Real Fantasy

clome

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The war without ends

6

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 どうやらゴブリン達との死闘の後気を失っていたらしく、目を覚ました時には辺りがすっかり暗くなっていた。そして気付くことがあった。
「左腕が痛くない、治ってる!ということはまたレベルアップしたのかっ。ステイタス!」

〔STATUS〕

薬袋 歩

LEVEL: 6
VITAL: 正常
HP   : 30/30
MP   : 40/40

ASKILL  : 
PSKILL  : 邪悪耐性1・痛覚耐性1
BLESSING: 

 レベルは何と二つも上がっていた。それに加え、新しく痛覚耐性1というのも獲得していた。
「また強くなった、そんな気がする」
 だがこのくらいの強さでは駄目だろう。少なくともゴブリンを余裕で倒せるくらいでなければ外を自由には出歩けない。敵はゴブリンだけとは限らない、もっと強くなることを決意する。
「それにしてもお腹減った、朝から何も食べてない……」
 コンビニに戻り野菜のサンドイッチとコーヒーを手に取る。出来るだけ肉を連想させる物は食べたくなかった……
 さぁ食べよう、としたときにこのコンビニにはもう一人居たことを思い出す。飲料コーナーの前に行き、仏さんの前で手を合わせる。
(あんたが生きててくれれば良かったのに……)
 自然と知らない誰かなのに、涙が溢れてきた。それは首元を食い千切られた跡があったからだろうか。
 抵抗した形跡は無く、それはあの時を思い出せば理由が分かる。動く事すら出来ずにやられたのだろう。
(この人は地震の後生きてたんだ、俺がもう少し早く来れば……くそっ!)
 懐中電灯と園芸用の小さなスコップ、そして仏さんを背中に背負いコンビニの裏手へと向かう。
 作業は思っていた何倍もの速度で進み、いくら動いても殆ど疲れることは無かった。おかげで朝日が地平線から漏れ出す頃には仏さんを埋め終わった。
 空き瓶を持ってきて近くに小さく咲いていた花を入れる。そして、仏さんの胸ポケットに有ったタバコに火をつけ黙祷を捧げる。
「土葬で悪いな、間に合わなくてすまなかった……」


 すっかり朝になってしまったが遅めの夕食を摂ることにする。
「このサンドイッチの賞味期限て昨日の夕方までだ…ま、いっか」
 さて、今日も頑張ろう。コンビニの出入り口に休憩室から机とパイプ椅子を持ってきて、その場所に陣取る。
「前方、敵影なしっと。良い天気だ」
 見渡す限りには動く物は何もなく、空は澄み切っていた。淀んでいた心が少しだけ晴れる気がした。
「そうだ、いまのうちに情報を集めておきたい。何が起こっているのかニュースで分かるはず!」
 急いでスマホを取り出しブラウザを開くが、表示された画面は残酷だった。
「なっ!通信エラー……そんな、ネットが繋がらないなんてどうすれば……そうだラジオ………………くそっ、何でこっちも繋がらないんだッ!」
 何度試しても結果は同じで現実は非情だ。電話回線も使えず誰とも連絡を取ることが出来なかったが、特に自分に大切な人が居なかったことは不幸中の幸いだろう。
「落ち込んでても何も始まらない、俺は何がなんでも生き残る。たとえ、ゴブリンよりも強い敵が現れても倒してみせる。だって、死にたくないから。そうして生き延びれば次第に何が起こっているのかも分かるはずだ。とにかく今日を生き延びよう……」



 コンビニの出入り口で見張りを初めて四時間くらい経っただろうか。太陽が頂点に差し当たる頃、コンビニの周囲の罠がカラカラと反応する。
(来たか!)
 すぐさま槍を持って立ち上がり、構えを取る。ナイフは常にポケットに携帯している。
 そろりと出入り口から顔を出し左右を確認すると、左側五メートル程の距離に異型の狼を発見する。犬歯は長く鋭さがあり、脚の筋肉が発達している。又、体長も一・五メートル程あり大きい。
 直ぐさま戦闘態勢に入り、相手が此方に気付くこととなる。
「グルルルルル、ガウッ!」
 獲物を見つけた異型の狼は、愚直に飛び出してきた。しかりと槍を両手で握り締め、命中率の高そうな胴体目掛けて真っ直ぐ突き出す!
「キャイン!」
 槍は相手の勢いもあってかかなり深く刺さり、一撃で行動不能にすることが出来た。
「上手くいって良かった。ゴブリンよりかは弱いな、いやレベルが上がったからそう感じるだけかも知れない」
「ガウ!ガウガウ!」
 倒したところに更に後方から二匹現れる。
(二匹同時にか、やりづらいな。とにかく片方を先に倒そう)
 先に飛び込んできた狼モドキに槍を先程と同じ要領で突き出し、手応えを感じた瞬間に後ろへと不器用にジャンプする。慣れてないためによろりと体勢を崩す事となったがその判断が命拾いへと繋がる。
「ガウ!?」
 噛み付くことに失敗したもう一匹の狼モドキが、俺の前に空中から着地する。その時を逃すまいとまだ整わない姿勢から槍を突き出すが、右前脚を負傷させるだけに留まる。
 だがそれでも十分。ポケットから取り出したナイフで動きが遅くなった狼モドキに自分の怪我を厭斬りつける。勿論噛み付いてくるが、それならば腕を噛み付かせ体の中から斬りつける。堪らず後ずさりしたところを最後に腕を振り下ろして仕留めることが出来た。
「アオーーン!」
 いつの間にか狼モドキが一匹増えており、仲間を呼ばれたようだ。
(お前らが何匹集まっても一緒、経験値にしてやる)
 更に二匹、三匹と数が増えていくがやることは変わらなかった。体中噛み付かれボロボロになりながらも次々と狼モドキを倒していく。そして、数えるのが億劫になる頃あの声が響き渡る。

〝テレッテレ~〟
〝levelが1上がりました〟

「ヨッシャー!レベルアップ!」
 たちまち今まで受けた攻撃の数々が癒やされることとなる。
「さぁこいや!俺はまだまだいけるぞッ!」
 だが狼モドキ達は立ち向かっては来ない。
 アオーーン!
 一匹が吠えたかと思うとその一匹を先頭に逃げ出し始める。
「なんだ、もう終わりか」
 高まっていた集中力が四散する。かなりの時間を戦っていたらしく、日は沈み始めていた。
「夕ご飯にしよう、とその前に…ステイタス!」

〔STATUS〕

薬袋 歩

LEVEL: 7
VITAL: 正常
HP   : 35/35
MP   : 50/50

ASKILL  : 
PSKILL  : 邪悪耐性1・痛覚耐性1
BLESSING: 

「うん、あまりかわらないか。だけど強くなってるのは分かるんだ、頑張ろう」
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