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第6話
新たに開発した魔法のことで、王宮附属の魔法院に呼び出されたルミエラは、足早に回廊を歩いていた。何しろここは盗人と盗人の夫が権勢を振るう場所である。家が安らげる場所であるとは思わないが、こんなところより幾分かマシである。
敵の侵入を阻むためもあって王宮は正規の道を進むとかなり曲がりくねったものになり、随分と疲れる。魔法院は王宮の奥に位置しているため尚更であった。
ルミエラは一度足を止めて深く息を吐いた。デビュタントも済んでいない8歳児とはいえど、王宮に参内するにはそれ相応の恰好がある。レースや宝石が縫い付けられた衣装は着慣れているけれども、久しぶりの高いヒールで足が痛んでいた。周囲に悟らせるつもりはないので、庭園を眺めているふりをする。痛みが引いたところで再び歩き出した矢先、角で人とぶつかり尻餅をついた。ヒールが片方、足から脱げそうになっている。
「っ!」
「済まない、大丈夫かい?」
「不注意でした、申し訳――」
人前で醜態を晒したという恥辱を胸の内に隠しながら顔を上げて、ルミエラは絶句した。
何度悪夢に見ただろう。何度呪っただろう。何度、罵声を浴びせただろう。
「靴擦れをしているようだね。手当てをしてあげよう」
結構です、と言いたかったが、喉はいたずらに鳴るばかりで、明瞭な声を発することが出来なかった。
盗人は己の顔をしているから平静を装うことができていたけれど――この男に対する恐怖と嫌悪はどうしたことだろう。誰にも声が届かないあの場所で絶望した時に見たこの顔、ルミエラの体を汚した男。
――王太子の腹違いの兄にして、盗人のかつての想い人。
第一王子、リュディガー。
――もう、わたくしはわたくしに戻れない。
体を覆った絶望が、かつてルミエラがルミエラでなくなった日の記憶が、ひたひたと胸を浸食していく。目の前で穏やかに微笑む男が、けだものの顔に変わっていく。
「......令嬢? ザイツェフェルト嬢!」
黒い斑紋が視界に生じて、ルミエラの意識は閉ざされた。
***
「んっ.......ふあっ、リュディガー、様......」
「っ......ルミ」
これは夢だ、とルミエラはすぐに分かった。舌を絡ませる下品な水音と、荒い息遣い。互いを見つめる熱の籠った眼差し。
ルミエラの体が汚された日の情景だ。
長い口づけに盗人は喘ぎ、その口の端から唾液が零れた。第一王子は口を離すと、その跡を手で拭いとる。暫く盗人は荒い息を吐いていたが、やがて深く息を吸うと、悲し気に微笑んだ。
「リュディガー様......お慕いしていました。最後に夢を叶えてくださって、ありがとう......」
「ルミエラ嬢......」
盗人と第一王子は切なげに視線を交わしている。一夜の夢、一度だけのこと。ふたりの熱情はそれでおしまい。そう決めたのはつい先程のことだった。けれどもその体を暴きたいと互いに思っているのだろう、ふたりともその場から立ち去り難く、黙り込んでいる。
「......私はいつも、君を想っている。どんな時でも、君の味方になる。それだけは......どうか、忘れないでほしい」
盗人は小さく息を飲んだ。その目に涙が浮かび、頬を滑る。
「はい......はい。決して忘れません」
「――もう、行きなさい。アークレイドが待っているだろう」
名残惜しそうに抱擁を交わすと、ルミエラは教室を去って行った。
それからすぐに第一王子は卒業し、臣籍に下った。
けれど、この時の誓いが守られたことをルミエラは知っている。
もうすぐ30になろうと言うのに妻のひとりもおらず、養子を迎えてもいない。数多の縁談を断り続ける王子の心には、あの世の住人が住んでいるのだという――
あろうことかこの男は、死んだ人を恋うていると偽り、十年以上も盗人との約束を守って盗人を愛し続けているのだ。盗人が王妃になり、子をふたり産んでも尚。
純愛だと、そう評する人もいるだろう。叶わぬ恋に身を焦がし、それでも一途に相手を思ったのだと胸を厚くする人もいるかもしれない。
けれど、第一王子にとって盗人は、弟の婚約者だった。盗人にとっての第一王子は、婚約者の兄だった。
たとえ双方がどれだけ相手のことを想っていたとしても、それは不貞に他ならなかった。
一度限りという甘言で常識に蓋をしてルミエラの体を汚した盗人も、その甘言に乗った第一王子も、ルミエラにとっては思考をしないけだものであった。
一言でいうならば、
「――気持ち、悪い」
発声と同時に目が覚めた。ぼんやりとした意識のまま瞬きを繰り返し、現状に思い至って飛び起きる。見知らぬ部屋だ。色に乏しいルミエラの部屋とは違って、植物の緑や絵画の色が鮮やかに映えている。
「――あっ、目が覚めた?」
背後から声をかけられて、ルミエラは思わず体と顔を強張らせた。驚かせたかな、と笑ったのは先程会議をした時に会った女性魔法使いだ。
「びっくりしたよ。さっき閣下がひょっこり現れて、意識のないあなたを置いていったの。置いていったって言っても、貴族子女の手当は同性の方がいいだろうって任されただけで、本人は外で待機してるんだけど」
「......そう、でしたか。失礼を、致しました」
「いいよいいよ、気にしないで。ちょうど暇してたところだし。それで、原因は?」
「......は?」
「だってザイツェフェルト嬢が倒れるなんて、よっぽどだよね。何かあったんでしょう?」
微笑みながら告げられた言葉に、ルミエラは口を引き結んだ。
魔法院には5歳を過ぎた頃から何度か出入りしている。これまで一度も失態を犯したことがない。ゆえにこの疑問も妥当だ。
――だが。
「――何も」
「え」
「何も、ありませんでした」
他の答えなど、あるはずもないのだ。
あの絶望を、他の誰も理解できるはずがないのだから。
***
靴擦れの手当をしてもらうと、ルミエラは早々に部屋を出た。女魔法使いは送ろうか、と言ってくれたが、これは固辞した。付き添いがなければ歩けないと思われるのは癪だった。部屋を出た途端、忌まわしい男が視界に入り、咄嗟に頭を下げる。
「――ザイツェフェルト公爵が嫡孫、ベルローズと申します。閣下にご迷惑をおかけしたこと、お詫び申し上げます」
「頭を上げてくれ、令嬢。私こそ、驚かせて済まなかったね。怪我は大丈夫かい?」
「はい。ヴィーク卿が手当をしてくださいました」
「それはよかった。王宮の門まで送ろうか」
「お心遣いはありがたいですが、大丈夫です。ひとりで問題ありません。閣下は魔法院に御用がおありなのですよね」
臣籍降下し公爵位を賜った第一王子であるが、闇魔法という稀有な属性の魔法使いであるため、度々魔法院に来ていると聞いていた。これまで鉢合わせなかったのは、単に運がよかったのだろう。
「送っていくのはすぐだからね。足を怪我しているのだし、歩くのは大変だろう?」
「いえ、どうかお気になさらず。失礼いたします」
手当をしてもらったとはいえ、痛いものは痛い。表情には出さずに歩き始めたが、不意に手を掴まれた。
「目を瞑って」
魔力が動く。反射的に目を瞑り、次に目を開けた時、ルミエラは王宮の正門の前に立っていた。
「......え」
「ね? すぐだっただろう?」
ルミエラは呆然と周囲を見回した。転移したのだと気づき、目を見開く。魔法使いとしての興味が芽生えたが、相手はあの第一王子である。他の者であれば頭を下げて教えを乞うのだが、そもそも顔すら見たくなかった。
「この魔法、他に使える方はいらっしゃいませんか? 教えを乞いたいのですが」
「いないはずだよ。最近作ったばかりだから」
「......そうでしたか」
それもそうか。転移などという魔法を多くの魔法使いが使えるようになったら物流革命が起こる。
「まだ、人ふたり転移させるのがやっとなんだけれど......もしよければ、私が教えようか?」
「閣下の貴重なお時間をいただくわけには参りません」
「構いませんよ。暫く都に滞在する予定ですし」
「――結構です」
ルミエラは第一王子の顔を一瞥もせずに言い切った。
「お時間をいただきまして申し訳ありませんでした。それでは失礼いたします」
ルミエラは門の横に並ぶ馬車に向かって足を進めた。空の青さが目に沁みた。
敵の侵入を阻むためもあって王宮は正規の道を進むとかなり曲がりくねったものになり、随分と疲れる。魔法院は王宮の奥に位置しているため尚更であった。
ルミエラは一度足を止めて深く息を吐いた。デビュタントも済んでいない8歳児とはいえど、王宮に参内するにはそれ相応の恰好がある。レースや宝石が縫い付けられた衣装は着慣れているけれども、久しぶりの高いヒールで足が痛んでいた。周囲に悟らせるつもりはないので、庭園を眺めているふりをする。痛みが引いたところで再び歩き出した矢先、角で人とぶつかり尻餅をついた。ヒールが片方、足から脱げそうになっている。
「っ!」
「済まない、大丈夫かい?」
「不注意でした、申し訳――」
人前で醜態を晒したという恥辱を胸の内に隠しながら顔を上げて、ルミエラは絶句した。
何度悪夢に見ただろう。何度呪っただろう。何度、罵声を浴びせただろう。
「靴擦れをしているようだね。手当てをしてあげよう」
結構です、と言いたかったが、喉はいたずらに鳴るばかりで、明瞭な声を発することが出来なかった。
盗人は己の顔をしているから平静を装うことができていたけれど――この男に対する恐怖と嫌悪はどうしたことだろう。誰にも声が届かないあの場所で絶望した時に見たこの顔、ルミエラの体を汚した男。
――王太子の腹違いの兄にして、盗人のかつての想い人。
第一王子、リュディガー。
――もう、わたくしはわたくしに戻れない。
体を覆った絶望が、かつてルミエラがルミエラでなくなった日の記憶が、ひたひたと胸を浸食していく。目の前で穏やかに微笑む男が、けだものの顔に変わっていく。
「......令嬢? ザイツェフェルト嬢!」
黒い斑紋が視界に生じて、ルミエラの意識は閉ざされた。
***
「んっ.......ふあっ、リュディガー、様......」
「っ......ルミ」
これは夢だ、とルミエラはすぐに分かった。舌を絡ませる下品な水音と、荒い息遣い。互いを見つめる熱の籠った眼差し。
ルミエラの体が汚された日の情景だ。
長い口づけに盗人は喘ぎ、その口の端から唾液が零れた。第一王子は口を離すと、その跡を手で拭いとる。暫く盗人は荒い息を吐いていたが、やがて深く息を吸うと、悲し気に微笑んだ。
「リュディガー様......お慕いしていました。最後に夢を叶えてくださって、ありがとう......」
「ルミエラ嬢......」
盗人と第一王子は切なげに視線を交わしている。一夜の夢、一度だけのこと。ふたりの熱情はそれでおしまい。そう決めたのはつい先程のことだった。けれどもその体を暴きたいと互いに思っているのだろう、ふたりともその場から立ち去り難く、黙り込んでいる。
「......私はいつも、君を想っている。どんな時でも、君の味方になる。それだけは......どうか、忘れないでほしい」
盗人は小さく息を飲んだ。その目に涙が浮かび、頬を滑る。
「はい......はい。決して忘れません」
「――もう、行きなさい。アークレイドが待っているだろう」
名残惜しそうに抱擁を交わすと、ルミエラは教室を去って行った。
それからすぐに第一王子は卒業し、臣籍に下った。
けれど、この時の誓いが守られたことをルミエラは知っている。
もうすぐ30になろうと言うのに妻のひとりもおらず、養子を迎えてもいない。数多の縁談を断り続ける王子の心には、あの世の住人が住んでいるのだという――
あろうことかこの男は、死んだ人を恋うていると偽り、十年以上も盗人との約束を守って盗人を愛し続けているのだ。盗人が王妃になり、子をふたり産んでも尚。
純愛だと、そう評する人もいるだろう。叶わぬ恋に身を焦がし、それでも一途に相手を思ったのだと胸を厚くする人もいるかもしれない。
けれど、第一王子にとって盗人は、弟の婚約者だった。盗人にとっての第一王子は、婚約者の兄だった。
たとえ双方がどれだけ相手のことを想っていたとしても、それは不貞に他ならなかった。
一度限りという甘言で常識に蓋をしてルミエラの体を汚した盗人も、その甘言に乗った第一王子も、ルミエラにとっては思考をしないけだものであった。
一言でいうならば、
「――気持ち、悪い」
発声と同時に目が覚めた。ぼんやりとした意識のまま瞬きを繰り返し、現状に思い至って飛び起きる。見知らぬ部屋だ。色に乏しいルミエラの部屋とは違って、植物の緑や絵画の色が鮮やかに映えている。
「――あっ、目が覚めた?」
背後から声をかけられて、ルミエラは思わず体と顔を強張らせた。驚かせたかな、と笑ったのは先程会議をした時に会った女性魔法使いだ。
「びっくりしたよ。さっき閣下がひょっこり現れて、意識のないあなたを置いていったの。置いていったって言っても、貴族子女の手当は同性の方がいいだろうって任されただけで、本人は外で待機してるんだけど」
「......そう、でしたか。失礼を、致しました」
「いいよいいよ、気にしないで。ちょうど暇してたところだし。それで、原因は?」
「......は?」
「だってザイツェフェルト嬢が倒れるなんて、よっぽどだよね。何かあったんでしょう?」
微笑みながら告げられた言葉に、ルミエラは口を引き結んだ。
魔法院には5歳を過ぎた頃から何度か出入りしている。これまで一度も失態を犯したことがない。ゆえにこの疑問も妥当だ。
――だが。
「――何も」
「え」
「何も、ありませんでした」
他の答えなど、あるはずもないのだ。
あの絶望を、他の誰も理解できるはずがないのだから。
***
靴擦れの手当をしてもらうと、ルミエラは早々に部屋を出た。女魔法使いは送ろうか、と言ってくれたが、これは固辞した。付き添いがなければ歩けないと思われるのは癪だった。部屋を出た途端、忌まわしい男が視界に入り、咄嗟に頭を下げる。
「――ザイツェフェルト公爵が嫡孫、ベルローズと申します。閣下にご迷惑をおかけしたこと、お詫び申し上げます」
「頭を上げてくれ、令嬢。私こそ、驚かせて済まなかったね。怪我は大丈夫かい?」
「はい。ヴィーク卿が手当をしてくださいました」
「それはよかった。王宮の門まで送ろうか」
「お心遣いはありがたいですが、大丈夫です。ひとりで問題ありません。閣下は魔法院に御用がおありなのですよね」
臣籍降下し公爵位を賜った第一王子であるが、闇魔法という稀有な属性の魔法使いであるため、度々魔法院に来ていると聞いていた。これまで鉢合わせなかったのは、単に運がよかったのだろう。
「送っていくのはすぐだからね。足を怪我しているのだし、歩くのは大変だろう?」
「いえ、どうかお気になさらず。失礼いたします」
手当をしてもらったとはいえ、痛いものは痛い。表情には出さずに歩き始めたが、不意に手を掴まれた。
「目を瞑って」
魔力が動く。反射的に目を瞑り、次に目を開けた時、ルミエラは王宮の正門の前に立っていた。
「......え」
「ね? すぐだっただろう?」
ルミエラは呆然と周囲を見回した。転移したのだと気づき、目を見開く。魔法使いとしての興味が芽生えたが、相手はあの第一王子である。他の者であれば頭を下げて教えを乞うのだが、そもそも顔すら見たくなかった。
「この魔法、他に使える方はいらっしゃいませんか? 教えを乞いたいのですが」
「いないはずだよ。最近作ったばかりだから」
「......そうでしたか」
それもそうか。転移などという魔法を多くの魔法使いが使えるようになったら物流革命が起こる。
「まだ、人ふたり転移させるのがやっとなんだけれど......もしよければ、私が教えようか?」
「閣下の貴重なお時間をいただくわけには参りません」
「構いませんよ。暫く都に滞在する予定ですし」
「――結構です」
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