反転の書〜異界の扉が開いた現実世界を生きるという事

Fragment Weaver

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煉獄への誘い

門の試練4

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「幽鬼になる以外に門から外の世界に出る方法は無いのか?」
「さあ、そこまではよく知らないわ。仮にそんな抜け道があったとしても私は知らないもの。本当にそんな大それた事を知りたいのなら直接門に尋ねてみるといいわ」
「門に訊ねる?もしかして門には意思があるのか?」
「そうよ、はじめに言ったでしょう?門がこの街の掟そのものなのよ。亡者達を選別するための掟を定めた何者かの意思を実行するのが試しの門なの」

いちいちカンに触る言い方だったが、確かにそのような事を言っていた気がした。
それにしても頼んだメニューが運ばれてくる気配が全く無い。
この店は相席とカウンター席だけかと思っていたがどうやら店の裏手にもテラス席があるようだった。
「門と意思疎通するには?普通に話しかければいいのか?」
「実際に行けばすぐにわかるわ。何だったら今すぐ門まで案内しても良いけれど…でもその場合、さっき頼んだ料理のお代はあなたが持つのよ」

「いや結構歩いたから俺も腹が減ってるし、せっかくだから少し食べて行くよ。ここの世界の食事もちょっと興味があるし」
「そうなると私は自分のしか頼んで無いから、新たに頼まないといけないけれどどうする?自分で頼んでみる?」
カウンター越しに人間離れした身のこなしで料理を運びながらオーダーを取って行く一人の店員の方を眺めながら彼女が聞いてくる。
「いや、何が書いてあるかもわからないし出来れば同じ料理の注文を頼めるかな」
「いいけれど、後悔するかもよ?」
そう言って彼女は意味深な笑みを浮かべる。
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