ドラゴンに転生 私は……。

霧牙

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2話 出会い

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 ん……。ふぁー。さて、朝になって明るくなったから歩くか。
 しばらく歩いていたら、古い教会を見つけた。この教会、そこら中にコケが生えてる。誰も使ってなさそうな感じだけど、ここに来てから何か雰囲気が変わった気がするんだよね。神でも居るのかな?中に入っても大丈夫そうだからちょっと探索してみよう。



 色々歩きまわって一番広い部屋っぽい所に戻ると、さっき来た時には居なかった男の人がいた。……よし、戻るかと思った瞬間

「待ってくれ。お前に渡す物があるんだ」

本当は人間に近づくのも嫌な私が普通にスーッと自分から近づいた事に、驚いた。おかしいな?この前、人を見かけた時は嫌悪感が凄くてすぐに引き返したのに。…こいつが普通じゃないって事にしておこう。
 カードみたいな物を三枚受け取ったのはいいんだけど、すぐにどこかに消えてしまった。よく分からないんだけど消えていいの?

「俺からは以上だ。後、サービスだ。これも受け取っておけ」

スルーですか。まあいいけど。それで、ビー玉みたいな物をもらった。…何だろう食べたい気がする。後にとっておこう。
 教会?を出て少し歩いて適当な場所に座り、さっきもらったビー玉を食べてみた。何だか眠い……お休み…。



 ん……。え?ここはどこ?そして私は涙出してるの?……それにしても、いつも以上に周りがデカく感じる。まさか私が小さくなった?!マジですか?……マジですね。はぁ…。

「戻ってきたー!迷子になりそうになったけど、大丈夫だったね!」

それはもう迷子だと思うけど…。あれ?この人不思議な感じがするけど、安心する…。

「おっ!起きたんだね!良かったー。あの森、いっぱい密猟者とかいるから危険なんだよ!こんなに小さいドラゴンの子が狙われない訳がないからね!本当に良かった!」

ぎゅうっと抱きしめられる。あの森危険だったんだ…。確かに人いたムカつく位に。だけど、こんな私を助けるのは百害あって一利なしだと思うんだけどこの人は何考えてるんだろう?

「……普通の人は竜の子は助けないんだ。竜の親の怒りに触れたくないからだってさ。そんな理由で小さな命が危険さらされているのに見て見ぬふりするなんて私には理解できないよ……」

……。優しいな。この人の様な奴は居なかった。一人でもいれば、私の未来は変わったのかな…。アイツ等は多分変わんない精々、私と同じ目に合うかそれよりも酷い事になるだけだから。……もう過去の事は忘れよう。自分が嫌な気分になるだけ。とにかくこの人を何とかしないと!
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