反転の書〜異界の扉が開いた現実世界を生きるという事

Fragment Weaver

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断片化された体系

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「これは?」

「第一の関門に到達した記念よ。結局あなたは門に選ばれなかったけど何も無いというのはあんまりでしょう?あなたは此処へ到達した。それってありきたりのようだけど、誰にでも出来る事では無いのもまた事実よ」
「記念…」
「期待されると困るから始めに言っておくけれど特別なものでは無いわ。ご利益とかそういう効果は無いわよ」
「そう。ただの記念。スタンプラリーの判子のようなものと思ってくれればいいわ」
「初めはあんなに仰々しく言っておいて終わった後はスタンプラリー扱いって…。新たな能力の獲得とかそういう特別なものは全く…一切無いのか?」
「無いわ」
「何か、配当が付くとかは?」
「んー、言われてみれば何かあったような気も…ちょっと待ってね」
そういうと門の使徒精霊は懐から古びた紙切れのようなものを読みだした。
「マニュアルによれば…あ、言うの忘れてた」
そう言うと彼女はこちらへ向き直ると改まった顔で
「貴方がその『流転の刻印』を持つ限り、貴方の霊魂の安全と死後の居場所は我々代行者が保証します。もう既に貴方は他所者では無いわ。この街に店を構える私達の店子のようなものよ」
「店子…」
「その刻印は貴方の魂をこの地へ縛り付ける枷であり、貴方をこの地へ繫ぎ止める楔なの」
「だから本当に今回はたまたま此処へ貴方は来たけれど、次回からはこの街に必ず来ることになるわ」
「じゃあ刻印がある間は別の街には行けないのか?」
「門が使えるようになれば行けるけれど、この世界で身元が保証された住民として滞在出来るのはこの街に限られるという事ね」
「もし別の街が気に入ってそこに移住したくなったら?」
「その時はその刻印が失効するのを待つか、あの河の水で洗い流す事ね。でも生半可な覚悟ではやらない方が身のためよ」
「?」
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