたじゃん」
「ああ、別れたよ。なのに、あいつ、まだしょっちゅうLINE送って来やがってさ。もう、ウザいのなんのって」
その会話はまるで、磨りガラス越しに聞いているかのようで……全く、結奈の中に入って来なかった。
「うそ……うそよ。そんなの……だって、私、一度も……」
「ああ、もう……だから、ウザいんだって。俺は今、浅倉と付き合ってんの。見りゃ、分かんだろ?お前はもう、要らないの」
信じられない……いや、信じたくなかった。これは夢だ……そう、思いたかった。だって……
「大輝、言ってたじゃん。ずっと、一緒だって……」
「うわ、キモっ!マジでストーカーじゃん、これ。ねぇ、大輝。ケーサツ呼んだ方がいいって」
そんなことを言いながら馬鹿みたいに笑い合って立ち去る二人を、結奈はただ、魂が抜け落ちたように見つめることしかできなくて……。その膝はガクンと落ちて、涙が頬を伝って次々に流れ出て。彼女はひたすらに、ぐしゃぐしゃになった顔を両手で押さえていたのだった。
「えっ、嘘!紅、あんた……佐原と付き合ってんの?」
結奈からすると、久しぶりに会った幼馴染であり親友でもある彼女がサラッと放った告白に驚きが隠せず……だがしかし、当の紅はしれっとうなずいた。
「ええ。終業式の日から」
「嘘でしょ、嘘でしょ……第一、あんた達ってそんなに繋がりあったっけ?」
「うん、まぁ……。それはちょっと、話せば長くなるんだけど……」
言葉を濁す紅はそっと頬を紅色に染めて……そんな彼女に結奈はちょっとときめいた。
結奈は紅とは小学校低学年の頃からの付き合いだ。その頃から紅はクラスで一番の美少女で、明るく活発な子で……小学生時代はどちらかと言うと内向的だった結奈に進んで話しかけてくれた。中学生時代には紅にも色々とあって表向きはクールなキャラになってしまったのだけれど、結奈だけはいつでも彼女の味方で。結奈はずっと、可愛くて純粋な紅のことが大好きなのだ。
でも、だからこそ……
「私にはもっと早く、報告して欲しかったな」
結奈は少し頬を膨らませた。すると、紅は気まずそうに苦笑いした。
「うん、ごめん。でも、あんたに言うと何だか、反対されそうな気がして……」
「まぁ、確かに……。佐原はちょっと、あれだったからね……」
面食いの結奈にとっては、イメチェン前の克也は伸び過ぎた髪も鬱陶しいし、クラスメイトの輪には加わらず勉強ばかりしているし、眼鏡で暗くて何を考えているのか分からない。キモい……そんな、偏見を持っていたのだ。
でも、彼はイメチェン後は爽やかになってクラスにも溶け込んでおり、何より紅が選んだ男子だから素敵な人に違いない。今日この瞬間、結奈の中では克也の評価は桁違いに急上昇したのだった。
「それで?今も会ってるの?佐原に」
「ええ、塾の帰り。毎日アーサーに寄ってくれるわ」
「いいなぁ……ラブラブじゃん」
アーサーとは、紅のバイトしているペットショップだ。幼い頃から彼女を知る結奈は、紅にピッタリのバイトだなと微笑ましく思っていたのだ。
嬉しそうに目を細める結奈に、紅はニッと白い歯を見せた。
「あんたの方も斎藤と今もラブラブなんでしょ?」
「えっ」
紅のその言葉に、結奈は一瞬詰まった。
「え、えぇ。そりゃあね。夏休み中も毎日、会ってるわよ」
変に思われないように、慌てて取り繕う。
「そりゃあ、そうよね。あんた達、中学の頃からお似合いの仲良しカップルだったし」
「そうね。大輝(だいき)、優しいし、カッコいいし……」
不審に思われないように、結奈はいつも通りのノロケを始めた。
そう……紅に心配をかけたくないし、結奈にもプライドがある。どうしても、今の状況を誰にも悟られたくなかった。
「はいはい、分かったから。あんたのそれ、もうお腹いっぱい」
どうにか誤魔化せたようで……紅はいつも通り、呆れ顔で目を閉じた。
斎藤大輝は結奈の彼氏だ。中学の頃からアメフト部のエースでイケメンで、完璧な彼氏……結奈は彼と付き合っていることが自慢だったし、紅や斎藤と常に一緒にいることでクラス内でのスクールカーストトップの地位も保っていた。
しかし、最近……一学期の後半あたりから、彼の態度がどうも素っ気ない。LINEを送ってもいつまで待っても既読もつかないし、女子から大人気の彼は、クラス内でも結奈を放って他の子とばかり喋っていた。
そりゃあまぁ、恋人同士だからと言って常に一緒にいなければいけないわけでもないし、彼だって他の女子と喋る権利もあるのは分かっていた……のだけれど。夏休み中、結奈が何に誘っても断られて、実は終業式以来、一度も会っていなかった。
いくら何でも、放って置かれすぎではないかと、不安と不満の入り混じった鬱屈とした気持ちを抱えていたところだったのだ。
その時、紅のスマホがピロピロリンと鳴った。
「あっ、LINE、克也からだ。もう塾終わったって……私も行かなきゃ」
彼女は飲みかけのカフェオレを一気飲みして、立つ準備を始めた。
「あら、あんた達。今日も会うの?」
「ええ、克也の夏期講習終わり……動物園行く約束をしてるんだ」
紅は片目を瞑って、ニッとウィンクした。
「そっか、動物園かぁ。まぁ、あんた達らしいっちゃあらしいわね」
結奈は幼い頃、紅が飼っていたハムスターを触らせてくれたことを思い出した。
「そうね。あいつも動物が好きだし……獣医を目指してるからね」
「えっ、そうなの?獣医って確か、メチャ難しいわよね。あ、でも、佐原って一学期の成績、学年トップだったっけ。それ聞いて、宇宙人だとは思ってたけど……」
「あはは、宇宙人って!あいつも話してみると、案外、普通よ。あ、私、急がなきゃ」
結奈の言い方に若干ウケた様子の紅は、リスのキャラのイラストが描かれた可愛らしいトートバッグを手に提げた。
「じゃあね、結奈。斎藤によろしくね!まぁ、うちの克也は斎藤とはソリが合わないだろうけど」
会計を済ませた紅は、そんなことを言いながら店を出て、上機嫌で結奈に手を振った。
「ったく……妬けるねぇ」
走り去って小さくなってゆく紅の背中を見て、結奈は呟いた。
一学期には紅はあんなトートバッグ、持っていなかった。結奈の知っている彼女は、大抵は無地のものを身に付けていて、柄付きのバッグなんて滅多に買わない。きっと、克也にプレゼントしてもらったんだろう。
同じ彼氏の振る舞いでも、斎藤の自分に対する扱いと比較すると、結奈の口からは思わず羨望の溜息が漏れてしまうのだった。
*
カフェを出た結奈の足は、躊躇いつつも大輝の家へ向かっていた。LINEを送っても既読もつかない彼……今まではアメフト部の夏の練習が大変なんだろうって、自分に言い聞かせていた。しかし、どう考えても、夏休みに一度も会えないなんて納得ができなくて。どうしても本人に会って確かめたかったのだ。
学校から見ると、結奈の家からは反対方向に歩いた町角の、ベージュ色の家が大輝の家だ。
結奈も何度か上がったことがある。そして……彼の部屋で大輝に身体を求められたこともあった。しかし、派手なルックスとは対照的に初心な彼女は、心の準備ができるまでは待っていて欲しいと彼に頼んでいたのだった。
結奈はぼんやりとその家を眺めていた。インターホンを押そう……そう思うのだけれど、どうしても勇気が出ない。彼女は震える右手を左手でそっと抑えた。
「きっと……今日もアメフトの練習よ。ここにはいないわ」
そんなことを呟いて、来た道を引き返そうとした……その時だった。
家のドアが開いて、陽気な男女の話し声が耳に入って。
結奈は目を疑った。
出て来たのは何と、大輝と隣のクラスの派手な女子生徒……浅倉だったのだ。
結奈はまるで鈍器で頭を殴られたような衝撃を受けて……真っ白になった。
「うそ……大輝。どうして……」
茫然とその場に立ち尽くす彼女に気付いた二人は、さらに耳を疑うような会話を始めた。
「あれ……大輝。どうして、あいつがいるの?別れたって言ってたじゃん」
「ああ、別れたよ。なのに、あいつ、まだしょっちゅうLINE送って来やがってさ。もう、ウザいのなんのって」
その会話はまるで、磨りガラス越しに聞いているかのようで……全く、結奈の中に入って来なかった。
「うそ……うそよ。そんなの……だって、私、一度も……」
「ああ、もう……だから、ウザいんだって。俺は今、浅倉と付き合ってんの。見りゃ、分かんだろ?お前はもう、要らないの」
信じられない……いや、信じたくなかった。これは夢だ……そう、思いたかった。だって……
「大輝、言ってたじゃん。ずっと、一緒だって……」
「うわ、キモっ!マジでストーカーじゃん、これ。ねぇ、大輝。ケーサツ呼んだ方がいいって」
そんなことを言いながら馬鹿みたいに笑い合って立ち去る二人を、結奈はただ、魂が抜け落ちたように見つめることしかできなくて……。その膝はガクンと落ちて、涙が頬を伝って次々に流れ出て。彼女はひたすらに、ぐしゃぐしゃになった顔を両手で押さえていたのだった。
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