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第二章 オリオンの洞窟
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「オ……オリオンって、オリオン座の?」
「オリオン座? 何を言っているのだ、お前は?」
恐る恐る尋ねる私に、オリオンと名乗るその男は荘厳な顔を崩さずに返した。
何を言っている……それは、私の台詞だ。
こいつこそ、ポセイドーンの子だとか何とか言って、どうかしている。
それに、彼のその恰好……毛皮の布一枚のみを纏って、手には棍棒なんか持って、頭がおかしいんじゃないか?
そんなことを考えた私はふと、今の自分の恰好……首から下を見た。
「キャ……キャアア!」
激しく動転した。
だって、私の服はあいつら……チャラ男達にビリビリに破られてブラも外されていて。
胸が露わになったままだったのだ。
「見ないでよ、見ないでぇ!」
私の脳裏には、あいつらの醜くて汚い顔が浮かんで……パニックになってひたすらに叫んだ。
嫌だ、怖い……!
私の頭の中でフラッシュバックした記憶に、私の全身はガタガタと震え始めた。
すると……私の肩にフサっとしたものがかけられた。
「これは……」
タオルじゃない……少しかたくて、だけれども、とっても温かい。
「シカの毛皮だ。私の隠れ家に着くまでの暫しの間、体を隠すといい」
オリオンは白い袋の口を締めた。
「隠れ家って……?」
「ここからそう、遠くはない。お前の着る物を作ってやる」
彼はそう言って、無骨な手でぶっきら棒に私の手を引いた。
「え……えぇ。ありがとう」
ちょっと優しい……?
こんな時なのに、私は少しだけドキっとして。
彼に対する不信感は拭いきれなかったけれど……私は彼に引かれてゴツゴツとした岩の上を歩いて行った。
「ここが、隠れ家?」
それは大きな岩の丘にあいた洞窟で。
その奥はまるで、飲み込まれそうなほどに暗かった。
「あぁ。ここには獣は来ることはない。少しは安心できるだろう」
オリオンはそう言うなり、二つの火打ち石をカチカチとぶつけて、まるで慣れた手付きで松明を起こした。
私はそんな火の起こし方に目を見張ったけれども、彼はまるで当たり前のように松明で洞窟の中を明るく照らし、中をずいずいと進んで行った。
他に頼る者のない私は、見るからに無骨な格好のオリオンに遅れを取らないように、急ぎながらも恐る恐る足を踏み入れた。
その洞窟の中の空気は透明で、冷んやりと心地良くて。
そしてそれは、何だか私達を守ってくれているような気がして……私の心のざわつきは収まった。
オリオンっていう、全く知らないはずのその男に付いて行った私は、どういうわけか、この全く知らない世界でようやく安心することができたのだ。
「これは……毛皮?」
松明に照らされた洞窟の中には、分厚い毛皮が三枚、大きな岩に掛けて干されていた。
「ああ、鹿のな」
「鹿……」
言われてみると、その模様は鹿のもののようだった。
「座りな、その辺に」
「えっ、うん……」
ぼんやりと鹿の毛皮を見る私に、オリオンは腰掛けサイズの岩に座るよう促して、自身も大きめの岩に腰掛けた。
そして彼は、鋭く尖った石器のようなものを取り出して、毛皮を一枚、器用に切り始めた。
「何を、してるの?」
私は恐る恐る尋ねたけれど、彼はそんな私には構わずに、ただひたすらに毛皮をカットしていた。
(何だ、愛想ないなぁ)
私は溜息を吐いた。
オリオンというこの男は、今まで出会ったことのないタイプの男性だ。
昔から大抵の男は、私が声を掛けると下心剥き出しの笑顔で最大の愛想を振りまいてきたのに……今、目の前のこいつはまるで私に興味なさげだ。
まぁ、別に愛想よくしてもらいたいとも思っていないんだけど。
そんなことを考えながら、岩の上で膝を伸ばし足の爪先を眺めていた時だった。
「おい」
突然にオリオンが立ち上がり、私にごっつい毛皮を突き出した。
「これ……」
「お前の衣服だ、着ろ」
「えっ、衣服って……」
それは確かに、袖も袖を通す穴もあったのだが、本当に毛皮を腕ずくで加工しただけで。
煌びやかな女性ものの洋服で溢れていた元の世界では決して目にしたことのないようなものだった。
「着たくない、こんなの……」
それは見るからに無骨で……折角、彼が作ってくれたものだけれど、着るのに躊躇を禁じ得なかった。
「……なら無理に着ろとは言わないが、凍えるぞ」
我儘な私に彼は怒ることはせずに、だけれど冷たく突き放すような物言いをして、背を向けた。
それまでは極度の緊張で気付かなかったのだけれど……確かに、その洞窟は寒かった。
あれからかなりの時間が経っていて夜になったということなのか、急に冷え込んできて。
毛皮をくるんで身体を隠しているだけの私は、途端にガタガタと震え出した。
「ちょっと!」
その寒さに耐えきれず、オリオンの大きな背中に叫ぶと彼は無言で振り向いた。
「やっぱり、着る。だから……向こう向いてて」
我儘で感じ悪い……自分でも、自らをそう思う。
だけれど、オリオンはそんな私を一切咎めようとせずに、何も言わずに毛皮の服を差し出して、向こうで火を焚き始めた。
(温かい……)
シカの毛皮の服……当然ながら、そんなのを着たのは初めてだった。
だけれども、生きて血の通ったものの体温が伝わってくるようで。
体の震えも治まって、私の心も何だか温かくなったような気がした。
すると、オリオンが火を焚いている向こうから、肉が焼けるような香ばしい匂いが漂って来た。
途端に、私のお腹がグーッと鳴った。
考えてみたら、もう何時間も何も食べてなくて……安心した途端に、堪えられないような空腹が襲ってきたのだ。
私は恐る恐る歩を進めて、焚火の傍のオリオンの隣にちょこんと腰掛けた。
すると彼は、何の躊躇もなく、焼けた肉のついた骨を私に渡した。
「食べろ」
「えっ?」
「腹、減っているんだろ」
オリオンにそう言われて、私の顔はカァっと熱くなって自らのお腹を押さえた。
随分と離れていたのに、私のお腹の虫の音は、彼にも届いていたようだ。
だけれども、彼はそんな私の様子に気付く素振りも見せずに骨付き肉に齧りついていて。
あまりの空腹に抗えない私も、仕方なく、食べたことのないほどに大きな肉を口に運んだ。
「……美味しい」
それは、今まで食べたことのない肉だった。
牛肉より固かったけれど、噛んだ瞬間に口の中にジュワッと肉汁が染み込んで。
その肉汁が舌をとろけさせるかと思うほどに美味しかったのだ。
だけれど、この肉はきっと……。
分かりきっていることだけれど、私は取り敢えず、口に出して尋ねてみた。
「何の肉?」
「鹿だ」
分かりきった疑問を口にする私に、彼はぶっきら棒に前を向いたまま答えた。
「そう……」
勿論、私は鹿の肉なんて、ましてや骨付きのこんなに大きな肉を食べるなんて初めてだった。
だけれども、そのことに今さら、ショックを受けることも感動する余裕もなくて。
私は彼の言うことと、今のこの現状をそのままに受け入れた。
一つ目の肉を骨だけにしたオリオンは、もう一つの骨付き肉に手を伸ばした。
そんな彼の横で、私は……彼に言おうと思っていて、まだ言えていないことを思い出した。
だから私は、彼に聞こえるか聞こえないくらいかの声でそっと囁いた。
「オリオン、ありがとう。守ってくれて。この服も、とても温かい」
しかしオリオンはやっぱり前を向いたままで。
私の囁きが聞こえたのか、聞こえなかったのかも分からなかった。
だけれども、彼はやはり無骨だけれど、さっきまでよりも心無しか柔らかな声で呟いた。
「服……似合ってるぞ」
彼のその言葉に、私の顔はまたしてもカァっと熱くなった。
こんな無骨な服が似合っているなんて不本意なはずなんだけれど……
それに、こんな信じられないような状況で、パニクっているはずなんだけれど。
オリオンの中に見え隠れする、その不器用な優しさが何だか可愛くて、何故だか愛しくさえも思えて。
私は大きな鹿肉を齧りながら、心がポカポカと温かくなって……
肉をガツガツと齧る彼の隣で、自然に顔が綻んでしまったのだった。
「オリオン座? 何を言っているのだ、お前は?」
恐る恐る尋ねる私に、オリオンと名乗るその男は荘厳な顔を崩さずに返した。
何を言っている……それは、私の台詞だ。
こいつこそ、ポセイドーンの子だとか何とか言って、どうかしている。
それに、彼のその恰好……毛皮の布一枚のみを纏って、手には棍棒なんか持って、頭がおかしいんじゃないか?
そんなことを考えた私はふと、今の自分の恰好……首から下を見た。
「キャ……キャアア!」
激しく動転した。
だって、私の服はあいつら……チャラ男達にビリビリに破られてブラも外されていて。
胸が露わになったままだったのだ。
「見ないでよ、見ないでぇ!」
私の脳裏には、あいつらの醜くて汚い顔が浮かんで……パニックになってひたすらに叫んだ。
嫌だ、怖い……!
私の頭の中でフラッシュバックした記憶に、私の全身はガタガタと震え始めた。
すると……私の肩にフサっとしたものがかけられた。
「これは……」
タオルじゃない……少しかたくて、だけれども、とっても温かい。
「シカの毛皮だ。私の隠れ家に着くまでの暫しの間、体を隠すといい」
オリオンは白い袋の口を締めた。
「隠れ家って……?」
「ここからそう、遠くはない。お前の着る物を作ってやる」
彼はそう言って、無骨な手でぶっきら棒に私の手を引いた。
「え……えぇ。ありがとう」
ちょっと優しい……?
こんな時なのに、私は少しだけドキっとして。
彼に対する不信感は拭いきれなかったけれど……私は彼に引かれてゴツゴツとした岩の上を歩いて行った。
「ここが、隠れ家?」
それは大きな岩の丘にあいた洞窟で。
その奥はまるで、飲み込まれそうなほどに暗かった。
「あぁ。ここには獣は来ることはない。少しは安心できるだろう」
オリオンはそう言うなり、二つの火打ち石をカチカチとぶつけて、まるで慣れた手付きで松明を起こした。
私はそんな火の起こし方に目を見張ったけれども、彼はまるで当たり前のように松明で洞窟の中を明るく照らし、中をずいずいと進んで行った。
他に頼る者のない私は、見るからに無骨な格好のオリオンに遅れを取らないように、急ぎながらも恐る恐る足を踏み入れた。
その洞窟の中の空気は透明で、冷んやりと心地良くて。
そしてそれは、何だか私達を守ってくれているような気がして……私の心のざわつきは収まった。
オリオンっていう、全く知らないはずのその男に付いて行った私は、どういうわけか、この全く知らない世界でようやく安心することができたのだ。
「これは……毛皮?」
松明に照らされた洞窟の中には、分厚い毛皮が三枚、大きな岩に掛けて干されていた。
「ああ、鹿のな」
「鹿……」
言われてみると、その模様は鹿のもののようだった。
「座りな、その辺に」
「えっ、うん……」
ぼんやりと鹿の毛皮を見る私に、オリオンは腰掛けサイズの岩に座るよう促して、自身も大きめの岩に腰掛けた。
そして彼は、鋭く尖った石器のようなものを取り出して、毛皮を一枚、器用に切り始めた。
「何を、してるの?」
私は恐る恐る尋ねたけれど、彼はそんな私には構わずに、ただひたすらに毛皮をカットしていた。
(何だ、愛想ないなぁ)
私は溜息を吐いた。
オリオンというこの男は、今まで出会ったことのないタイプの男性だ。
昔から大抵の男は、私が声を掛けると下心剥き出しの笑顔で最大の愛想を振りまいてきたのに……今、目の前のこいつはまるで私に興味なさげだ。
まぁ、別に愛想よくしてもらいたいとも思っていないんだけど。
そんなことを考えながら、岩の上で膝を伸ばし足の爪先を眺めていた時だった。
「おい」
突然にオリオンが立ち上がり、私にごっつい毛皮を突き出した。
「これ……」
「お前の衣服だ、着ろ」
「えっ、衣服って……」
それは確かに、袖も袖を通す穴もあったのだが、本当に毛皮を腕ずくで加工しただけで。
煌びやかな女性ものの洋服で溢れていた元の世界では決して目にしたことのないようなものだった。
「着たくない、こんなの……」
それは見るからに無骨で……折角、彼が作ってくれたものだけれど、着るのに躊躇を禁じ得なかった。
「……なら無理に着ろとは言わないが、凍えるぞ」
我儘な私に彼は怒ることはせずに、だけれど冷たく突き放すような物言いをして、背を向けた。
それまでは極度の緊張で気付かなかったのだけれど……確かに、その洞窟は寒かった。
あれからかなりの時間が経っていて夜になったということなのか、急に冷え込んできて。
毛皮をくるんで身体を隠しているだけの私は、途端にガタガタと震え出した。
「ちょっと!」
その寒さに耐えきれず、オリオンの大きな背中に叫ぶと彼は無言で振り向いた。
「やっぱり、着る。だから……向こう向いてて」
我儘で感じ悪い……自分でも、自らをそう思う。
だけれど、オリオンはそんな私を一切咎めようとせずに、何も言わずに毛皮の服を差し出して、向こうで火を焚き始めた。
(温かい……)
シカの毛皮の服……当然ながら、そんなのを着たのは初めてだった。
だけれども、生きて血の通ったものの体温が伝わってくるようで。
体の震えも治まって、私の心も何だか温かくなったような気がした。
すると、オリオンが火を焚いている向こうから、肉が焼けるような香ばしい匂いが漂って来た。
途端に、私のお腹がグーッと鳴った。
考えてみたら、もう何時間も何も食べてなくて……安心した途端に、堪えられないような空腹が襲ってきたのだ。
私は恐る恐る歩を進めて、焚火の傍のオリオンの隣にちょこんと腰掛けた。
すると彼は、何の躊躇もなく、焼けた肉のついた骨を私に渡した。
「食べろ」
「えっ?」
「腹、減っているんだろ」
オリオンにそう言われて、私の顔はカァっと熱くなって自らのお腹を押さえた。
随分と離れていたのに、私のお腹の虫の音は、彼にも届いていたようだ。
だけれども、彼はそんな私の様子に気付く素振りも見せずに骨付き肉に齧りついていて。
あまりの空腹に抗えない私も、仕方なく、食べたことのないほどに大きな肉を口に運んだ。
「……美味しい」
それは、今まで食べたことのない肉だった。
牛肉より固かったけれど、噛んだ瞬間に口の中にジュワッと肉汁が染み込んで。
その肉汁が舌をとろけさせるかと思うほどに美味しかったのだ。
だけれど、この肉はきっと……。
分かりきっていることだけれど、私は取り敢えず、口に出して尋ねてみた。
「何の肉?」
「鹿だ」
分かりきった疑問を口にする私に、彼はぶっきら棒に前を向いたまま答えた。
「そう……」
勿論、私は鹿の肉なんて、ましてや骨付きのこんなに大きな肉を食べるなんて初めてだった。
だけれども、そのことに今さら、ショックを受けることも感動する余裕もなくて。
私は彼の言うことと、今のこの現状をそのままに受け入れた。
一つ目の肉を骨だけにしたオリオンは、もう一つの骨付き肉に手を伸ばした。
そんな彼の横で、私は……彼に言おうと思っていて、まだ言えていないことを思い出した。
だから私は、彼に聞こえるか聞こえないくらいかの声でそっと囁いた。
「オリオン、ありがとう。守ってくれて。この服も、とても温かい」
しかしオリオンはやっぱり前を向いたままで。
私の囁きが聞こえたのか、聞こえなかったのかも分からなかった。
だけれども、彼はやはり無骨だけれど、さっきまでよりも心無しか柔らかな声で呟いた。
「服……似合ってるぞ」
彼のその言葉に、私の顔はまたしてもカァっと熱くなった。
こんな無骨な服が似合っているなんて不本意なはずなんだけれど……
それに、こんな信じられないような状況で、パニクっているはずなんだけれど。
オリオンの中に見え隠れする、その不器用な優しさが何だか可愛くて、何故だか愛しくさえも思えて。
私は大きな鹿肉を齧りながら、心がポカポカと温かくなって……
肉をガツガツと齧る彼の隣で、自然に顔が綻んでしまったのだった。
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