ドラゴンに転生 私は……。

霧牙

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一話 始まり

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 ………。目が覚めた。だけどおかしいだって私は死んだのにどうして?あんな目にもあったのにまだ私に生きていろっていうの?
 ……もういいや喉がかわいたし水でも飲みに行こう。そう思って周りを見ると森だった。どういう事なんだろう?
 ……これはよく読んでた異世界転生みたいなんだけど、まだ異世界じゃないと思ったけど自分の体を見たら、ここは異世界だと否定できなかった。
 だって私の体がドラゴンだったから。背中に違和感があってチラッと見るとコウモリの羽に似ているはねが見えて、しかも尻尾っぽい感覚があるし、手とか足も鱗だらけでこれはもう私の体がドラゴンという事を認めるしかない。
 体がドラゴンで良かった。もしも、あんな奴らともう一度同じになっちゃったら文句言いまくった上に死のうと思ってたんだけど、憧れのドラゴンにも会えた(?)からその気は無くなったからいいや。死ぬ前はろくなことにしかならなかったからね。いい思い出とか全く無いし、本当にドラゴンの体で良かった。
 後、どうでもいいかもしれないけど目の色は深い青だけど見る限り全部真っ白だったよ私の体。全身真っ白だね。白が特別好きっていう訳でもないからどうでもいいんだけどさ。
 …そういえば、喉がかわいてたのを忘れてた。よし、川を探しに行こう。



 しばらく歩いていたら広い場所に出た。行ってみると凄いデカい湖があった。向こう側まで見えないほどでびっくりした!しかも、水が綺麗で美味しそうだし飲もうかな。



よし、この位でいいかな。水、美味しかったからまた来よう。
 何かあった時のために飛ぶ練習をしよう。…うーん?こういうのって助走とかつけた方がいいのかな?とりあえず、つけないで出来そうに無さそうだったらつけよう。
 まずは翼を動かした方がいいのかな?適当にパタパタ動かしていると不思議と動かし方が分かったような気がしてその通りに動かしてみると、ふわっと体が浮いた。
 初めて空を飛ぶ感覚が楽しくて調子に乗って、飛び回った。



 それで気が付くと、あれだけ大きい湖がどこにも見えない所まで飛んできたみたい。少しどころかかなり焦った。
 とりあえず、地面に降りて近くの木に寄りかかって少し時間が経ってやっと冷静になって色々考えてみたけど、良い案が見つからなかった。



 だんだん暗くなってきて、ここにいるのはやめようと思い適当に歩く事にする。
 真っ暗になっても結局戻れなかったから、地面に横になって寝る事にする。それじゃ、お休み……。
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