7 / 7
The war without ends
7
しおりを挟む
日が沈み終わる前に急いで夕食を食べることにする。
「今日はカレーにしようかな~。ついでにサラダも腐る前に食べておこう」
体を動かした為か食欲はかなりあり、ペロリと完食してしまう。
そして、寝る前に今日の一日を振り返ることとする。
「実際はギリギリの戦いだったな。体中は噛み傷でボロボロだったけどそれでも戦えていたのは痛覚耐性1が有ったからかもしれない。それに、あの狼モドキ達にもっと戦術があれば負けていた。あの機動力で背後を執拗に狙われでもしたら二体を相手するのも厄介だ。」
こうやって振り返ると自分に足りないものが見えてくる。
「回避能力を身につけるか、防御力を高めるかしないとこれから先は厳しいかもしれない。回避能力はすぐに身につくかどうかは分からないがレベルアップするにつれ体が理想の動きに近づいてきている。あとは防御力をどう高めるか…………よし、やってみよう」
瓦礫の中から丁度良さそうな縦約30センチ、幅約15センチの板を見つけてくる。それを腕にガムテープで固定すれば簡易的な楯……が完成した。
「うん、悪くはない。しっかりと固定されてて行動の邪魔にもならない。ただ強度は木だから期待できないけど、無いよりはマシといったところか」
防御面は当面解決は難しそうだが、戦い方は見えてきた。ひたすら回避して反撃するスタイルがいいだろう。
頭の整理が出来たためか急に睡魔が襲ってくる。それもしょうが無いことだろう。昨日から徹夜で戦闘をこなしたのだから疲れも相当溜まっていた。槍を傍に置き、非常時にいつでも動けるよう体は起こして寝ることにする。
(明日も頑張ろう…………)
意識はすぐに遠のいていった。
∞
チュンチュン、チュンチュン
鳥のさえずりが聞こえてきて、徐々に意識が覚醒しはじめる。
「朝か…」
胡座をかいて寝ていたためかあまり寝た感じがしない。
「ああ、ベッドで寝たい…」
無い物ねだりをしても何も始まらないのでフェイスティッシュで顔を拭き、朝食をセレクトする。
「梅干しのおにぎりと鯖の缶詰、味噌汁、緑茶にしよう」
朝は和食がいい。因みに味噌汁は熱湯で戻すタイプだ。出入り口に設置した机にセレクトメニューを持ち寄る。
「頂きます……ブフォオオオオオ!」
両手のしわとしわを合わせ、頂きますの儀式を終えて冷たい味噌汁を啜すするが、飲み込むまでには至らなかった。原因は目の前にある。
「キュウウウン」
「敵か!?」
すぐに槍を構え戦闘態勢を整えるが、相手は襲ってくる気配が無かった。
「ワフッ」
そこに居たのは仔犬だった。尻尾を左右に振っている。
「なんだ、犬か。驚かせんな、折角の味噌汁が殆ど無くなったじゃないか」
椅子に座りなおし、食事を再開する。
「ワン!」
「お、鯖の味噌煮意外とうまいな。おにぎりもシンプルにおいしい、味噌汁は……冷たいな」
「ワフッ!ワゥウウ、ワフッ!」
「もう一個おにぎり食べようっと」
「キャウウウン、ワン!ワンワン!」
もぐもぐと食事を進めるが、さっきから足下が煩い。というより膝に乗るな。
「ええい!自己主張が強すぎんだよ!うるせぇ!」
「ワウッ!」
「わうっ、じゃねぇ!俺は犬アレルギーなんだ離れろっ!」
「ワウッ!」
(駄目だコイツ!反応すればするほど喜んでやがる!)
「お願い…離れてくれ…グスッ鼻水と涙が、ックシュン!ヘッ……クシュン!」
「ワウゥウ~」
「放れろって言ってんだろうがぁ!」
「………………ワウ!ワウワウ!グルルルルルルッ」
「はぁ、やっと離れたか、疲れた……ん?アイツ外に出て何やってんだ?」
外を見ると遠くに人影が有った。
(いや、あれはゴブリンか。見たところ三匹で普通のゴブリンだ)
「よし!倒してくるからお前はここで待っていろ、わかったか?」
「ワウッ!」
ゴブリン達は既にこちらの存在に気づいており、駆けだしていた。コンビニの前で待ち構える。
「グギギ!」
「グゲー!」
「ギギ!」
武器は何も持っていないようだ。まっすぐバタバタと走ってくる。
「ふぅ、こい」
先ずは先頭から来たゴブリンに槍を突き出す。面白いように簡単に突き刺さり、一撃で仕留める。二体目が直ぐに来て槍を抜く暇が無いので槍を手放す。
拳が迫ってきたが楯(木の板)で受け流しナイフで反撃する。こちらもあっさりと倒す。
三体目はまだ距離がある為こちらから距離を詰め同じくナイフで切りつければ倒すことが出来た。
「驚くほど簡単に倒せた。これがレベルアップ……」
自分の成長を確かめることが出来た。少なくとも只のゴブリンに負ける心配はもう無くなっただろう。
「ワウゥー!」
「お、犬か。あまり近付くなよ」
「ワフッ」
「返事は良いけどなっ!纏わり付くな!あ、やばい、でる……ックシュン!ヘッ……クシュン!纏わり付くんじゃねぇええええええ!」
「今日はカレーにしようかな~。ついでにサラダも腐る前に食べておこう」
体を動かした為か食欲はかなりあり、ペロリと完食してしまう。
そして、寝る前に今日の一日を振り返ることとする。
「実際はギリギリの戦いだったな。体中は噛み傷でボロボロだったけどそれでも戦えていたのは痛覚耐性1が有ったからかもしれない。それに、あの狼モドキ達にもっと戦術があれば負けていた。あの機動力で背後を執拗に狙われでもしたら二体を相手するのも厄介だ。」
こうやって振り返ると自分に足りないものが見えてくる。
「回避能力を身につけるか、防御力を高めるかしないとこれから先は厳しいかもしれない。回避能力はすぐに身につくかどうかは分からないがレベルアップするにつれ体が理想の動きに近づいてきている。あとは防御力をどう高めるか…………よし、やってみよう」
瓦礫の中から丁度良さそうな縦約30センチ、幅約15センチの板を見つけてくる。それを腕にガムテープで固定すれば簡易的な楯……が完成した。
「うん、悪くはない。しっかりと固定されてて行動の邪魔にもならない。ただ強度は木だから期待できないけど、無いよりはマシといったところか」
防御面は当面解決は難しそうだが、戦い方は見えてきた。ひたすら回避して反撃するスタイルがいいだろう。
頭の整理が出来たためか急に睡魔が襲ってくる。それもしょうが無いことだろう。昨日から徹夜で戦闘をこなしたのだから疲れも相当溜まっていた。槍を傍に置き、非常時にいつでも動けるよう体は起こして寝ることにする。
(明日も頑張ろう…………)
意識はすぐに遠のいていった。
∞
チュンチュン、チュンチュン
鳥のさえずりが聞こえてきて、徐々に意識が覚醒しはじめる。
「朝か…」
胡座をかいて寝ていたためかあまり寝た感じがしない。
「ああ、ベッドで寝たい…」
無い物ねだりをしても何も始まらないのでフェイスティッシュで顔を拭き、朝食をセレクトする。
「梅干しのおにぎりと鯖の缶詰、味噌汁、緑茶にしよう」
朝は和食がいい。因みに味噌汁は熱湯で戻すタイプだ。出入り口に設置した机にセレクトメニューを持ち寄る。
「頂きます……ブフォオオオオオ!」
両手のしわとしわを合わせ、頂きますの儀式を終えて冷たい味噌汁を啜すするが、飲み込むまでには至らなかった。原因は目の前にある。
「キュウウウン」
「敵か!?」
すぐに槍を構え戦闘態勢を整えるが、相手は襲ってくる気配が無かった。
「ワフッ」
そこに居たのは仔犬だった。尻尾を左右に振っている。
「なんだ、犬か。驚かせんな、折角の味噌汁が殆ど無くなったじゃないか」
椅子に座りなおし、食事を再開する。
「ワン!」
「お、鯖の味噌煮意外とうまいな。おにぎりもシンプルにおいしい、味噌汁は……冷たいな」
「ワフッ!ワゥウウ、ワフッ!」
「もう一個おにぎり食べようっと」
「キャウウウン、ワン!ワンワン!」
もぐもぐと食事を進めるが、さっきから足下が煩い。というより膝に乗るな。
「ええい!自己主張が強すぎんだよ!うるせぇ!」
「ワウッ!」
「わうっ、じゃねぇ!俺は犬アレルギーなんだ離れろっ!」
「ワウッ!」
(駄目だコイツ!反応すればするほど喜んでやがる!)
「お願い…離れてくれ…グスッ鼻水と涙が、ックシュン!ヘッ……クシュン!」
「ワウゥウ~」
「放れろって言ってんだろうがぁ!」
「………………ワウ!ワウワウ!グルルルルルルッ」
「はぁ、やっと離れたか、疲れた……ん?アイツ外に出て何やってんだ?」
外を見ると遠くに人影が有った。
(いや、あれはゴブリンか。見たところ三匹で普通のゴブリンだ)
「よし!倒してくるからお前はここで待っていろ、わかったか?」
「ワウッ!」
ゴブリン達は既にこちらの存在に気づいており、駆けだしていた。コンビニの前で待ち構える。
「グギギ!」
「グゲー!」
「ギギ!」
武器は何も持っていないようだ。まっすぐバタバタと走ってくる。
「ふぅ、こい」
先ずは先頭から来たゴブリンに槍を突き出す。面白いように簡単に突き刺さり、一撃で仕留める。二体目が直ぐに来て槍を抜く暇が無いので槍を手放す。
拳が迫ってきたが楯(木の板)で受け流しナイフで反撃する。こちらもあっさりと倒す。
三体目はまだ距離がある為こちらから距離を詰め同じくナイフで切りつければ倒すことが出来た。
「驚くほど簡単に倒せた。これがレベルアップ……」
自分の成長を確かめることが出来た。少なくとも只のゴブリンに負ける心配はもう無くなっただろう。
「ワウゥー!」
「お、犬か。あまり近付くなよ」
「ワフッ」
「返事は良いけどなっ!纏わり付くな!あ、やばい、でる……ックシュン!ヘッ……クシュン!纏わり付くんじゃねぇええええええ!」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』
KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。
日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。
アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。
「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。
貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。
集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。
そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。
これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。
今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう?
※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは
似て非なる物として見て下さい
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた
下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。
ご都合主義のハッピーエンドのSSです。
でも周りは全くハッピーじゃないです。
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる