10 / 78
第1部 鍛冶の炎、目覚める 第3章 王都リードアローでの暮らし
10. 鍛冶魔法を使ってみよう
しおりを挟む
鍛冶魔法を使って初めての鍛冶作業。
ヘファイストスいわく、まずはなにを作るのかイメージを浮かべる。
イメージ、自分が使うものとしてならメイスでいいかな。
剣とかを習うほど余力はないし。
形は……先端が16枚の板に分かれていてそれなりに重い物。
装飾とかはこらなくてもいいや。
あくまでお試しだからね。
『イメージはできたか?』
「うん、大丈夫。次は?」
『鍛冶魔法を発動し、必要な鉱石に魔力を通すのだ。そうすれば鉱石の特性などがすぐにわかる』
「……不安だけどやってみる」
ヘファイストスが言うんだし信じてみよう。
あたしは鍛冶魔法を発動させると聖銀鉱の山に魔力を通した。
すると聖銀鉱の性質が一気に頭の中へと流れ込んでくる。
聖銀鉱は一般的に柔らかめだとされているけれどそれは間違いで、柔らかくなるのは純度不足と圧縮率不足のため。
純度が十分で何度も鍛えて圧縮してやれば切れ味も頑強さも抜群な逸品ができあがるらしい。
また、これも一般的に使われているパターンなんだけど魔銀鉱と合金にされて使うのは決してやっちゃいけないことのようだ。
お互いの特性を打ち消しあい、性能が低下する上脆くなるみたい。
なんだかたくさんの情報がめまぐるしく流れ込んできてあふれそう。
さて、それじゃあメイスに必要な分の聖銀鉱を切り離して……。
『うん? 命晶核は使わないのか?』
「え? 命晶核って錬金術であとから混ぜるんでしょう?」
『鍛冶魔法なら作る時から一体化できるぞ』
「そうなんだ。そっちも試してみよう」
あたしは命晶核にも触れて魔力を流してみる。
すると命晶核の特性も伝わってきた。
錬金術で混ぜると思われているんだけどそれは間違いで、鍛冶でも混ぜられるらしい。
ただ、常に魔力をまとわせながら鍛えなくちゃいけないようだから難しそう。
鍛冶魔法なら何の問題もないけどね。
「さて、これで準備は整ったかな」
『あとは付与するエンチャントだな』
「エンチャントまで付与できるの!?」
『そこまでできて鍛冶魔法だ』
エンチャントもできるらしいから頭の中で思い浮かべてみると、恐ろしい数のエンチャントが脳裏に浮かび上がった。
一般的によく知られているエンチャントから名前さえ聞いたことがないエンチャントまで多種多様。
この中から選んで付与していけばいいのか。
ん?
エンチャントのところに数字があって消費容量ってなってる。
作る武器にもエンチャント容量って値が思い浮かんでいるし、この範囲でのみエンチャントが付与できるってことか。
うーん、悩ましい。
「……よし、決めた! 始めるよ!」
あたしは今度こそ鍛冶魔法でメイスを作り始める。
魔法が発動すると聖銀鉱と命晶核の一部が消え去り、あたしの前に光の玉ができあがった。
その玉はどんどん圧縮されていき、最終的に一本の無骨なメイスへと様変わりしたよ。
これで終わりかな?
『上出来だ。初めてにしてはなかなかだぞ』
「ありがとう。エンチャントとかもきちんとかかっているのかな?」
『私が確認する限りかかっているが、それでは安心できないだろう。なにかで試してみてはどうだ?』
「うん。あの、リンガさん。試し切り用の的とかありませんか?」
いままで作業を眺めていたリンガさんはちょっと唖然とした顔をしている。
目の前でいきなり武器ができたんだものね、無理もないか。
「え? あ、ああ。あるよ。ただ、そのメイスから伝わってくる気迫を考えると一発で破壊されそうだ。壊してもいい鎧を持ってくるから少し待っておくれ」
リンガさんは一度ギルドの建物へと戻り、少しして壊れかけの鎧を持って出てきた。
話を聞くと昔ルインハンターから押しつけられた単なる鉄の鎧らしい。
これはバラバラに壊してもいいそうなので早速的にしよう。
台座は適当に魔銀鉱で作った台座。
こっちもそれなりに強度があるし、壊れはしないはずだよね。
「じゃあ、始めるね」
「ああ、ガツンとやってくれ」
「たぁ!」
あたしのメイスが振り下ろされると、エンチャントの効果を発揮した証の青白い光をまといながら鎧を打ち据えた。
そして、鎧はメイスが当たったところから真っ二つにされて台座の下へと転がり落ちていったよ。
台座もかなりへこんでいるし、ちょっと強力すぎるかな?
『ふむ。想像通りの威力だな』
「いや、怖すぎるって、ヘファイストス」
エンチャントを選んだあたしも大概だけど、それで完成したメイスはもっとひどかった。
こんなメイス実戦で使ってもいいのかな?
「あ、アウラ。そのメイスにはどんなエンチャントを選んだんだい?」
恐る恐るという風にリンガさんが声をかけてきた。
エンチャントかぁ。
あまり話したくないなぁ。
「名前は教えませんが、効果だけなら。打撃力の強化と衝撃の強化。筋力の強化。浄化能力の強化。触れた相手を邪属性に変更する効果。触れた部分を脆くする効果を乗せました」
「邪属性の付与に浄化能力の強化って……触れる側から浄化するってことかい?」
「そうなりますね。常に悪霊退治と同じ効果を得られます」
「なんてバケモンを作り出してるんだ。他人に盗まれちゃダメだよ」
「あ、あたし以外じゃエンチャントが発動しないようにもしてあるんで」
「盗まれたときの対策も万全か。安心したよ」
本当は魔力を流すと手元に戻ってくるエンチャントもかけてあるんだけど、いまは内緒にしておこう。
こんなエンチャント聞いたことがなかったし、盗まれても武器を弾かれても安心だからね。
切り札としてとっておこう。
でも、鍛冶魔法って面白いかも!
ヘファイストスいわく、まずはなにを作るのかイメージを浮かべる。
イメージ、自分が使うものとしてならメイスでいいかな。
剣とかを習うほど余力はないし。
形は……先端が16枚の板に分かれていてそれなりに重い物。
装飾とかはこらなくてもいいや。
あくまでお試しだからね。
『イメージはできたか?』
「うん、大丈夫。次は?」
『鍛冶魔法を発動し、必要な鉱石に魔力を通すのだ。そうすれば鉱石の特性などがすぐにわかる』
「……不安だけどやってみる」
ヘファイストスが言うんだし信じてみよう。
あたしは鍛冶魔法を発動させると聖銀鉱の山に魔力を通した。
すると聖銀鉱の性質が一気に頭の中へと流れ込んでくる。
聖銀鉱は一般的に柔らかめだとされているけれどそれは間違いで、柔らかくなるのは純度不足と圧縮率不足のため。
純度が十分で何度も鍛えて圧縮してやれば切れ味も頑強さも抜群な逸品ができあがるらしい。
また、これも一般的に使われているパターンなんだけど魔銀鉱と合金にされて使うのは決してやっちゃいけないことのようだ。
お互いの特性を打ち消しあい、性能が低下する上脆くなるみたい。
なんだかたくさんの情報がめまぐるしく流れ込んできてあふれそう。
さて、それじゃあメイスに必要な分の聖銀鉱を切り離して……。
『うん? 命晶核は使わないのか?』
「え? 命晶核って錬金術であとから混ぜるんでしょう?」
『鍛冶魔法なら作る時から一体化できるぞ』
「そうなんだ。そっちも試してみよう」
あたしは命晶核にも触れて魔力を流してみる。
すると命晶核の特性も伝わってきた。
錬金術で混ぜると思われているんだけどそれは間違いで、鍛冶でも混ぜられるらしい。
ただ、常に魔力をまとわせながら鍛えなくちゃいけないようだから難しそう。
鍛冶魔法なら何の問題もないけどね。
「さて、これで準備は整ったかな」
『あとは付与するエンチャントだな』
「エンチャントまで付与できるの!?」
『そこまでできて鍛冶魔法だ』
エンチャントもできるらしいから頭の中で思い浮かべてみると、恐ろしい数のエンチャントが脳裏に浮かび上がった。
一般的によく知られているエンチャントから名前さえ聞いたことがないエンチャントまで多種多様。
この中から選んで付与していけばいいのか。
ん?
エンチャントのところに数字があって消費容量ってなってる。
作る武器にもエンチャント容量って値が思い浮かんでいるし、この範囲でのみエンチャントが付与できるってことか。
うーん、悩ましい。
「……よし、決めた! 始めるよ!」
あたしは今度こそ鍛冶魔法でメイスを作り始める。
魔法が発動すると聖銀鉱と命晶核の一部が消え去り、あたしの前に光の玉ができあがった。
その玉はどんどん圧縮されていき、最終的に一本の無骨なメイスへと様変わりしたよ。
これで終わりかな?
『上出来だ。初めてにしてはなかなかだぞ』
「ありがとう。エンチャントとかもきちんとかかっているのかな?」
『私が確認する限りかかっているが、それでは安心できないだろう。なにかで試してみてはどうだ?』
「うん。あの、リンガさん。試し切り用の的とかありませんか?」
いままで作業を眺めていたリンガさんはちょっと唖然とした顔をしている。
目の前でいきなり武器ができたんだものね、無理もないか。
「え? あ、ああ。あるよ。ただ、そのメイスから伝わってくる気迫を考えると一発で破壊されそうだ。壊してもいい鎧を持ってくるから少し待っておくれ」
リンガさんは一度ギルドの建物へと戻り、少しして壊れかけの鎧を持って出てきた。
話を聞くと昔ルインハンターから押しつけられた単なる鉄の鎧らしい。
これはバラバラに壊してもいいそうなので早速的にしよう。
台座は適当に魔銀鉱で作った台座。
こっちもそれなりに強度があるし、壊れはしないはずだよね。
「じゃあ、始めるね」
「ああ、ガツンとやってくれ」
「たぁ!」
あたしのメイスが振り下ろされると、エンチャントの効果を発揮した証の青白い光をまといながら鎧を打ち据えた。
そして、鎧はメイスが当たったところから真っ二つにされて台座の下へと転がり落ちていったよ。
台座もかなりへこんでいるし、ちょっと強力すぎるかな?
『ふむ。想像通りの威力だな』
「いや、怖すぎるって、ヘファイストス」
エンチャントを選んだあたしも大概だけど、それで完成したメイスはもっとひどかった。
こんなメイス実戦で使ってもいいのかな?
「あ、アウラ。そのメイスにはどんなエンチャントを選んだんだい?」
恐る恐るという風にリンガさんが声をかけてきた。
エンチャントかぁ。
あまり話したくないなぁ。
「名前は教えませんが、効果だけなら。打撃力の強化と衝撃の強化。筋力の強化。浄化能力の強化。触れた相手を邪属性に変更する効果。触れた部分を脆くする効果を乗せました」
「邪属性の付与に浄化能力の強化って……触れる側から浄化するってことかい?」
「そうなりますね。常に悪霊退治と同じ効果を得られます」
「なんてバケモンを作り出してるんだ。他人に盗まれちゃダメだよ」
「あ、あたし以外じゃエンチャントが発動しないようにもしてあるんで」
「盗まれたときの対策も万全か。安心したよ」
本当は魔力を流すと手元に戻ってくるエンチャントもかけてあるんだけど、いまは内緒にしておこう。
こんなエンチャント聞いたことがなかったし、盗まれても武器を弾かれても安心だからね。
切り札としてとっておこう。
でも、鍛冶魔法って面白いかも!
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最強チート承りました。では、我慢はいたしません!
しののめ あき
ファンタジー
神託が下りまして、今日から神の愛し子です!〜最強チート承りました!では、我慢はいたしません!〜
と、いうタイトルで12月8日にアルファポリス様より書籍発売されます!
3万字程の加筆と修正をさせて頂いております。
ぜひ、読んで頂ければ嬉しいです!
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
非常に申し訳ない…
と、言ったのは、立派な白髭の仙人みたいな人だろうか?
色々手違いがあって…
と、目を逸らしたのは、そちらのピンク色の髪の女の人だっけ?
代わりにといってはなんだけど…
と、眉を下げながら申し訳なさそうな顔をしたのは、手前の黒髪イケメン?
私の周りをぐるっと8人に囲まれて、謝罪を受けている事は分かった。
なんの謝罪だっけ?
そして、最後に言われた言葉
どうか、幸せになって(くれ)
んん?
弩級最強チート公爵令嬢が爆誕致します。
※同タイトルの掲載不可との事で、1.2.番外編をまとめる作業をします
完了後、更新開始致しますのでよろしくお願いします
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる