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本編

寮生活のザコタ様共通1

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俺は、関東の山の奥にある王道学園っぽい男子校で寮生活を今日から送ることになった。

これが、今日からの俺様の家か。ふふん、悪くはないな?と、まずい、俺様は封印だな。


桃盟麟高校(とうめいりんこうこう)1年B組になった。入学時の成績で平均点の釣り合いが均衡になるように割り当てられるらしい。
生徒会や風紀も人気投票と自薦と他薦で入れるらしい。役職が付くのは2年からで1年では補佐か雑用のみで複数人を採用するのだ。

部活動は、全員が何かしらに入らなくてはならず、名義を貸すだけの幽霊部員は駄目だそうだ。

何に、入ろうか?

中学のときは、お茶菓子を食べさせてあげると言われて茶道部にまず仮に入った。

わざとじゃないんだが、一番高価な器を壊しちまったのに若ハゲ講師がブチキレてしまった。

軽音部の見る目のあるやつによりボーカルに、誘われて、歌ってくれと言われたから、いいだろうと歌えば耳を病むから歌うのを止めてくれというわけわからん苦情が殺到する。

俺様の美声により、聴衆が、失神するくらいのことで?

いつものことだろ?

兄上は、俺に子守唄を毎晩ねだるのだぞ?

朝までぐっすりと良く眠れるらしいな。

天才的なザコタ様への愚民どもの嫉妬とはかくも醜きものか?

いいだろう?そこまでいうなら、ここでは、もう歌わん。

と終始が万事、そんな感じの黒歴史のザコタ様は止めにしたんだ。

これが、染みついてるから、何かの拍子に顔をださないか心配だ…。

でも、俺、運動しようとすると周囲の皆が青ざめて止めに入るんだ。美しい肌が焼けたらどうする?って。
アホか?と思って、無理に外に出た。

偶然、美味しい柑橘類をたくさん食ったがために、その果汁がついてた頬が、ほんの少しだったのに5月の曇り空で火傷が出来てしまい…。お父さまもお兄さまも月白さんでさえ、酷く嘆き泡をくって皮膚科の名医のもとに受診したものだ。

彼等の言いぶんでは、巨匠が丹精こめて創った石膏の天使の像の頬に、口紅が付いたようだという。

んな、馬鹿な…。まぁ、口で強く吸い付いた時に出来る鬱血痕の跡には見えるのかもな…。

当時、学校では、あいつ、すげぇ、美女が許嫁で付き合ってんだって?

ザコタのクセに生意気だ!

という妙な噂が流れてましたよ。と、幼少期から残留している押し掛けの取り巻きの2人に教えられた。

今も、彼等は、俺の後ろの左右を挟む形で移動して、人が来ると前後にくる。

護衛のつもりか…。まぁ、昔、変なおっさんに誘拐されてつれ回されたことあったからか。仕方ないので好きにさせている。

まるで、勇者パーティーみたいだからいいのか?

ひのきの棒はないけどな?

通行の邪魔はしていない。

入学式は、明後日からだ。今日のところは、寮内で待機して身体を休ませつつの荷物を片付けること。

気付けば、寮内の施設の案内が全て終わっていた。


しまった。俺、すぐに迷っちまうのに…。大きな風呂の場所もわからないぞ?ま、あとで、あの2人に連れて行ってもらえばいっか。

楽しみだなー。家族の身体でさえ、小学生4年くらいまでしか一緒に入って見たことないしな!

前に住んでた家のは広かったが、家族旅行したときも家族用の貸し切りの露天くらいにしか入ったことなかったからな!うん。

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