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第2部 街を駆け巡る〝ペットテイマー〟 第5章 〝ペットテイマー〟ドラマリーンへ
61. ドラマリーン2日目の楽しみ方
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ホテルセイレーンで迎えるドラマリーン2日目の朝。
朝食開始時間に間に合わないくらい寝坊しそうになり、ペットたちにたたき起こされたのはご愛敬だね。
このホテルのベッド、寝心地がよすぎる……。
特使だからこそ、こんな豪華なお部屋が使えるんだろうけど下のグレードでもいいお部屋なんだろうなぁ。
やっぱりお姉ちゃんとミーベルンを連れてきてあげたい。
ともかく、私をたたき起こしてくれた家族たちにご飯をあげ、私もドレスに着替え、朝食へ。
今日も豪華な席で優雅に食事をいただいたけど、単なるD+ランクの冒険者が受けていい待遇なんだろうか。
だんだん不安になってきた。
ともかく、今日はなんの予定も入っていないフリーの一日。
明日はヴァイパー狩りで、明後日はウルフ狩りの講習、その次の日もヴァイパー狩りの予定。
自由にできるのは今日一日だけだから、なにかいいお土産があれば買って帰ろう。
そう思って案内係の方に聞いてみたんだけど……。
「ドラマリーンの特産品は海産物が多いので、日持ちしないんですよ。調理法も特殊なものがありますし、あまりお勧めできる品は……」
「そうですか……」
ふむ、海産物。
海のないアイリーンの街だと手に入らないよね。
よし、私は《ストレージ》もあるし、それを買っていこう!
そう決めて魚を売っているというお店へ。
魚は傷むのが早く、今日捕れたものは今日中に売り切らなくちゃいけないらしい。
保存するにも氷が必要で、それ専用の魔道具を用意しているのだとか。
だから、少し高めだけど店主さんに調理が簡単なお魚を聞いていろいろと買っちゃった。
そんなに食べられるのかと心配されたため、目の前で《ストレージ》にしまったら納得もされたよ。
あと、魚料理をするための調理方法をまとめた本を売っている本屋のことも教えてくれた。
いくらメイナお姉ちゃんがお料理上手でも、調理方法がわからなければ料理できないものね。
それから、魚を焼くときに必要な調理器具類。
これも特殊な形状をしているお鍋だったから、いろいろ買っちゃった。
それに、専用のカラトリーも必要。
そちらもいろいろと買い込んでおいた。
使い方の本と一緒にね。
『ずいぶん買い込んだのう』
『本当だね。無駄遣いしすぎだってメイナに怒られない?』
『普段、買い物をしない分、加減がわかってないわさ。たまにはいいわさ』
『メイナとミーベルンにもおいしいご飯を食べてもらうの』
そうだよね。
おいしいものはみんなで食べたいよね。
午前中の間に買い物も終了、私のお昼は露店の食べ歩きで済ませた。
でも、露店のお魚もおいしくてかぶりついちゃったよ。
モナカが興味を示したので、もう一本買って《ペット用ご飯作り》をつかってみたけど、すごい勢いで食べてた。
最後には『わち、たまにお魚ご飯が食べたい』と言い出すんだからよっぽど気に入ったんだね。
消費したのは露店で売っていたお魚の4分の1ほどだし、モナカ用に明日の朝お魚を仕入れておこう。
ニベラマも食べるかもしれないしそっちの分も必要かな?
時々、お魚の仕入れのためだけにドラマリーンに来ることになるかも。
それはそれで楽しそうだけれど!
