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きれいなおばあさんは好きですか
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さて、そんなことがあって、私のリペアの魔法が、怪我も治せることがわかったので、まずは家族みんなを健康ボディにしたいと思う。
「おー、足の擦り傷と手のマメが治った!はっ!豆は直しちゃいけないんだ、また初めからだー」
カイル兄様の足の擦り傷や小さな傷跡は全てきれいに治った。しかし剣士の勲章でもある分厚い手のひらは赤子のようなきれいな柔らかい手のひらに戻ってしまった。
と言う失敗を踏まえて、父様にリペアの魔法をかけるときは、慎重に部分的に弱くかけることにした。
「おー、肩こりが腰の痛みと古傷が良くなった。リナすごいぞ!ありがとう!」
父様にはとても感謝された。
「リナお嬢様ありがとうございます。このゴフじい、50は若返りましてございます。リナお嬢様が成長されて結婚して子供が産まれて、そのお子様がさらに成長されて結婚してお子様を産むまでお仕えしたいと思います」
ゴフじいさんは、年齢から来る体の不調が全て良くなったということで大変な感激ようだった。
そして
「まー、リナお嬢様、マールも若返ったようです。娘時代に戻ったような気がします」
マール婆さんが、マール婆さんとは呼べないようになってしまった。鏡を見ていないので、本人は冗談で言っているようだが、私たち4人はあんぐりと口を開けてしまった。いや、本当に空いた口が塞がらない。
娘時代と言うのはさすがに言い過ぎだが、本当に20は若返ったと思う。いや30かも。婆さんではなく、婦人だ、マール婦人と呼ぶべきかもしれない。
まずいやりすぎてしまった。
この驚くべき状況から、いち早く立ち直ったのはゴフじいさんだった。
小さな声で、私に「元に戻すことはできますか?」と聞いてきたので「やったことないけど試してみます」と答えてはしゃぐマール婆さんに魔力を流す。
「あら?
はーはー、さすがにはしゃぎすぎてしまったかもしれません。ちょっと息切れが」
初めてやったけれどもできた。マール婆さんはちょっときれいなマール婆さんになった。
本人に知られなくてよかった。父様とカイル兄様もようやく動き出した。
「や、やー、本当だマール婆さんちょっときれいになったぞ。シミも薄くなってなんだかシワも伸びているぞ。ハハハハハ」
父様が棒読みでマール婆さんを褒めた。浮かれているマール婆さんは
「あらー、まー、嬉しいですわ」
と、ちょっとシミの薄くなった手で赤くなった頬を抑えた。
「おー、足の擦り傷と手のマメが治った!はっ!豆は直しちゃいけないんだ、また初めからだー」
カイル兄様の足の擦り傷や小さな傷跡は全てきれいに治った。しかし剣士の勲章でもある分厚い手のひらは赤子のようなきれいな柔らかい手のひらに戻ってしまった。
と言う失敗を踏まえて、父様にリペアの魔法をかけるときは、慎重に部分的に弱くかけることにした。
「おー、肩こりが腰の痛みと古傷が良くなった。リナすごいぞ!ありがとう!」
父様にはとても感謝された。
「リナお嬢様ありがとうございます。このゴフじい、50は若返りましてございます。リナお嬢様が成長されて結婚して子供が産まれて、そのお子様がさらに成長されて結婚してお子様を産むまでお仕えしたいと思います」
ゴフじいさんは、年齢から来る体の不調が全て良くなったということで大変な感激ようだった。
そして
「まー、リナお嬢様、マールも若返ったようです。娘時代に戻ったような気がします」
マール婆さんが、マール婆さんとは呼べないようになってしまった。鏡を見ていないので、本人は冗談で言っているようだが、私たち4人はあんぐりと口を開けてしまった。いや、本当に空いた口が塞がらない。
娘時代と言うのはさすがに言い過ぎだが、本当に20は若返ったと思う。いや30かも。婆さんではなく、婦人だ、マール婦人と呼ぶべきかもしれない。
まずいやりすぎてしまった。
この驚くべき状況から、いち早く立ち直ったのはゴフじいさんだった。
小さな声で、私に「元に戻すことはできますか?」と聞いてきたので「やったことないけど試してみます」と答えてはしゃぐマール婆さんに魔力を流す。
「あら?
はーはー、さすがにはしゃぎすぎてしまったかもしれません。ちょっと息切れが」
初めてやったけれどもできた。マール婆さんはちょっときれいなマール婆さんになった。
本人に知られなくてよかった。父様とカイル兄様もようやく動き出した。
「や、やー、本当だマール婆さんちょっときれいになったぞ。シミも薄くなってなんだかシワも伸びているぞ。ハハハハハ」
父様が棒読みでマール婆さんを褒めた。浮かれているマール婆さんは
「あらー、まー、嬉しいですわ」
と、ちょっとシミの薄くなった手で赤くなった頬を抑えた。
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