クリスマスの約束

いっき

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私は彼らが気になって……それに、よく分からないんだけれど、何だか懐かしいような気もして。思わず、声をかけてみた。

「ねぇ、君たち。どうしてこんな時間に、こんな所に出てきたの? お母さんとか、心配してない?」

そう。今日はクリスマスとは言っても、夜の九時くらいで。小さな子供二人が出歩く時間じゃなかった。

すると、男の子は私を見てニッと白い歯を見せた。

「冒険だよ。施設を抜け出して、えみちゃんと一緒に冒険してた。それに、僕達、お父さんもお母さんもいないんだ」

私はその言葉にドキッとした。
お父さんもお母さんもいない……それは、私と同じだ。私もこの子達と一緒で、幼い頃から養護施設で育てられてきた。
それに、男の子が言った『えみ』って名前。偶然にも、私は『恵美』……同じ名前なんだ。
そんなことを思いながら見た女の子は、三つ編みの髪を下げていて。そういえば、私もこの子達くらいの年齢の時、髪を三つ編みにしていたなぁ……なんて、思い出していた。

その時だった。
男の子と女の子のお腹から、『グー』って、大きなお腹の虫の音が聞こえてきた。



ファーストフード店に入ってフライドチキンを買ってあげると、二人は目を輝かせた。

「わぁ、お姉さん。ありがとう!」
「フライドチキン、すっごく美味しい!」

店のテーブルで、その二人はチキンをとっても幸せそうに食べていた。
見ず知らずの子供二人にフライドチキンを奢るのも、何だかおかしな話だけれど。私は昔を思い出して、自然に顔が綻んでいた。
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