さて、お昼が終わったから、明後日のウルフ狩り講習の申し込みがあるのかと、ウルフ狩りに講習に適した、あまりウルフの多く生息していない場所を教えてもらいに冒険者ギルドへ行かなくちゃ。
昨日もきた冒険者ギルドで受け付けさんに話を聞いてみると意外な結果に。
「え? ウルフ狩りの講習申し込みに20人も集まっている?」
「はい。今日の時点でそれですから明後日にはもっと集まっているかと。特使様、どうしましょうか?」
「あ、普段はシズクで結構ですよ。でも、困ったな。そんなに多い人数を教えられるかどうか」
「難しいですか?」
「うーん。午前と午後の2回に分けましょう。それぞれ定員20人ということで」
「そうしていただけると助かります。新人冒険者にとっても、ウルフが狩れるかどうかは食い扶持をつなぐための死活問題ですし、綺麗に肉や毛皮が剥ぎ取れなければそちらも高値で買い取れませんので」
「解体の説明は得意なので任せてください。ただ、各自が持ち込む武器が心配ですね」
「そちらは、その日のみ冒険者ギルドからの貸与として森や林でも使いやすい武器を渡します。それを使い続けたければ大銅貨4枚で買い取ってもらいますね」
大銅貨4枚か。
アダムさんのお店は質もいいし安いっていうのはわかっているけど、比較すると大銅貨1枚高いのはウルフ狩り講習に参加するような冒険者にはきついよね。
でも、そこは私の口出しする範囲じゃないし、頑張ってもらおう。
「わかりました。それと、ウルフ狩り講習を行うにあたり、ちょうどいい感じにウルフのいる森や林があるか確認してみたいんです。そういう情報はありますか?」
「ええ、あります。そこまで気にかけていただけるとは、本当に助かります」
「私としても、講習会で怪我人はともかく死人は出したくないので。それで、場所はどこになるでしょう?」
「ドラマリーンの北門を抜け、北西へ10分ほど歩いた右手側の林がウルフの数の少ないエリアです。奥の方まで行くと、森となりウルフも集団行動をして襲いかかってくるようになります」
「わかりました。では、最初の頃は数の少ないエリアでウルフとの戦闘経験と解体技術の研修を。終わり頃に森エリアまで入り込み、ウルフであっても集団になると恐ろしい魔獣であることを教え込みます」
「それは助かります。冒険者たちも〝たかがウルフ〟と舐めているものが多いもので」
私も一度痛い目を見ているからね。
安全な環境で恐ろしさを味わってもらいましょう。
「ちなみにゴブリンの巣は離れていますか?」
「はい。ゴブリンの巣はシズク様が入ってこられた西門から南に馬で30分ほど行ったところにある森と、北門を出て北東方向に馬で20分ほど行ったところにある洞穴になります。どちらもいまは1カ月に1回ずつ間引きをしていますので、街道まで出てくることはなく大人しいものです」
「それはよかった。では、ゴブリンの恐怖には怯えないでも済みそうですね」
「はい。ウルフだけに集中してください。ゴブリンの強さと怖さはゴブリンの巣を大討伐するときに教え込みますので。……それでも舐めてかかって、毎回死者が出ているのですが」
「あはは……」
私は乙女の尊厳とかいろいろ怖いからゴブリン狩りに参加していないけれど、そろそろ参加するべきなのかな?
オークだって簡単に狩れることがばれちゃってるし、〝ペットテイマー〟の能力もオーク軍との戦いでいいだけ見せているもんね。
帰ったらリンネさんに相談してみようっと。
朝食開始時間に間に合わないくらい寝坊しそうになり、ペットたちにたたき起こされたのはご愛敬だね。
このホテルのベッド、寝心地がよすぎる……。
特使だからこそ、こんな豪華なお部屋が使えるんだろうけど下のグレードでもいいお部屋なんだろうなぁ。
やっぱりお姉ちゃんとミーベルンを連れてきてあげたい。
ともかく、私をたたき起こしてくれた家族たちにご飯をあげ、私もドレスに着替え、朝食へ。
今日も豪華な席で優雅に食事をいただいたけど、単なるD+ランクの冒険者が受けていい待遇なんだろうか。
だんだん不安になってきた。
ともかく、今日はなんの予定も入っていないフリーの一日。
明日はヴァイパー狩りで、明後日はウルフ狩りの講習、その次の日もヴァイパー狩りの予定。
自由にできるのは今日一日だけだから、なにかいいお土産があれば買って帰ろう。
そう思って案内係の方に聞いてみたんだけど……。
「ドラマリーンの特産品は海産物が多いので、日持ちしないんですよ。調理法も特殊なものがありますし、あまりお勧めできる品は……」
「そうですか……」
ふむ、海産物。
海のないアイリーンの街だと手に入らないよね。
よし、私は《ストレージ》もあるし、それを買っていこう!
そう決めて魚を売っているというお店へ。
魚は傷むのが早く、今日捕れたものは今日中に売り切らなくちゃいけないらしい。
保存するにも氷が必要で、それ専用の魔道具を用意しているのだとか。
だから、少し高めだけど店主さんに調理が簡単なお魚を聞いていろいろと買っちゃった。
そんなに食べられるのかと心配されたため、目の前で《ストレージ》にしまったら納得もされたよ。
あと、魚料理をするための調理方法をまとめた本を売っている本屋のことも教えてくれた。
いくらメイナお姉ちゃんがお料理上手でも、調理方法がわからなければ料理できないものね。
それから、魚を焼くときに必要な調理器具類。
これも特殊な形状をしているお鍋だったから、いろいろ買っちゃった。
それに、専用のカラトリーも必要。
そちらもいろいろと買い込んでおいた。
使い方の本と一緒にね。
『ずいぶん買い込んだのう』
『本当だね。無駄遣いしすぎだってメイナに怒られない?』
『普段、買い物をしない分、加減がわかってないわさ。たまにはいいわさ』
『メイナとミーベルンにもおいしいご飯を食べてもらうの』
そうだよね。
おいしいものはみんなで食べたいよね。
午前中の間に買い物も終了、私のお昼は露店の食べ歩きで済ませた。
でも、露店のお魚もおいしくてかぶりついちゃったよ。
モナカが興味を示したので、もう一本買って《ペット用ご飯作り》をつかってみたけど、すごい勢いで食べてた。
最後には『わち、たまにお魚ご飯が食べたい』と言い出すんだからよっぽど気に入ったんだね。
消費したのは露店で売っていたお魚の4分の1ほどだし、モナカ用に明日の朝お魚を仕入れておこう。
ニベラマも食べるかもしれないしそっちの分も必要かな?
時々、お魚の仕入れのためだけにドラマリーンに来ることになるかも。
それはそれで楽しそうだけれど!
さて、お昼が終わったから、明後日のウルフ狩り講習の申し込みがあるのかと、ウルフ狩りに講習に適した、あまりウルフの多く生息していない場所を教えてもらいに冒険者ギルドへ行かなくちゃ。
昨日もきた冒険者ギルドで受け付けさんに話を聞いてみると意外な結果に。
「え? ウルフ狩りの講習申し込みに20人も集まっている?」
「はい。今日の時点でそれですから明後日にはもっと集まっているかと。特使様、どうしましょうか?」
「あ、普段はシズクで結構ですよ。でも、困ったな。そんなに多い人数を教えられるかどうか」
「難しいですか?」
「うーん。午前と午後の2回に分けましょう。それぞれ定員20人ということで」
「そうしていただけると助かります。新人冒険者にとっても、ウルフが狩れるかどうかは食い扶持をつなぐための死活問題ですし、綺麗に肉や毛皮が剥ぎ取れなければそちらも高値で買い取れませんので」
「解体の説明は得意なので任せてください。ただ、各自が持ち込む武器が心配ですね」
「そちらは、その日のみ冒険者ギルドからの貸与として森や林でも使いやすい武器を渡します。それを使い続けたければ大銅貨4枚で買い取ってもらいますね」
大銅貨4枚か。
アダムさんのお店は質もいいし安いっていうのはわかっているけど、比較すると大銅貨1枚高いのはウルフ狩り講習に参加するような冒険者にはきついよね。
でも、そこは私の口出しする範囲じゃないし、頑張ってもらおう。
「わかりました。それと、ウルフ狩り講習を行うにあたり、ちょうどいい感じにウルフのいる森や林があるか確認してみたいんです。そういう情報はありますか?」
「ええ、あります。そこまで気にかけていただけるとは、本当に助かります」
「私としても、講習会で怪我人はともかく死人は出したくないので。それで、場所はどこになるでしょう?」
「ドラマリーンの北門を抜け、北西へ10分ほど歩いた右手側の林がウルフの数の少ないエリアです。奥の方まで行くと、森となりウルフも集団行動をして襲いかかってくるようになります」
「わかりました。では、最初の頃は数の少ないエリアでウルフとの戦闘経験と解体技術の研修を。終わり頃に森エリアまで入り込み、ウルフであっても集団になると恐ろしい魔獣であることを教え込みます」
「それは助かります。冒険者たちも〝たかがウルフ〟と舐めているものが多いもので」
私も一度痛い目を見ているからね。
安全な環境で恐ろしさを味わってもらいましょう。
「ちなみにゴブリンの巣は離れていますか?」
「はい。ゴブリンの巣はシズク様が入ってこられた西門から南に馬で30分ほど行ったところにある森と、北門を出て北東方向に馬で20分ほど行ったところにある洞穴になります。どちらもいまは1カ月に1回ずつ間引きをしていますので、街道まで出てくることはなく大人しいものです」
「それはよかった。では、ゴブリンの恐怖には怯えないでも済みそうですね」
「はい。ウルフだけに集中してください。ゴブリンの強さと怖さはゴブリンの巣を大討伐するときに教え込みますので。……それでも舐めてかかって、毎回死者が出ているのですが」
「あはは……」
私は乙女の尊厳とかいろいろ怖いからゴブリン狩りに参加していないけれど、そろそろ参加するべきなのかな?
オークだって簡単に狩れることがばれちゃってるし、〝ペットテイマー〟の能力もオーク軍との戦いでいいだけ見せているもんね。
帰ったらリンネさんに相談してみようっと。
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