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第四章 王都防衛戦
140.窮地
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宝石の紋様の光が強くなり、宝石を手に取ろうとしていたアリスの身体が包み込まれる。その様子を見たエイシェルの身体が咄嗟に動きアリスの手を掴んだ。すると、アリスだけでなくエイシェルまでもが光に包まれ辺りが真っ白になった。
光が収まったところでエイシェルが目を開けると、そこはさっきまでいた店ではなく見知らぬ場所だった。あたりを見回してもモヤがかかっており遠くまでは見えない。近くは岩だらけで何もないという印象だった。
唯一安堵した事は隣にはアリスがおり、ひとりではないという事だ。もし、あの時手を伸ばすのが遅れていたらアリスだけこの場に送られた可能性もある。そう考えるとゾッとした。
「ここ……どこ?あれ?……なんだか……息苦しい……?」
「アリス、大丈夫か?……多分かなり高い山の上とかだよな。息が苦しくなるって聞いたことがある」
『よく知ってるわね。……そしてここは、勘違いじゃなければ最悪の場所……』
今まで人の目を気にして発言していなかった魔王が会話に参加する。そして、魔王の言い分だとここがどこか思い当たるところがあるようだ。しかし、その反応からあまり良い印象ではないことがわかる。
「魔王はここがどこだか知ってるのか?」
エイシェルが魔王に問いかける。
『あっててほしくないけど……ここはきっと空山ね』
「空山?」
「……伝記に書いてあった……魔族と人族の……境界を分けるように連なる山があったとか……その山が空に届くほどに……高いことから空山と呼ばれるようになったって……ふぅ……」
『あなたは無理しないの。でもだいたい正解ね。その空山よ』
アリスは酸素が足りないのか息も絶え絶えに話す。その様子を見た魔王は無理をしないように言い聞かせる。そして、魔王はアリスの説明を引き継いで話始めた。
『この山は高すぎるからまず登ってこえるなんて考えない。ふもとにこの山を通り抜けられるような穴があって、みんなそこから山の反対側に通り抜けていたわ。……人族が魔族の領地に侵攻してくるようになってからはそこをちょっと弄ってダンジョンに仕立て上げたから滅多に人族が山を通り抜けてくる事はなかったのよ。……あいつはせっかく作ったダンジョン壊して通り抜けてきたけどね』
説明途中になんだか懐かしそうな声を出す魔王。少し長く話を始めると無意識に勇者のことを思い出してしまうらしい。それだけ魔王は勇者が気になっていたようだ。
『……あいつのことはどうでもいいわね。それで、問題はこの山の上に住むと言われる存在。……ここには祖龍がいると言われているわ』
「祖龍?ドラゴンのことか?」
『ドラゴンなんてかわいいもんよ。全ての龍の祖。龍の始まりであり頂点。……本当に存在するのかわからないけどね。それでも、いままで何人もここの調査に出したけど、誰も帰って来なかった。だからここには何か危険があるのは間違いないのよ』
「そうなのか……」
魔王が説明をしてエイシェルが辺りを見回す。たしかに辺り一面もやが掛かっている為もし崖があっても気づかないかもしれない。そう考えた時魔王が気になることを言った。
『……でも、当時はこんなに霧が出ることはなかったわ。1000年経って気候が変わったのかしら……?』
どうやら昔調査をしていた頃は見晴らしが今よりも良かったという。魔王が疑問に思っているとアリスが衝撃的な発言をする。
「ねぇ……その空山って……本当に存在してたの?そんな……大きな山があるなんて……聞いたことも……ないんだけど……」
『聞いたことがない?あんなに大きい山を?』
「おれも知らないな……。そんなに大きな山ならどこかで聞いたことがあってもおかしくないんだが」
『うーん……』
アリスの発言に魔王が驚く。また、アリスだけでなくエイシェルまでも知らないという。魔王もそこまで言われれば信じるしかない。そうなるとなぜそのような状況になっているのか?という話がある。そもそも現代では魔族も馴染みの薄い存在となっていた。この1000年で何があったのか確認する必要がありそうだ。
ただ、今そんなことをしているわけにはいかない。まず目の前の状況からできることを考えた。
『……まずは、もっと状況を確認したいわね。本当に空山かもわからないし。ということでこのモヤというか霧を無くしましょうか。辛いところ悪いんだけど頼める?』
魔王はそういうとアリスに霧を晴らすように頼む。辛い状況なのは分かっているが頼める相手が一人しかいないのだから仕方がない。それはアリス自身も分かっている為無言で頷き考え始めた。
(しんどいけどやらないわけにはいかないわね……。えーっと、霧を晴らすってどうすればいいの……?風で吹き飛ばせばいい?あと、霧って朝の寒い時に出たような……?暖かくしても効果あるかな?……よく分からないから両方やってみる?)
アリスは考えがまとまったようで両手を前に突き出した。そのそれぞれの手に別々に魔力を込め始める。
(……っ!万全じゃないとキツイわね……!うまく呼吸が出来ないからかルミナドレイン使っても生命力が回復しないような……むしろ減ってる?……いえ、魔法を使ってるからもっと減るはず……でも回復してるけど効きが悪いというか、どこか天井があるというか……?!)
こんな時だがアリスは気付いてしまった。確かに疑問だったのだ。ルミナドレインを使えば生命力を回復できる。理論上不老不死じゃ無いかと思ってもいた。ただ当たり前すぎて見落としていたのだ。生命力を回復させる時にある一定以上になると回復し辛くなる。きっとそれが生命力の上限。そして、きっとその上限は老いや身体の状況によって変化する。
(ちょっと待って!?この状況危ないのでは!?……考えるにもまずは魔法使ってからね……!右手に炎、左手に風。ここからイメージする魔法名は……)
「……ファイアストーム!」
アリスは焦っていたがひとまずやる事をやろうと魔法を発動させる。アリス達を中心に炎の渦が広がる。炎の渦が辺りを焼くと視界がクリアになった。
『……普通に風で飛ばせばいいと思ったけど、随分と派手にやったわね……。でも助かったわ。あそこの崖からあたりが見渡せそうね』
魔王が指定する場所は2人からそこまで離れていなかった。先程までの霧がかかった状態で歩いたら危なかっただろう。
ひとまず状況確認が先だとアリスはエイシェルに続き崖に近づく。すると、そこには思ってもみない光景が広がっていた。
「なんだ……これ?」
「どう、なってるの……?」
『……こんなの聞いたこともないわよ』
崖から下を見ると雲が浮いていた。それだけではなく雲のさらに下には地表が見えており、何故か景色が流れている。
どうやら今いる場所は雲のはるか上であり、移動しているようだ。つまるところ、空に浮いている。
状況を理解したアリスは腰が抜けてよろよろと後退りしペタンと地面に腰を落とした。
『通りでこの娘が息苦しいわけね……。そして、この岩肌でゴツゴツした感じ、空山で合ってると思う。空山が無いってのは空に浮いてしまったからね……どういう原理か知らないけど』
魔王は状況を理解すると新たな疑問が生まれた。
『急に転移したことも考えるとよく無事だったわね」
「実は……さっきから生命力……減ってるっぽい……。ちょっとまずいかも……」
『それで済んでるのも奇跡よ……で、エイシェルはなんで大丈夫なの?』
「分からないが……なんともないな。でも、アリスを見てるとかなり辛そうだ。早くここから離れないと」
エイシェルがそう言い帰り道を探そうとした時突然声が聞こえてきた。
『ほう……何事かと思えばヒトの子が迷い込んだか』
「なっ!?あれは!?」
「ドラ……ゴン……?」
『いいえ……あれはきっと……本当にいたんだ……』
2人は空を見上げると、そこには巨大なドラゴンがいた。漆黒。それが一番しっくり来る。そんな印象のドラゴンであった。
『転移紋に巻き込まれたか?まさか……先程の魔法といい、この私を害する気ではあるまいな?』
「言葉が通じるのか……?ち、ちがう!霧で何も見えなかったから魔法を使っただけだ!攻撃する気はなかったんだ!」
エイシェルは必死に叫ぶ。見ればわかる。こんな相手に敵対して勝てるわけがない。
ルミナレクイエムでも使えばあるいは……とは思ったが相手は音もなくいつの間にか現れた。この巨大にも関わらずだ。魔法を使ったところで当てられるとは思えない。それどころか明確に敵対することになる。アリスも万全ではない今、攻撃を仕掛けるのは自殺行為である。
『ふん……。まぁ迷い込んだヒトごときに私をどうこう出来るとは思えんな』
そのドラゴンはエイシェルの必死な弁解を聞き怒気を弱めた。冷静に考えればこのようなドラゴンを相手に出来るものなど普通はいない。
興味を失ったように話すドラゴンだったが何故かまじまじと2人を見続けている。
「あの……突然魔法を使ってごめんなさい……。帰り方を……教えてくれませんか……?」
アリスが問いかけるがドラゴンは微動だにしない。なにやら考えているようで何も聞こえていないようだ。そして、何かに気がついたようで何故か怒気を含ませ話し出した。
『……おい。その"色"はなんだ?』
「い、色?」
『とぼける気か?……いや、そもそもなんで"ふたつ"もっている?お前もだ』
ドラゴンはアリスに問いかけていたようだがエイシェルにも問いかける。
「な、なんのことか分からないんだが……」
アリスもエイシェルも自分の命は惜しい。嘘をつく理由もない為正直に答えるがドラゴンは納得してくれないようだ。
『ふざけるな!"神の手先"が!……それならばなぜ"勇者"と"魔王"が揃ってここにいる!』
思いがけない言葉を聞き驚くエイシェル
とアリス。黙っていた魔王ですら驚いている。
どのみちこんな状態では会話は難しい。どうにかしてこの場から逃げる必要がある。エイシェル、アリス、魔王の3人はかつてないほどの窮地に立たされるのだった。
光が収まったところでエイシェルが目を開けると、そこはさっきまでいた店ではなく見知らぬ場所だった。あたりを見回してもモヤがかかっており遠くまでは見えない。近くは岩だらけで何もないという印象だった。
唯一安堵した事は隣にはアリスがおり、ひとりではないという事だ。もし、あの時手を伸ばすのが遅れていたらアリスだけこの場に送られた可能性もある。そう考えるとゾッとした。
「ここ……どこ?あれ?……なんだか……息苦しい……?」
「アリス、大丈夫か?……多分かなり高い山の上とかだよな。息が苦しくなるって聞いたことがある」
『よく知ってるわね。……そしてここは、勘違いじゃなければ最悪の場所……』
今まで人の目を気にして発言していなかった魔王が会話に参加する。そして、魔王の言い分だとここがどこか思い当たるところがあるようだ。しかし、その反応からあまり良い印象ではないことがわかる。
「魔王はここがどこだか知ってるのか?」
エイシェルが魔王に問いかける。
『あっててほしくないけど……ここはきっと空山ね』
「空山?」
「……伝記に書いてあった……魔族と人族の……境界を分けるように連なる山があったとか……その山が空に届くほどに……高いことから空山と呼ばれるようになったって……ふぅ……」
『あなたは無理しないの。でもだいたい正解ね。その空山よ』
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『この山は高すぎるからまず登ってこえるなんて考えない。ふもとにこの山を通り抜けられるような穴があって、みんなそこから山の反対側に通り抜けていたわ。……人族が魔族の領地に侵攻してくるようになってからはそこをちょっと弄ってダンジョンに仕立て上げたから滅多に人族が山を通り抜けてくる事はなかったのよ。……あいつはせっかく作ったダンジョン壊して通り抜けてきたけどね』
説明途中になんだか懐かしそうな声を出す魔王。少し長く話を始めると無意識に勇者のことを思い出してしまうらしい。それだけ魔王は勇者が気になっていたようだ。
『……あいつのことはどうでもいいわね。それで、問題はこの山の上に住むと言われる存在。……ここには祖龍がいると言われているわ』
「祖龍?ドラゴンのことか?」
『ドラゴンなんてかわいいもんよ。全ての龍の祖。龍の始まりであり頂点。……本当に存在するのかわからないけどね。それでも、いままで何人もここの調査に出したけど、誰も帰って来なかった。だからここには何か危険があるのは間違いないのよ』
「そうなのか……」
魔王が説明をしてエイシェルが辺りを見回す。たしかに辺り一面もやが掛かっている為もし崖があっても気づかないかもしれない。そう考えた時魔王が気になることを言った。
『……でも、当時はこんなに霧が出ることはなかったわ。1000年経って気候が変わったのかしら……?』
どうやら昔調査をしていた頃は見晴らしが今よりも良かったという。魔王が疑問に思っているとアリスが衝撃的な発言をする。
「ねぇ……その空山って……本当に存在してたの?そんな……大きな山があるなんて……聞いたことも……ないんだけど……」
『聞いたことがない?あんなに大きい山を?』
「おれも知らないな……。そんなに大きな山ならどこかで聞いたことがあってもおかしくないんだが」
『うーん……』
アリスの発言に魔王が驚く。また、アリスだけでなくエイシェルまでも知らないという。魔王もそこまで言われれば信じるしかない。そうなるとなぜそのような状況になっているのか?という話がある。そもそも現代では魔族も馴染みの薄い存在となっていた。この1000年で何があったのか確認する必要がありそうだ。
ただ、今そんなことをしているわけにはいかない。まず目の前の状況からできることを考えた。
『……まずは、もっと状況を確認したいわね。本当に空山かもわからないし。ということでこのモヤというか霧を無くしましょうか。辛いところ悪いんだけど頼める?』
魔王はそういうとアリスに霧を晴らすように頼む。辛い状況なのは分かっているが頼める相手が一人しかいないのだから仕方がない。それはアリス自身も分かっている為無言で頷き考え始めた。
(しんどいけどやらないわけにはいかないわね……。えーっと、霧を晴らすってどうすればいいの……?風で吹き飛ばせばいい?あと、霧って朝の寒い時に出たような……?暖かくしても効果あるかな?……よく分からないから両方やってみる?)
アリスは考えがまとまったようで両手を前に突き出した。そのそれぞれの手に別々に魔力を込め始める。
(……っ!万全じゃないとキツイわね……!うまく呼吸が出来ないからかルミナドレイン使っても生命力が回復しないような……むしろ減ってる?……いえ、魔法を使ってるからもっと減るはず……でも回復してるけど効きが悪いというか、どこか天井があるというか……?!)
こんな時だがアリスは気付いてしまった。確かに疑問だったのだ。ルミナドレインを使えば生命力を回復できる。理論上不老不死じゃ無いかと思ってもいた。ただ当たり前すぎて見落としていたのだ。生命力を回復させる時にある一定以上になると回復し辛くなる。きっとそれが生命力の上限。そして、きっとその上限は老いや身体の状況によって変化する。
(ちょっと待って!?この状況危ないのでは!?……考えるにもまずは魔法使ってからね……!右手に炎、左手に風。ここからイメージする魔法名は……)
「……ファイアストーム!」
アリスは焦っていたがひとまずやる事をやろうと魔法を発動させる。アリス達を中心に炎の渦が広がる。炎の渦が辺りを焼くと視界がクリアになった。
『……普通に風で飛ばせばいいと思ったけど、随分と派手にやったわね……。でも助かったわ。あそこの崖からあたりが見渡せそうね』
魔王が指定する場所は2人からそこまで離れていなかった。先程までの霧がかかった状態で歩いたら危なかっただろう。
ひとまず状況確認が先だとアリスはエイシェルに続き崖に近づく。すると、そこには思ってもみない光景が広がっていた。
「なんだ……これ?」
「どう、なってるの……?」
『……こんなの聞いたこともないわよ』
崖から下を見ると雲が浮いていた。それだけではなく雲のさらに下には地表が見えており、何故か景色が流れている。
どうやら今いる場所は雲のはるか上であり、移動しているようだ。つまるところ、空に浮いている。
状況を理解したアリスは腰が抜けてよろよろと後退りしペタンと地面に腰を落とした。
『通りでこの娘が息苦しいわけね……。そして、この岩肌でゴツゴツした感じ、空山で合ってると思う。空山が無いってのは空に浮いてしまったからね……どういう原理か知らないけど』
魔王は状況を理解すると新たな疑問が生まれた。
『急に転移したことも考えるとよく無事だったわね」
「実は……さっきから生命力……減ってるっぽい……。ちょっとまずいかも……」
『それで済んでるのも奇跡よ……で、エイシェルはなんで大丈夫なの?』
「分からないが……なんともないな。でも、アリスを見てるとかなり辛そうだ。早くここから離れないと」
エイシェルがそう言い帰り道を探そうとした時突然声が聞こえてきた。
『ほう……何事かと思えばヒトの子が迷い込んだか』
「なっ!?あれは!?」
「ドラ……ゴン……?」
『いいえ……あれはきっと……本当にいたんだ……』
2人は空を見上げると、そこには巨大なドラゴンがいた。漆黒。それが一番しっくり来る。そんな印象のドラゴンであった。
『転移紋に巻き込まれたか?まさか……先程の魔法といい、この私を害する気ではあるまいな?』
「言葉が通じるのか……?ち、ちがう!霧で何も見えなかったから魔法を使っただけだ!攻撃する気はなかったんだ!」
エイシェルは必死に叫ぶ。見ればわかる。こんな相手に敵対して勝てるわけがない。
ルミナレクイエムでも使えばあるいは……とは思ったが相手は音もなくいつの間にか現れた。この巨大にも関わらずだ。魔法を使ったところで当てられるとは思えない。それどころか明確に敵対することになる。アリスも万全ではない今、攻撃を仕掛けるのは自殺行為である。
『ふん……。まぁ迷い込んだヒトごときに私をどうこう出来るとは思えんな』
そのドラゴンはエイシェルの必死な弁解を聞き怒気を弱めた。冷静に考えればこのようなドラゴンを相手に出来るものなど普通はいない。
興味を失ったように話すドラゴンだったが何故かまじまじと2人を見続けている。
「あの……突然魔法を使ってごめんなさい……。帰り方を……教えてくれませんか……?」
アリスが問いかけるがドラゴンは微動だにしない。なにやら考えているようで何も聞こえていないようだ。そして、何かに気がついたようで何故か怒気を含ませ話し出した。
『……おい。その"色"はなんだ?』
「い、色?」
『とぼける気か?……いや、そもそもなんで"ふたつ"もっている?お前もだ』
ドラゴンはアリスに問いかけていたようだがエイシェルにも問いかける。
「な、なんのことか分からないんだが……」
アリスもエイシェルも自分の命は惜しい。嘘をつく理由もない為正直に答えるがドラゴンは納得してくれないようだ。
『ふざけるな!"神の手先"が!……それならばなぜ"勇者"と"魔王"が揃ってここにいる!』
思いがけない言葉を聞き驚くエイシェル
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