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第一章
第7話 作戦実行
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作戦は二時間後に実行された。
侵入には最初にテラとメテオラを宇宙船に運び入れた際の光線を使うこととなっている。
あの時は目が眩むほどの眩しさだったが、今回はライトを消して一瞬で降り立つ。
そしてすぐテラの家族がいると思われる建物に移動することとなっている。
宇宙船は光学迷彩を展開して北部支援者保護区域の上空につける。
サルドニクスは技術立国ではあったが、まだ目に見えないセンサーにも映らない船を見破る手段は開発していなかった。
「それじゃあヘリオス、何かあったら助けてね!」
「あいよ。無事に帰ってくるんだよ」
ヘリオスは微笑んで手を振る。
平静を装って見えるが、テラにはそれがどこかぎこちなく思えた。
戦争に行く前母が見せた表情とよく似ている。
「大丈夫だ。メテオラには傷ひとつつけさせない」
だからか、ついそんなことをテラは口走ってしまった。
言ってから、しまったと思う。
誰のせいでこうなったと思っているんだ、俺が巻き込んだんじゃないかと自分を責め立てる声がする。
「ありがとう。でもテラも気をつけるんだよ。アタシはあんたたち全員を心配しているんだからね」
言ってからヘリオスは照れたのか耳まで赤くなっていた。
彼女の言葉に各々返事をしたかったが、ヘリオス自身の大きな声でかき消されてしまう。
「さぁ! 時間だよ! とっとと家族、助けてくるんだね!」
ヘリオスはスイッチを押した。テラたちは蹴りだされるようにして外へ出た。
メテオラは笑いながらヘリオスに手を振る。
「いってきまーす! ふたりとも、案内よろしく!」
△▼△▼△▼△▼△
久々に地面の匂いがする。
乾いた砂が喉にひりつく感覚で、あの宇宙船の温度と湿度が、如何に適切に管理された場所かを理解した。
「着いたね」
スバルが声を潜めてきょろきょろあたりを見回す。
メテオラが近くの建物を指差した。
「アレかな、とりあえず移動しよう」
近くの高台で不寝番をしている兵士を横目に、いちばんひとが生活しているらしい建物へ向かった。
△▼△▼△▼△▼△
北部支援保護区域の建物は二つの棟にわかれている。
片方が職業棟で、もう片方が生活棟だと思われる。
どちらも四階建てで、二つを繋ぐ道が二階にある。
今回の作戦は、直接生活棟に入り、四階から下に向かってテラの家族を探していく総当たり式だ。
時間はかかるがヒントがない以上仕方がない。
いくらミーティ・アイが走査しても分かるものではなかった。
装着した腕輪から声がする。
『ごめんよ~~! アイが万能だったら、よかったんだけど……』
「ミーティ・アイは悪くないよ。だから謝らないで」
メテオラは小さな声でそう慰めると、行き先をふさぐ扉に目を向ける。
夜の闇に紛れているが、いつ兵士のライトがこちらを照らすか分からない。
しかし扉に触れるのも警報がなる恐れがある。
「それじゃ開けるね。センサーとかも一瞬麻痺させるから、黙って急いで中に入って」
しかしスバルは事もなさげに扉に近づく。
カードを当てて開閉させるタイプの扉だ。
その上自動ドアではなくノブがついている。
もし変な開け方をした時、サイレンが鳴るような仕組みだったら。
テラは気が気でなかった。
しかしスバルは冷静に触れ、カードを当てるセンサーのところに立方体の一面を押し当てる。
立方体はピキピキと四角をバラバラに展開していき、電子音をたててセンサーを侵食していく。
扉からガチャンという鍵が外れる音がした。
頷きあい、その扉をあけわずかな隙間に体を滑り込ませた。
警報も鳴ることはなく、侵入だけは成功した。
「よし、それじゃあ急ごう」
リネンシュートに向かうまでに障害がいくつかある。
まず見回りの兵士とデジタルな鍵である。
しかしそのどちらもスバルが持ち込んだガジェットで何とかなるという。
「それならそのガジェットだけでよかったんじゃないか? あまり子供をこんなところに連れてきたくは……」
テラはスバルにそう話しかけるも、スバルはつんとくちを尖らせて不満そうに言った。
「ふん。ボクしか使えないの。これは。デジタルキーもボクじゃなきゃ開けられないの」
