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24 ~欲するは…~
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ジャズのような心地良いメロディの調べが店内を満たしすぐ横の窓ガラスから見える各々自慢の武器を携えたた騎士団メンバー含め、戦闘一色の風景から切り離してくれる。すぐそばで奏でられた音の波を全身で受け、そのハーモニーが心に安らぎを与えてくれる、本来なら。
「本当にごめんなさい!」
両手を合わせ、祈りに似たポーズのまま深々と頭を下げていく。
「大丈夫だから、気にしないで」
とは言ったのものの後頭部にじわりと残る痛みが笑顔を苦しくさせる。
何度目か忘れるほど口にしたこの台詞を再度告げると彼女はゆっくりと顔を上げた。その目にはまだ自責の色が残っているが思考の片隅に追いやりメニューを広げる。
鉄の板に焼き付けたのか、手書きのような味のある字面が並びに隣に数字がふってある。数字は分かる。文字も何故か読める、しかし。
「なんじゃこりゃ…」
まさに高級店のお品書き。何が書いてあるか皆目検討つかない。この中のどれかがスイーツ的な物とそれに合うドリンクを指しているはずだ。しかし誤ったチョイスをしてしまえばカウンター奥にいるゴツい店主に鼻で笑われてしまう。いや、それはまだいい。俺のオーダーミスがマリナの面子を潰してしまうこと、それが問題だ。
数刻前の大投擲のお詫びにということでカフェでよく見るようなカップから湯気が上ったマークの掛かった店に入ったが、まさかこんなイベントが待っていようとは…。
ここはひとつ。彼女のお勧めを聞こう。メニューを置き彼女を見る。そして俺が発するより先に。
「決まった?すいませーん!」
速い。剣技もそうだがもしや反応速度全般速いのか?と一瞬で脳内処理を済ませていると店員が来た。あなたも速いのね…。そして俺は腹を括った。勘で頼むしかない。
「えっと…」
数分後先程の店員が左手のトレイに注文の品を載せて戻ってきた。俺の目の前に置かれた物は。
「きた…!」
見た目も香りもまさしくな珈琲。そして謎の果物がゴロゴロに乗ったタルトのようなもの。これは間違いない!己のラック値に感謝しつつ彼女のオーダーを見る。
彼女の前に置かれたのはスイーツではない。薄赤いナニカが皿に盛られている。ドリンクは薄黒い物だった。
「これ好きなのっ」
俺のキョトンに反して彼女の幸せそうに頬を緩めている。少し味見させてもらって分かったが。どうやら彼女は酸っぱい味付けの物が好みらしい。皿に盛られた謎の料理は梅干しような風味で、ドリンクの方は彼女曰く別の酸っぱさがあるとのことだ。見た目と香りで推察するに黒酢ドリンクのような物だろう。少し予想外な一面を見つつ俺はようやく本題に入る。
「ダリアって言ったっけ?あの子は…?」
「ソルル騎士団の二大看板、ダリア隊の隊長。私も昔騎士団にいたからその時の知り合い」
酸っぱい料理を前にした時とは打って変わって無機質な声で淡々と告げた。
数年前まで騎士団にはソルルの双璧と呼ばれる二つの小隊があった。マリナ率いるマリナ隊ともう一つあったそうだ。ある日の任務でもう一方の隊長が殉職し、その隊も崩壊寸前の危機まで陥ってしまったことがあった。しかしそれに関してその隊員も閉口し、騎士団長ですら淡白な処理をし新たな隊長として隊員のダリアを格上げしただけに終わった。だがその隊長の遺体は見つかっていない。捜索も試みない。そんな騎士団の対応に嫌悪しマリナは騎士団を辞めた。同じく穴埋めとしてバッディーラという男がマリナ隊を継いだ。
「だからあんなに騎士団本部にいるのが嫌だったんだ」
「うん。あそこは私たちを消耗品として扱ってた。もちろん怪我をしたらちゃんと治療してくれる。けどそれ以外は…」
顔を伏せているが握りしめた右手が彼女の感情を表現している。
初めて会った日に俺の身投げを止めた彼女は優しい心を持っている。そして何故彼女が脱隊という選択をしたのかが理解できる。だからこそ俺も次の言葉に窮してしまった。ほんの一瞬沈黙の後に顔を上げた彼女の瞳には決意と信念が宿っているように見えた。
「だから私は首都シャルルで"守る傭兵"になったの」
現在ソルルでは、攻める騎士と守るの傭兵の二つの勢力がある。
名前の通り傭兵たちはシャルルを拠点にしており、深淵からの敵に対してその街とそこで暮らす人々を守ることを心情にしている。だから基本的にシャルル周辺のみで活動しており敵の襲来がなければ平穏な生活と技の鍛錬に充てるという。
それに対して騎士団は名もなき騎士団本部の集落、つまり今俺たちがいるここを拠点としており、この場所からソルル全体の敵への殲滅を行なっている。それだけでなく不定期に開かれる深淵のゲートから侵入し深淵世界の調査、そして敵の本拠地を攻め落とすことを目的として存在している。
「あれ、もしかして…?」
俺の問いにストローから口を離しコクリと頷く。
「騎士団、というより騎士団長の真の目的は揺るがぬ輝きだと思う」
団長ヴォルフォスが密かに欲している最強のアイテム。深淵の王はそれがソルルか、ついとなるルナルナにあると思っているようだが、団長は深淵側にあると考えているようだ。
「確かに歴史上この世界の誰もそれを見たことがないなら考えられるわね」
残り僅かのドリンクを一気に流し込み、ふぅ、と息を吐くと。
「私は…」
そこまで発したところで、バンっ!!と、すぐ隣で大きな音が鳴った。窓の方から、というより窓に何かが当たったようだ。
反射的に振り返るとこの店のマスターに負けない巨漢が透明な窓にへばりついている。フガフガと何か言っているようだがよく聞こえない。恐らくマリナの知り合いだろうと彼女を見ると。
「…」
頭を抱えていた。
「この人は…?」
と言いながら窓を見ると、いない。代わりに入り口の方で音がして、ドスドスと足音がこちらに迫ってくる。音が止み、その方を見ると。
「マリナさん!戻ってきたとは聞いてましたが、その男は誰です!ライツさん…ではないですよね?」
2メートルはある大男が顔を真っ赤にしていた。見た目はイノシシを人間にしたような姿で喋るたびに牙の如く成長した歯がギラリと見える。
チラリとマリナを見ると。彼女はため息をついた。
「バッディ。店内では静かに」
その一言を聞くや否や両手で口を覆った。その手もゴツく逞ましい毛が茂っている。
なるほど、悪い奴ではないんだな。と、とりあえず安心するとマリナは俺のことを説明した。次に彼のことを紹介してくれた。
彼こそが元マリナ隊、現バッディーラ隊のリーダー。マリナを心底尊敬していて、会う度に隊長に復帰してほしいと懇願してくるいい部下だった。と彼女は言うが多分違う。彼は彼女のことが好きで一緒にいたいから戻ってきてほしい。そしてそれに気付かないマリナ。あぁ、何故か彼に同情してしまうよ。
だが俺の優しさに反してバッディーラはこちらを恨めしそうに睨んでいる。想い人と共にいる見知らぬ男。確かにその感情になるな。さてどんな罵倒台詞が飛んでくるのやらと思っていると。
「決闘じゃ!三日後開催される闘技場トーナメントに出ろ!そしてマリナさんを賭けてわしと戦えぃ!!」
店中の注目を集めながら宣戦布告された。マリナを賭けることに関してはとりあえず置いておくとして、強くなれるなら願ったりだ。
この世界の在り方、揺るがぬ輝きを知ってから俺自身もそのアイテムを手にしたいと密かに思っている。その為には越えなければならない壁が多い。槍使いの虎、骸の王、更には騎士団長ヴォルフォス、それ以外にもいるだろう。彼らより強くなければこの争いに負けるだろう。だからこそ、力が欲しい。だからこそ俺の答えは。
「分かった。俺もそのトーナメントに出るよ」
そう告げると店をあとにした。さてまずは武器を買わないとな。
遅れて出てきたマリナと共に武器屋を目指した。
「本当にごめんなさい!」
両手を合わせ、祈りに似たポーズのまま深々と頭を下げていく。
「大丈夫だから、気にしないで」
とは言ったのものの後頭部にじわりと残る痛みが笑顔を苦しくさせる。
何度目か忘れるほど口にしたこの台詞を再度告げると彼女はゆっくりと顔を上げた。その目にはまだ自責の色が残っているが思考の片隅に追いやりメニューを広げる。
鉄の板に焼き付けたのか、手書きのような味のある字面が並びに隣に数字がふってある。数字は分かる。文字も何故か読める、しかし。
「なんじゃこりゃ…」
まさに高級店のお品書き。何が書いてあるか皆目検討つかない。この中のどれかがスイーツ的な物とそれに合うドリンクを指しているはずだ。しかし誤ったチョイスをしてしまえばカウンター奥にいるゴツい店主に鼻で笑われてしまう。いや、それはまだいい。俺のオーダーミスがマリナの面子を潰してしまうこと、それが問題だ。
数刻前の大投擲のお詫びにということでカフェでよく見るようなカップから湯気が上ったマークの掛かった店に入ったが、まさかこんなイベントが待っていようとは…。
ここはひとつ。彼女のお勧めを聞こう。メニューを置き彼女を見る。そして俺が発するより先に。
「決まった?すいませーん!」
速い。剣技もそうだがもしや反応速度全般速いのか?と一瞬で脳内処理を済ませていると店員が来た。あなたも速いのね…。そして俺は腹を括った。勘で頼むしかない。
「えっと…」
数分後先程の店員が左手のトレイに注文の品を載せて戻ってきた。俺の目の前に置かれた物は。
「きた…!」
見た目も香りもまさしくな珈琲。そして謎の果物がゴロゴロに乗ったタルトのようなもの。これは間違いない!己のラック値に感謝しつつ彼女のオーダーを見る。
彼女の前に置かれたのはスイーツではない。薄赤いナニカが皿に盛られている。ドリンクは薄黒い物だった。
「これ好きなのっ」
俺のキョトンに反して彼女の幸せそうに頬を緩めている。少し味見させてもらって分かったが。どうやら彼女は酸っぱい味付けの物が好みらしい。皿に盛られた謎の料理は梅干しような風味で、ドリンクの方は彼女曰く別の酸っぱさがあるとのことだ。見た目と香りで推察するに黒酢ドリンクのような物だろう。少し予想外な一面を見つつ俺はようやく本題に入る。
「ダリアって言ったっけ?あの子は…?」
「ソルル騎士団の二大看板、ダリア隊の隊長。私も昔騎士団にいたからその時の知り合い」
酸っぱい料理を前にした時とは打って変わって無機質な声で淡々と告げた。
数年前まで騎士団にはソルルの双璧と呼ばれる二つの小隊があった。マリナ率いるマリナ隊ともう一つあったそうだ。ある日の任務でもう一方の隊長が殉職し、その隊も崩壊寸前の危機まで陥ってしまったことがあった。しかしそれに関してその隊員も閉口し、騎士団長ですら淡白な処理をし新たな隊長として隊員のダリアを格上げしただけに終わった。だがその隊長の遺体は見つかっていない。捜索も試みない。そんな騎士団の対応に嫌悪しマリナは騎士団を辞めた。同じく穴埋めとしてバッディーラという男がマリナ隊を継いだ。
「だからあんなに騎士団本部にいるのが嫌だったんだ」
「うん。あそこは私たちを消耗品として扱ってた。もちろん怪我をしたらちゃんと治療してくれる。けどそれ以外は…」
顔を伏せているが握りしめた右手が彼女の感情を表現している。
初めて会った日に俺の身投げを止めた彼女は優しい心を持っている。そして何故彼女が脱隊という選択をしたのかが理解できる。だからこそ俺も次の言葉に窮してしまった。ほんの一瞬沈黙の後に顔を上げた彼女の瞳には決意と信念が宿っているように見えた。
「だから私は首都シャルルで"守る傭兵"になったの」
現在ソルルでは、攻める騎士と守るの傭兵の二つの勢力がある。
名前の通り傭兵たちはシャルルを拠点にしており、深淵からの敵に対してその街とそこで暮らす人々を守ることを心情にしている。だから基本的にシャルル周辺のみで活動しており敵の襲来がなければ平穏な生活と技の鍛錬に充てるという。
それに対して騎士団は名もなき騎士団本部の集落、つまり今俺たちがいるここを拠点としており、この場所からソルル全体の敵への殲滅を行なっている。それだけでなく不定期に開かれる深淵のゲートから侵入し深淵世界の調査、そして敵の本拠地を攻め落とすことを目的として存在している。
「あれ、もしかして…?」
俺の問いにストローから口を離しコクリと頷く。
「騎士団、というより騎士団長の真の目的は揺るがぬ輝きだと思う」
団長ヴォルフォスが密かに欲している最強のアイテム。深淵の王はそれがソルルか、ついとなるルナルナにあると思っているようだが、団長は深淵側にあると考えているようだ。
「確かに歴史上この世界の誰もそれを見たことがないなら考えられるわね」
残り僅かのドリンクを一気に流し込み、ふぅ、と息を吐くと。
「私は…」
そこまで発したところで、バンっ!!と、すぐ隣で大きな音が鳴った。窓の方から、というより窓に何かが当たったようだ。
反射的に振り返るとこの店のマスターに負けない巨漢が透明な窓にへばりついている。フガフガと何か言っているようだがよく聞こえない。恐らくマリナの知り合いだろうと彼女を見ると。
「…」
頭を抱えていた。
「この人は…?」
と言いながら窓を見ると、いない。代わりに入り口の方で音がして、ドスドスと足音がこちらに迫ってくる。音が止み、その方を見ると。
「マリナさん!戻ってきたとは聞いてましたが、その男は誰です!ライツさん…ではないですよね?」
2メートルはある大男が顔を真っ赤にしていた。見た目はイノシシを人間にしたような姿で喋るたびに牙の如く成長した歯がギラリと見える。
チラリとマリナを見ると。彼女はため息をついた。
「バッディ。店内では静かに」
その一言を聞くや否や両手で口を覆った。その手もゴツく逞ましい毛が茂っている。
なるほど、悪い奴ではないんだな。と、とりあえず安心するとマリナは俺のことを説明した。次に彼のことを紹介してくれた。
彼こそが元マリナ隊、現バッディーラ隊のリーダー。マリナを心底尊敬していて、会う度に隊長に復帰してほしいと懇願してくるいい部下だった。と彼女は言うが多分違う。彼は彼女のことが好きで一緒にいたいから戻ってきてほしい。そしてそれに気付かないマリナ。あぁ、何故か彼に同情してしまうよ。
だが俺の優しさに反してバッディーラはこちらを恨めしそうに睨んでいる。想い人と共にいる見知らぬ男。確かにその感情になるな。さてどんな罵倒台詞が飛んでくるのやらと思っていると。
「決闘じゃ!三日後開催される闘技場トーナメントに出ろ!そしてマリナさんを賭けてわしと戦えぃ!!」
店中の注目を集めながら宣戦布告された。マリナを賭けることに関してはとりあえず置いておくとして、強くなれるなら願ったりだ。
この世界の在り方、揺るがぬ輝きを知ってから俺自身もそのアイテムを手にしたいと密かに思っている。その為には越えなければならない壁が多い。槍使いの虎、骸の王、更には騎士団長ヴォルフォス、それ以外にもいるだろう。彼らより強くなければこの争いに負けるだろう。だからこそ、力が欲しい。だからこそ俺の答えは。
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