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第1部
22 看病
木漏れ日が揺れていた。
昼の森は思ったより明るい。高い木々の間から差し込む陽光が、斑に地面を照らしている。
木漏れ日が彼の髪を透かして、金色が淡く光る。仮面の奥から見える唇が、わずかに開いた。
そのまま顔に近づいてきて――
やばい、と反射的に目をつぶった。
次の瞬間、軽い体が、パタッと俺に倒れ込んできた。
「……っ!?」
思わず抱きとめる。リアムの体が腕の中に収まる。細い指が俺の服をぎゅっと掴み、力なく震えていた。
「はぁ……はぁ……」
荒い呼吸が、胸元に当たる。昼の森は静まり返っているのに、その音だけがやけに大きく耳に響く。
「おい、リアム?」
返事がない。ただ熱い。木陰の下では、仮面越しに覗く彼の顔は見えない。
嫌な予感がして、俺は急いで仮面を外す。紐をほどいた瞬間、彼の体がぐらりと揺れた。
現れた顔は、異様に赤い。
白い肌が火照り、睫毛は湿り、唇は乾いている。
「……っ、カイル……」
額に手を当てた瞬間、思わず息を呑んだ。
「熱っ……」
指先に伝わる異様な熱。いつからこんな状態だったのか。
「もしかして、寝れてなくて、熱出たのか?」
問いかけると、リアムは少しうつむき、少しだけ唇を噛んだ。森のざわめきの中、かすれた声が落ちる。
「だって……だって、カイルに嫌われちゃったと思って……」
「は?」
「どうしたらいいか分からなくて……それで、毎日悩んで、考えて、そしたら全然眠れなくて……」
その言葉が、胸の奥に突き刺さる。
思い当たるのは、先日の寮の空き部屋でのこと。突き放すような言い方をしたのは事実だ。でも、それは――、リアムが俺に嫌がらせをしたからで。
しかし、ふと考える。嫌われるように行動しようと決め、行動したのは俺だ。それにリアムが反応しただけだ。なら、俺が不眠の原因なのか?
「分かったから、もう喋らなくていい」
それ以上言わせたら、俺の方が耐えられなくなりそうだった。
俺は急いでテントを張り、リアムを中へ運ぶ。地面の冷えが伝わらないように毛布を敷き、その上にそっと寝かせた。
ゆっくり寝かせると、リアムは俺の袖を掴んだまま離さない。その指先が、かすかに震えている。
「水、飲めるか?」
ボトルを差し出すと、リアムはかすかにうなずいた。俺が支えながら口元に傾けるが、うまく飲み込めず、水が彼の口元から顎を伝ってぽたぽたとこぼれる。
このままじゃ脱水になる。
どうしようか……と迷っていると、リアムが辛そうな顔のまま、ふっと微笑んだ。熱で潤んだ瞳が、まっすぐ俺を見上げる。
「口移しで、飲ませて……」
頼むような目でこちらを見つめてきた。その目には、いつもの生意気さが少しだけ抜け落ち、どこか子供のような無防備さが宿っていた。
彼の無茶なお願いに、俺は驚きつつも、他に方法が思いつかず、仕方なく自分の口に水を含み、そっと彼の唇に触れた。
ゆっくりと水を流し込むと、リアムの喉がこくり、と動いた。何度か繰り返すうちに、呼吸が少しだけ落ち着く。
水が喉を通る音を聞きながら、リアムはやっと楽そうな顔をした。その顔に少しだけ笑みが浮かぶのを見ると、胸が少し温かくなる。
だが、リアムの体調はよくない。
演習中に起きた重大な怪我や病気は、すぐに学校に連絡し、適切な処置を行うこときになっている。
「……リタイアするか」
心の中で葛藤しながらも、俺はつぶやく。リタイアはポイントが大幅に減点されるが、病人を連れ回すほど俺はひどいやつじゃない。
だが、その言葉に彼は目を見開いた。
「ねぇ、カイル。お願い、明日まで待って。回復しなかったら、リタイアするから。」
「でも、」
俺が説得する言葉を言いかけたが、リアムがかすれた声で遮った。
「約束した、んだ。負けたら、離れるって」
「……離れる?」
その言葉が、薄暗い森の中で響いた。少しだけ息を呑む。
短い言葉だったが、彼が何を言おうとしているのか、ぼんやりと理解できた。この演習で、勝利をつかむことで、何かを証明しようとしているのだろう。
思っている以上に、覚悟をもって参加していたのをようやく理解する。
熱のせいか、それとも別の理由か。リアムの瞳は潤んでいた。
「明日まで待つ。でも無理はさせない」
「うん……」
安心したように微笑んだ直後、リアムは意識を手放した。
抱き寄せると、規則正しい呼吸。気絶というより、限界で眠ったらしい。
俺は彼の額に濡れ布を置き、隣に腰を下ろす。こんなに近くで、こんなに弱った姿を見るのは、ゲーム内の記憶を含めても初めてだ。
その弱々しい姿に、心の中で何度も葛藤が繰り返された。無理をして倒れて、また俺が彼を支えるだけでは意味がない。
だが、それでも、リアムのこの演習に掛ける想いを尊重したいと思った。
それと同時に、リアムの行動が、ゲームと変化していることに、少し心がざわめいた。
しばらくそのまま見守り、森の中のひんやりとした空気を感じていた。その中で、リアムが無言で眠っている姿は、どこか異常なほどに静かで、俺の心を少しずつ落ち着けていった。
---
しばらくして、リアムがうっすら目を開けた。
「……っあ、カイル?」
「大丈夫か?」
抱き起こして、少しだけ水を飲ませる。
「……別に、僕の看病なんかしなくていい。」
リアムは相変わらず、普段の生意気な調子で言ったが、その声にはどこか力がなかった。それでも、いつもの調子に戻ったことに、俺はほっとする。
「そう言うけど、さっき言ったじゃないか、……嫌われるのが怖いって。」
小さな声で俺は言った。
その言葉に、リアムは一瞬だけ驚いたような顔をして、すぐに視線をそらした。
「…うるさいな。」
そんなことを言いながらも、顔を真っ赤にして、少し小さな声で、ぽつりと続けた。
「……ずっと一人だったんだ。だから、人との普通の接し方が分からなくて、こんなの初めてで……嫌われるのが、怖くて」
その告白は、静かな夜に溶けるように落ちた。
そして、その言葉は、意外にも心に響いた。俺だけじゃなくて、リアムもまた、ひとりぼっちだったのか。
「そっか」
「カイルに避けられた気がして、頭ぐちゃぐちゃになった」
「避けてない。ただ……距離、分かんなくなっただけだ」
「……なにそれ」
リアムがじっと見つめてくる。
「俺も1人は寂しいし、なんでもないようなふりしてるけど、本当は、嫌われるのが怖い」
何気なく口をついて出た言葉だったが、それに自分自身も驚いた。こんな醜い本心なんて、誰にも言ったことなかった。
少しだけ沈黙が流れた後、俺は意を決して言った。
「じゃあさ、俺たち、友達になろうよ」
その言葉を言うと、リアムは一瞬、驚いたような顔をして、次第に顔が赤くなった。
「えっ……何言ってんの?」
「馬鹿みたいだろ。でも、俺は友達がいないんだ。友達のなり方がわかんない。こんな俺じゃ、だめか?」
そう言うと、そっぽを向きながらも、手だけをこちらに向けてきた。こちらから見える頬が赤い。
「カイルがそんなに言うならしょうがないなぁ……友達がいないカイルの、初めての友達になってあげるよ」
「そっか、友達になってくれるのか、ありがとう」
「ふんっ、特別だからね」
そう言い合いながら、なんとなく笑いがこぼれる。
テントの中は静かで、外では風が木々を揺らしている。
さっきまで不安で押しつぶされそうだった胸が、今は不思議と温かい。
リアムがそっと俺の袖を掴んだ。
「……友達なんだから、一生離れないでね、カイル」
「約束はできない。けど、大切にするよ」
そう言うと、リアムは安心したように目を閉じた。
その寝顔を見つめながら、俺は小さく息を吐く。
初めての友達、か。
胸の奥が、じんわりと熱い。
俺は彼の隣で、静かに夜を見守った。
昼の森は思ったより明るい。高い木々の間から差し込む陽光が、斑に地面を照らしている。
木漏れ日が彼の髪を透かして、金色が淡く光る。仮面の奥から見える唇が、わずかに開いた。
そのまま顔に近づいてきて――
やばい、と反射的に目をつぶった。
次の瞬間、軽い体が、パタッと俺に倒れ込んできた。
「……っ!?」
思わず抱きとめる。リアムの体が腕の中に収まる。細い指が俺の服をぎゅっと掴み、力なく震えていた。
「はぁ……はぁ……」
荒い呼吸が、胸元に当たる。昼の森は静まり返っているのに、その音だけがやけに大きく耳に響く。
「おい、リアム?」
返事がない。ただ熱い。木陰の下では、仮面越しに覗く彼の顔は見えない。
嫌な予感がして、俺は急いで仮面を外す。紐をほどいた瞬間、彼の体がぐらりと揺れた。
現れた顔は、異様に赤い。
白い肌が火照り、睫毛は湿り、唇は乾いている。
「……っ、カイル……」
額に手を当てた瞬間、思わず息を呑んだ。
「熱っ……」
指先に伝わる異様な熱。いつからこんな状態だったのか。
「もしかして、寝れてなくて、熱出たのか?」
問いかけると、リアムは少しうつむき、少しだけ唇を噛んだ。森のざわめきの中、かすれた声が落ちる。
「だって……だって、カイルに嫌われちゃったと思って……」
「は?」
「どうしたらいいか分からなくて……それで、毎日悩んで、考えて、そしたら全然眠れなくて……」
その言葉が、胸の奥に突き刺さる。
思い当たるのは、先日の寮の空き部屋でのこと。突き放すような言い方をしたのは事実だ。でも、それは――、リアムが俺に嫌がらせをしたからで。
しかし、ふと考える。嫌われるように行動しようと決め、行動したのは俺だ。それにリアムが反応しただけだ。なら、俺が不眠の原因なのか?
「分かったから、もう喋らなくていい」
それ以上言わせたら、俺の方が耐えられなくなりそうだった。
俺は急いでテントを張り、リアムを中へ運ぶ。地面の冷えが伝わらないように毛布を敷き、その上にそっと寝かせた。
ゆっくり寝かせると、リアムは俺の袖を掴んだまま離さない。その指先が、かすかに震えている。
「水、飲めるか?」
ボトルを差し出すと、リアムはかすかにうなずいた。俺が支えながら口元に傾けるが、うまく飲み込めず、水が彼の口元から顎を伝ってぽたぽたとこぼれる。
このままじゃ脱水になる。
どうしようか……と迷っていると、リアムが辛そうな顔のまま、ふっと微笑んだ。熱で潤んだ瞳が、まっすぐ俺を見上げる。
「口移しで、飲ませて……」
頼むような目でこちらを見つめてきた。その目には、いつもの生意気さが少しだけ抜け落ち、どこか子供のような無防備さが宿っていた。
彼の無茶なお願いに、俺は驚きつつも、他に方法が思いつかず、仕方なく自分の口に水を含み、そっと彼の唇に触れた。
ゆっくりと水を流し込むと、リアムの喉がこくり、と動いた。何度か繰り返すうちに、呼吸が少しだけ落ち着く。
水が喉を通る音を聞きながら、リアムはやっと楽そうな顔をした。その顔に少しだけ笑みが浮かぶのを見ると、胸が少し温かくなる。
だが、リアムの体調はよくない。
演習中に起きた重大な怪我や病気は、すぐに学校に連絡し、適切な処置を行うこときになっている。
「……リタイアするか」
心の中で葛藤しながらも、俺はつぶやく。リタイアはポイントが大幅に減点されるが、病人を連れ回すほど俺はひどいやつじゃない。
だが、その言葉に彼は目を見開いた。
「ねぇ、カイル。お願い、明日まで待って。回復しなかったら、リタイアするから。」
「でも、」
俺が説得する言葉を言いかけたが、リアムがかすれた声で遮った。
「約束した、んだ。負けたら、離れるって」
「……離れる?」
その言葉が、薄暗い森の中で響いた。少しだけ息を呑む。
短い言葉だったが、彼が何を言おうとしているのか、ぼんやりと理解できた。この演習で、勝利をつかむことで、何かを証明しようとしているのだろう。
思っている以上に、覚悟をもって参加していたのをようやく理解する。
熱のせいか、それとも別の理由か。リアムの瞳は潤んでいた。
「明日まで待つ。でも無理はさせない」
「うん……」
安心したように微笑んだ直後、リアムは意識を手放した。
抱き寄せると、規則正しい呼吸。気絶というより、限界で眠ったらしい。
俺は彼の額に濡れ布を置き、隣に腰を下ろす。こんなに近くで、こんなに弱った姿を見るのは、ゲーム内の記憶を含めても初めてだ。
その弱々しい姿に、心の中で何度も葛藤が繰り返された。無理をして倒れて、また俺が彼を支えるだけでは意味がない。
だが、それでも、リアムのこの演習に掛ける想いを尊重したいと思った。
それと同時に、リアムの行動が、ゲームと変化していることに、少し心がざわめいた。
しばらくそのまま見守り、森の中のひんやりとした空気を感じていた。その中で、リアムが無言で眠っている姿は、どこか異常なほどに静かで、俺の心を少しずつ落ち着けていった。
---
しばらくして、リアムがうっすら目を開けた。
「……っあ、カイル?」
「大丈夫か?」
抱き起こして、少しだけ水を飲ませる。
「……別に、僕の看病なんかしなくていい。」
リアムは相変わらず、普段の生意気な調子で言ったが、その声にはどこか力がなかった。それでも、いつもの調子に戻ったことに、俺はほっとする。
「そう言うけど、さっき言ったじゃないか、……嫌われるのが怖いって。」
小さな声で俺は言った。
その言葉に、リアムは一瞬だけ驚いたような顔をして、すぐに視線をそらした。
「…うるさいな。」
そんなことを言いながらも、顔を真っ赤にして、少し小さな声で、ぽつりと続けた。
「……ずっと一人だったんだ。だから、人との普通の接し方が分からなくて、こんなの初めてで……嫌われるのが、怖くて」
その告白は、静かな夜に溶けるように落ちた。
そして、その言葉は、意外にも心に響いた。俺だけじゃなくて、リアムもまた、ひとりぼっちだったのか。
「そっか」
「カイルに避けられた気がして、頭ぐちゃぐちゃになった」
「避けてない。ただ……距離、分かんなくなっただけだ」
「……なにそれ」
リアムがじっと見つめてくる。
「俺も1人は寂しいし、なんでもないようなふりしてるけど、本当は、嫌われるのが怖い」
何気なく口をついて出た言葉だったが、それに自分自身も驚いた。こんな醜い本心なんて、誰にも言ったことなかった。
少しだけ沈黙が流れた後、俺は意を決して言った。
「じゃあさ、俺たち、友達になろうよ」
その言葉を言うと、リアムは一瞬、驚いたような顔をして、次第に顔が赤くなった。
「えっ……何言ってんの?」
「馬鹿みたいだろ。でも、俺は友達がいないんだ。友達のなり方がわかんない。こんな俺じゃ、だめか?」
そう言うと、そっぽを向きながらも、手だけをこちらに向けてきた。こちらから見える頬が赤い。
「カイルがそんなに言うならしょうがないなぁ……友達がいないカイルの、初めての友達になってあげるよ」
「そっか、友達になってくれるのか、ありがとう」
「ふんっ、特別だからね」
そう言い合いながら、なんとなく笑いがこぼれる。
テントの中は静かで、外では風が木々を揺らしている。
さっきまで不安で押しつぶされそうだった胸が、今は不思議と温かい。
リアムがそっと俺の袖を掴んだ。
「……友達なんだから、一生離れないでね、カイル」
「約束はできない。けど、大切にするよ」
そう言うと、リアムは安心したように目を閉じた。
その寝顔を見つめながら、俺は小さく息を吐く。
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