なめるなよなー。と言いながら兵士の巡回ルートとそろそろかち合うところになった。
「これは光学迷彩……つまりは透明になれる機械だ。こんなの、もう時代遅れのおもちゃだけど、この惑星ならまだ使える。喋っても大丈夫だけど、念のため静かにね」
スバルはくちに人差し指を持っていく。
メテオラは慣れたように、小指をたてて口元の右から左へ動かす仕草をしてくふふと笑った。
遠くから兵士がやってくる。
テラは手元の狙撃銃をぎゅっと握る。
近距離戦で狙撃銃は不利だが、準備が早ければこっちが勝てる。
息を整え頭を冷静にする。
それを傍目にメテオラとスバルは今後の作戦の詳細を詰めている。
「いいのか、そんな喋っても……」
「大丈夫。でも音量に気をつけてね」
メテオラがテラの緊張をほぐすように笑う。
しかし兵士の足音が大きくなってきた。
流石のふたりも緊張してきたのか、会話が乏しくなる。
「ボクに触っていてね。効果を絞って強くする」
メテオラはスバルの頭を抱きかかえた。
案の定スバルに突き飛ばされて腕を組み直されている。
テラもスバルの肩に手を置いた。
スバルはセンサーを浸食した先程の立方体をカシャカシャと回転させる。
どうやら二十七個の立方体を回転させたり付け替えたりして使う道具のようだ。
「これ、ボクの作った最高傑作。キューブって言うの」
スバルは自慢するように振ってみせる。
暗くてよく見えないが自慢げなのが伝わってくる。
兵士が目の前を横切る。
進んでも平気だよぉとメテオラとスバルはくちを尖らせているが、テラは不安でしかなかった。
もしも何かあったとき、自分がふたりを守らないといけない。
兵士は少しもこちらを見ることなく、無機質な扉が開く音と共に外へ出ていった。
「ボクが作ったキューブだぞ。心配するなって。とっとと行こう」
スバルは再度キューブを操作すると、効果をまた広くした。
メテオラも早くおいでーと軽快に歩きだす。
テラは深くため息をついた。
戦場に立っている時より緊張していたらしい。
失いたくないものが近くにあると、こんなにも戦場は息がつまるのか。
テラは思い知った。
戦場に立つことで家族を守っているつもりだったのに、そうではなかったのかもしれない。
テラは狙撃銃を下ろしながら唇をかみしめる。
家族を、窮屈で恐ろしい場所に追いやって、守っているつもりだった己が酷く薄情に思えた。
侵入には最初にテラとメテオラを宇宙船に運び入れた際の光線を使うこととなっている。
あの時は目が眩むほどの眩しさだったが、今回はライトを消して一瞬で降り立つ。
そしてすぐテラの家族がいると思われる建物に移動することとなっている。
宇宙船は光学迷彩を展開して北部支援者保護区域の上空につける。
サルドニクスは技術立国ではあったが、まだ目に見えないセンサーにも映らない船を見破る手段は開発していなかった。
「それじゃあヘリオス、何かあったら助けてね!」
「あいよ。無事に帰ってくるんだよ」
ヘリオスは微笑んで手を振る。
平静を装って見えるが、テラにはそれがどこかぎこちなく思えた。
戦争に行く前母が見せた表情とよく似ている。
「大丈夫だ。メテオラには傷ひとつつけさせない」
だからか、ついそんなことをテラは口走ってしまった。
言ってから、しまったと思う。
誰のせいでこうなったと思っているんだ、俺が巻き込んだんじゃないかと自分を責め立てる声がする。
「ありがとう。でもテラも気をつけるんだよ。アタシはあんたたち全員を心配しているんだからね」
言ってからヘリオスは照れたのか耳まで赤くなっていた。
彼女の言葉に各々返事をしたかったが、ヘリオス自身の大きな声でかき消されてしまう。
「さぁ! 時間だよ! とっとと家族、助けてくるんだね!」
ヘリオスはスイッチを押した。テラたちは蹴りだされるようにして外へ出た。
メテオラは笑いながらヘリオスに手を振る。
「いってきまーす! ふたりとも、案内よろしく!」
△▼△▼△▼△▼△
久々に地面の匂いがする。
乾いた砂が喉にひりつく感覚で、あの宇宙船の温度と湿度が、如何に適切に管理された場所かを理解した。
「着いたね」
スバルが声を潜めてきょろきょろあたりを見回す。
メテオラが近くの建物を指差した。
「アレかな、とりあえず移動しよう」
近くの高台で不寝番をしている兵士を横目に、いちばんひとが生活しているらしい建物へ向かった。
△▼△▼△▼△▼△
北部支援保護区域の建物は二つの棟にわかれている。
片方が職業棟で、もう片方が生活棟だと思われる。
どちらも四階建てで、二つを繋ぐ道が二階にある。
今回の作戦は、直接生活棟に入り、四階から下に向かってテラの家族を探していく総当たり式だ。
時間はかかるがヒントがない以上仕方がない。
いくらミーティ・アイが走査しても分かるものではなかった。
装着した腕輪から声がする。
『ごめんよ~~! アイが万能だったら、よかったんだけど……』
「ミーティ・アイは悪くないよ。だから謝らないで」
メテオラは小さな声でそう慰めると、行き先をふさぐ扉に目を向ける。
夜の闇に紛れているが、いつ兵士のライトがこちらを照らすか分からない。
しかし扉に触れるのも警報がなる恐れがある。
「それじゃ開けるね。センサーとかも一瞬麻痺させるから、黙って急いで中に入って」
しかしスバルは事もなさげに扉に近づく。
カードを当てて開閉させるタイプの扉だ。
その上自動ドアではなくノブがついている。
もし変な開け方をした時、サイレンが鳴るような仕組みだったら。
テラは気が気でなかった。
しかしスバルは冷静に触れ、カードを当てるセンサーのところに立方体の一面を押し当てる。
立方体はピキピキと四角をバラバラに展開していき、電子音をたててセンサーを侵食していく。
扉からガチャンという鍵が外れる音がした。
頷きあい、その扉をあけわずかな隙間に体を滑り込ませた。
警報も鳴ることはなく、侵入だけは成功した。
「よし、それじゃあ急ごう」
リネンシュートに向かうまでに障害がいくつかある。
まず見回りの兵士とデジタルな鍵である。
しかしそのどちらもスバルが持ち込んだガジェットで何とかなるという。
「それならそのガジェットだけでよかったんじゃないか? あまり子供をこんなところに連れてきたくは……」
テラはスバルにそう話しかけるも、スバルはつんとくちを尖らせて不満そうに言った。
「ふん。ボクしか使えないの。これは。デジタルキーもボクじゃなきゃ開けられないの」
なめるなよなー。と言いながら兵士の巡回ルートとそろそろかち合うところになった。
「これは光学迷彩……つまりは透明になれる機械だ。こんなの、もう時代遅れのおもちゃだけど、この惑星ならまだ使える。喋っても大丈夫だけど、念のため静かにね」
スバルはくちに人差し指を持っていく。
メテオラは慣れたように、小指をたてて口元の右から左へ動かす仕草をしてくふふと笑った。
遠くから兵士がやってくる。
テラは手元の狙撃銃をぎゅっと握る。
近距離戦で狙撃銃は不利だが、準備が早ければこっちが勝てる。
息を整え頭を冷静にする。
それを傍目にメテオラとスバルは今後の作戦の詳細を詰めている。
「いいのか、そんな喋っても……」
「大丈夫。でも音量に気をつけてね」
メテオラがテラの緊張をほぐすように笑う。
しかし兵士の足音が大きくなってきた。
流石のふたりも緊張してきたのか、会話が乏しくなる。
「ボクに触っていてね。効果を絞って強くする」
メテオラはスバルの頭を抱きかかえた。
案の定スバルに突き飛ばされて腕を組み直されている。
テラもスバルの肩に手を置いた。
スバルはセンサーを浸食した先程の立方体をカシャカシャと回転させる。
どうやら二十七個の立方体を回転させたり付け替えたりして使う道具のようだ。
「これ、ボクの作った最高傑作。キューブって言うの」
スバルは自慢するように振ってみせる。
暗くてよく見えないが自慢げなのが伝わってくる。
兵士が目の前を横切る。
進んでも平気だよぉとメテオラとスバルはくちを尖らせているが、テラは不安でしかなかった。
もしも何かあったとき、自分がふたりを守らないといけない。
兵士は少しもこちらを見ることなく、無機質な扉が開く音と共に外へ出ていった。
「ボクが作ったキューブだぞ。心配するなって。とっとと行こう」
スバルは再度キューブを操作すると、効果をまた広くした。
メテオラも早くおいでーと軽快に歩きだす。
テラは深くため息をついた。
戦場に立っている時より緊張していたらしい。
失いたくないものが近くにあると、こんなにも戦場は息がつまるのか。
テラは思い知った。
戦場に立つことで家族を守っているつもりだったのに、そうではなかったのかもしれない。
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