9 / 16
第8話
しおりを挟む
「――ザイツェフェルト公爵が嫡女ベルローズが、王太子妃殿下に拝謁致します。クラルヴァイン王国の月に栄光あれ」
「堅苦しい挨拶はいいわ、顔をあげてベルローズちゃん」
王太子妃こと盗人は、悲しそうな顔をしていた。
「お兄様が強引に、バートランド帝国との婚約を結んだと聞いたわ。わたしは反対したけれど、聞き入れてもらえなかったのね......」
「左様でございましたか」
哀れんでいるのだな、とすぐに察しがついた。確かに、普通の令嬢であれば少しは思うところがあるかもしれない。
「ベルローズちゃん、嫌なら嫌と言ってちょうだい。学園を卒業するとか、正妃の待遇をよくするとか、わたしにもできることは少しはあると思うから」
「ありがたいお言葉ですが、どうかこのまま送り出してくださいませ」
「どうして! 確かにオスカーとの婚約は結べなかったけれど、それでもベルローズちゃんがわたしの可愛い姪であることには変わりないのよ。どうか頼ってちょうだい」
「わたくしはこの婚約に対しなんら思うところはございません。クラルヴァイン王国の臣民として責務を果たす所存でございます」
「ベルローズちゃん、ここでは大人にならなくてもいいのよ。国を離れるなんて、寂しいでしょう。少しくらい、我儘になっても大丈夫よ」
オスカーから聞いたわ、と必死の面持ちで盗人は続ける。
「最近は、ヴィオちゃんとも仲良くしているんでしょう? 学園での友達も多いみたいだし......悲しい気持ちに蓋をしなくてもいいのよ。婚姻は貴族としての義務だから、ってお兄様は言うけれど、ある程度心を通わせた方との方がいいじゃない。ベルローズちゃんが悲しんでいるだろうと思うと、わたしも胸が塞がって......」
「悲しんでおりませんのでお気になさらず」
「嘘は良くないわ、ベルローズちゃん」
「嘘は申し上げておりません。わたくし、誰に対しても親愛の情を抱いたことはありませんので、悲しく思う術がございません」
「え!? で、でもヴィオちゃんとかお友達は......」
「ザイツェフェルト家の評判の為にヴィオレットとお茶をし、家同士の関係を強固にするために学園の知人と話をしているだけです。それ以上でもそれ以下でもありません」
盗人は目を見開いてルミエラを見つめた。次第にその瞳に涙が浮かぶ。
「そんな悲しいことを言わないで。ヴィオちゃんもお友達も悲しむわ」
「事実を申し上げたまでです」
「そんなわけはないわ! 誰にも情がないなんて、それじゃあただの生ける屍じゃない」
生ける屍。
その言葉を聞いた瞬間、ルミエラは思わず笑ってしまった。声を上げて笑うルミエラを、盗人は驚いたように見ている。
なるほど的を射た言葉ではないか。やりたいことも好きなことも何もなく、ただ義務だけに生かされている。あの暗い空間にいた時から何も変わらない。
「――ええ、その通りね」
生きる意味などないことに、どうして今まで気づかなかったのだろう。
なぜ、こんな生にしがみついているのだろう。かつて奪われた己に跪きながら、生ける屍と嘲笑われながら。親しい人も恋しい人もなく、好きな物もないこの生に。
――なぜ、わたくしは生きようなどと思っていたのだろう。
「ほんとうに、なぜかしら」
なぜ、なのだろう。
なぜ、ルミエラとこの女だったのだろう。
なぜ、生まれ変わっても尚、この女に出会わなければならなかったのだろう。
「――ねえ、五十嵐 瑠美。お前は、一度でも8歳まで生きたルミエラのことを考えたことがあって? 己の体を乗っ取られ、誰の声も届かず、誰の目にも映らず、お前から離れることもできず、己の体で行われる不貞を、愚行を、止めることもできなかった娘のことを、知ろうとしたことはあって?」
「.................え?」
「――あるわけがないわよね」
盗人は随分間抜けな顔を晒していた。ルミエラは口元に笑みを浮かべる。問うても詮無いことであった。
「さようなら、盗人」
ルミエラはカーテシーもせずにその場を後にした。僅かな沈黙の後で絶叫が響き渡った。
王太子妃が錯乱し、自害したのはその日のことだった。
王宮の使いが事情聴取のためザイツェフェルト公爵家の邸宅を訪れたが、令嬢ベルローズの姿はどこにもなかった。
遺体は、今に至るまで見つかっていない。
***
「ちがう、ちがうちがうちがう......」
人払いをした部屋で、瑠美はひとり震えていた。爪を齧る音が、声に紛れて断続的に聞こえる。
姪であるベルローズを呼び出したのはつい先程のことだ。遠く離れた異国に嫁ぐ姪を哀れに思い、何か希望がないかと聞いて感謝される――そのはずだったのに。
「ベルローズちゃんが、8歳まで生きたルミエラなの......?」
五十嵐 瑠美がこの世界に転生したのは、もう25年も前のことだ。目が覚めたら乙女ゲームの悪役令嬢になっていて、破滅フラグ回避のために奔走した。8歳の時のルミエラは完璧に拘り過ぎて冷淡かつ傲慢になりかけていたけれど、まだ修正可能だ! と安心した記憶がある。
――だって、小説でも漫画でも、書いてなかったわ。元の人格は死ぬんじゃないの? わたしから離れることもできずに、ずっとわたしの人生を見ていたの?
恐怖で体が震えた。ベルローズは自分を恨んでいるはずだ。もしも自分の体を今いきなり誰かに乗っ取られて、それをどこからか眺めていることしかできないとしたら。なんとかそこを抜け出して、別人に転生した先で乗っ取った人物を見つけたとしたら。乗っ取った人物が、自分の家族と和気藹々暮らしていたら。
――憎悪どころでは、済まないだろう。
呼吸が浅くなった。瞳に涙が滲む。
「ねっ、ねえ、アークは今どこ!? すぐに会いたいんだけど」
「へ、陛下でしたら今日は遅くまで会議ですから、お会いできるのは明日になるかと......」
そうだった。今日は貴族議会の日で、会議が遅くなるかもしれないから、先に寝ていてほしいと言われたんだ。瑠美は絶望する。怪訝そうにする侍女の顔を見て、そうだ、この独り言を聞かれてはまずいと慌てて人払いを命じた。
――どうしよう。アークにも......リュディガーにも、お兄様にも会えない。でも、でも、そもそも、わたしがルミエラを乗っ取ったって知ったら、愛想を尽かされるかも。
瑠美の思考は硬直した。恨まれているかも、殺したいと想われているかも、小さな恐怖はやがて確信に変わっていく。
「どうしたら、許してくれるの?」
今まで見たどんな笑顔よりも美しく笑ったベルローズは、さようなら、盗人と言った。もしかすると、今日にでも暗殺者が来るのかもしれない。残忍に殺されてしまうのかもしれない。いや、もしもその対象が瑠美ひとりでなかったら? もし、子供たちを殺したいとまで思っていたら。
瑠美の頭の中に、オスカーとベルローズの婚約話が浮かんだ時のことが思い浮かぶ。あの時から、思えばベルローズはいつだって冷淡だった。まるで、乙女ゲームの中のルミエラのように。最後にはリラを殺そうとまでした容赦ない冷酷な、極悪人のルミエラ。
「いや......いや、どうして? どうして今更わたしの前に現れるのっ!?」
瑠美はいやいやと首を横に振った。
嫌な妄想ばかりが、膨らんでいく。
耐えられない。あの子にずっと監視されているだなんて――いつか殺されるかもしれないという不安にずっと囚われたままだなんて、耐えられない。
部屋に籠っていることにも耐えられず、瑠美はバルコニーに出た。街を見たいという希望が叶えられ、正門や城下が見えるところに部屋はあった。瑠美は忙しなく爪を嚙みながら、行き来する人の群れを眺めた。
そこに、一際鮮やかな水色を見つけた。
兄の妻からベルローズに引き継がれた、美しい色が。
「ま......待って。待って、ベルローズちゃん! ルミエラ、話を聞いて! お願い!」
ふらふらとした足取りで、瑠美はベルローズに手を伸ばす。追いかけるかのように走り出して数歩、何やら腹に衝撃があった。それでも構わず前に進もうとして、自分の体が落ちていることに気づいた。
悲鳴を上げるよりも早くぐしゃりと嫌な音がして、二度と瑠美は目覚めなかった。
「堅苦しい挨拶はいいわ、顔をあげてベルローズちゃん」
王太子妃こと盗人は、悲しそうな顔をしていた。
「お兄様が強引に、バートランド帝国との婚約を結んだと聞いたわ。わたしは反対したけれど、聞き入れてもらえなかったのね......」
「左様でございましたか」
哀れんでいるのだな、とすぐに察しがついた。確かに、普通の令嬢であれば少しは思うところがあるかもしれない。
「ベルローズちゃん、嫌なら嫌と言ってちょうだい。学園を卒業するとか、正妃の待遇をよくするとか、わたしにもできることは少しはあると思うから」
「ありがたいお言葉ですが、どうかこのまま送り出してくださいませ」
「どうして! 確かにオスカーとの婚約は結べなかったけれど、それでもベルローズちゃんがわたしの可愛い姪であることには変わりないのよ。どうか頼ってちょうだい」
「わたくしはこの婚約に対しなんら思うところはございません。クラルヴァイン王国の臣民として責務を果たす所存でございます」
「ベルローズちゃん、ここでは大人にならなくてもいいのよ。国を離れるなんて、寂しいでしょう。少しくらい、我儘になっても大丈夫よ」
オスカーから聞いたわ、と必死の面持ちで盗人は続ける。
「最近は、ヴィオちゃんとも仲良くしているんでしょう? 学園での友達も多いみたいだし......悲しい気持ちに蓋をしなくてもいいのよ。婚姻は貴族としての義務だから、ってお兄様は言うけれど、ある程度心を通わせた方との方がいいじゃない。ベルローズちゃんが悲しんでいるだろうと思うと、わたしも胸が塞がって......」
「悲しんでおりませんのでお気になさらず」
「嘘は良くないわ、ベルローズちゃん」
「嘘は申し上げておりません。わたくし、誰に対しても親愛の情を抱いたことはありませんので、悲しく思う術がございません」
「え!? で、でもヴィオちゃんとかお友達は......」
「ザイツェフェルト家の評判の為にヴィオレットとお茶をし、家同士の関係を強固にするために学園の知人と話をしているだけです。それ以上でもそれ以下でもありません」
盗人は目を見開いてルミエラを見つめた。次第にその瞳に涙が浮かぶ。
「そんな悲しいことを言わないで。ヴィオちゃんもお友達も悲しむわ」
「事実を申し上げたまでです」
「そんなわけはないわ! 誰にも情がないなんて、それじゃあただの生ける屍じゃない」
生ける屍。
その言葉を聞いた瞬間、ルミエラは思わず笑ってしまった。声を上げて笑うルミエラを、盗人は驚いたように見ている。
なるほど的を射た言葉ではないか。やりたいことも好きなことも何もなく、ただ義務だけに生かされている。あの暗い空間にいた時から何も変わらない。
「――ええ、その通りね」
生きる意味などないことに、どうして今まで気づかなかったのだろう。
なぜ、こんな生にしがみついているのだろう。かつて奪われた己に跪きながら、生ける屍と嘲笑われながら。親しい人も恋しい人もなく、好きな物もないこの生に。
――なぜ、わたくしは生きようなどと思っていたのだろう。
「ほんとうに、なぜかしら」
なぜ、なのだろう。
なぜ、ルミエラとこの女だったのだろう。
なぜ、生まれ変わっても尚、この女に出会わなければならなかったのだろう。
「――ねえ、五十嵐 瑠美。お前は、一度でも8歳まで生きたルミエラのことを考えたことがあって? 己の体を乗っ取られ、誰の声も届かず、誰の目にも映らず、お前から離れることもできず、己の体で行われる不貞を、愚行を、止めることもできなかった娘のことを、知ろうとしたことはあって?」
「.................え?」
「――あるわけがないわよね」
盗人は随分間抜けな顔を晒していた。ルミエラは口元に笑みを浮かべる。問うても詮無いことであった。
「さようなら、盗人」
ルミエラはカーテシーもせずにその場を後にした。僅かな沈黙の後で絶叫が響き渡った。
王太子妃が錯乱し、自害したのはその日のことだった。
王宮の使いが事情聴取のためザイツェフェルト公爵家の邸宅を訪れたが、令嬢ベルローズの姿はどこにもなかった。
遺体は、今に至るまで見つかっていない。
***
「ちがう、ちがうちがうちがう......」
人払いをした部屋で、瑠美はひとり震えていた。爪を齧る音が、声に紛れて断続的に聞こえる。
姪であるベルローズを呼び出したのはつい先程のことだ。遠く離れた異国に嫁ぐ姪を哀れに思い、何か希望がないかと聞いて感謝される――そのはずだったのに。
「ベルローズちゃんが、8歳まで生きたルミエラなの......?」
五十嵐 瑠美がこの世界に転生したのは、もう25年も前のことだ。目が覚めたら乙女ゲームの悪役令嬢になっていて、破滅フラグ回避のために奔走した。8歳の時のルミエラは完璧に拘り過ぎて冷淡かつ傲慢になりかけていたけれど、まだ修正可能だ! と安心した記憶がある。
――だって、小説でも漫画でも、書いてなかったわ。元の人格は死ぬんじゃないの? わたしから離れることもできずに、ずっとわたしの人生を見ていたの?
恐怖で体が震えた。ベルローズは自分を恨んでいるはずだ。もしも自分の体を今いきなり誰かに乗っ取られて、それをどこからか眺めていることしかできないとしたら。なんとかそこを抜け出して、別人に転生した先で乗っ取った人物を見つけたとしたら。乗っ取った人物が、自分の家族と和気藹々暮らしていたら。
――憎悪どころでは、済まないだろう。
呼吸が浅くなった。瞳に涙が滲む。
「ねっ、ねえ、アークは今どこ!? すぐに会いたいんだけど」
「へ、陛下でしたら今日は遅くまで会議ですから、お会いできるのは明日になるかと......」
そうだった。今日は貴族議会の日で、会議が遅くなるかもしれないから、先に寝ていてほしいと言われたんだ。瑠美は絶望する。怪訝そうにする侍女の顔を見て、そうだ、この独り言を聞かれてはまずいと慌てて人払いを命じた。
――どうしよう。アークにも......リュディガーにも、お兄様にも会えない。でも、でも、そもそも、わたしがルミエラを乗っ取ったって知ったら、愛想を尽かされるかも。
瑠美の思考は硬直した。恨まれているかも、殺したいと想われているかも、小さな恐怖はやがて確信に変わっていく。
「どうしたら、許してくれるの?」
今まで見たどんな笑顔よりも美しく笑ったベルローズは、さようなら、盗人と言った。もしかすると、今日にでも暗殺者が来るのかもしれない。残忍に殺されてしまうのかもしれない。いや、もしもその対象が瑠美ひとりでなかったら? もし、子供たちを殺したいとまで思っていたら。
瑠美の頭の中に、オスカーとベルローズの婚約話が浮かんだ時のことが思い浮かぶ。あの時から、思えばベルローズはいつだって冷淡だった。まるで、乙女ゲームの中のルミエラのように。最後にはリラを殺そうとまでした容赦ない冷酷な、極悪人のルミエラ。
「いや......いや、どうして? どうして今更わたしの前に現れるのっ!?」
瑠美はいやいやと首を横に振った。
嫌な妄想ばかりが、膨らんでいく。
耐えられない。あの子にずっと監視されているだなんて――いつか殺されるかもしれないという不安にずっと囚われたままだなんて、耐えられない。
部屋に籠っていることにも耐えられず、瑠美はバルコニーに出た。街を見たいという希望が叶えられ、正門や城下が見えるところに部屋はあった。瑠美は忙しなく爪を嚙みながら、行き来する人の群れを眺めた。
そこに、一際鮮やかな水色を見つけた。
兄の妻からベルローズに引き継がれた、美しい色が。
「ま......待って。待って、ベルローズちゃん! ルミエラ、話を聞いて! お願い!」
ふらふらとした足取りで、瑠美はベルローズに手を伸ばす。追いかけるかのように走り出して数歩、何やら腹に衝撃があった。それでも構わず前に進もうとして、自分の体が落ちていることに気づいた。
悲鳴を上げるよりも早くぐしゃりと嫌な音がして、二度と瑠美は目覚めなかった。
93
あなたにおすすめの小説
婚約破棄のあと、あなたのことだけ思い出せない
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢セシリアは、王宮の舞踏会で王太子レイヴンから公開の場で婚約破棄を言い渡され、その場で倒れた。
目覚めた彼女は、礼儀も常識も覚えているのに――ただ一つ、レイヴンだけを思い出せない。
「あなたは、どなたですか?」
その一言に、彼の瞳は壊れた。
けれどレイヴンは何も語らず、セシリアを遠ざける。彼女を守るために、あの日婚約を捨てたのだと告げられないまま。
セシリアは過去を断ち切り、王宮の侍女として新しい生活を始める。
優しく手を差し伸べる護衛騎士アデルと心を通わせていくほど、レイヴンの胸は嫉妬と後悔で焼けていった。
――守るために捨てたはずなのに。忘れられたまま、他の男に笑う彼女を見ていられない。
一方、王宮では“偽聖女”の陰謀と、セシリアの血に眠る秘密が動き出す。
記憶を取り戻せば、彼女は狙われる。取り戻さなければ、二人は永遠に届かない。
これは、忘れてしまった令嬢と、忘れられてなお愛を捨てられない王太子が、もう一度“選び直す”恋の物語。
悪役令嬢、資産運用で学園を掌握する 〜王太子?興味ない、私は経済で無双する〜
言諮 アイ
ファンタジー
異世界貴族社会の名門・ローデリア学園。そこに通う公爵令嬢リリアーナは、婚約者である王太子エドワルドから一方的に婚約破棄を宣言される。理由は「平民の聖女をいじめた悪役だから」?——はっ、笑わせないで。
しかし、リリアーナには王太子も知らない"切り札"があった。
それは、前世の知識を活かした「資産運用」。株式、事業投資、不動産売買……全てを駆使し、わずか数日で貴族社会の経済を掌握する。
「王太子?聖女?その程度の茶番に構っている暇はないわ。私は"資産"でこの学園を支配するのだから。」
破滅フラグ?なら経済で粉砕するだけ。
気づけば、学園も貴族もすべてが彼女の手中に——。
「お前は……一体何者だ?」と動揺する王太子に、リリアーナは微笑む。
「私はただの投資家よ。負けたくないなら……資本主義のルールを学びなさい。」
学園を舞台に繰り広げられる異世界経済バトルロマンス!
"悪役令嬢"、ここに爆誕!
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。
二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。
けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。
ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。
だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。
グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。
そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。
婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。
風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。
※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。
婚約者に見捨てられた悪役令嬢は世界の終わりにお茶を飲む
・めぐめぐ・
ファンタジー
魔王によって、世界が終わりを迎えるこの日。
彼女はお茶を飲みながら、青年に語る。
婚約者である王子、異世界の聖女、聖騎士とともに、魔王を倒すために旅立った魔法使いたる彼女が、悪役令嬢となるまでの物語を――
※終わりは読者の想像にお任せする形です
※頭からっぽで
これぞほんとの悪役令嬢サマ!?〜掃討はすみやかに〜
黒鴉そら
ファンタジー
貴族の中の貴族と呼ばれるレイス家の令嬢、エリザベス。彼女は第一王子であるクリスの婚約者である。
ある時、クリス王子は平民の女生徒であるルナと仲良くなる。ルナは玉の輿を狙い、王子へ豊満な胸を当て、可愛らしい顔で誘惑する。エリザベスとクリス王子の仲を引き裂き、自分こそが王妃になるのだと企んでいたが……エリザベス様はそう簡単に平民にやられるような性格をしていなかった。
座右の銘は”先手必勝”の悪役令嬢サマ!
前・中・後編の短編です。今日中に全話投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる