1 / 78
第1部 鍛冶の炎、目覚める 第1章 アウラとヘファイストス
1. 白天使族のアウラ、灯火と出会う
しおりを挟む
「ああ、この遺跡もダメか。もう、10カ所連続で外れなんですけど!?」
探っていた遺跡を出て周囲の安全を確認したら、あたしは思いっきり叫んでしまった。
あ、あたしはアウラ。
ローズブロンドの髪をレイヤーカットにした美少女
青瞳に健康的な頬の色、白い翼を持つ白天使族で21歳。
でも、身長が低いからもっと幼く見られがちなんだよね……。
天使族って17歳くらいで成長が止まるから、これ以上背が伸びることを期待できないし。
それなのに胸はEカップもある程大きく育ってくれちゃって。
ルインハンターなんて仕事をしているからには、体を覆うようなゆとりのある服なんて着られないし……野郎どもの視線がガンガン突き刺さる。
「それにしても、連続10カ所失敗だなんて。10歳の頃からルインハンターをして遺跡を回っていたアウラ様の名が泣くよ」
あたしは10歳の頃からルインハンター、つまり世界各地にある古代魔法文明の遺跡にある遺物を狙って探し出す発掘者の仕事をしている。
お父さんもお母さんもルインハンターだったし、あたしがルインハンターになること自体は不思議じゃなかった。
もっとも、10歳で遺跡のトラップにかかってお父さんとお母さんからはぐれてしまい、ひとりで生計を立てることになるなんて思ってもみなかったけどさ。
「さて、今日はどうしよう? もうちょっとで日が暮れ始めるしキャンプ地を探すか、もうひとつ遺跡を見つけてそこで休むか」
遺跡の中ってトラップに気を付ければわりと安全なんだよね。
モンスターもあまり棲み着いていないし、いたとしても数匹程度で倒してしまえばいなくなる。
新しいのが湧き出してくることなんて死んだ遺跡じゃないとあり得ないから、そこも遺跡を巡る基準になるんだ。
あ、死んだ遺跡って言うのはすべての機能が停止した遺跡のこと。
死んだ遺跡にはまともな遺物がない、というか保存装置も壊れているから大抵経年劣化で壊れている。
しかも生命維持装置も壊れているから、遺跡の中を歩くだけでも命がけ。
毒ガスが漏れているだなんてこともよくあるし、そういったものを好むモンスターがうじゃうじゃ湧いていることもある危険地域なんだ。
ともかく、死んだ遺跡には近づいちゃダメ。
これがルインハンターの鉄則。
「次の遺跡はどこがいいかな?」
あたしはこの森林地帯に来る前に立ち寄った、フィラスティの街で買った遺跡の地図を取り出す。
この森林地帯を訪れるルインハンターの多くが買っていく地図だと言うが、これを目印にハントをするハンターも多い。
なぜなら、ここに書かれている遺跡は基本的に生きていてまだなにかある可能性がある遺跡だからだ。
逆にこの地図に載っていない遺跡は死んでいるか未発見の遺跡ということになる。
未発見の遺跡ならお宝がザクザク手に入る可能性もあるし、死んでいる遺跡だった場合は深入りすると命が危うい。
この地図は文字通りの命綱なんだ。
森には危険なモンスターが出没する地域もあってそれも記されているし、本当にありがたい地図だよ。
ときどきこれを買わないでこの森林地帯に足を運ぶルインハンターがいるらしいけど、そういった連中が帰ってきたところを見たことがあるのは稀だそうな。
脅し文句も含まれているだろうけれど、安心をお金で買えるなら安いものでしょ。
「うーん、この側にいい遺跡がない。山肌に出てキャンプ地を探してみる?」
私がいる場所は森林地帯の中でも山になっている部分。
いまの季節は春先だから街に戻らなくても大丈夫。
白天使族の私は空も飛べるから空に舞い上がって木々の上から周囲を見渡してもいいんだけど、飛行型のモンスターも多いんだよね、このエリアは。
さすがに空を飛ぶのは避け、近くにあった山肌に出てみる。
ここって地面がせり出した崖になっているんだよね。
上り下りできそうな突起もないし落ちたらあの世行きかな?
あたし、飛べるから関係ないけど。
「うーん……ここから見てもよくわからない。とりあえず崖の下まで降りてみようかな?」
軽く空に舞い上がり、崖から飛び降りてゆっくりと下を目指す。
崖の下はやっぱりなにもなく、途中からは滝になっていてさらに上り下りなんてできたものじゃない環境になっていた。
そして滝の側を降りていく時、滝の向こうで遺跡特有の魔力光が光ったのが見えた。
「あ、あれ? こんなところに遺跡? ……地図には書いていない。つまり未発見か死んでいる遺跡」
ルインハンターはもれなく『魔導カンテラ』という遺跡に反応して光を放つ魔導具を持っている。
それはカンテラ自身が光るだけではなく、遺跡の入り口を光らせることもできるんだ。
ただ、このカンテラ、遺跡が生きているか死んでいるかまではわからない。
勇気を持って飛び込んでみるか、安全をとって無視するべきか……。
「……今日はまったく収穫がなかったし入っちゃおう! 死んでいるようならすぐに逃げ出せばいいし!」
あたしは自分自身を奮い立たせるように気勢を上げ、滝の裏にある洞窟へと入っていった。
遺跡の中に入ったところ、通路に証明がどんどん点いていったので死んだ遺跡じゃなかったみたい。
賭けの一段階目は成功だね!
とりあえず、あたしは光に導かれるまま通路を歩いて行く。
途中途中に部屋みたいなものはあったけど、入り口が押しつぶされていたりドアが壊れていたりで一切開かなかった。
私が見るに古代魔法文明初期の遺跡なのに残念。
古代魔法文明初期の遺物ってなると高く買い取ってくれるんだけどなー。
部屋や脇道には入れず終いでどんどん先に進むと大きな広い空間に出た。
そしてそこに飾られていたのは真っ黒い巨大なゴーレム!
高さは20メートルくらい!
「やった! エンシェントフレーム! 動けば数十年働かなくていいだけのお金が手に入る!」
『エンシェントフレーム』とは高さ10メートル以上の人が乗り込んで動かす魔導騎兵を指し示す総称。
自国生産している国もあるらしいけれどそういった国だって20メートルクラスのエンシェントフレームなんて作れないはずだよ!
動かなくても運び出せば30年分くらいの生活費にはなる!
そうキラキラした目で眺めていたらどこかから声が聞こえてきた。
『ふむ。今回のレディはなかなか活発なようだ』
「え!? 誰!?」
『我の名はヘファイストス。かつて作り出された、巨兵を生み出し巨兵を修復するための巨兵』
「え? じゃああなたって、あの巨大エンシェントフレーム?」
『〝エンシェントフレーム〟というものが機械兵を指す言葉であればそうなるな』
え、ええぇっ!?
言葉を話し理解するエンシェントフレーム!?
それって『マナトレーシングフレーム』以外あり得ないじゃない!?
探っていた遺跡を出て周囲の安全を確認したら、あたしは思いっきり叫んでしまった。
あ、あたしはアウラ。
ローズブロンドの髪をレイヤーカットにした美少女
青瞳に健康的な頬の色、白い翼を持つ白天使族で21歳。
でも、身長が低いからもっと幼く見られがちなんだよね……。
天使族って17歳くらいで成長が止まるから、これ以上背が伸びることを期待できないし。
それなのに胸はEカップもある程大きく育ってくれちゃって。
ルインハンターなんて仕事をしているからには、体を覆うようなゆとりのある服なんて着られないし……野郎どもの視線がガンガン突き刺さる。
「それにしても、連続10カ所失敗だなんて。10歳の頃からルインハンターをして遺跡を回っていたアウラ様の名が泣くよ」
あたしは10歳の頃からルインハンター、つまり世界各地にある古代魔法文明の遺跡にある遺物を狙って探し出す発掘者の仕事をしている。
お父さんもお母さんもルインハンターだったし、あたしがルインハンターになること自体は不思議じゃなかった。
もっとも、10歳で遺跡のトラップにかかってお父さんとお母さんからはぐれてしまい、ひとりで生計を立てることになるなんて思ってもみなかったけどさ。
「さて、今日はどうしよう? もうちょっとで日が暮れ始めるしキャンプ地を探すか、もうひとつ遺跡を見つけてそこで休むか」
遺跡の中ってトラップに気を付ければわりと安全なんだよね。
モンスターもあまり棲み着いていないし、いたとしても数匹程度で倒してしまえばいなくなる。
新しいのが湧き出してくることなんて死んだ遺跡じゃないとあり得ないから、そこも遺跡を巡る基準になるんだ。
あ、死んだ遺跡って言うのはすべての機能が停止した遺跡のこと。
死んだ遺跡にはまともな遺物がない、というか保存装置も壊れているから大抵経年劣化で壊れている。
しかも生命維持装置も壊れているから、遺跡の中を歩くだけでも命がけ。
毒ガスが漏れているだなんてこともよくあるし、そういったものを好むモンスターがうじゃうじゃ湧いていることもある危険地域なんだ。
ともかく、死んだ遺跡には近づいちゃダメ。
これがルインハンターの鉄則。
「次の遺跡はどこがいいかな?」
あたしはこの森林地帯に来る前に立ち寄った、フィラスティの街で買った遺跡の地図を取り出す。
この森林地帯を訪れるルインハンターの多くが買っていく地図だと言うが、これを目印にハントをするハンターも多い。
なぜなら、ここに書かれている遺跡は基本的に生きていてまだなにかある可能性がある遺跡だからだ。
逆にこの地図に載っていない遺跡は死んでいるか未発見の遺跡ということになる。
未発見の遺跡ならお宝がザクザク手に入る可能性もあるし、死んでいる遺跡だった場合は深入りすると命が危うい。
この地図は文字通りの命綱なんだ。
森には危険なモンスターが出没する地域もあってそれも記されているし、本当にありがたい地図だよ。
ときどきこれを買わないでこの森林地帯に足を運ぶルインハンターがいるらしいけど、そういった連中が帰ってきたところを見たことがあるのは稀だそうな。
脅し文句も含まれているだろうけれど、安心をお金で買えるなら安いものでしょ。
「うーん、この側にいい遺跡がない。山肌に出てキャンプ地を探してみる?」
私がいる場所は森林地帯の中でも山になっている部分。
いまの季節は春先だから街に戻らなくても大丈夫。
白天使族の私は空も飛べるから空に舞い上がって木々の上から周囲を見渡してもいいんだけど、飛行型のモンスターも多いんだよね、このエリアは。
さすがに空を飛ぶのは避け、近くにあった山肌に出てみる。
ここって地面がせり出した崖になっているんだよね。
上り下りできそうな突起もないし落ちたらあの世行きかな?
あたし、飛べるから関係ないけど。
「うーん……ここから見てもよくわからない。とりあえず崖の下まで降りてみようかな?」
軽く空に舞い上がり、崖から飛び降りてゆっくりと下を目指す。
崖の下はやっぱりなにもなく、途中からは滝になっていてさらに上り下りなんてできたものじゃない環境になっていた。
そして滝の側を降りていく時、滝の向こうで遺跡特有の魔力光が光ったのが見えた。
「あ、あれ? こんなところに遺跡? ……地図には書いていない。つまり未発見か死んでいる遺跡」
ルインハンターはもれなく『魔導カンテラ』という遺跡に反応して光を放つ魔導具を持っている。
それはカンテラ自身が光るだけではなく、遺跡の入り口を光らせることもできるんだ。
ただ、このカンテラ、遺跡が生きているか死んでいるかまではわからない。
勇気を持って飛び込んでみるか、安全をとって無視するべきか……。
「……今日はまったく収穫がなかったし入っちゃおう! 死んでいるようならすぐに逃げ出せばいいし!」
あたしは自分自身を奮い立たせるように気勢を上げ、滝の裏にある洞窟へと入っていった。
遺跡の中に入ったところ、通路に証明がどんどん点いていったので死んだ遺跡じゃなかったみたい。
賭けの一段階目は成功だね!
とりあえず、あたしは光に導かれるまま通路を歩いて行く。
途中途中に部屋みたいなものはあったけど、入り口が押しつぶされていたりドアが壊れていたりで一切開かなかった。
私が見るに古代魔法文明初期の遺跡なのに残念。
古代魔法文明初期の遺物ってなると高く買い取ってくれるんだけどなー。
部屋や脇道には入れず終いでどんどん先に進むと大きな広い空間に出た。
そしてそこに飾られていたのは真っ黒い巨大なゴーレム!
高さは20メートルくらい!
「やった! エンシェントフレーム! 動けば数十年働かなくていいだけのお金が手に入る!」
『エンシェントフレーム』とは高さ10メートル以上の人が乗り込んで動かす魔導騎兵を指し示す総称。
自国生産している国もあるらしいけれどそういった国だって20メートルクラスのエンシェントフレームなんて作れないはずだよ!
動かなくても運び出せば30年分くらいの生活費にはなる!
そうキラキラした目で眺めていたらどこかから声が聞こえてきた。
『ふむ。今回のレディはなかなか活発なようだ』
「え!? 誰!?」
『我の名はヘファイストス。かつて作り出された、巨兵を生み出し巨兵を修復するための巨兵』
「え? じゃああなたって、あの巨大エンシェントフレーム?」
『〝エンシェントフレーム〟というものが機械兵を指す言葉であればそうなるな』
え、ええぇっ!?
言葉を話し理解するエンシェントフレーム!?
それって『マナトレーシングフレーム』以外あり得ないじゃない!?
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
魔法が使えない落ちこぼれ貴族の三男は、天才錬金術師のたまごでした
茜カナコ
ファンタジー
魔法使いよりも錬金術士の方が少ない世界。
貴族は生まれつき魔力を持っていることが多いが錬金術を使えるものは、ほとんどいない。
母も魔力が弱く、父から「できそこないの妻」と馬鹿にされ、こき使われている。
バレット男爵家の三男として生まれた僕は、魔力がなく、家でおちこぼれとしてぞんざいに扱われている。
しかし、僕には錬金術の才能があることに気づき、この家を出ると決めた。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる