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神の宣告?
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"天界"それはこの世界における神の生きる世界であり、下界の魂が"宣告"を受ける場である。魂は小型犬を縦にした程の大きさで少し浮いているただの人玉の状態であり、色は魂の綺麗さで黒くなったり白く輝いたりする。
そんな主人公の魂は死後天界へ行き今まさに転生の神"ヴィゼット"から宣告を受けている最中である。
姿は容姿端麗で髪は長く白い。男なら誰でも綺麗だと思ってしまう程だ。
「うーん、君ねぇ。前回も人を殺して、もう1回魂洗って来てねって行ったんだけどなぁ、こんなケース久々に見たわぁ」
元来宣告とは強制力の無いものだが、ヴィゼットは前回に情状酌量の余地ありとして魂を少し弄り下界へと戻したのだ。
そう前回も妻子を殺され人を殺していたのだ。
「....」
ここでは魂のみの為喋る事も勝手に動くことすら出来ない。故にちょこんと動かずに待っている。
「あーどうしようかなぁ。君多分この世界に向いてないのかなぁ。ほんとなら魂を綺麗にするまで何回でも下界に下ろすんだけど、魂いじっても変わらないってすっごい確率だよ?早く新しくしてあげたいんだけどなぁ」
新しくすると言うのは魂が綺麗な時ヴィゼットが判断すると魂をリセットさせ新しく生まれ変わらせるという一種の輪廻転生だ。
「んー、ちょっと荒行時だけど向こうの世界なら綺麗にできるかな?そういえば生前に違う世界に行きたいとか言ってたって書いてるわね」
ヴィゼットにはその魂が今回の生で何をしてどんな境遇でどんな発言をしたかがこと細かく書いてある本が一冊ある。その本は目の前の魂の事だけを写すので実際1冊しか使っていない。
「よし決めたわ。じゃあ、ちょっと"アセト"に連絡しようかしら」
そういうと主むろに目を瞑り独り言を言い出した。念話だ。アセトは異世界の神であり女性の神でヴィゼットと同じ階級の神だ。
「アセト?そうそう私よ、え?ケーキ奢ってくれ?何馬鹿なこと言ってんのよ!今あんたも仕事中でしょ!それは今度ね。それでね...」
ヴィゼットは私情を挟みながら今回の件の説明をした。
「あーハイハイ。おkーおkーじゃあこっち送ってよ。今、手空くから本人にも聞いとくよ。そっち黒い魂多いでしょ?忙しそうだしこっちで処理するよ」
ヴィゼットが対応する世界では"魔物"がいないため必然的に黒くなるのだ。
「助かるわ。今すぐ送るからよろしくね」
「はーい」
そう言うと目を開き「じゃあね」と手を振りながらにこやかにすると、主人公の魂はふっと消え別の場所へと送られた。
アセト「はーい、おつかれぇ。て、その状態じゃ話せないよね」
そう言うとアセトは魂の前に立ち宣言した。
"神アセトの権限にて魂の形を変え、顕現する事を許可する"
そう言うとこの天界のどこからか声が聞こえた
"許可を確認、対象者の確認完了、実行へ移ります"
数秒経つと天界に人の姿が現れたのだった。そしてアセトはその人に開口一番に言った。
「やぁ、君は、元の世界とは違う所へ行く覚悟と希望はありますか?」
主人公は魂になってからの記憶はなく状況も理解し難いものだった。
「は、はい?」
そんな主人公の魂は死後天界へ行き今まさに転生の神"ヴィゼット"から宣告を受けている最中である。
姿は容姿端麗で髪は長く白い。男なら誰でも綺麗だと思ってしまう程だ。
「うーん、君ねぇ。前回も人を殺して、もう1回魂洗って来てねって行ったんだけどなぁ、こんなケース久々に見たわぁ」
元来宣告とは強制力の無いものだが、ヴィゼットは前回に情状酌量の余地ありとして魂を少し弄り下界へと戻したのだ。
そう前回も妻子を殺され人を殺していたのだ。
「....」
ここでは魂のみの為喋る事も勝手に動くことすら出来ない。故にちょこんと動かずに待っている。
「あーどうしようかなぁ。君多分この世界に向いてないのかなぁ。ほんとなら魂を綺麗にするまで何回でも下界に下ろすんだけど、魂いじっても変わらないってすっごい確率だよ?早く新しくしてあげたいんだけどなぁ」
新しくすると言うのは魂が綺麗な時ヴィゼットが判断すると魂をリセットさせ新しく生まれ変わらせるという一種の輪廻転生だ。
「んー、ちょっと荒行時だけど向こうの世界なら綺麗にできるかな?そういえば生前に違う世界に行きたいとか言ってたって書いてるわね」
ヴィゼットにはその魂が今回の生で何をしてどんな境遇でどんな発言をしたかがこと細かく書いてある本が一冊ある。その本は目の前の魂の事だけを写すので実際1冊しか使っていない。
「よし決めたわ。じゃあ、ちょっと"アセト"に連絡しようかしら」
そういうと主むろに目を瞑り独り言を言い出した。念話だ。アセトは異世界の神であり女性の神でヴィゼットと同じ階級の神だ。
「アセト?そうそう私よ、え?ケーキ奢ってくれ?何馬鹿なこと言ってんのよ!今あんたも仕事中でしょ!それは今度ね。それでね...」
ヴィゼットは私情を挟みながら今回の件の説明をした。
「あーハイハイ。おkーおkーじゃあこっち送ってよ。今、手空くから本人にも聞いとくよ。そっち黒い魂多いでしょ?忙しそうだしこっちで処理するよ」
ヴィゼットが対応する世界では"魔物"がいないため必然的に黒くなるのだ。
「助かるわ。今すぐ送るからよろしくね」
「はーい」
そう言うと目を開き「じゃあね」と手を振りながらにこやかにすると、主人公の魂はふっと消え別の場所へと送られた。
アセト「はーい、おつかれぇ。て、その状態じゃ話せないよね」
そう言うとアセトは魂の前に立ち宣言した。
"神アセトの権限にて魂の形を変え、顕現する事を許可する"
そう言うとこの天界のどこからか声が聞こえた
"許可を確認、対象者の確認完了、実行へ移ります"
数秒経つと天界に人の姿が現れたのだった。そしてアセトはその人に開口一番に言った。
「やぁ、君は、元の世界とは違う所へ行く覚悟と希望はありますか?」
主人公は魂になってからの記憶はなく状況も理解し難いものだった。
「は、はい?」
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