18 / 78
第1部 鍛冶の炎、目覚める 第4章 第一王女 エリクシール = マナストリア
18. 装備完成
しおりを挟む
エリクシール殿下の装備作りだけど1日では終わらず2日かけることになった。
1日目でできたのはレイピアと短剣だけだったんだよね。
色の変わるペンも貸したし、鎧やライフル、ドレスのデザインを考えてきてくれるということなのでそれを期待しよう。
ちなみに、エリクシール殿下たちが帰ったあとはヘファイストスと一緒に魔導銃の作成練習だったよ。
今の時代で使われている魔導銃とヘファイストスが知っている魔導銃は仕組みが異なるみたいでそれを覚えるのにちょっと苦労した。
覚えるために私用のライフルにハンドガン、ショットガン、キャノン、マシンガン、ミニガンといろいろ作らされたからね。
装備は充実したけれど、どこで使うのよ、これ……。
日が明けて翌日、朝早くからエリクシール殿下一行がやってきて早速装備作りとなった。
昨日護衛やメイドたちとともに考えた装備のデザインはとても素晴らしく、短剣も鎧もドレスもそれに見合った造りなったよ。
まあ、ドレスは色違いやデザイン違いで何十着も作ったし、途中からお互いに慣れてきたというのもあるんだけどさ。
「はあ、この装備たち素晴らしいです。短剣も装飾品のように気品がありますし、鎧だってこのまま式典に参列できます。ドレスなんて身の安全のためにと着替えさせていただきましたが、着るときの手間もさほどかからず動きやすい造りになっているだなんて」
エリクシール殿下も今日作った装備には大満足のようだね。
ライフルは結構無骨なデザインになったんだけど、袖の中に隠しておけるような大きさのピストルも作ったし、護身用としてはこっちがメインなんだろう。
ピストルのデザインは優雅な色使いだったからね。
「それにしても、このドレスは本当に素晴らしいです。試しに1着を護衛の騎士に切らせて見ましたが傷どころかシワすら付きませんでした。打ち付けたときの音もしなかったということは衝撃も吸収されたのでしょう。それを何十着も作っていただけるだなんて申し訳ない限りです」
「気にしないでください、エリクシール殿下。あたしとしては余り物の妖精銀関係を使っただけですから」
「そうはおっしゃいましても、本来妖精銀はとても高値なんですよ? 剣や鎧には妖精太陽銀と妖精月銀を惜しみなく使わせていただきました。我が王家ですらこのような豪華な装備は作れません。まして、金属を柔軟な布に変える技術などございませんし」
「あーそれ。あたしも鍛冶魔法でできるんですけど原理はよくわからないんですよ。ヘファイストス、説明できる?」
あたしとしても金属が布になる理由は知りたい。
ヘファイストスが教えても構わないというのならいま教えてもらおう。
『構わない。まずは金属を布を織る時と同じように糸にする。このとき普通に糸にしただけでは金属の硬さが残ってしまうので特殊なエンチャントを施すのだ。そのあとは布を織るだけだな』
ふーん。
言葉に表すと簡単そうだけど、実際にやるとなると難しそう。
そもそも、金属を糸にするのだってどうやればいいんだろうね?
「金属を糸にですか……」
エリクシール殿下はまだ気になるみたい。
これ以上のことをヘファイストスは話してくれるのかな?
『我やアウラは鍛冶魔法で済ませているから問題なく作れる。鍛冶魔法なしで作るには難しいだろうな。糸の細さまで金属を引き延ばし、なおかつ均一な細さで切れないようにするのは難しかろう』
「はい。素人ですが想像もつきません」
『我の時代でも鍛冶魔法なしで作る場合、錬金術師が金属を糸に加工しエンチャントをかけていた。鍛冶師が関わるのは鉱石を純粋な金属に変えるところまでだな』
「なるほど、そういう手段が……」
『我も作業を実際に見たことがあるが、錬金術師でも繊細な作業だ。太さが均一でなければならず、なおかつ切れるようではいけない。我やアウラは鍛冶魔法で糸を5本撚り合わせて作っているが、錬金術師たちは3本で作っていたな』
「そんな工夫もしていたんですね。気付きませんでした」
『知的好奇心を持つことはいいことだ。秘匿することは話せないが、それ以外ならば話せる範囲で話そう。ほかになにが知りたい?』
「では、私のドレスの下着となっている胸当てと胴回りのパーツについて……」
おやおや、ヘファイストスもエリクシール殿下が大分気に入ったようで。
エリクシール殿下の質問に対してヘファイストスがどんどん答えていく。
ドレスの胸当てはあたしの下着と同じ物らしいけれど、エリクシール殿下の胸って……本当にささやかなものだから少しでも強調するための工夫がなされているらしい。
あと、胴回りのパーツは不意打ちされたときに腹部を守るためのものだって。
そのあともエリクシール殿下はヘファイストスにたくさんの質問をしていき、ヘファイストスも答えられる範囲内で答えていった。
ヘファイストスが隠したいことってあたしの装備に使われている素材やヘファイストスの時代にあった素材、武器の情報、モンスターの情報みたいだね。
あたしには気前よく魔導銃の作り方を教えてくれたけど、それはパイロットの特権なのかな?
結局、ふたりの話は昼頃まで続き、エリクシール殿下はとても満足げな表情を浮かべていた。
「ああ、古代の知識とはこれほど優れていたのですね。私もマナトレーシングフレームに乗っていますが、古代文明の知識を聞いても生産技術などは詳しく知らないそうですので」
『我は後方支援用に作られた機械兵だからな。前線の情報よりも兵站の情報の方が多い』
「それでこれほどの知識が……この知識を私が聞いた分しか持ち帰ることができないことが残念です」
『ふむ……アウラ、提案があるのだが』
「なに?」
『次の目的地だが、エリクシールの国ではダメだろうか?』
「エリクシール殿下の? そこまで気に入ったの?」
『国を導くものが軍を支える情報に耳を傾けるとは珍しい。正直、気に入った』
ふむ、ヘファイストスがそこまで個人のことを気に入るだなんて驚きだね。
でも、次の目的地も決まっていないし、いい加減この国も危険そうだから離れる算段はつけておいた方がいいか。
「わかった。次の目的地はマナストリア聖華国ね」
「本当ですか? いらしていただけるので?」
「よく考えたら今回の依頼って報酬を決めていないもの。そっちの国元に帰ってからゆっくり決めましょう?」
「ああ、そうでした。報酬については必ずお支払いいたします。その証として、これを受け取ってください」
エリクシール殿下は耳につけていたイヤリングを外すと、あたしに手渡してくれた。
これってどういう意味があるんだろう?
「それは私が成人の儀式でいただいたイヤリングです。それがあれば身分証になるでしょう」
「そんな大切なもの預かっていいんですか?」
「はい。アウラ様にはぜひ私の国に来ていただきたいのです。私もすてきなお友達が増えそうですし」
「お友達?」
あたしとエリクシール殿下が?
さすがにそれは腰が引けるかも……。
「うふふ。いまはまだお知り合いということで。いずれはお友達になりましょう?」
エリクシール殿下って意外と押しが強いかも。
あたしも行くときは覚悟しておかないといけないかなぁ。
1日目でできたのはレイピアと短剣だけだったんだよね。
色の変わるペンも貸したし、鎧やライフル、ドレスのデザインを考えてきてくれるということなのでそれを期待しよう。
ちなみに、エリクシール殿下たちが帰ったあとはヘファイストスと一緒に魔導銃の作成練習だったよ。
今の時代で使われている魔導銃とヘファイストスが知っている魔導銃は仕組みが異なるみたいでそれを覚えるのにちょっと苦労した。
覚えるために私用のライフルにハンドガン、ショットガン、キャノン、マシンガン、ミニガンといろいろ作らされたからね。
装備は充実したけれど、どこで使うのよ、これ……。
日が明けて翌日、朝早くからエリクシール殿下一行がやってきて早速装備作りとなった。
昨日護衛やメイドたちとともに考えた装備のデザインはとても素晴らしく、短剣も鎧もドレスもそれに見合った造りなったよ。
まあ、ドレスは色違いやデザイン違いで何十着も作ったし、途中からお互いに慣れてきたというのもあるんだけどさ。
「はあ、この装備たち素晴らしいです。短剣も装飾品のように気品がありますし、鎧だってこのまま式典に参列できます。ドレスなんて身の安全のためにと着替えさせていただきましたが、着るときの手間もさほどかからず動きやすい造りになっているだなんて」
エリクシール殿下も今日作った装備には大満足のようだね。
ライフルは結構無骨なデザインになったんだけど、袖の中に隠しておけるような大きさのピストルも作ったし、護身用としてはこっちがメインなんだろう。
ピストルのデザインは優雅な色使いだったからね。
「それにしても、このドレスは本当に素晴らしいです。試しに1着を護衛の騎士に切らせて見ましたが傷どころかシワすら付きませんでした。打ち付けたときの音もしなかったということは衝撃も吸収されたのでしょう。それを何十着も作っていただけるだなんて申し訳ない限りです」
「気にしないでください、エリクシール殿下。あたしとしては余り物の妖精銀関係を使っただけですから」
「そうはおっしゃいましても、本来妖精銀はとても高値なんですよ? 剣や鎧には妖精太陽銀と妖精月銀を惜しみなく使わせていただきました。我が王家ですらこのような豪華な装備は作れません。まして、金属を柔軟な布に変える技術などございませんし」
「あーそれ。あたしも鍛冶魔法でできるんですけど原理はよくわからないんですよ。ヘファイストス、説明できる?」
あたしとしても金属が布になる理由は知りたい。
ヘファイストスが教えても構わないというのならいま教えてもらおう。
『構わない。まずは金属を布を織る時と同じように糸にする。このとき普通に糸にしただけでは金属の硬さが残ってしまうので特殊なエンチャントを施すのだ。そのあとは布を織るだけだな』
ふーん。
言葉に表すと簡単そうだけど、実際にやるとなると難しそう。
そもそも、金属を糸にするのだってどうやればいいんだろうね?
「金属を糸にですか……」
エリクシール殿下はまだ気になるみたい。
これ以上のことをヘファイストスは話してくれるのかな?
『我やアウラは鍛冶魔法で済ませているから問題なく作れる。鍛冶魔法なしで作るには難しいだろうな。糸の細さまで金属を引き延ばし、なおかつ均一な細さで切れないようにするのは難しかろう』
「はい。素人ですが想像もつきません」
『我の時代でも鍛冶魔法なしで作る場合、錬金術師が金属を糸に加工しエンチャントをかけていた。鍛冶師が関わるのは鉱石を純粋な金属に変えるところまでだな』
「なるほど、そういう手段が……」
『我も作業を実際に見たことがあるが、錬金術師でも繊細な作業だ。太さが均一でなければならず、なおかつ切れるようではいけない。我やアウラは鍛冶魔法で糸を5本撚り合わせて作っているが、錬金術師たちは3本で作っていたな』
「そんな工夫もしていたんですね。気付きませんでした」
『知的好奇心を持つことはいいことだ。秘匿することは話せないが、それ以外ならば話せる範囲で話そう。ほかになにが知りたい?』
「では、私のドレスの下着となっている胸当てと胴回りのパーツについて……」
おやおや、ヘファイストスもエリクシール殿下が大分気に入ったようで。
エリクシール殿下の質問に対してヘファイストスがどんどん答えていく。
ドレスの胸当てはあたしの下着と同じ物らしいけれど、エリクシール殿下の胸って……本当にささやかなものだから少しでも強調するための工夫がなされているらしい。
あと、胴回りのパーツは不意打ちされたときに腹部を守るためのものだって。
そのあともエリクシール殿下はヘファイストスにたくさんの質問をしていき、ヘファイストスも答えられる範囲内で答えていった。
ヘファイストスが隠したいことってあたしの装備に使われている素材やヘファイストスの時代にあった素材、武器の情報、モンスターの情報みたいだね。
あたしには気前よく魔導銃の作り方を教えてくれたけど、それはパイロットの特権なのかな?
