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ギルドで仕事
しおりを挟む冒険者ギルドでの初仕事をいくつかこなした私たち。採取クエストや配達の仕事は難なくクリアできたけど、今回はちょっと雰囲気が違う。
「リリィ、準備はいいか?」
ライルが真剣な顔で私に問いかける。
「もちろん!」
私は胸を張って答える。だって、今回の依頼は普通の仕事よりもちょっと面白そうだから!
依頼内容:魔物退治? いいえ、畑荒らし捕獲です
ギルドから受けた今回の依頼は、「町外れの畑を荒らす正体不明の生物を捕まえる」というもの。
「魔物かな? それとも野生動物?」
私はワクワクしながらライルに尋ねる。
「まだわからない。でも、普通の動物なら簡単に捕まるはずだ。今回は慎重に行こうな。」
「わかった! でももし魔物だったら、風呂敷があるから大丈夫!」
「いや、それがあるからこそ心配なんだけど……」
ライルは少し不安そうだ。でも私は自信満々。風呂敷があれば、大抵のことはなんとかなるんだもん!
現場に到着!
私たちは畑の持ち主のおじいさんから話を聞き、荒らされた現場に向かった。
「これはひどいね。」
畑には足跡が点々と続き、作物がめちゃくちゃに掘り返されている。
「何かの動物がいたずらしたのかもしれないな。」
ライルが跪いて足跡を調べる。私はその横で、風呂敷を取り出し準備万端。
「ねえ、この足跡、なんかおかしくない?」
私はライルに足跡を指差して言った。
「どれどれ……あ、本当だ。これ、普通の動物の足跡じゃないな。」
足跡は三本の指がついた奇妙な形をしていた。明らかに普通の野生動物ではない。
「夜になれば正体がわかるかもな。」
そう言って、私たちは畑の中に隠れて見張ることにした。
「ねえライル、こんなことしてたら眠くなっちゃうよ。」
「我慢しろ。油断してると何も見つからないぞ。」
じっと暗闇を見つめていると、突然ガサガサという音が聞こえてきた。
「来た!」
音のする方を見ると、そこには……大きな丸い目をした、小さなふわふわした生き物が。
「えっ、かわいい!」
見た目はまるでぬいぐるみのよう。でもそのふわふわ生物は、畑の作物をむさぼる勢いで食べ始めた。
「リリィ、捕まえるぞ!」
ライルが飛び出してふわふわ生物に向かっていくけど、意外と素早い。
「待て!」
私はタイム風呂敷を投げて生物を包もうとしたけど、風呂敷が風に飛ばされてしまった。
「ちょっと風呂敷! 仕事して!」
その間にもふわふわ生物はどんどん畑を荒らしていく。
「もういい、これで勝負だ!」
私は風呂敷を自分の体に巻き付け、時間を少し巻き戻した。そして、ふわふわ生物がまだ動き始める前のタイミングで、ライルと一緒に捕まえることに成功!
ふわふわ生物の正体判明
「お前、なんなんだ?」
捕まえたふわふわ生物を調べてみると、それは珍しい魔法生物だったことが判明。
「こいつ、どうやら森の奥から来たらしいな。」
ギルドに持ち帰って調べてもらうと、この生物は「モフリン」という魔法生物で、人間の食べ物に興味を持ちやすい性質があることがわかった。
「つまり、ただの食いしん坊ってこと?」
「そういうことだな。」
畑の持ち主のおじいさんは、モフリンを見て「かわいいから許す」と大笑いしていた。
今回の依頼を無事に終えたことで、私は冒険者として少し自信がついた。
「リリィ、よくやったな。」
ライルが私を褒めてくれるのがちょっと嬉しい。
「これで私も一人前の冒険者かな?」
「まだまだだ。でも、今日の働きは見事だったよ。」
私は風呂敷をポンポンと叩いて、「これがあれば何でもできる!」と誇らしげに宣言した。
ギルドに戻ると、次の依頼が山積みになっている。
「次はどれにする?」
ライルと相談しながら、私は次の冒険に胸を躍らせていた。
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