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3 ~虹色の朝~
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空が黄金色に輝き始めている頃。僅かなもれ明かりにうっすらと部屋が照らされる。ニ階建てアパート、六畳の空間。その中央にガラスのローテーブルが置かれコードの繋がれていないテレビとニ人がけのソファが机を挟む。それらに並行してベッドがある。インテリアは生活に必要最低限の物しか存在しない。ここに住んでいるのが十代の少女だということは家主の姿を見るまで想像もつかない。ツヤのある黒髪が少し揺れ布団からヘッドボードへ手が伸びる。二度三度板を叩いた後目的の物を手にする。スイッチを入れ薄く目を開き画面を見る。
「あはは…」
アラームが鳴るまで一時間以上ある。待ちに待った朝。普段なら再び布団をかぶるのだが、今日は違う。スッと起き上がり大きく伸びをする。ベッドから出てカーテンを開けてまだ少し暗い空を見る。窓を開け新鮮な空気を部屋に送るとまた体を伸ばす。よしっ。と身を引き締め、支度を始めに動き出す。
「準備OK」
最後に姿見で確認し部屋を出る。まだ新しい鍵で施錠し、駅までの道をスマホで確認しながら進む。秋の道を歩く彼女の心中は春の陽気に包まれたようで自然と暖かい表情になっていった。
「やっと会えるよ、来夢くん」気づけば1本早い電車に乗っていた。
「あはは…」
アラームが鳴るまで一時間以上ある。待ちに待った朝。普段なら再び布団をかぶるのだが、今日は違う。スッと起き上がり大きく伸びをする。ベッドから出てカーテンを開けてまだ少し暗い空を見る。窓を開け新鮮な空気を部屋に送るとまた体を伸ばす。よしっ。と身を引き締め、支度を始めに動き出す。
「準備OK」
最後に姿見で確認し部屋を出る。まだ新しい鍵で施錠し、駅までの道をスマホで確認しながら進む。秋の道を歩く彼女の心中は春の陽気に包まれたようで自然と暖かい表情になっていった。
「やっと会えるよ、来夢くん」気づけば1本早い電車に乗っていた。
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