結局、ふたりの話は昼頃まで続き、エリクシール殿下はとても満足げな表情を浮かべていた。
「ああ、古代の知識とはこれほど優れていたのですね。私もマナトレーシングフレームに乗っていますが、古代文明の知識を聞いても生産技術などは詳しく知らないそうですので」
『我は後方支援用に作られた機械兵だからな。前線の情報よりも兵站の情報の方が多い』
「それでこれほどの知識が……この知識を私が聞いた分しか持ち帰ることができないことが残念です」
『ふむ……アウラ、提案があるのだが』
「なに?」
『次の目的地だが、エリクシールの国ではダメだろうか?』
「エリクシール殿下の? そこまで気に入ったの?」
『国を導くものが軍を支える情報に耳を傾けるとは珍しい。正直、気に入った』
ふむ、ヘファイストスがそこまで個人のことを気に入るだなんて驚きだね。
でも、次の目的地も決まっていないし、いい加減この国も危険そうだから離れる算段はつけておいた方がいいか。
「わかった。次の目的地はマナストリア聖華国ね」
「本当ですか? いらしていただけるので?」
「よく考えたら今回の依頼って報酬を決めていないもの。そっちの国元に帰ってからゆっくり決めましょう?」
「ああ、そうでした。報酬については必ずお支払いいたします。その証として、これを受け取ってください」
エリクシール殿下は耳につけていたイヤリングを外すと、あたしに手渡してくれた。
これってどういう意味があるんだろう?
「それは私が成人の儀式でいただいたイヤリングです。それがあれば身分証になるでしょう」
「そんな大切なもの預かっていいんですか?」
「はい。アウラ様にはぜひ私の国に来ていただきたいのです。私もすてきなお友達が増えそうですし」
「お友達?」
あたしとエリクシール殿下が?
さすがにそれは腰が引けるかも……。
「うふふ。いまはまだお知り合いということで。いずれはお友達になりましょう?」
エリクシール殿下って意外と押しが強いかも。
あたしも行くときは覚悟しておかないといけないかなぁ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最強チート承りました。では、我慢はいたしません!
しののめ あき
ファンタジー
神託が下りまして、今日から神の愛し子です!〜最強チート承りました!では、我慢はいたしません!〜
と、いうタイトルで12月8日にアルファポリス様より書籍発売されます!
3万字程の加筆と修正をさせて頂いております。
ぜひ、読んで頂ければ嬉しいです!
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
非常に申し訳ない…
と、言ったのは、立派な白髭の仙人みたいな人だろうか?
色々手違いがあって…
と、目を逸らしたのは、そちらのピンク色の髪の女の人だっけ?
代わりにといってはなんだけど…
と、眉を下げながら申し訳なさそうな顔をしたのは、手前の黒髪イケメン?
私の周りをぐるっと8人に囲まれて、謝罪を受けている事は分かった。
なんの謝罪だっけ?
そして、最後に言われた言葉
どうか、幸せになって(くれ)
んん?
弩級最強チート公爵令嬢が爆誕致します。
※同タイトルの掲載不可との事で、1.2.番外編をまとめる作業をします
完了後、更新開始致しますのでよろしくお願いします
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
チート無しっ!?黒髪の少女の異世界冒険記
ノン・タロー
ファンタジー
ごく普通の女子高生である「武久 佳奈」は、通学途中に突然異世界へと飛ばされてしまう。
これは何の特殊な能力もチートなスキルも持たない、ただごく普通の女子高生が、自力で会得した魔法やスキルを駆使し、元の世界へと帰る方法を探すべく見ず知らずの異世界で様々な人々や、様々な仲間たちとの出会いと別れを繰り返し、成長していく記録である……。
設定
この世界は人間、エルフ、妖怪、獣人、ドワーフ、魔物等が共存する世界となっています。
その為か男性だけでなく、女性も性に対する抵抗がわりと低くなっております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる