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10時間目「自己紹介」

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あの後、リナちゃんは自分の席に戻った。

これで全員がおもらしをしたからということで、

元着ていた下着に履き替えた。

その間、先生は何事もなかったかのように、自分のおもらしの後始末を行った。

とても慣れた手つきだった。


『と!いう感じね。

おもらしに必要なのは安心感!

いかにして相手が安心できるかを考える。

必要であれば、自分の身を犠牲にしてでも相手を支える。

それが、相手との信頼を生むの。

信頼がなければ出すものも出せない。

精を絞るあなたたちサキュバスに必要なことよ。』


今さっきおもらしをして床をびしょびしょにしたとは

思えないような高々として高揚感をもって言い切った。


『さて、今日の勉強はここまで!

残った時間は…自己紹介ターイム!』


先生のテンションがさらに上がった。


『あのね、朝からずーっとみんなのこと見てたけど、

全然おしゃべりとかしないじゃない!

これから1年間一緒にいるんだよ!

ちょっとは仲良くなろうとしないと!

ね。

あ、もしかして、そういうノリが嫌いな子とかいる…?』


もしかして悪いことを言ってしまったかも?ということを本気で心配しているような顔で

先生は教室を見渡す。


『いないわね。じゃあそうと決まれば…

まずは机をみんなで向かい合わせて…

あ、職員室からお菓子とジュースもってくるわね。

あっちの世界からこっそりもってきたんだー。

こっちの世界の子の舌に合うか分からないけど…。

まあせっかくだから食べてね。

じゃ!すぐ戻るから、机の準備よろしく!』


そう言って先生は教室を去っていった。


「な…なんだったんだろう。」

「不思議な先生…。」

「不思議な先生?いや、ただの変態でしょ。」

「そうね。間違いない。

でも…

もしかしたら、いい先生なのかもしれない…。」
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